エコキュートとガス給湯器の違いは?仕組みやメリット・費用の比較を解説!

ガス給湯器とエコキュート、どちらが良いか悩んでいます。

エコキュートとガス給湯器はどちらがお得ですか?

このような疑問に答える記事です。

エコキュートとガス給湯器のどちらを導入するか、迷ってしまいますよね。

この記事では、エコキュートとガス給湯器の違いについて、仕組みや費用など具体的に解説します。

ライフスタイルに合った給湯器を選ぶためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事でわかること
  • エコキュートとガス給湯器の仕組みの違い
  • エコキュートとガス給湯器のメリット・デメリット
  • エコキュートとガス給湯器、月々のガス代・電気代どっちがお得?
目次

エコキュートとガス給湯器の仕組みの違い

エコキュートの仕組み

一般に、気体は圧縮すると温度が上がり、逆に膨張させると温度が下がるという基本原理があります。

エコキュートは、熱伝導率の高い自然冷媒(CO2)に、この基本原理を応用しています。

パナソニック公式動画が、この仕組みを分かりやすく説明しています。

エコキュートは、下記のような仕組みでお湯を作ります。

  1. 大気中の空気の熱をヒートポンプユニット内の熱交換器の冷媒が取り込む
  2. 取り込まれた熱が、ヒートポンプ内の圧縮機にて高温になる
  3. 高温になった冷媒(CO₂)は、ヒートポンプ内の水側熱交換器で熱を水に伝えてお湯をつくる
  4. 水側熱交換器で熱を奪われた冷媒(CO₂)は膨張弁に運ばれて、低温になる
  5. お湯を貯湯ユニットに貯めて、お風呂や台所、洗面などで使えるようにする
  6. 貯湯タンク内の高温のお湯は、設定温度になるよう水を混ぜて、お風呂や台所、洗面などに給湯される
出典元:三菱電機

このように、エコキュートは、冷媒の圧力の上げ下げを通して、冷媒の状態(温度)を変化させながら、熱を移動させているのです。

エコキュートを動かす電気は、実際のところは、お湯を沸かすためや給湯するためではなく、熱(冷媒)を移動させるために使われています。

エコキュートで使われるエネルギー(電気)と生み出されるエネルギー(熱)を比べると、なんと熱エネルギーは使った電気エネルギーの3倍以上です。

そのため、エコキュートは非常に効率の良い省エネ機器と言われているのです。

ガス給湯器の仕組み

ガス給湯器とは、ガスを燃焼させて発生した熱を利用してお湯を作る給湯器の総称です。

ガス給湯器は、下記のような仕組みでお湯を作ります。

  1. 水の通水によってガス給湯器が動き出す
  2. 炎を燃やすための空気が取り込まれ、ガスが着火する
  3. ガスを利用した熱交換器によって水は温まり、お湯となって給湯される

ガス給湯器は、エコキュートのような貯湯式ではなく、瞬間式給湯器となっています。

ガス給湯器でお湯を作るにはガスが必須ですが、給湯器自体を動かすためには電気も必要になります。

そのため、停電時はお湯を作ることが出来ません。

最近では従来のガス給湯器よりも給湯効率が高いエコジョーズなども登場しています。

エコキュートとガス給湯器のメリット・デメリット

エコキュートのメリット

エコキュートのメリットとして、次のようなことが挙げられます。

  • タンク内の水が災害時の水の備蓄になる
  • 環境への負荷も軽減
  • オール電化と組み合わせれば、光熱費の大幅な削減
  • 補助金が出る場合がある

エコキュートは温めた水をためておく「貯湯式給湯器」です。

そのため、災害で断水になった際はタンク内のお湯を非常用水として使うことができます。

電気を使った給湯器とは言え、停電時でもお湯を取り出せるので安心です。

実際、災害対策としてエコキュートを選ぶ人も多いです。

また、電気でお湯を沸かすため、ガスを使わないことで二酸化炭素の排出量も削減され、環境への負荷も軽減されます。

電気料金が安くなる深夜電力を使用するので経済的であり、オール電化と組み合わせれば、光熱費の大幅な削減につながります。

エコキュートを購入する際には、国や自治体から補助金が出る場合があります。

しかし、機種が限られているので、購入前に各自治体のホームページ等で確認してみましょう。

エコキュートのデメリット

エコキュートのデメリットとして、次のようなことが挙げられます。

  • 一度に大量に使用するとお湯切れになってしまう
  • 初期費用が高い
  • 運転音が気になる可能性がある

エコキュートは沸かしたお湯をタンクにためておく仕組みなので、一度に大量に使用するとお湯切れになってしまいます。

通常、困らない湯量がキープされていますが、大量のお湯が急に必要になった時には足りなくなってしまうかもしれません。

  • 事前に沸きまし設定をする
  • 家族構成や生活パターンに合った最適な機種を選んでおく

などの工夫によってお湯切れの対策を防ぎましょう。

エコキュートのデメリットとしては、初期費用の高さも挙げられます。

ガス給湯器は20〜30万円以下で導入できるケースが多いですが、エコキュートは30〜70万円程度の初期費用がかかります。

しかし、使用し続けることで初期費用の価格差を回収し、さらに節約できる事例もあるため、長期的に見るとお得なケースも多いです。

また、エコキュートは、夜間にお湯を作るため、その際に発生するヒートポンプの稼働音が気になる可能性があります。

ヒートポンプの稼働音は40デシベルなので、エアコンの室外機(50デシベル)と比べると、夜間であっても気にならない程度の静かな音と言えます。

しかし、近隣トラブルになるのをさけるためにも、念の為、設置場所を考慮すると良いかもしれません。

ガス給湯器のメリット

ガス給湯器のメリットとして、次のようなことが挙げられます。

  • 災害や工事などで断水とならない限りお湯を使い続けることができる
  • 給湯されたお湯を新鮮な状態で飲める
  • コンパクト設計で、置く場所を選ばない
  • 初期費用が安い

ガス給湯器は水道から直接供給される水を沸騰させてそのままお湯に変えています。

そのため、災害や工事などで断水とならない限りお湯を使い続けることができます。

また、給湯されたお湯を新鮮な状態で飲むことができます。

ガス給湯器は、その大きさも特徴です。

直接お湯にして供給するため、タンクが必要なく、全体的にコンパクト設計で、置く場所を選びません。

一軒家はもちろん、マンションのベランダなどにもスムーズに設置できるので「給湯器を置きたいけど場所がない」などといった悩みも解消されます。

さらに、初期費用も安く済ませることが出来ます。

エコキュートは30〜70万円程度の初期費用がかかりますが、ガス給湯器は20〜30万円以下で導入できるケースが多いです。

ガス給湯器のデメリット

ガス給湯器のデメリットとして、次のようなことが挙げられます。

  • 断水してしまうと一切お湯が使えなくなる
  • 災害時には火事などのリスクがある
  • ランニングコストが高い

ガス給湯器は水道水をそのまま温めているため、災害時など断水してしまうと一切お湯が使えなくなります。

また、ガスを燃料としているため、災害時には火事などのリスクがあり危ないでしょう。

デメリットとして、ランニングコスト(価格)が高くなりがちな点も挙げられます。

プロパンガスを使用している場合は、都市ガスよりも価格が高くなってしまいます。

エコキュートとガス給湯器、月々のガス代・電気代どっちがお得?

ランニングコスト

ランニングコストについて、電気代の安い夜のうちにお湯をつくるエコキュートのほうがお得と言われています。

しかし、2023年からガス代も電気代も値上がり傾向にあり、ガスだから安い、電気だから安い、という判断ができない時代になっています。

そもそも、電気は化石燃料を燃やして作っており、ガスも同じです。

燃料価格自体が高騰しているため、どちらも値上がるという結果に繋がっています。

お住まいのエリアの電力会社の電気料金単価によって判断が変わる

電気代に関して、電力会社が出している電気料金単価(1kWhあたり)次第で変わってきます。

例えば、九州電力に関しては原発が動いているので、電気料金は現在でもかなり安いです。

したがって、九州電力エリアにお住まいの方は、ガスよりも電気の方がお得になる傾向が高いといえます。

一方で、中国電力エリアは、すでに電気料金単価がすごく上がってしまっているので、太陽光発電とセットにしないと、お得感がないかもしれません。

一度、ご自身のお住まいのエリアの電力会社の動向を確認したり、試算してみたりするとよいでしょう。

月々の基本料金を節約するために、オール電化を目指すのもおすすめ

いずれにしても、燃料代は高騰している傾向があります。

月々の基本料金を節約するためには、オール電化を目指すのもおすすめです。

その理由としては、以下のように、電気とガスを両方使うと、どちらの基本料金もかかってしまうからです。

ガス代=基本料金(固定)+従量制料金(使った分だけ課金される)
電気代=基本料金(固定)+従量制料金(使った分だけ課金される)

「給湯器はエコキュート」「調理器はガスコンロ」など、電気とガスを併用して使用しているとします。

すると、それぞれに基本料金がかかり年間コストが上がってしまいます。

しかし、電気だけで生活するならばガスの基本料金はかかりません。

ガスの基本料金分が月々節約できることで見込めるトータルコストの削減も、長い目で見ると見逃せないポイントとなります。

このように、エコキュートを導入する際にはオール電化に切り替えた方が恩恵が大きいです。

基本的にはオール電化を前提として考えることをおすすめします。

熊本県内で迅速対応中!ぜひ坂口ボイラーへご連絡を

「エコキュートの修理は、どこに頼むといい?」

「エコキュートを、修理すべきか交換すべきか、迷ってしまう」

そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ坂口ボイラーにご相談ください。

「修理さえすれば、まだまだ使える」という様々なシチュエーションで、積極的に修理に応じております。

万が一、交換を検討される場合も、坂口ボイラーでは、豊富な種類のエコキュートのラインナップを取り揃えています。

お使いのメーカーのエコキュートに関しても在庫を豊富に確保しており、割引価格でご提供しています。

お使いのエコキュートから他社製エコキュートに切り替えたいという場合にもご相談をお受けしております。

当社は熊本県内で迅速対応中です!
熊本県内のエコキュート修理のご相談はこちら

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次