ダイキンエコキュート警報コードj3のサーミスタとは?エラーを繰り返す原因や修理・交換費用を解説

ダイキンエコキュートのエラーコード j3って何?

再起動してもエラーを繰り返すのは何故?

警報 j3のエラーの原因や解除方法は?

警報 j3の修理・交換費用はいくらかかる?

そんな疑問に答える記事です。

ダイキンエコキュートのエラーコード j3 は、圧縮機のサーミスタや制御基板の不具合を知らせる警報です。

j3の不具合は、自分で対処できるのか、修理費用はいくらかかるのか、など気になる方も多いでしょう。

この記事では、ダイキンエコキュートにj3のエラーコードが出たとき、必ず確認しておきたいポイントを具体的に解説します。

不要な出費やトラブルを避けて、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事で分かること
  • エラーj3のサーミスタの不具合とは
  • エラーの主な症状やエラーを繰り返す原因
  • メーカーが推奨する対処法
  • メーカーの修理・交換費用の目安
  • エラー解除・リセット方法
目次

ダイキンエコキュートエラーコードj3のサーミスタとは

サーミスタとは温度を検知するセンサーで、温度に異常が無いかどうかをチェックする部品です。

ダイキンエコキュートのエラーコード j3 は、圧縮機のサーミスタや制御基板の不具合を知らせる警報です。

そもそもエコキュートは、ヒートポンプユニットの圧縮機で、冷媒と呼ばれる特殊なガスを圧縮して熱を作っています。

上の図の2の圧縮機で冷媒を圧縮すると、冷媒の温度が上昇します。

上の図の2の圧縮機から吐き出された冷媒は、配管を通って、上の図の3の水熱交換器に流れていきます。

このとき、2から3にかけての配管の温度は非常に高温になります。

j3のエラーは、圧縮機の吐出管温度(つまり冷媒が吐き出される先の配管の温度)を検知しているサーミスタが、正しい温度を示していない(つまり異常値を示している)ことを知らせる警報です。

j3エラーの主な原因

j3エラーの一般的な原因は、次のいずれかが考えられます。

  • サーミスタを動かす制御基板が故障した
  • サーミスタが故障した

上記のケースでは、基板やサーミスタの部品の故障が原因でエラーが起こります。

しかし次の場合は、制御基板やサーミスタの故障がなくても、j3のエラーが表示されることがあります。

ヒートポンプユニットへ流れる水の流量不足

制御基板やサーミスタの故障がなくても、j3のエラーが表示される代表的な例が、貯湯ユニットからヒートポンプユニットへ流れる水の流量不足です。

流量が不足すると、ヒートポンプ側に十分な水が回らず、温度が上昇し過ぎてエラーになることがあります。

流量が不足する要因のひとつは、ヒートポンプ配管の不具合です。

ヒートポンプ配管とは、貯湯ユニットとヒートポンプユニット(室外機)を繋いでいる配管です。

ヒートポンプ配管は、貯湯タンク側の水をヒートポンプに送り出し、ヒートポンプで温められたお湯を貯湯タンク側に戻す役割があります。

流量不足の原因は1つとは限らず、複数の原因が同時に起きていることもあります。

流量不足になる事例

  • 配管内に空気が混入している
  • 配管内にゴミが混入している
  • 止水栓が閉じていて十分な水が来ていない
  • 配管の接続(行きと戻り)が間違っている
  • 配管が破損・水漏れしている
  • 配管がつぶれている・詰まっている
  • 配管が凍結している
  • 断水していて水が来ていない
  • 水流を制御する電気回路に不具合がある
  • 水やお湯を循環させるポンプに不具合がある など

原因は1つとは限らず、複数の原因が同時に起きていることもあります。

原因を特定していくのは素人では難しく、プロによる判断が必要です。

j3エラーの主な症状

j3のエラーが出ると、新しくお湯が作れない(タンクにためられない)ことになります。

そのため、例えば次のような症状が出ます。

主な症状の例

  • タンクのお湯が沸かない
  • タンクのお湯がたまらない
  • リモコンで沸き上げ操作ができない
  • タンクのお湯を使い切るとお湯が出ない など

※新しくお湯を作ることが出来ませんが、貯湯タンクに溜めてあるお湯は使うことができます。蛇口やシャワーから出るお湯は使って大丈夫です。

j3エラーを繰り返すときは?

j3の警報がすぐ消えたなら、機械の一時的な誤作動だった可能性があります。

この場合は、しばらく様子をみながら、エコキュートを使い続けても良いでしょう。

しかし、j3の警報を何度も繰り返すときは、機械の一時的な誤作動とは考えにくく、何らかの故障や不具合が起きている可能性が高まります。

もし、エラー解除しても警報を繰り返すようなら、点検・修理を依頼してください。

ダイキンエコキュート警報j3の修理費用や部品交換費用の目安

お使いのエコキュートが保証期間内であれば、無償修理できる場合があります。

まずはお手元の保証書や取扱説明書で保証期間内かどうかを確認しましょう。

保証期間を過ぎている場合は、有償修理の扱いとなり、修理費用がかかります。

修理費用は、ダイキンの公式サイトで概算目安が公開されており、参考となる料金は下記のとおりです。

メーカー修理の目安(参考)

  • 出張点検のみなら14,500円〜19,000円
  • 基板やサーミスタの部品交換なら17,000円~51,000円

メーカーの症状別の料金一覧は、こちらの記事にまとめて記載しています▶症状別の料金一覧を確認する

j3の原因が何かによって、修理箇所が異なり、修理代も異なります。

修理箇所は現場をみてからの判断になるため、修理金額を事前に予想するのは難しいでしょう。

メーカー修理の特徴

メーカー窓口に修理依頼した場合の修理費用は、次のように計算されます。

修理費用 = 技術料 + 部品代 + 出張費

現場点検の結果、仮に部品交換などの修理が不要だった場合でも、点検料と出張費はしっかり請求されます。

ダイキンの窓口に依頼すると出張・点検だけでも14,500円〜19,000円かかるため、高いと感じる方も多いかもしれません。

もし可能であれば、先に販売店(据付工事店)に連絡してみましょう。

先に販売店(据付工事店)に連絡するメリット

万が一にも販売店側の過失(施工不良や施工ミスなど)だった場合、修理費をサービスしてくれる可能性があります。

販売店独自の延長保証を利用している場合も、保証期間内であれば無料で修理してもらえます。

販売店(据付工事店)の連絡先は、通常は、お手元の取扱説明書や保証書に記載されていますので確認しましょう。

地元の給湯器の専門業者に連絡するメリット

地元で信頼や実績のある給湯器の専門業者を知っていれば、そちらに連絡しても良いでしょう。

電話などで問い合わせて具体的な症状を伝えると、必要な応急処置を教えてくれます。

地元の業者であれば、出張費をサービスしてくれるところもありますし、良心的な料金体系で修理に応じてくれるところもあります。

ぜひこちらの記事もチェックしてください。

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ダイキンエコキュート警報j3の対処法

メーカーが推奨する対処法

ダイキンが公式サイトで推奨している対処方法は次のステップです。

  • 断水時は、断水対応を行う
  • 配管凍結時は、自然解凍を待ってエラーをリセットする
  • 給水止水栓の閉止時は、止水栓を開けてエラーをリセットする
  • エラーをリセットしても再発するようなら修理を依頼する

公式サイト説明を確認したい方は、こちらの公式サイト検索をご覧ください▶公式サイトをみる

AIボットにチャット欄で「J3」と入力すると、具体的な対処の手順を教えてくれます。

① 断水時の断水対応のステップ

断水時の対応は次の手順で行います。

  • 断水中は、給水止水栓を閉じる
  • 断水解除後は、蛇口をひねって泥水や空気を出す
  • 蛇口から泥水や空気が出なくなったら、給水止水栓を開ける

災害等で断水しているときは、水道管内部に泥水が発生している可能性があります。

この泥水がエコキュートのタンクに入らないようにするために、まずは給水止水栓を閉めてください。

エコキュートの給水止水栓の場所は、ご家庭によって異なりますが、下図も参考にしてください。

断水解除後は、まず家のどこかの蛇口をひねって泥水や空気を出します。

※給水止水栓の場所がすぐに分からなくても、とりあえず蛇口をひねって泥水や空気を出し続けましょう。

泥水や空気が出なくなるまで水を出し続けて排水してください。

このときの排水の注意点は、必ず混合水栓のレバーを水側にひねることです。

混合水栓のレバーをお湯側にひねってしまうと、エコキュート内に泥水が入りこむリスクがあります。

その後、蛇口から泥水が出ないことを確認してから、エコキュート給水止水栓を開けて下さい。

そして最後に、エラー解除を行います。そうすれば、再び使えるようになります。

※エラー解除の方法は、後で説明します。

② 凍結時の対応ステップ

配管が凍結して水(又はお湯)が流れないときは、配管が自然に解凍するのを待ちましょう。

自然解凍後に、エラー解除(リセット)すれば再び使えるようになります。

※エラー解除の方法は、後で説明します。

自然解凍を待っていられない方は、解凍を専門業者に依頼してください。

こちらの記事もぜひ参照してみてくださいね。

③ 給水止水栓が閉じているときの対応

給水止水栓が閉じているときは、給水止水栓を開けましょう。

給水止水栓を開けた後に、エラー解除(リセット)すれば再び使えるようになります。

給水止水栓の場所は、ご家庭によって異なるため、お手元の取扱説明書を確認するか販売店に確認してください。

上述の、断水、凍結、給水止水栓の閉止の対応を行ってもエラーが解決しない場合は、修理点検を依頼しましょう。

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ダイキンエコキュートのエラー解除・リセット方法

ここからは、ダイキンエコキュートのエラーを解除する手順をご紹介します。

ダイキンのエラーの解除方法はこちら。

貯湯タンクの漏電遮断器を約10秒以上「OFF」にした後、もう一度「ON」にする

機種によって漏電遮断器の位置は異なりますので、下図を参考にしてください。

漏電遮断器は、エコキュートの貯湯タンクに付いています。

普段はカバーで覆われていますが、パカッと開ける蓋があるため、貯湯タンクの上部や側面を探してみましょう。

漏電遮断器を見つけたら、スイッチを動かして「OFF」の状態にします。

エコキュートの電源が切れ、リモコンの画面も一時的に真っ暗になりますが、慌てずに10秒以上待ちましょう。

10秒以上経過したら、再び「ON」の状態に戻します。

警報が再発しなければ、正常に戻っているため、そのまま使って大丈夫です。

公式サイトの説明でも、そのようにアナウンスしています。

しかし、エコキュートに不具合がある場合は、警報が再発します。

何度もエラーを繰り返すときは、早急に点検と修理を依頼しましょう。

ダイキンのエコキュートのエラー解除は何度も行って大丈夫?

何度も再起動を繰り返さないでください。再起動を繰り返すと、エコキュートに負荷がかかり不具合が悪化する恐れがあります。一度試して再発するようなら、諦めて、専門業者に連絡することをおすすめします。

J3のエラーコードを放置したらどうなる?

新しいお湯を作ることができないため、数日中には湯切れを起こしてしまい、お湯を使えなくなります。また、エラーを放置していると別の故障を招く恐れもあります。故障個所が増えれば、修理費用はより高額になります。エラー解除してもエラーを繰り返すなら、早めに修理点検を依頼しましょう。

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