お風呂が茶色い・濁る原因はサビ?突然の赤水・色がおかしいときの対処法
お風呂のお湯が茶色く濁っている!
突然、赤茶色っぽいお湯が出てきた
といった経験はないでしょうか?
お風呂のお湯が茶色く濁る最も多い原因はサビで、赤水とも呼ばれています。
今回は赤水が発生する原因と対処法をケース別にお伝えします。
お風呂のお湯が赤茶色!濁りの正体はサビ
濁りの原因で最も多いのは、水が供給されるまでの過程のどこかで発生しているサビです。
水道水の赤茶色の濁りは「赤水」とも呼ばれています。
サビが水道水に混ざって流れると、お風呂や洗面台などの水が、赤茶色く濁って見えるようになります。
茶色のイメージが強いサビですが、水に溶けると赤茶の色を付けます。
お風呂が赤茶色に濁る3つの原因
水道管や給湯配管は、内側に鉄管・鉛管・銅管が使用されています。
これらは経年とともに腐食してサビが発生します。
このサビは、通常は配管の内側に沈着していくため、流出することはありません。
普段どおり生活しているなら、お風呂が茶色く濁ることは滅多にないでしょう。
しかし、次の3つの場合では、このサビが剥がれて流出することがあります。
地域の水道・配水管のサビ漏れ
1つ目は、住んでいる地域一帯でトラブルが起きているケースです。
トラブルが起きる例としては次のとおりです。
- 寒波で凍結が発生している
- 近隣で断水が発生している
- 近隣で工事をしている
- 近隣で火事が起こった
たとえば、凍結が起きると、水道本管が破損して、漏水が起こることがあります。
漏水が発生すると、本管の水の流れが変わり、本管のサビが剥がれ、水が濁って家に流れることになります。
漏水していない場合でも、水道管内の水圧が変化すると、サビが剥がれやすくなります。
近隣で断水や水道工事、火事があったなら要注意です。
浄水場のポンプが停止する断水の直後にも、水圧が変化し、赤水が出ることがあります。
また、消火活動に使う消火栓バルブを開閉しただけでも、水道管の水圧は変化し、赤水の原因になります。
こういったケースでは「近隣の住民も騒いでいる」ことが多いでしょう。
この場合、相談相手は「水道局」ということになります。
自宅の給湯配管・給水配管のサビ漏れ
2つ目は、自宅の給湯配管や給水配管でサビ漏れが起きるケースです。
自宅の給湯配管や給水配管も、経年劣化によりサビが発生します。
このサビは、通常は配管の内側に沈着していくため、あまり流出することはありません。
普段どおり生活しているなら、お風呂が茶色く濁ることは滅多にないでしょう。
しかし次のようなケースでは、サビが流出しやすくなります。
- 長く空き家になっていた家のお風呂を使った
- 自宅のお風呂の給水管や給湯管の工事をした
- 長期間、使用していなかった水栓をひねった
- 自宅を建築してから25年以上が経過している
老朽化した家ではそもそもサビの沈着も多いので、少しの刺激でもサビが剥がれやすくなっています。
サビが剥がれると、赤茶色く濁ったり、場合によっては異臭がすることもあります。
サビが出た場合、それを放置すると、浴室全体にもらいサビによる被害を広げてしまう可能性があります。
サビが出た原因となる配管を特定し、修理・交換してもらいましょう。
自宅の水が井戸水ならば、茶色く濁る原因は「水に混ざった土砂」の可能性もあります。
- 近隣で地盤工事を行った
- 台風などが直撃した
このようなケースでは、帯水層に土砂が大量に流れ込むことがあります。
ある程度時間をおいても濁りが解消しない場合には、プロの修理業者へ相談しましょう。
自宅の給湯器の追い焚き配管の汚れ
追い焚き配管から、次のような汚れが茶色い浮遊物として配管から出ている可能性もあります。
- 人の皮脂汚れ
- 石鹸垢
- 髪の毛
- シャンプー
- 入浴剤
追い焚き機能のあるお風呂は、追い焚きすると、浴槽のお湯を引き込み配管内をグルグル循環します。
浴槽のお湯を循環させるため、汚れが配管にたまり、茶色い浮遊物として配管から出てくるのです。
汚れを最小限に抑えるためには、体を洗ってから入浴するように習慣化しましょう。
汚れがしつこい場合には、配管洗浄を実施しましょう。
突然の赤水・色がおかしいときの対処法
まずはお湯を出し続けてみる
お風呂のお湯が突然赤く濁った場合、まずはお湯を出し続けてみましょう。
一時的な対応方法になりますが、赤茶色に濁ったお湯は、数分で徐々に透明になることがあります。
これは、配水管内のサビや不純物が初めに排出され、その後は清澄な水が出てくるためです。
水が無色透明になれば、飲用しても問題はありません。
最初のお湯はバケツで受け、捨てるか植物の水やりなどに使用しても良いでしょう。
いくら水を出しても状況が変わらなければ、水道代が無駄になります。
お湯を出して状況が改善するかどうかのチェックは、2~3分で十分です。
蛇口を開放して1分以内に収まるのであれば、自宅内の給水管が原因である可能性が高くなります。
水道局または専門業者へ連絡する
サビ水が出た場合の修理を、個人で行うのは難しいです。
サビ水のトラブルを止めるためには給水管・給湯管を交換する以外に方法はありません。
- 自宅より外(地域一帯)の水トラブルなら水道局
- 自宅の水トラブルなら水道業者
- 自宅のお湯トラブルなら給湯器専門業者
に連絡をとりましょう。
水道局が対応するのは、水道メーターより外の水道管のトラブルです。
家の全部の蛇口からサビ水が出る場合には、外の水道管が原因なので、トラブル時のお水の量分、料金を減額して対応してくれる場合があります。
水道メーターの中のトラブルの場合は、自宅のどこかの配管が原因のため、専門業者に相談しましょう。
「お湯は茶色いが、水は透明のまま」なら給湯器のトラブルです
給湯器の専門業者に連絡し、状況を確認してもらった上で修理を相談しましょう。
アパートなら管理会社に連絡する
賃貸アパートの場合には、家主は施設の管理をすることが義務付けられています。
お風呂で茶色い水が出たときには、自分で判断して対応するのは避けて、まず管理会社に相談しましょう。
管理会社は原因を特定して対策を講じるはずです。
原因が敷地内ではない場合、管理会社が水道局に連絡を入れると思います。
まとめ
この記事では、お風呂が茶色く濁る原因や、赤茶色のお湯が出たときの対処法についてご紹介しました。
お風呂が赤茶色に濁る正体は「サビ」にあることが分かっています。
下記のケースでは、水道局に問い合わせてみましょう。
- 寒波で凍結が発生している
- 近隣で断水が発生している
- 近隣で工事をしている
- 近隣で火事が起こった
下記のケースでは、給湯器の専門業者に相談しましょう。
- 長く空き家になっていた家のお風呂を使った
- 自宅のお風呂の給水管や給湯管の工事をした
- 長期間、使用していなかった水栓をひねった
- 自宅を建築してから25年以上が経過している
給湯器の追い焚き配管が汚れている場合には、配管洗浄もおすすめです。
- お風呂の水が茶色く濁る原因は何ですか?
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お風呂の水が茶色く濁る原因は、水道管内の鉄のサビが主な要因です。
また、地域の配水管の異常や自宅の給湯配管・給水配管の異常、井戸水の異常も濁りの原因となる可能性があります。 - 赤茶色のお湯が出た場合、どのように対処すれば良いですか?
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まずはお湯を出し続けてみましょう。通常、最初の数分間で徐々に透明になることがあります。
- お風呂の水が赤茶色に濁っている状態が長く続く場合、どのように対処すれば良いですか?
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長期間にわたってお風呂の水が赤茶色に濁っている場合は、水道局または専門業者に連絡することが重要です。