【プロが教える】エコキュート凍結防止!残り湯や設定・配管の対策は?カバーやヒーターは必要?

エコキュートの凍結対策が必要な場所は【配管】です。

エコキュートの配管が凍結すると、最悪の場合、配管が破裂してしまいます。

配管が破裂すると、水の元栓を締めて修理を待たなくてはならなくなり、場合によってはトイレも使えない、という事態になってしまいます。

そういったリスクを避けるためにも、ぜひ冬場は凍結対策を行っておきましょう。

凍結対策が必要な配管は、具体的には

  • ふろ配管
  • 給湯配管
  • 給水配管

の3つあります。

今回は、エコキュートの凍結対策をプロ目線で分かりやすくお伝えしていきます。

目次

【プロが教える】エコキュートの凍結対策が必要な場所

エコキュートの凍結対策が必要な場所は【配管】です。

実は、エコキュートの本体であるヒートポンプや貯湯タンクは、内部に凍結予防機能が備わっており、冬場は自ら通電して温める機能が働き、凍結することはほとんどありません。

しかし【配管】にはそのような機能が備わっていないため、冬場は凍結リスクが高くなります。

実録:配管破裂の恐怖

エコキュートの配管の凍結で最も恐ろしいのは、配管が破裂してしまうことです。

水は凍ると体積が増えるので、凍った水は配管を内側から圧迫して破裂させてしまいます。

配管が破裂した現場というのはとても悲惨で、まさに破裂した場所から水やお湯がバッシャーっと吹き荒れるようになります。

そうなると配管が修理されるまでのあいだ水の元栓を閉めておかないといけなくなるため、場合によってはトイレにすら行けなくなります。

冬の配管凍結は『同時多発的に起きる』というのが特徴で、修理依頼の問い合わせも殺到するため、電話がパンク状態になることも少なくありません。

「6年前に経験した寒波のときは、
 うちに2日間で460件の電話があったんですよ」

「2日間で460件ですか!!
 恐ろしいですね」

「うちの配管がえらいことになってるから
 早く来てくれ!と言われるんですが
 人手が足りないのでお客さまのお宅に伺うのが
 深夜の23時とかになって・・・
 それでも深夜に伺って修理すると
 『ありがとうございます』って言われました」

「それは大変でしたね」

冬の配管凍結は『同時多発的に起きる』という特徴から、すぐに修理に来てもらえないことも多いです。

そう考えると、やはり日頃から凍結防止を心がけておくことが大切です。

エコキュートの凍結防止は何度から必要?

エコキュートの配管は、外気温が2℃を下回ると、一気に凍結リスクが高まります。

最低気温が0℃を下回らなければ大丈夫!と思って油断していると危険です。

多くのエコキュートは、家の北側・東側に設置されていることが多く、冬場は特に冷えやすい環境にさらされています。

そのため、最低気温が0℃〜2℃の段階でも、気圧が低かったり、風が吹いたりすると、配管内の温度はさらに下がるため、凍結が始まってしまうことがあります。

エコキュートの凍結防止は、外気温が2℃を下回るかどうかを目安に対策を始めましょう。

【プロが教える】①エコキュート『ふろ配管』の凍結対策

三菱のエコキュートを例にお伝えすると、エコキュートには下図のように【配管】がついています。

ふろ配管は、オレンジ色で示されている配管です。

出典:三菱電機公式サイト

ふろ配管は、『ふろ自動』などでお湯はりする際にお湯が通る配管で、貯湯タンクからお風呂の浴槽の循環口(アダプター)に向けて給湯を行っています。

ふろ配管が凍結すると、浴槽の循環口(アダプター)からお湯が出なくなるため

  • 『ふろ自動』でお湯はりができない
  • 『追いだき』機能が使えない

といった症状が出てきます。(※フルオートタイプまたはオートタイプのエコキュートのみにこの症状が出ます)

ふろ配管の凍結対策には、次のような方法があります。

お風呂の浴槽に残り湯を溜めたままにしておく

実は基本的にどのメーカーのエコキュートにも、ふろ配管の凍結防止機能がついています。

そして、外気温が下がり凍結リスクが高まると、自動的に「凍結予防運転」又は「凍結防止運転」を開始してくれます。

そのため、ふろ配管の凍結予防としては

お風呂の浴槽に残り湯を溜めたままにしておくこと

が一番の対策になります。

ふろ配管の「凍結予防運転」又は「凍結防止運転」が作動すると、機械が勝手に浴槽の循環口(アダプター)から残り湯を引き込み、自動的に配管内にお湯を循環させて、凍結しないようにしてくれます。

凍結が心配な冬場は、お風呂の残り湯を浴槽に溜めたままにしておきましょう。具体的には、循環口の中心から10cm以上の位置までお湯を残しておくのがポイントです。

出典:三菱電機公式サイト

こうすることで、浴槽の循環口(アダプター)から残り湯を引き込み、循環させることができます。

お湯の量が少ない場合はアラームが鳴り「凍結予防運転」又は「凍結防止運転」が作動しないケースもあるので要注意です。

残り湯が少ない場合は、蛇口をひねって水を足して調整してください。

残り湯がない!という場合も、蛇口をひねって水をためれば大丈夫です。その場合も、循環口の中心から10cm以上の位置まで、水をためておきましょう。

溜めておいた残り湯を循環させるのは汚い?

よく「タンクのお湯とお風呂のお湯は混ざらないのか?」と心配される方がいます。

結論から言うと、タンクのお湯とお風呂のお湯は混ざりません。

エコキュートの風呂配管に引き込まれたお湯(または水)は、熱交換機で熱だけを受け取って、お風呂に戻ってきます。

出典:三菱電機 公式You Tube

お風呂の残り湯は、タンクの熱湯とは混ざることなく、その熱をもらい、また浴槽に戻るだけなので、安心してくださいね。

「凍結予防運転」又は「凍結防止運転」を設定する

最近のエコキュートは「凍結予防運転」又は「凍結防止運転」を自動で開始してくれますが、年式が古い機種は手動で行うものも多いです。

お使いのエコキュートの取扱説明書をよく読んで、設定が必要な機種の場合は、事前に設定しておきましょう。

三菱のエコキュートの場合は、例示として、次のような手順が示されています。

出典:三菱電機公式サイト

繰り返しますが、エコキュートの機種によっては「凍結予防運転」「凍結防止運転」が自動で作動せず、手動で設定を行う必要がある点にも注意しておきましょう。

【プロが教える】②エコキュート『給湯配管・給水配管』の凍結対策

冬場は、給湯配管と給水配管に対しても凍結対策が必要です。

下の図にある三菱のエコキュートを例にお伝えすると、次の通りです。

  • 給湯配管は、赤色で示されている配管
  • 給水配管は、青色で示されている配管
出典:三菱電機公式サイト

給湯配管・給水配管の凍結防止に効果的な対策は、『お湯をチョロチョロ出しっぱなしにする方法』です。

水道管のお湯を出しっぱなしにする

外気温が下がり凍結が心配になってきたら、水道の蛇口を僅かに開けて、お湯をチョロチョロと出しっぱなしにしておくのが有効です。

このときのポイントは水ではなくお湯を出しっぱなしにしておくこと!

水しか出せない蛇口の場合は水でも構いませんが、水かお湯かを選べる混合水栓の場合は、必ずレバーを思いっきりお湯側に引いて(回して)お湯を出すようにしましょう。

出典:三菱電機公式サイト

混合水栓のタイプによって、蛇口の開き方が異なるため、メーカーのホームページも確認すると良いでしょう。

1分間に200ml程度(約コップ一杯)の水が出るようにすることで、配管内で水と共に熱が移動して、凍結防止になります。

目安は、流れ落ちる量を「エンピツの太さぐらい」にすることです。

水道管のお湯出しっぱなしは何ヶ所するのか

基本的には、お風呂や洗面台、キッチンなど生活する上で必要な場所の全ての水道管からお湯を出しておくと万全です。

しかし、水道代が気になってしまう方もいるでしょう。

そんなときは

給湯器から一番遠い給湯配管の蛇口からお湯を出しておく

という考え方をベースに、出しっぱなしにする蛇口を選ぶようにしましょう。

一般的な家の場合、給湯器の配管は、まず給湯器からお風呂場に入っていき、そこから洗面台に入っていき、そしてキッチン(台所)へと繋がっていく構造になっていることが多いです。

ですので、給湯器から一番遠い配管の蛇口はキッチンの蛇口、ということになります。

家の構造にもよりますので正確には各ご家庭で図面を確認していただく必要がありますが、

まずは『キッチン(台所)の蛇口』からチョロチョロお湯を出しっぱなしにするところから、始めるようにすると良いでしょう。

水道管のお湯出しっぱなしで水道代どれくらいか

自治体にもよりますが水道代はおよそ 1Lあたり0.2円程度 と言われています。

仮にキッチンの蛇口からチョロチョロお湯を出しっぱなしにした場合、かかる水道代をざっくり計算するとこのようになります。

▼1分間に200ml程度のお湯を出しっぱなしにした場合

出しっぱなしにした時間かかった水道量かかった水道代
1時間12L約2円
12時間(半日)144L約24円
24時間(1日)288L約48円
168時間(1週間)2016L約336円

こうしてみると、1日中出しっぱなしにした場合でも、かかる水道代は50円程度で、たいして高くないな、という印象を持っていただけるのではないでしょうか。

配管破裂による修理費用はいくらかかるのか

エコキュートの配管の凍結で最も恐ろしいのは、配管が破裂してしまうことです。

水は凍ると体積が増えるので、凍った水は配管を内側から圧迫して破裂させてしまいます。

配管修理には、症状によって1万円〜5万円程度の修理費用がかかります。

出しっぱなしにする水道代(1日あたり50円程度)よりも、配管破裂による修理費用の方が圧倒的に高いことを考えると、

水道代が勿体ない、という意識よりも、やはり出しっぱなしにしておく方がいい、と思えるのではないでしょうか。

【プロが教える】③エコキュートの配管全体の凍結対策

エコキュートの凍結防止カバーは有効か

配管の凍結対策として、ホームセンターなどで保温材を購入し、凍結防止カバーを自作する方もいるでしょう。

配管に、自作で凍結防止のカバーを上から二重三重というふうに巻くというのは有効的ではありますが、それでも凍る、というケースはあります。

凍結防止カバーを巻いているから、他の凍結対策は必要ない、と考えるのは危険です。

自作で凍結防止のカバーを巻いていたとしても、すでにお伝えしたふろ配管や給湯・給水配管の凍結対策は併せて実施するようにしましょう。

もし、それらの対策が行える自信がない、という方は、ぜひ次にご紹介する凍結予防ヒーターを導入してみてください。

凍結予防ヒーターを導入する

エコキュートの配管は、外気温が2℃を下回ると、一気に凍結リスクが高まります。

しかし、普段の生活で「外気温の変化や配管凍結を意識して生活する」ということは、なかなか難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。

「自分で凍結予防の対策をできる自信がない」

「天候に合わせて蛇口をひねったり残り湯を溜めるイメージが沸かない」

という方には、凍結予防ヒーターを導入するのがおすすめです。

地上に露出している配管部分に凍結予防ヒーターを巻きつけることで、外気温が3℃以下になると自動的に発熱して配管自体を凍らせないように働いてくれます。

導入費用は、配管の長さによって2万円〜5万円程度しますが、凍結予防ヒーターは、寒冷地では一般家庭でも導入されている対策グッズです。

設置例はこのようなイメージです

出典:三菱電機公式サイト

凍結予防ヒーターは、

  • 自動的に作動を開始してくれる
  • 天候や気温の心配をする必要がない
  • 蛇口のお湯出しっぱなしや残り湯を残しておく対応も不要

という便利なものです。

当社でも施工を行っていますので、ぜひご相談ください。

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