【掃除したことない人必見】ジャバで風呂釜が壊れる?一つ穴用と二つ穴用の洗浄剤の違いや注意点
ジャバは多くのご家庭で使用されている配管洗浄剤です。
用法容量を守って正しく使えばトラブルになることはありません。
しかし、稀に、配管洗浄がきっかけで風呂釜が壊れてしまうケースもあります。
今回は
- ジャバで風呂釜が壊れる事例
- ジャバ1つ穴用と2つ穴用の違い
- ジャバを使うときの注意点
について解説していきます。
ジャバで風呂釜が壊れる?
ジャバ掃除で水漏れが起きるケース
年式の古い風呂釜(給湯器)で、ジャバ洗浄をすると、水漏れを起こすリスクがあります。
年式の古い風呂釜では、水垢や錆汚れが蓄積され内部の腐食がすすんでいることがあります。
パイプや接合部の金属が薄くなっているため、ちょっとした刺激で穴が開きやすくなってしまうのです。
また、ジャバ洗浄することで湯アカ・サビ等が取り除かれて、かえって水漏れに繋がるケースもあります。
ジャバメーカーであるジョンソン社も公式サイトで次のように説明しています。
古い釜では、本体のつなぎのパイプ等の接合部等に、経年劣化によりヒビ割れやゆるみが生じ、そこに湯アカ・サビ等がつまって、一時的に水漏れが止まっていることがあります。ジャバはそれらの汚れも取り除いてしまうので注意すること。
https://www.scrubbingbubbles.jp/products/jaba
古い風呂釜や配管は、新しいものと比べて強度が低いため、取り扱いには十分な注意が必要です。
過剰な力が加わると壊れることがあるため、経年劣化や強度の低下を確認することが重要です。
空気混入でトラブルを起こすケース
配管内に空気混入することでトラブルになるケースもあります。
ジャバ洗浄中に配管内部に空気が混入する事例としては、たとえば次のようなケースがあります。
- 容量を守らず大量のジャバ粉末を入れる
- 洗浄時の風呂の水位は浴槽アダプターより下になっている
容量を守らず大量のジャバ粉末を入れる
ジャバの主成分は過炭酸ナトリウムです。
過炭酸ナトリウムは発泡する性質があり、ジャバは発泡作用を利用しながら汚れを落としていきます。
適切な用法容量を守らず、ジャバ粉末を大量に使ってしまうと、配管内が泡でいっぱいになります。
そこへ循環洗浄の沸かし動作をすることで異常な空気過熱を引き起こして、機械が停止してしまう事があるのです。
「しばらく洗浄していなかったから」と勝手に判断して大量に洗浄剤を入れるのはやめましょう。
必ず適切な用法容量を守るようにしてください。
洗浄時の風呂の水位は浴槽アダプターより下になっている
ジャバ洗浄で給湯器を動かすときは最初に浴槽にお湯(または水)を貯めます。
このとき、風呂の水位が浴槽アダプターより下になっていると、洗浄運転中に、浴槽アダプターから空気が引き込まれてしまうリスクがあります。
基本的には、浴槽アダプターより10cmほど上の水位までお湯を張るのが理想です。
ジャバ洗浄を行うときは、浴槽アダプターが空気にさらされないように気をつけましょう。
掃除したことない人必見!ジャバ一つ穴用と二つ穴用の違い
ジャバ「1つ穴用」と「2つ穴用」の違いについてはジョンソン社の公式サイトに説明があります。
Q: ジャバ1つ穴用/ジャバ2つ穴用のどちらを選んでいいのかわかりません
A: 1つ穴タイプのお風呂と2つ穴タイプのお風呂では、お風呂を沸かすシステムが違うため、汚れの質も全く異なります。そのため、ジャバは、それぞれの汚れに効果があるように成分が配合され、使用方法も異なります。製品詳細のページでどちらのジャバが適しているのか確認してください。
https://www.scrubbingbubbles.jp/products/jaba
ジャバ「1つ穴用」の特徴
ジャバ「1つ穴用」は、一般的なお風呂の配管洗浄で使われる洗浄剤です。
一般的なお風呂とは、フルオートタイプのエコキュートやガス給湯器のことで、多くの場合、お風呂のお湯を温める追い焚きや自動保温の機能がついています。
このタイプは、配管内の水をグルグル循環させる循環ポンプの機能が付いており、循環洗浄を機械にお任せすることができます。
そのため、浴槽にためたお湯(または水)に洗浄剤を混ぜて、リモコンで洗浄ボタンを押せば、あとは機械が自動で循環ポンプを動かしてくれ、お掃除が完了するのが特徴です。
ジャバ「2つ穴用」の特徴
ジャバ「1つ穴用」は、主に「バランス釜」と呼ばれる給湯器の配管洗浄剤として使われます。
バランス釜は、主に昭和50年代から70年代にかけて流行していた給湯器で、浴槽に2つのアダプター(吸水口・排水口)が付いています。
このタイプの給湯器は、築年数の古い賃貸物件や家屋でよく見られます。
このタイプの給湯器は、配管内の水をグルグル循環させる循環ポンプの機能がありません。
そのため、自分で直接、配管に洗浄剤を注入(プッシュ)して汚れを掻き出して、お掃除しなければならないのが特徴です。
ジャバの使用上の注意点
一般的なご家庭では「1つ穴」用を使って配管洗浄を行うことが多いです。
ジャバ「1つ穴」用の使用上の注意点は主に4つあります。
浴槽アダプターは外さずに洗浄する
ジャバで循環洗浄をするときは、浴槽アダプターは外さずにおきましょう。
「フィルターが邪魔で汚れが出てこないのではないか?」と心配する方がいらっしゃいますが、配管内の汚れは洗浄剤の効果で、お湯にお湯に溶かしだされて出てきます。
そのため、フィルターが邪魔になることはありません。
むしろ、浴槽アダプターのフィルターは、浴槽内の髪の毛などのゴミを配管内に吸い込まないようにする役割があります。
ジャバ洗浄中は、浴槽アダプターは外さずにおきましょう。
汚れが気になる方は、ジャバ洗浄が終わったあとに、フィルターを水洗いしておくのがおすすめです。
古すぎるジャバは使わない方が無難
古すぎるジャバは使わない方が良いでしょう。
長期間保管されていたジャバは、徐々に成分が分解して、性能が低下したり、湿気の影響で粉が固まっていたりすることがあります。
基本的に消費期限はない商品のため、粉が黄色く変色したり、固まっていたりしていなければ利用可能です。
しかし、思ったほど効果を得られなかったり、粉の固まりが配管内で付着して詰まる原因にもなりかねないため、古すぎるジャバは使わない方が無難です。
「家で長く保管していたジャバを見つけた」という場合は、商品の状態をよく確認しましょう。
入浴剤が混ざった残り湯でのジャバ洗浄は避ける
メーカー側は「ジャバと入浴剤の成分が反応して有害物質が発生したりすることは全くありません。」と説明しています。
しかし、入浴剤の成分によっては、ジャバの成分と反応を起こして浴槽の内側に汚れを形成することがあります。
「水道代が勿体ない」と思う方もいるかもしれませんが、何も入っていない残り湯で使う方がより効果的に洗浄できると考えましょう。
一つ穴用の風呂釜洗浄剤のおすすめは?
基本的には、メーカーが公式に推奨している洗浄剤を使用しましょう。
どのメーカーも対応しているのはジョンソン社が提供している「ジャバ」ですので、「ジャバ」がおすすめです。
しかし、ジャバの主成分は、基本的に過炭酸ナトリウムです。
そのため、似たような効果があるものとして、ジャバではなく重曹を使う方もいらっしゃいます。
なお、プロが使う洗浄剤としては「じゃぶじゃぶクリーン」が有名です。
ネットで購入できる商品なので、ジャバの効果に満足出来なかった方のなかには「じゃぶじゃぶクリーン」を使う方もいらっしゃるようです。
しかし、基本的にはメーカーが公式に推奨している洗浄剤を使うことをおすすめします。
一つ穴用の風呂釜洗浄剤ジャバを使って掃除する手順
ジャバを使ってお掃除する手順については、必ずメーカーの取扱説明書を確認しましょう。
エコキュートの機種によっては、ジャバ裏面に記載されている手順と異なることがあります。
ジョンソン社が公開している「ジャバの使い方」動画ですが、あくまで参考程度にしましょう。
風呂釜洗浄剤ジャバの効果と口コミ
ここでは、ジャバの口コミを一部紹介します。
黒いカスのようなものが出てくるようになったので試してみました。
使い方も簡単ですごい量のカスが出てきました。2回続けて使い2日ぐらいはまだ少量のカスがでてきましたが今ではお湯を張ってもほとんど出てこなくなりました。
次からは定期的に使用したいと思います
https://www.amazon.co.jp/product-reviews/B009FUAY3Y
風呂釜洗浄剤ジャバを使い、風呂釜を6時間洗浄した。洗浄前は浴槽のお湯が臭く、異物(カビ?)も出ていましたが、完全に除去できました。非常に満足しています
https://www.amazon.co.jp/product-reviews/B009FUAY3Y
エコキュートの洗浄も兼ねてこちらで試してみることに。
裏面に表記されている方法で行いましたが、途中で我が家のエコキュートには追い焚きではなく洗浄ボタンで対応しなくては行けないことが取説で分かり、一袋無駄にしてしまったかもしれません…
https://www.amazon.co.jp/product-reviews/B009FUAY3Y
商品の裏面表記と、ご自宅の給湯装置の取説をよく読み合わせてから使用した方が良さそうです。