荏原ポンプエラーコードf-l4 水位センサ異常|EPC2B型の制御盤で検知したときの対応
※本記事では、荏原製作所の汎用制御盤である「EPC2B形(単独交互・交互並列運転用)」の仕様を前提に解説しています。
エバラポンプの制御盤で表示される「F-L4」は水位センサ異常を表しています。
ポンプが水槽の水の量を正しく測れなくなっている状態を示しており、ポンプの動作(ON/OFF)が正常に機能していない可能性があります。
この記事では、エバラポンプのF-L4エラーの原因や、初期対応、修理費用や修理先の判断基準を解説します。
無駄な出費を避けて、安全かつ確実に対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事を読んでわかること
- F-L4エラー(水位センサ異常)の意味
- F-L4エラー(水位センサ異常)発報時の主な故障箇所
- F-L4エラーがでたときの正しい初期対応
- F-L4エラー(水位センサ異常)修理費用の目安と業者の選び方
荏原 ポンプ エラー コード f- l4 の意味
エバラポンプの制御盤で点滅している「f- l4」は、ポンプが水槽の水の量を正しく測れなくなっている状態を示す信号です。
EPC2B形の取扱説明書を確認するとわかりますが、F-L4というエラーコードは「水位センサ異常」と明確に定義されており、制御方式によってセンサの種類も異なります。
- F-L4は「水位センサ異常」を示すエラー表示
- 排水の水位制御方式「D方式」
- 排水の水位制御方式「J方式」
F-L4は「水位センサ異常」を示すエラー表示
荏原 ポンプ エラー コード f- l4は、水槽の中にある「水位センサ」がうまく動いていない状態を表しています。
| 項目 | マニュアルの定義 | 現場での実際の状況 |
| エラーコード | F-L4 | 制御盤で赤く点滅し続ける |
| 異常の内容 | 水位センサ異常 | 水位を正しく検知できない |
| 主な原因 | 電極棒やフロートスイッチの故障 | 部品の経年劣化や汚れの蓄積 |
| その他の原因 | 電極配線ミス、断線 | 振動による線のちぎれやネズミ被害 |
F-L4が出ているときは大半が電極棒やフロートスイッチといったセンサー部品の寿命を迎えています。
エラーコードが出たまま放置すると、受水槽が満水になって水が溢れる事故に繋がるため、迅速な対応が必要です。
また、採用されている制御方式(D方式か、J方式か)によって水位センサの種類が異なります。
排水の水位制御方式「D方式」の場合
エバラポンプの排水システムには、いくつかの制御方式が存在します。
D方式の場合は、電極棒を使って水位を計測しています。
まずは「D方式」の特徴を以下の表で整理しました。
| 項目 | D方式の主な特徴 |
| 制御の仕組み | 電極棒を使用する(電極式) |
| センサーの役割 | 水に電気が通る仕組みで水位を測る |
| メリット | 狭い水槽でも設置しやすい |
| 注意点 | 電極棒に汚れが付着すると誤作動しやすい |
D方式は、長さの違う複数の「電極棒」という金属の棒を水槽内に吊るして、水に触れたときの通電反応で水位を測る仕組みです。
電極式は狭い場所にも設置しやすい反面、長年使っていると電極棒の表面に水垢やサビなどの汚れがこびりついてしまいます。
汚れが原因で電気がうまく通らなくなると、ポンプが「水がない」と勘違いしてしまい、F-L4の異常を引き起こす原因となります。
排水の水位制御方式「J方式」の場合
続いて、もう一つの代表的な仕組みである「J方式」について解説します。
J方式の場合は、フロースイッチを使って水位を計測しています。
| 項目 | J方式の主な特徴 |
| 制御の仕組み | フロートスイッチを使用する(フロート式) |
| センサーの役割 | 水に浮くウキ(フロート)で水位を測る |
| メリット | 汚れに強く、構造がシンプルで分かりやすい |
| 注意点 | ウキが壁や配管に引っかかると誤作動する |
J方式は、水にプカプカと浮く「フロートスイッチ(ウキ)」を使って物理的に水位を測る仕組みです。
フロート式は電極式のように汚れによる通電不良は起きにくいですが、ウキの根本のケーブルが劣化して断線したり、水槽の壁にウキが引っかかって固着してしまうトラブルがよく発生します。
現場のポンプがD方式(電極式)かJ方式(フロート式)かによって、F-L4エラーが出たときに確認すべきセンサーの部品が変わってきます。
荏原ポンプエラー f- l4(水位センサ異常)の主な故障箇所
エバラポンプの制御盤で エラー f- l4という警告が出ると、主にセンサー自体の物理的な寿命か、電気を通す配線のトラブルのどちらかを疑います。
ポンプは「センサー」と「配線」の両方が正常に働いて初めて、正しい水の量を測ることができるため、点検ではそれらを切り分けて異常をみつけていきます。
ここでは、代表的な3つの故障箇所について順番に解説します。
- 電極棒の劣化・汚れによる検知不良(D方式)
- フロートスイッチの故障・固着(J方式)
- 配線の断線・電極配線ミス(D方式・J方式ともに)
電極棒の劣化・汚れによる検知不良(D方式)
電極式(D方式)を採用しているポンプで f- l4が出た場合、電極棒の劣化や汚れが原因となっているケースが大半を占めます。
電極棒は金属の棒に電気を通して水位を測る仕組みですが、長期間使っていると表面に水垢やサビが分厚くこびりつきます。
汚れがバリアのようになって電気が通らなくなると、ポンプは「水がない」と勘違いして荏原 ポンプ エラー コード f- l4のエラーを出してしまいます。
| 項目 | 電極棒の汚れによる検知不良の結論 |
| 故障の主な原因 | 水垢、サビ、スライム状の汚れの付着 |
| 発生しやすい環境 | D方式(電極式)の受水槽や湧水槽 |
| 点検での確認 | 電極棒の表面が変色していないか目視する |
| 注意点 | 自分で磨こうとすると感電の恐れがある |
フロートスイッチの故障・固着
フロート式(方式)を採用しているポンプで f- l4が出た場合、原因として非常に多いのが、フロートスイッチ(ウキ)の故障や固着です。
水槽の中で浮き沈みするフロートスイッチは、長年水に浸かっているとプラスチック部分が劣化して中に水が入ってしまったり、水槽の壁や他の配管に引っかかって動かなくなったりします。
ウキが引っかかったままになると、実際の水の量とエバラポンプの認識がズレてしまい、荏原 ポンプ エラー コード f- l4の警報が発報されます。
| 項目 | フロートスイッチ故障の結論 |
| 故障の主な原因 | 経年劣化による浸水、壁への引っかかり |
| 発生しやすい環境 | J方式(フロート式)の受水槽など |
| 点検での確認 | ウキが壁に引っかかっていないか目視する |
| 注意点 | 無理に棒でつつくと配線がちぎれる危険がある |
配線の断線・電極配線ミス
水位センサー自体は問題なくても、センサーと制御盤を繋ぐ配線にトラブルが起きて f- l4が発生することもあります。
とくに屋外や地下室にポンプがある現場では、動物被害でケーブルを噛みちぎられていたり、長年の振動で配線の根元が劣化し断線したりすることがあります。
また、稀に施工業者が電極配線ミスをしていてエラーが突然出ることもあります。
| 項目 | 配線の断線・配線ミスの結論 |
| 故障の主な原因 | ネズミの被害、経年劣化、振動による断線、施工不良 |
| 発生しやすい環境 | 屋外のポンプ周り、湿気の多い地下室 |
| 点検での確認 | ケーブルがちぎれていないか離れた場所から見る |
| 注意点 | むき出しの線に触れると大変危険なため触らない |
荏原 ポンプ エラー f- l4 の正しい初期対応
メーカー推奨の正しい対応は、「原因となっているセンサーや配線の物理的な故障をプロの専門業者に修理してもらった上で、制御盤側で警報をリセットする」という手順になっています。
取扱説明書でも、専門知識のない方の配線作業は感電や火災の恐れがあるため厳禁とされています。正しい初期対応は以下の通りです。
- ポンプ修理業者を手配して原因特定と修理
- 修理後に正式な警報リセット(手動復帰)
ポンプ修理業者を手配して原因特定と修理
荏原 ポンプ エラー コード f- l4の点滅表示はそのままにして、速やかにプロのポンプ修理業者を手配してください。
エラー表示が残っていれば、業者は到着後すぐにフロートスイッチや電極棒、配線のどこに異常があるのかをスムーズに特定できます。
| 項目 | 業者手配時のポイント |
| 伝える内容 | 「エバラポンプでF-L4が点滅している」と伝える |
| 現場の状況 | 受水槽やポンプの現状を伝える |
| 注意事項 | 業者が来るまで配線や制御盤の中には絶対に触らない |
素人が無理に配線を触ると感電や火災の危険があるため、物理的な点検や部品の修理はすべて専門業者に任せることが最も安全で確実な対応です。
なお、「警報解除」を長押し(1秒以上)してしまうと、場合によってはリセットされてエラーの履歴が消えてしまうことがあります。
ブザー音が気になる、といった場合には、問い合わせた業者に警報リセットしても良いかを事前に確認してから操作しましょう。
修理後に正式な警報リセット(手動復帰)
専門業者によるセンサーや配線の修理が安全に完了したら、最後に制御盤側で正式なエラー解除(手動復帰)を行います。
ここで初めて、「警報解除/ブザー停止スイッチ」の長押し機能を使います。
- プロの業者による物理的な修理がすべて完了する
- 「警報解除/ブザー停止スイッチ」を1秒以上(長押し)押す
- ブザーが3秒間鳴るのを確認する
- f- l4の表示が消え、通常の運転状態に戻る
基本的には、修理を担当した専門業者が動作確認も兼ねてこの正式なリセット作業を行ってくれます。
正しく点検と修理が終わるまでは、決してご自身の判断で長押しリセットをしてエラーを消してしまわないようにご注意ください。
荏原 ポンプ エラーコード F-L4 の修理費用と業者の選び方
エバラの給水ポンプでエラーコードF-L4が出た場合、専門知識のない方がご自身で修理や部品交換を行うことは推奨しません。
水を使うポンプ周辺での電気配線やセンサー交換は、専門知識と資格が必要な大変危険な作業だからです。
安全かつ確実に水を使える状態に戻すためには、プロの専門業者へ修理・交換を依頼したほうが安心です。
ここでは、水位センサーの点検・修理にかかる費用相場の目安と修理依頼先を探すときの考え方をお伝えします。
- 水位センサー交換・修理費用の相場目安
- 安心できる修理業者の選び方と依頼時の伝え方
水位センサ交換・修理費用の相場目安
故障の状況や給水ポンプが設置されている環境によって金額は変動しますが、水位センサだけの交換ですめば修理費用の相場は数万円程度です。
無理な運転によるケーシング破壊などの二次被害があると、給水ポンプ本体の丸ごと交換(数十万円以上)になるリスクを考えれば、早めの点検と部品交換が結果的に最も安く済みます。
修理費用の相場の一例は以下の通りです。
| 作業内容 | 費用の目安 | 備考 |
| 出張点検・見積もり | 1万円〜2万円 | 現場での原因特定と応急処置 |
| フロートスイッチ交換 | 3万円〜5万円 | 部品代と作業工賃を含む |
| 電極棒の清掃・交換 | 2万円〜4万円 | 汚れの状況によって変動する |
| 配線の断線修理 | 1.5万円〜3万円 | 配線の引き直し距離による |
| ポンプ本体の丸ごと交換 | 30万円〜100万円以上 | モーターが焼き切れている場合 |
ただし、実際には、金額は現場を見てみないと分からないことが多く、上記の目安を大きく上回る見積もりとなるケースもあります。
安心できる修理業者の選び方と依頼時の伝え方
荏原ポンプの修理依頼をどこにするべきか迷った際は、現在お使いのポンプの保証状況と設置からの経過年数を基準に判断してください。
メーカー保証期間内であれば無料で修理を受けられますので迷わず販売店(施工元)か荏原製作所の公式窓口へ連絡しましょう。
すでに15年以上経過している古いポンプや、緊急で直したい場合はフットワークの軽い専門業者へも相見積もりを依頼するのが、最も確実で損をしない方法です。
なお実際に修理業者へ連絡する際は、対応が早くて信頼できる専門業者を選ぶことが大切です。
依頼時は、現場での正確な情報を伝えることで、現場での部品手配や修理作業がスムーズに進み、給水ポンプの停止時間を短くすることができます。
- エバラの給水ポンプの修理・交換実績が豊富にある専門業者を選ぶ
- 電話口で「エラーコードF17」が出ていることをはっきりと伝える
- ポンプの銘板(シール)に書かれている「型番」と「製造年」を伝える
- 現在の水の出具合(全く出ない、水圧が異常に強い等)を具体的に説明する
荏原ポンプに関して、メーカー修理を依頼する場合は以下の記事も参考にしてください。
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荏原ポンプの修理依頼をどこにするべきか迷った際は、現在お使いのポンプの保証状況と設置からの経過年数を基準に判断してください。
メーカー保証期間内であれば迷わず荏原製作所の公式窓口へ、すでに15年以上経過している古いポンプや、緊急で直したい場合はフットワークの軽い専門業者へ連絡するのが、最も確実で損をしない方法です。
当社は創業40年、給湯設備の修理交換を強みとしており、荏原ポンプの修繕・点検の実績もございます。
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荏原 ポンプ エラー コード f- l4 に関するよくある質問まとめ
荏原 ポンプ エラー コード f- l4について、インターネット上で検索ユーザーがよく疑問に思っている質問をまとめました。
結論として、F-L4は水位センサーの異常を示す重大なサインであるため、素人判断での放置や無理な修理は絶対に避けてください。
専門知識がないまま配線を触ると感電したり、さらにエバラポンプを壊してしまったりする危険があるからです。
現場のプロの視点から、エラーの初期対応や修理に関するよくある疑問に対して端的に回答します。
- エバラポンプのF-L4エラーはどういう意味ですか?
- ポンプの警報ブザーリセットして良いですか?
- フロートスイッチの故障は自分で修理できますか?
- 荏原ポンプの修理はどこに頼めばいいですか?
エバラポンプのF-L4エラーはどういう意味ですか?
エバラポンプのF-L4は、ポンプが水槽の水の量を正しく測れなくなっている「水位センサ異常」を意味するエラーコードです。フロートスイッチの故障や電極棒の汚れ、配線の断線などが主な原因となります。
ポンプの警報ブザーはリセットして良いですか?
まずは操作盤の「警報解除/ブザー停止スイッチ」を1秒以上で長押しするとリセットされてしまいます。場合によっては、エラーの履歴が消えてしまうこともあるため、リセットする前に専門のポンプ修理業者へリセットしてよいか確認することをおすすめします。
フロートスイッチの故障は自分で修理できますか?
フロートスイッチの故障は感電や火災の危険があるため、ご自身での修理は控えてください。取扱説明書でも電気工事士などの専門資格を持たない方の配線作業や分解修理は厳しく禁じられています。
荏原ポンプの修理はどこに頼めばいいですか?
荏原ポンプの修理は、エバラポンプの修理実績が豊富で、電気工事士の資格を持つ専門のポンプ修理業者へ依頼してください。賃貸やマンションにお住まいの場合は、業者を手配する前に必ず管理会社へ連絡しましょう。



