【長府エラーE7・FA・J3・H8】沸きあげしない&満タンにならないエコキュートのヒートポンプ異常と対処法
長府製作所のエコキュートのエラーE7・FA・J3・H8は
・沸きあげしない
・満タンにならない
といった症状と一緒に表示されやすいエラーです。
どれもヒートポンプの異常を知らせるエラーですが、その内容はエラー番号ごとで異なります。
今回は長府製作所のエコキュートのエラーE7・FA・J3・H8について、原因と対処法をお伝えします。
長府エコキュート『エラーE7』の原因と対処法
原因はファンロックの異常
『エラーE7』は、ヒートポンプである室外機のファンに異常があることを示すエラーです。
下の仕組み図にあるように、ヒートポンプとは空気から熱を作るユニットです。
ファンとはヒートポンプのなかでも、空気を取り込む入口と出口になっている場所(ファンの部分)で、右の実物図でいくと円形のファンの部分を指します。
仕組み図
実物図


このファンの部分に異物が絡まる・詰まるなどして、何らかの事情によりファン回転させるモーターが回転しないときに、エラーが表示されます。
そのため、エラーE7に対処するためには
このファンの部分に異物が絡まる・詰まるなどして、何らかの事情によりファン回転させるモーターが回転しないときに、エラーが表示されます。
そのため、エラーE7に対処するためには
【ファン電動機周辺の異物の絡まり】を確認する
という作業が必要になってきます。
ファンの異常は、実際には
- ファンにゴミが絡まっている
- ファンに虫や小動物が入り込んでいる
- ファンが凍結して動かない
- ファン周辺部品や基板が故障している
など様々なケースが考えられます。
まずは自分でリセットしてみよう
エラーは、一時的な誤検知・誤作動により表示されることがあります。
この場合は、ご自分で一度リセットをかけることでエラーごと消えて、エコキュートが復帰する場合があります。
そのため、まずはご自分でリセットを試してみましょう。
▼リセット方法(出典:長府製作所公式サイト)
貯湯ユニットの【漏電ブレーカー】を3秒以上『切』後、再度『入』をして警報解除してください |
これで正常に動作するようであれば一時的な誤作動、誤検知だった可能性がありますので、様子を見ながら使用して大丈夫です。
もし、いちど自分でリセットを試みたにも関わらず、【復帰しない 又は 再発する】場合は、専門業者へ【点検・修理】を依頼しましょう。
なお、このエラーはヒートポンプ側のエラーであり、新しくお湯を作れない状態のため、追い焚きはできませんが貯湯タンクユニットに残ったお湯を利用することは可能です。
貯湯タンクの残湯量の範囲内であれば、お風呂やキッチンでお湯を使うことができます。詳しくはこちらの記事も参照してください。
→link『対処9選!エコキュート壊れた&お風呂入れない時どうする?復旧まで乗り切る方法を紹介』
ファンロック異常への対処法
もし、いちど自分でリセットを試みたにも関わらず、【復帰しない 又は 再発する】場合は、本来は【点検・修理】を依頼した方が良いです。
というのも、ヒートポンプは、熱を作るエコキュートの心臓部ともいえる大切なユニットのため、素人が触ることで、かえって故障の悪化を招くケースがあるからです。
しかし、もしご自分で対処したい場合は、次のステップで対処します。
まずは、電源をオフにします。
具体的には
貯湯ユニットの【漏電ブレーカー】を『切』にする |
を行います。
次に、室外機のファン周辺を目視で確認し、原因を見つけて解消します。
【ファン電動機周辺の異物の絡まり】を確認・除去する |
ご自分で対応できそうな異物混入の場合は、注意して取り除きます。凍結の場合は、自然解凍を待つか、水またはぬるま湯を少しずつかけて凍結を解消します。
そして最後に、電源をオンにして様子をみます。
具体的には
貯湯ユニットの【漏電ブレーカー】を『入』にする |
を行います。
なお、凍結の場合の対処として、熱湯をかけるのはNGです。凍結を早く解消させようと高温のお湯をかけると部品を傷める可能性がありますので避けてください。
以上の流れで異物を除去し、動作するようになるかもしれません。
ただし、たとえ異物が除去でき、動作したとしても、異物の影響でファンモーター内部が故障している可能性があります。
そのため自分で対処した場合であっても、極力メーカーに、いちどは点検を依頼するのがおすすめです。
さらに、ご自分で対処した後にエラーが頻発するようでしたら、諦めて専門業者を頼ってくださいね。
長府エコキュート『エラーFA』の原因と対処法
原因は冷媒圧力の異常上昇
『エラーFA』は、ヒートポンプである室外機の冷媒圧力に異常な上昇があることを示すエラーです。
下の仕組み図にあるように、ヒートポンプとは空気から熱を作るユニットです。
仕組み図
実物図


冷媒とは、熱を移動させるために用いられる物質(ガス)のことで、ヒートポンプの中で循環しながら、水を温めます。
この動画にあるように、ヒートポンプでは冷媒に圧力をかけることで熱を作りますが、その圧力上昇に異常が検知されたときに、エラーが表示されます。
圧力異常の原因は
- 圧力装置そのものが不具合・故障を起こしている
- 制御基板が不具合を起こしている
など様々で、素人では見分けることは困難です。
まずは自分でリセットしてみよう
エラーは、一時的な誤検知・誤作動により表示されることがあります。
この場合は、ご自分で一度リセットをかけることでエラーごと消えて、エコキュートが復帰する場合があります。
そのため、まずはご自分でリセットを試してみましょう。
▼リセット方法はこちら(出典:長府製作所公式サイト)
貯湯ユニットの【漏電ブレーカー】を3秒以上『切』後、再度『入』をして警報解除してください |
これで正常に動作するようであれば一時的な誤作動、誤検知だった可能性がありますので、様子を見ながら使用して大丈夫です。
もし、いちど自分でリセットを試みたにも関わらず、【復帰しない 又は 再発する】場合は、専門業者へ【点検・修理】を依頼しましょう。
なお、このエラーはヒートポンプ側のエラーであり、新しくお湯を作れない状態のため、追い焚きはできませんが貯湯タンクユニットに残ったお湯を利用することは可能です。
貯湯タンクの残湯量の範囲内であれば、お風呂やキッチンでお湯を使うことができます。詳しくはこちらの記事も参照してください。
→URL link『対処9選!エコキュート壊れた&お風呂入れない時どうする?復旧まで乗り切る方法を紹介』
冷媒圧力の上昇異常への対処法
すでにお伝えしたように、エラーFAの原因は
・圧力装置そのものが不具合・故障を起こしている
・制御基板が不具合を起こしている
など様々で、素人では見分けることは困難です。
そのため、きちんとエラーFAに対処するためには、専門業者を呼んで原因を特定する必要があります。
制御基盤だけの交換だけなら2〜3万円ですむ場合もありますが、圧力装置そのものの交換になると20万円程度の交換費用が発生する可能性があります。
素人がうかつに手を出すことで不具合が悪化すると、修理費用の負担増加に繋がってしまうので、きちんと原因を特定してもらい、軽度のうちに修理を行うことをおすすめします。
長府エコキュート『エラーJ3』の原因と対処法
原因は吐出サーミスタの異常
『エラーJ3』は、ヒートポンプ内部にある吐出サーミスタに異常があることを示すエラーです。
下の仕組み図にあるように、ヒートポンプとは空気から熱を作るユニットです。
仕組み図
実物図


サーミスタとは、ヒートポンプの吐出管温度を検知している部品で、ヒートポンプユニットが異常な温度に達していないかチェックしています。
サーミスタの異常の原因は
- サーミスタの部品自体が故障(断線など)している
- 制御基板が不具合を起こしている
などが考えられますが、素人では見分けることは困難です。
まずは自分でリセットしてみよう
エラーは、一時的な誤検知・誤作動により表示されることもあります。
この場合は、ご自分で一度リセットをかけることでエラーごと消えて、エコキュートが復帰する場合があります。
そのため、まずはご自分でリセットを試してみましょう。
▼リセット方法はこちら(出典:長府製作所公式サイト)
貯湯ユニットの【漏電ブレーカー】を3秒以上『切』後、再度『入』をして警報解除してください |
これで正常に動作するようであれば一時的な誤作動、誤検知だった可能性がありますので、様子を見ながら使用して大丈夫です。
もし、いちど自分でリセットを試みたにも関わらず、【復帰しない 又は 再発する】場合は、専門業者へ【点検・修理】を依頼しましょう。
なお、このエラーはヒートポンプ側のエラーであり、新しくお湯を作れない状態のため、追い焚きはできませんが貯湯タンクユニットに残ったお湯を利用することは可能です。
貯湯タンクの残湯量の範囲内であれば、お風呂やキッチンでお湯を使うことができます。詳しくはこちらの記事も参照してください。
→URL link『対処9選!エコキュート壊れた&お風呂入れない時どうする?復旧まで乗り切る方法を紹介』
吐出サーミスタ異常への対処法
すでにお伝えしたように、エラーJ3の原因は
・サーミスタの部品自体が故障(断線など)している
・制御基板が不具合を起こしている
などが考えられますが、素人では見分けることは困難です。
そのため、きちんとエラーJ3に対処するためには、専門業者を呼んで原因を特定する必要があります。
サーミスタの部品や制御基盤の交換だけなら費用は2〜3万円程度ですむ場合がほとんどです。
素人がうかつに手を出すことで不具合が悪化すると、修理費用の負担増加に繋がってしまうので、きちんと原因を特定してもらい、軽度のうちに修理を行うことをおすすめします。
長府エコキュート『エラーH8』の原因と対処法
原因は圧縮機の異常
『エラーH8』は、ヒートポンプ内部の圧縮機に異常があることを示すエラーです。
下の仕組み図にあるように、ヒートポンプとは空気から熱を作るユニットです。
仕組み図
実物図


圧縮機は、ヒートポンプ内部にある装置で、冷媒を圧縮する場所です。
この動画にあるように、ヒートポンプでは圧縮機で冷媒に圧力をかけることで熱を作ります。
『エラーH8』は、具体的には、ヒートポンプユニットの圧縮機が回転していることを制御基板は認識しているにもかかわらず電気を消費していないときに検知されます。
この圧縮機のエラー原因は
- 圧縮機そのものが不具合・故障を起こしている
- 制御基板が不具合を起こしている
などが考えられますが、素人では見分けることは困難です。
まずは自分でリセットしてみよう
エラーは、一時的な誤検知・誤作動により表示されることがあります。
この場合は、ご自分で一度リセットをかけることでエラーごと消えて、エコキュートが復帰する場合があります。
そのため、まずはご自分でリセットを試してみましょう。
▼リセット方法はこちら(出典:長府製作所公式サイト)
貯湯ユニットの【漏電ブレーカー】を3秒以上『切』後、再度『入』をして警報解除してください |
これで正常に動作するようであれば一時的な誤作動、誤検知だった可能性がありますので、様子を見ながら使用して大丈夫です。
もし、いちど自分でリセットを試みたにも関わらず、【復帰しない 又は 再発する】場合は、専門業者へ【点検・修理】を依頼しましょう。
なお、このエラーはヒートポンプ側のエラーであり、新しくお湯を作れない状態のため、追い焚きはできませんが貯湯タンクユニットに残ったお湯を利用することは可能です。
貯湯タンクの残湯量の範囲内であれば、お風呂やキッチンでお湯を使うことができます。
詳しくはこちらの記事も参照してください。
→URL link『対処9選!エコキュート壊れた&お風呂入れない時どうする?復旧まで乗り切る方法を紹介』
圧縮機の異常への対処法
すでにお伝えしたように、エラーH8の原因は
・圧縮機そのものが不具合・故障を起こしている
・制御基板が不具合を起こしている
などが考えられますが、素人では見分けることは困難です。
そのため、きちんとエラーH8に対処するためには、専門業者を呼んで原因を特定する必要があります。
制御基盤だけの交換だけなら2〜3万円ですむ場合もありますが、圧縮機そのものの交換になると15〜20万円程度の交換費用が発生する可能性があります。
素人がうかつに手を出すことで不具合が悪化すると、修理費用の負担増加に繋がってしまうので、きちんと原因を特定してもらい、軽度のうちに修理を行うことをおすすめします。