三菱エコキュートエラーH01のリモコン通信異常とは?解除方法や修理費用を解説
三菱エコキュートエラーのH01って何?
H01のエラーの原因や解除方法は?
H01の修理費用はいくらかかる?
そんな疑問に答える記事です。
三菱エコキュートエラーH01は、リモコン通信異常を知らせるエラーです。
通信異常とは、電子機器の通信がうまくいっていない状態を言います。
この通信異常の修理費用はいくらかかるのか、気になる方も多いでしょう。
この記事では、三菱エコキュートにH01のエラーが出たときに、必ず確認しておきたいポイントを具体的に解説します。
不要な出費やトラブルを避けて、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
- リモコン通信異常とは何か
- エラーの主な症状や原因
- メーカーが推奨する対処法
- メーカーの修理費用の目安
- エラーの強制解除の方法
三菱エコキュートエラーH01のリモコン通信異常とは
三菱エコキュートのエラーH01のリモコン通信異常は、貯湯ユニットとリモコンの間の通信が正常にできていない状態を示しています。
基本的にに、エコキュートの電子回路は、下の3つのユニットを相互に繋いでいます。
- リモコンユニット
- 貯湯タンクユニット
- ヒートポンプユニット
下の図のように、まずは電源線を貯湯タンクユニットに接続し、次に貯湯タンクユニットからリモコンとヒートポンプへそれぞれ回路を繋いでいます。
貯湯ユニットとリモコンの間の通信エラーは、この図のリモコン線の通信にまつわるエラーです。
リモコン線に正常な電気信号が流れていない可能性があります。
リモコン通信異常の主な症状
H01のリモコン通信異常のエラーがあると、例えば次のような症状が出ます。
主な症状の例
- リモコンでお湯はり操作ができない
- リモコンでタンクの沸き上げ操作ができない など
リモコン線やリモコン本体だけの異常なら、エコキュートの電源も入りますし、蛇口からお湯も出すことができます。
ただし、リモコンのスイッチにエラー表示が出ているので、お湯はり等の操作ができません。
リモコン通信異常が起きる主な原因
リモコン通信異常が起きる原因は様々ですが、基本的には次の3つの要素が挙げられます。
- 貯湯タンク側に何か不具合がある
- リモコン側に何か不具合がある
- 両者をつなぐ線そのものがショートしている
上の図のように、リモコン線は、浴室と台所から、それぞれ貯湯タンクへと繋がっています。
たとえば、台所リモコンは問題なく点いていて、浴室リモコンだけ調子がおかしい、といった場合は、浴室リモコン本体か、浴室リモコンに繋がるリモコン線に不具合がある可能性が高まります。
もし、台所リモコンも浴室リモコンも両方に不具合がある場合には、あらゆるケースが想定され、原因の特定が難しくなります。
貯湯タンク側に何か不具合がある、という場合には、色んな可能性が考えられます。
- コネクタが抜けているのか
- 貯湯タンクへの供給電圧に不備があるのか
- 一時的な誤作動か
エコキュートの据付直後の場合は、業者側の配線の施工ミスによる可能性もあります。
しかし、長年使っていたエコキュートで通信異常が起きた場合には、その可能性は低いでしょう。
原因を特定していくのは素人では難しく、プロによる判断が必要です。
ちなみに、エコキュートのリモコンは電池式ではなく貯湯タンクから直接リモコン線で電源をとっています。詳しくはこちら。
三菱エコキュートエラーH01の対応
メーカーが推奨する対処方法
三菱電機が公式サイトで推奨している対処方法は次のステップです。
- まずは販売店(据付工事店)へ連絡する
- それでも解決しない場合はメーカー修理窓口へ連絡する
公式サイト説明を確認したい方は、こちらの公式サイトFAQをご覧ください▶公式サイトをみる
メーカー修理窓口の修理費用の目安
お使いのエコキュートが保証期間内であれば、無償修理できる場合があります。
まずはお手元の保証書や取扱説明書で保証期間内かどうかを確認しましょう。
保証期間を過ぎている場合は、有償修理の扱いとなり、修理費用がかかります。
修理費用は、三菱電機の公式サイトで概算目安が公開されています。
例えば「H- のエラーがリモコンに表示される」という症状で、メーカー修理窓口に依頼したときの修理料金の目安は18,700円~68,200円となります。
通信異常の原因が何かによって、修理箇所が異なるため、修理代も大きく変わってきます。
修理内容は現場をみてからの判断になるため、修理代を事前に予想するのは難しいでしょう。
他の症状別の料金一覧はこちら▶症状別の料金一覧を確認する
メーカー修理の特徴
メーカー窓口に修理依頼した場合の修理費用は、次のように計算されます。
修理費用 = 技術料 + 部品代 + 出張費
基本的に、機械の一時的な誤作動によるエラーだった場合、部品交換などの修理は不要です。
しかし仮に部品交換などの修理が不要だったとしても、メーカーに修理依頼した場合は技術料と出張費はしっかり請求されるのが特徴です。(目安:9,680円~15,180円)
もし可能であれば、先に販売店(据付工事店)に連絡してみましょう。
販売店(据付工事店)の連絡先は、通常は、お手元の取扱説明書や保証書に記載されています。
販売店側の過失(施工不良や施工ミスなど)の場合は、修理費をサービスしてくれる可能性もあります。
または、地元で信頼や実績のある給湯器の専門業者を知っていれば、そちらに連絡しても良いでしょう。
電話などで問い合わせて具体的な症状を伝えると、必要な応急処置を教えてくれます。
地元の業者であれば、出張費をサービスしてくれるところもありますし、良心的な料金体系で修理に応じてくれるところもあります。
もし取扱説明書や保証書を紛失していて「メーカー修理受付窓口」に連絡したい場合には、こちらの記事もチェックしてください。
三菱電機の修理窓口は電話番号が複数あるため、混乱しないように注意してくださいね。
三菱エコキュートエラーの強制解除の方法
ここからは、三菱エコキュートのエラー解除の手順をご紹介します。
強制解除の手順には2つの方法があります。
台所リモコンからの強制解除の方法
台所リモコンで強制解除する方法はこちら。(一般人向け)
(例1)
台所リモコンの「時計合わせスイッチ」と「給湯温度 スイッチ」を3秒以上同時に押す
(例2)
台所リモコンの「タンク内湯温表示スイッチ」と「給湯湯温▼スイッチ」を3秒以上同時に押す
すべてのエラーは、台所リモコンの強制解除で解除(リセット)できます。
すべてのエラーを強制的に解除できますが、異常内容によっては強制解除後も再びエラーが表示されます。
貯湯タンクユニットからの強制解除の方法
貯湯タンクユニットで強制解除する方法がこちら。(業者向け)
貯湯タンクユニットの制御基板内のリセットスイッチ(SW4)を5秒以上押す
貯湯タンクユニットのカバーを外すと、制御基板があります。SW4がリセット用のスイッチです。
制御基板の側からリセットすると、エラーは強制的に解除しますが、リモコンの設定がすべて初期値に戻ります。(電力契約モードは除く。)
そのため、必ず、リモコンの設定をご使用状態に戻す必要があります。
貯湯タンクユニットは、基本的には専門業者が作業する場所です。一般人が触る場所ではありません。
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