エコキュートサーミスタの故障原因や症状は？メーカー別の交換費用の目安も解説

エコキュートのサーミスタって何？

サーミスタの故障原因や症状は？

サーミスタの交換費用は高い？

そんな疑問に答える記事です。

エコキュートのエラーの原因に「サーミスタ異常」というものがあります。

サーミスタとは何か、修理費用にいくらかかるのか、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、エコキュートののサーミスタの故障原因や症状、交換費用などについて具体的に解説していきます。

不要な出費やトラブルを避けるためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

エコキュートサーミスタの故障原因と症状

エコキュートのサーミスタは、温度を検知するための部品です。

エコキュートは、サーミスタによる温度情報をもとに混合弁などの部品を動かし、湯沸かしや給湯の動きを調整しています。

サーミスタが故障すると、例えばこんな症状が出ます。

例）

• リモコンにエラーが表示される
• エコキュートが動かなくなる
• 給湯温度が安定しない
• お湯の出が悪くなる　等

サーミスタの故障原因は様々ですが、最も多い理由は経年劣化による部品の損傷です。

サーミスタが短絡したり断線することにより、正常に機能しなくなります。

エコキュートのエラー解除方法

エコキュートのリモコンにエラー表示が出ているときは、まずは内容を確認しましょう。

お手元の取扱説明書またはメーカーの公式サイトを見て対処します。

メーカーによっては、ご自身でエラー解除を行うよう手順を示している場合があります。

例えば、ダイキンの場合、台所リモコンでリセットを行います。

リモコンの種類によってリセット方法が異なるため、下図を参考にしてください。

台所リモコンの指定のボタンを10秒長押しします。

その後、リモコンに再びエラーが表示されなければ、機械の一時的な誤作動だったと考えられます。

警報が再発しなければ、正常に戻っているため、そのまま使って大丈夫です。

公式サイトの説明でも、そのようにアナウンスしています。

しかし、機械の一時的な誤作動ではなく、エコキュートに不具合がある場合は、警報が再発します。

この場合は、早急に点検と修理を依頼しましょう。

エコキュートサーミスタの種類と仕組み

サーミスタとは、温度を検知するための部品です。

サーミスタによる温度情報をもとに混合弁などの部品の動きを制御し、湯沸かしや給湯の動きを調整しています。

サーミスタには、様々な種類があり、エコキュートの各所に設置されています。

例）

• 気温サーミスタ
• 残湯サーミスタ
• 給湯サーミスタ
• ふろサーミスタ
• 循環サーミスタ
• 中間Mサーミスタ
• HP戻りサーミスタ

●気温サーミスタ
貯湯ユニット内部の温度を検出する温度センサです。このセンサの温度情報をもとに凍結防止ヒーターを制御します。

●残湯サーミスタ
タンク表面温度を検知するための部品です。検知した温度をもとにピークシフト時間の計算、残湯量表示を行います。

●給湯サーミスタ
給湯温度を検出する温度センサです。このセンサの温度情報をもとに給湯混合弁を制御し、給湯温度を調整します。

●ふろサーミスタ
ふろの湯はり温度を検出する温度センサです。このセンサの温度情報をもとにふろ混合弁を制御し、ふろの湯はり温度を調整します。

●循環サーミスタ
浴槽内のお湯の温度を検出する温度センサです。このセンサの温度情報をもとにふろの沸き上げを行います。

●中間Mサーミスタ
中間ミキシングバルブの出口温度を検出する温度センサです。このセンサの温度情報をもとに中間混合弁を制御し、タンクの上部と中間部のお湯の取り出し量を調整します。

●HP戻りサーミスタ
ヒートポンプで沸かしたお湯の温度を検出する温度センサです。このセンサの温度情報によって湯沸しの温度異常等を確認します。

サーミスタの種類や場所は、お使いのメーカーや機種によって異なりますので、上記はあくまで一つの例です。

サーミスタは基本的には各所の温度を計測しながらエコキュートの安全な動きを管理しています。

そのためサーミスタの温度が異常値を示すと、安全装置が作動してエコキュートが停止することがあります。

エコキュートサーミスタの交換費用の目安

お使いのエコキュートが保証期間内であれば、無償修理できる場合があります。

まずはお手元の保証書や取扱説明書で保証期間内かどうかを確認しましょう。

サーミスタの交換費用の相場は次のようになっています。

メーカー	交換費用の目安（税込）	詳細
ダイキン	17,000円～49,000円程度	▶こちらをクリック
パナソニック	14,000円～30,000円程度	▶こちらをクリック
三菱	18,700円～66,000円	▶こちらをクリック
コロナ	公開されていません	コロナの修理窓口へ直接お問い合わせください。

修理内容は現場をみてからの判断になるため、修理金額が公開されている金額目安と大きく異なる場合があります。

エコキュートのメーカー修理の特徴

メーカー窓口に修理依頼した場合の修理費用は、次のように計算されます。

修理費用 ＝ 技術料 ＋ 部品代 ＋ 出張費

現場点検の結果、仮に部品交換などの修理が不要だった場合でも、点検料と出張費はしっかり請求されます。

例えば、ダイキンの窓口に依頼すると出張・点検だけでも14,500円〜19,000円かかります。

もし可能であれば、先に販売店（据付工事店）に連絡してみましょう。

先に販売店（据付工事店）に連絡するメリット

万が一にも販売店側の過失（施工不良や施工ミスなど）だった場合、修理費をサービスしてくれる可能性があります。

販売店独自の延長保証を利用している場合も、保証期間内であれば無料で修理してもらえます。

販売店（据付工事店）の連絡先は、通常は、お手元の取扱説明書や保証書に記載されていますので確認しましょう。

地元の給湯器の専門業者に連絡するメリット

地元で信頼や実績のある給湯器の専門業者を知っていれば、そちらに連絡しても良いでしょう。

電話などで問い合わせて具体的な症状を伝えると、必要な応急処置を教えてくれます。

地元の業者であれば、出張費をサービスしてくれるところもありますし、良心的な料金体系で修理に応じてくれるところもあります。

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エコキュートの故障が多いメーカーはどこ？

他メーカーと比較して故障が多いメーカーはありません。どのメーカーも、適切なメンテナンスを行うことで標準的な寿命目安である10〜15年は使用し続けることが可能です。

エコキュートが壊れたもののお金ないときはどうすればいい？

故障内容によっては、軽微な修繕で応急処置が可能なケースもあります。ぜひ給湯器の専門業者へご相談ください。