お風呂のお湯が黄色・緑色?浴槽の黄ばみ・色がおかしい原因と対策
お風呂のお湯が黄色っぽい
浴槽が黄ばんでいる
お風呂のお湯が緑色に見える
そんな体験はないでしょうか?
浴槽の黄ばみや変色は、皮脂汚れや入浴剤の着色沈着などが考えられます。
また青緑っぽい色なら、銅石鹸の可能性もあります。
今回は、お風呂のお湯が黄色く見える場合と緑色に見える場合の原因と対策を紹介していきます。
お風呂のお湯が黄色っぽい原因と対策
温かい電球色の蛍光灯で黄色く見える
お風呂の蛍光灯が暖かい電球色だと、お湯が黄色っぽく見えることがあります。
太陽の光で見える色が本当の色ですので、一度、日中の昼間に見比べてみるのがおすすめです。
それでも黄色っぽく見えるなら、それ以外の原因が考えられます。
皮脂汚れや入浴剤で黄色く変色している
浴槽が黄色く変色していると、お湯が黄色くみえることがあります。
浴槽が黄色く変色する主な原因は次の2つです。
- 皮脂汚れで黄ばんでいる
- 入浴剤で黄ばんでいる
皮脂汚れで黄ばんでいる
浴槽が黄色に変色する最も多い原因は、皮脂や垢が付いてできた皮脂汚れです。
皮脂や垢は、体を洗うときだけでなく、湯船に浸かっている時にも肌から水に溶け出ています。
とくに温かいお湯に入っていると、皮脂や垢はより落ちやすくなっています。
家族が多いとお風呂を使う人数が多くなるので、その分、浴槽の皮脂汚れも多くなるでしょう。
皮脂汚れは放置すると浴槽で固まってしまい、落としにくくなる性質があります。
- 体を洗ってからお風呂に浸かる
- 最低でも週に1回は掃除する
などを心がけましょう。
それでも浴槽が黄色く変色してしまったら、アルカリ性の洗剤でお掃除しましょう。
皮脂汚れは酸性の汚れなので、アルカリ性の洗剤が効果的です。
身近なアルカリ性の洗剤としては
- 重曹
- セスキ炭酸ソーダ
などが有効です。
重曹を使ったお掃除方法も2つご紹介します。
お掃除方法①(つけ置き洗い)
▼用意するものはこちら
- 重曹
- 残り湯
- スポンジ
- 乾燥したタオル
▼残り湯を活用したお掃除手順
- 浴槽の残り湯を40度くらいまで温める
- 浴槽に重曹を入れる(お湯100Lに対して、大さじ1杯程度)
- 10分程度放置して排水する
- 排水後に浴槽をスポンジでこすり洗いする
- 乾燥したタオルで水気を拭き上げる
この方法は残り湯を使用するため、水道代が節約できます。
一緒に洗面器などのお風呂用具をつけ置きするのも効率的です。
お掃除方法②重曹ペーストでこすり洗い
▼用意するものはこちら
- 重曹
- 水
- スポンジ
- 歯ブラシ
- 乾燥したタオル
- 手袋
▼重曹ペーストで擦り洗いする手順
- 「重曹3:水1」の割合で重曹と水を混ぜ重曹ペーストを作る
- 手袋をはめて重曹ペーストを汚れた場所に塗り込む
- スポンジや歯ブラシでこすって洗い流す
- 乾燥したタオルで拭き上げる
浴槽に重曹を入れて、つけ置き洗いをしても落ちない皮脂汚れやには重曹ペーストを塗り込んで洗う方法がおすすめです。
入浴剤で黄ばんでいる
浴槽の黄ばみやピンクの汚れの主な原因に、入浴剤もあります。
入浴剤に含まれる着色料は水に溶けないため、徐々に浴槽に色素が沈着しがちです。
使用した後にすぐに洗い流せばこすり洗いでも落ちます。
しかし次のようなケースでは色素がこびりつき、浴槽用洗剤などでは落ちなくなるので注意が必要です。
- 長時間放置していた浴槽
- 長年使用している古い浴槽
この入浴剤の着色汚れには漂白洗剤が有効です。
市販の塩素系漂白剤を使って、つけ置き洗いを行いましょう。
入浴剤の色素沈着は、メラミンスポンジを使って研磨して落とすことも可能です。
メラミンスポンジは手軽に頑固な汚れを落とせる人気のお掃除グッズです。
メラミンスポンジを使うときは、洗剤を付けず、水に濡らした状態でやさしく磨くと汚れが取れます。
ただし、次のような素材の浴槽の場合は注意しましょう。
- 浴槽が樹脂系の素材
- 浴槽がポリ製の素材
これらの素材は、メラミンスポンジを使うとツヤがなくなったり、浴槽の色が落ちてしまうことがあります。
お風呂のお湯が茶色なら赤水が原因
お風呂のお湯が茶色っぽいなら、サビ水(赤水)の可能性もあります。
サビが水道水に混ざって流れると、お風呂や洗面台などの水が、赤茶色く濁って見えるようになります。
この水が、人によっては、黄色く見えるかもしれません。
水道管や給湯配管は、内側に鉄管・鉛管・銅管が使用されており、これらは経年とともに腐食してサビが発生します。
このサビが、様々な理由で、剥がれて出てくることがあります。
サビが剥がれて出てくる事例としては、次のようなものがあります。
- 断水や凍結
- 近隣での火事や水道工事
- 自宅の給湯器の故障
- 自宅の配管の劣化
サビ水の場合は、まずは「お湯を出し続けて、そのお湯が透明になるかどうか」を確認しましょう。
最終的には、水道局や給湯器の専門業者に連絡して配管の交換が必要になります。
詳しくはこちらの記事に書いています。
お風呂のお湯が緑色っぽい原因と対策
お湯や浴槽が青緑色なら「銅石鹸」が原因
お風呂のお湯や浴槽が青緑色の場合、銅石鹸が原因の可能性があります。
銅石鹸は、お湯に含まれる銅イオンと、石鹸やシャンプー・皮脂汚れが原因で出来る化合物です。
銅石鹸は次の3つの条件が揃うと発生しやすくなります
- 水やお湯に銅イオンが含まれる
- 水やお湯に界面活性剤が含まれる
- 化学反応が起きやすい環境
お風呂場の水やお湯は、配管を通って供給されますが、実は配管の素材には「銅」が使用されています。
交換したばかりの新しい配管では、銅が水に溶けてイオン化しやすく、銅石鹸が生じやすい傾向があります。
また、界面活性剤は、石鹸やシャンプー等に含まれる一般的な成分です。
これらが浴槽や浴室小物に付着すると、銅石鹸が生成され、青色に変色する原因になります。
銅石鹸は、人体へは無害ですが、浴槽の変色が気になる方は、お掃除してみましょう。
詳しい方法はこちらに書いています。
共同住宅なら「給水タンクの藻」が原因
共同住宅の場合、給水タンク内の藻が原因で水やお湯が緑色になることがあります。
共同住宅では複数の住戸で使用する給水タンクが利用されています。
十分な管理が行われていれば藻は発生しませんが、いちど管理会社に相談してみましょう。
藻は水中に存在する微生物であり、特に暖かい環境や光が当たる場所で繁殖しやすくなります。
夏場はとくに衛生面でも注意が必要です。
まとめ
浴槽の黄ばみや緑色の変色は
- 皮脂汚れ
- 入浴剤の着色沈着
- 銅石鹸による変色
- 水槽タンクの藻
など様々なケースが考えられます。
ぜひ原因にあわせた対策を行っていきましょう。
- エコキュートのお湯が茶色い原因は?
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エコキュートの給湯配管からサビが出ている可能性があります。
- エコキュートから茶色い水が出たらどうしたらいい?
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茶色い水が出続ける場合は、配管やエコキュート本体に不具合が起きている可能性があるため、専門業者に点検を依頼しましょう。
- エコキュートを水抜きしないとどうなる?
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エコキュートの水抜きを怠ると、水垢が沈殿して、お湯の濁りや故障の原因になります。