お風呂の青い汚れ『銅石鹸』落とし方4選!マジックリンは有効?オキシクリーンで青い浴槽汚れは落ちないことも
お風呂の青い汚れはの正体は、一般的に「銅石鹸」と呼ばれます。
初期の頃は、マジックリンなどの洗剤でも落とすことができますが、頑固な汚れは落としきれないこともあります。
今回は、
- 銅石鹸が発生しやすい条件
- 銅石鹸を事前に予防する方法
- 銅石鹸が付いてしまったときの落とし方
などについてご紹介していきます。
お風呂の青い汚れの正体は『銅石鹸』
お風呂の青い汚れはの正体は、一般的に「銅石鹸」と呼ばれます。
銅石鹸は、石鹸やシャンプー・皮脂汚れなどに含まれる界面活性剤(脂肪酸)と、お湯に含まれる銅イオンが反応して生成されます。
銅は、過剰に摂取しない限りは害はありません。健康食品などでも微量に含まれているミネラルです。
しかし、浴槽や浴室小物に付着すると、青色に変色する原因になります。
銅石鹸が発生しやすい条件3つ
銅石鹸は次の3つの条件が揃うと発生しやすくなります
- 水やお湯に銅イオンが含まれる
- 水やお湯に界面活性剤が含まれる
- 化学反応が起きやすい環境
お風呂場の水やお湯は、配管を通って供給されますが、実は配管の素材には「銅」が使用されています。
交換したばかりの新しい配管では、銅が水に溶けてイオン化しやすく、銅石鹸が生じやすい傾向があります。
また、界面活性剤は、石鹸やシャンプー等に含まれる一般的な成分です。
そのため、新築住宅や給湯器を交換したばかりの住宅では、銅イオンと界面活性剤の両方の原因が揃いやすいといえます。
お風呂掃除をこまめに行い、浴槽や壁面の水滴をこまめに拭き取る、などしていれば銅石鹸は生じにくいです。
しかし、浴槽のお湯をずっと溜めたままにしている、浴室の水滴が小物や壁面に付きっぱなしである、という環境では、化学反応が起きやすいといえるでしょう。
事前の予防方法
銅石鹸の生成・付着を予防するためには、次の4つが大切です。
- 固形石鹸や洗顔石鹸は使用しない
- 浴槽の残り湯を長時間放置しない
- 1日の終わりに浴槽を掃除する
- 浴室内の水滴をこまめに拭き取る
固形石鹸や洗顔石鹸に含まれている界面活性剤(脂肪酸)は、銅と結合しやすいと言われています。
できるだけ使用を避けるのがおすすめです。
浴槽に残った湯には、界面活性剤と銅イオンが含まれているため、放置すると銅石鹸が生成されやすくなります。
できるだけ早めに水を抜くようにしましょう。
また、日々使う浴槽には、銅石鹸の元となる汚れが付着していることが多いです。
そのため、1日の終わりには浴槽を掃除するのが望ましいです。
浴槽や壁面に水滴が残っていると、水滴中の銅イオンが界面活性剤と反応しやすくなります。
汚れは乾くと落ちにくくなるため、こまめに浴室内の小物や壁面の水滴も拭き取るようにしましょう。
お風呂の青い汚れに効く洗剤4選
普段お掃除をやっていても、お風呂の青い汚れが、いつの間にか付いてしまうことがあります。
そんなときは次の方法を試してみましょう。
マジックリン
マジックリンはお風呂の青い汚れに効果的な洗剤の一つです。
普段使いされるご家庭が多いため、最初に試しやすい洗剤でしょう。
多くの場合、浴槽や小物そのものが青く変色している訳ではなく、銅石鹸が表面に付着しているため、青く見えます。
初期のうちは、マジックリンを使ってこすり落とす、あるいは『銅石けん』を分解することにより、汚れを落とせます。
手順は下記の公式説明を参考にしてください。
Q. 【変色】浴槽の底面や喫水線が青色に変色したのですが?
①石けんカスなどの汚れをしっかり落とします。
・「バスマジックリン 泡立ちスプレー」などの浴室用洗剤をスポンジにつけて浴槽をよく洗う。
・青い色が落ちない場合は、湿布法が効果的。
「バスマジックリン 泡立ちスプレー」を青く変色している部分に軽くスプレーし、キッチンぺーパーを貼りつけてからさらに軽くスプレーして、5分ほど湿布する。こすって青い色が落ちるようならば、キッチンペーパーごとこすり、後はよく水で洗い流す。②「バスマジックリン 泡立ちスプレー」で落としきれない場合は、次の方法をお試しください。
https://www.kao.com/jp/qa/detail/26040
・浴室用クリームクレンザーで着色したところを力を入れず丁寧にこする。
FRPや人工大理石などはやわらかい材質のため、あまり強くこすると傷になることがありますのでご注意ください。
ただし、頑固な銅石鹸は、マジックリンでは落とせないことがあります。
その場合は
- アンモニア水とクエン酸
- お酢と塩
- スクラビングバブル
などで掃除してみましょう。
アンモニア水とクエン酸
頑固な銅石鹸の汚れに最も効果的なのは、アンモニア水とクエン酸の組み合わせと言われています。
アンモニア水とクエン酸を混ぜたものを使用すると、お風呂の頑固な青い汚れも落とすことができます。
ただし、目にも刺激があるためゴーグルをつけて作業することが必要です。
使用する際は、アンモニア水とクエン酸を、それぞれ準備しましょう。
- 10%程度に薄めたアンモニア水準備する
- アンモニア水を染み込ませたスポンジで青い汚れを擦る
- 適量を溶かしたクエン酸水を用意する
- クエン酸水を染み込ませたスポンジで青い汚れを擦る
アンモニア水を使用すると青い汚れの部分が化学反応を起こして茶色に変色する場合があります。
しかし、その後にクエン酸水で中和すれば綺麗になるため問題ありません。
アンモニア水は刺激臭があるため、浴室を閉め切った状態で作業をすると気分が悪くなることがあります。
浴室の窓を開ける、換気扇を回すなど空気が滞留しないようにしましょう。
お酢と塩
お酢と塩を混ぜたものを使用すると、お風呂の青い汚れを落とすことができます。
「アンモニア水とクエン酸」の方法よりも効果は劣りますが、家にあるものだけで手軽に汚れを落とすことができます。
使用する際は、お酢と塩を同じ割合で混ぜ、スプレーボトルに入れます。
- 塩と酢を1:1の割合で混ぜる
- キッチンペーパーに液を含ませて青い汚れの上に置いてパックする
- 乾燥しないように液を適宜足しながら30分程度待つ
- たわしで強く擦る
その後、綺麗に洗い流しましょう。
スクラビングバブル
スクラビングバブルは、泡が汚れに浸透し、汚れを浮き上がらせて取り除くことができる洗剤の一つです。
使用する際は、スクラビングバブルを汚れた部分に直接スプレーし、数分放置します。
その後、スポンジでこすって洗い流しましょう。
また、使用する際は必ず取扱説明書を読み、安全に使用するようにしましょう。
オキシクリーンでは浴槽の青い汚れは落ちない(落ちにくい)
銅石鹸のお掃除と相性がいいのは塩素系漂白剤です。
オキシクリーンは、塩素系ではなく酸素系漂白剤として有名です。
浴槽の銅石鹸に対してはあまり効果がないと言われますので、他の洗剤を使用しましょう。
お風呂の床の青カビはカビキラーで落とそう
浴室の床に生じる青い汚れには、銅石鹸のほかにも、青カビがあります。
青カビは、食べ物に生える一般的なカビですが、湿気を好むためお風呂場にも発生することもあります。
青カビのお掃除には、カビキラーを使いましょう。
カビキラーは肌や目に直接触れると刺激が強いため、必ず長手袋を着用してください。
カビキラーを床に十分に噴射し、汚れを浸透させます。噴射後、約15分程度放置します。
15分程度放置した後、ブラシなどを使って汚れをこすり落としてください。
水で洗い流した後は、床をしっかりと乾かします。
湿気がたまりにくいように、風呂場の換気をしっかりと行いましょう。