薄型エコキュートのデメリット8つ!スリムタイプ寸法や工事費込み価格の特徴は?

「薄型スリムタイプのエコキュートの寸法はどれくらい?」

「薄型のデメリットは?価格や工事費に注意点はある?」

そんな疑問に答える記事です。

薄型のエコキュートの導入で気になるのが、薄型特有の寸法や価格、デメリットです。

実は一般的な角型タイプに比べると給湯効率が下がるなど、注意しておくべきことがいくつもあります。

この記事では、薄型のエコキュートの導入にあたり事前に注意しておくべきことを具体的に解説します。

不要な出費やトラブルを避けて、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事で分かること
  • 薄型エコキュート(スリムタイプ)の寸法と構造
  • 薄型エコキュートのデメリット8つ
  • 薄型と角型のエコキュートの価格差
  • 薄型エコキュートの工事費の傾向
目次

薄型エコキュート(スリムタイプ)の寸法と構造

薄型と角型の寸法の違い

薄型エコキュートは、一般的な角型のエコキュートに比べると、横幅が長く、奥行きが短い設計となっています。

具体的には、薄型エコキュートは角型に比べて、横幅は約1.5倍・奥行きは約1/2の寸法差があります。

例)ダイキン460Lタイプの寸法例

薄型と角型
寸法差
薄型
EQX46WFTV
角型
EQX46WFV
高さは概ね同じ2,173mm2,175mm
横幅は約1.5倍1,075mm630mm
奥行きは約1/2倍438mm730mm

薄型のエコキュートの一般的な寸法の傾向は下記のとおりです

  • 横幅1,070mm〜1,120mm
  • 奥行き430mm〜440mm

角型と比較すると横幅が長く、その分、奥行きが短くなっています。(高さはほぼ同じ)

一般的な角型エコキュートと比較すると、奥行きが半分程度のため、狭いスペースにも設置が可能です。

しかし、この薄型設計により、内部構造が密になるため、タンクの容量も自然と限られる形となります。

薄型エコキュートは二缶式とも呼ばれる

薄型エコキュートの内部は、二缶式とよばれる構造になっています。

通常の角型タイプは一缶式で、貯湯二ユニット内部に大きめの缶を1つのみ使います。

一方で薄型タイプは二缶式で、幅の小さい缶を二缶つかっています。

例)370L薄型タイプ:185Lのタンクを二缶

薄型エコキュートは、構造上、寸法のスリム化を図るために二缶にせざるを得ません。

基本的に、二缶式の方がステンレスをより多く使ってしまう為、必然的に値段が高くなる傾向があります。

また、スペース的にどうしても狭い場所に、基板などの部品類を入れ込む構造のため、角型に比べると、各部品はどうしてもタンクの熱の影響を受けやすいです。

薄型と角型とで基本的な機能は変わりませんが、保温効率等に影響が出る場合があります。

薄型エコキュートのデメリット8つを徹底解説

本体価格が割高に設定されている

薄型エコキュートは角型よりも本体価格が割高に設定される傾向があります。

理由は、すでにお話したように内部構造上、ステンレスをより多く使うなどしているからです。

メーカーによりますが、同じモデルでみると次のような価格傾向があります。

460L 角型タイプ と 370L 薄型タイプが、ほぼ同じ価格

メーカー公式価格の比較はこちらに詳しく書きました。

同じ予算であれば、薄型よりも角型の方が、容量の大きいタンクを選べるのでお得です。

薄型エコキュートは、角型よりも価格が割高になる傾向がある点がデメリットです。

給湯効率が低めで電気代が割高になる

薄型エコキュートは角型に比べると給湯効率が低めで電気代が割高になる傾向があります。

エコキュートの給湯効率は、「年間給湯保温効率」という数値で比較されます。

先程も例示したダイキンのエコキュートでいくと給湯効率は0.5ほど低くなります。

例)ダイキン460Lタイプの給湯効率差

薄型の特徴薄型(EQX46WFTV)角型(EQX46WFV)
給湯効率差は0.5低い3.03.5
高さは角型と概ね同じ2,173mm2,175mm
横幅は角型の約1.5倍1,075mm630mm
奥行きは角型の約1/2倍438mm730mm

薄型と角型の給湯効率差は0.5程度ですが、年間の電気代で約5,000円に相当すると言われています。

他のメーカーでも同じタイプで角型と薄型を比較すると、年間給湯保温効率は0.5前後の差があります。

つまり、薄型エコキュートは角型に比べると給湯効率が低めで電気代が割高になりやすいということです。

※ただし、ガスや灯油の給湯器に比べると、薄型でもエコキュートの方が光熱費は安いため経済的にはお得な給湯器です。

国や自治体の補助金を使えない可能性がある

薄型エコキュートは国や自治体の補助金を使えない可能性があります。

本来、エコキュートは省エネ性が高く、適用条件を満たせば1台あたり5万円〜15万円ほどの補助金をもらえる給湯器です。

ただし全てのエコキュートを対象としている訳ではありません。

エコキュートのなかでも「高効率」と認められているエコキュートが補助金対象となっています。

そのため一定以上のスペック(給湯効率)を持つエコキュートを選ばなければならなりません。

例)令和5年度エコキュートの場合

2025年度の目標基準値(JIS C 9220 年間給湯保温効率又は年間給湯効率(寒冷地含む))+0.2以上の性能値を有するもの(出典:資源エネルギー庁公式サイト)

薄型エコキュートは、基準値を満たさない機種が多いため、慎重に機種選びをしなければいけません。

補助金を利用できないとなると、予算上はかなりのデメリットになるでしょう。

薄型エコキュートは多くの場合、基準を満たせず補助金の対象とならないことがある点がデメリットです。

角型に比べると耐震強度が低くなりがち

薄型エコキュートは、角型に比べると耐震強度が低くなりがちなので注意が必要です。

もちろん、薄型エコキュートであっても「耐震クラスA」という一般住宅と同程度の耐震強度は持っています。

しかし、薄型エコキュートは、底面が長方形なので、正方形に近い角型に比べると、どうしても安定感に欠けてしまいます。

角型タイプの多くは「耐震クラスS」を取得しているのに対し、薄型タイプで「耐震クラスS」を取得している機種はほとんどありません。

薄型タイプは、内部に直径の小さいタンク(細長いタンク)が二缶式で収納されている構造上、どうしても揺れに弱い傾向があります。

しっかりした基礎工事やボルト固定などで耐震補強はできますが、薄型エコキュートは、角型に比べると揺れに弱いという点も抑えておきましょう。

買い替え時の工事費が高くなる可能性がある

古いエコキュートから新しいエコキュートに買い替えるときに、工事費用が高くなる場合がある点もデメリットです。

具体的には次のような買い替えケースで注意が必要です。

例)

  • 薄型から角型へ買い替える
  • 角型から薄型へ買い替える

理由は、土台となる基礎変更の追加工事が必要となる場合があるからです。

すでにお話したように、薄型エコキュートは角型に比べて、横幅は約1.5倍・奥行きは約1/2の寸法差があります。

薄型から角型、又は、角型から薄型、に変更するとなると、既存の基礎が使い回しできない可能性があります。

その場合は追加の基礎工事が必要となるため、通常より買い替え費用が高くなる可能性があります。

タンク容量の選択肢が少ない

薄型エコキュートは、角型に比べるとタンク容量のラインナップが少ない傾向があります。

メーカーによりますが、全体的な傾向を図にすると下記のようになります。

例)ラインナップのイメージ

容量薄型タイプ角型タイプ
550L
460L○※
370L
185L
※薄型では430Lの場合があります

一般的な家庭で採用される下記のタイプはどのメーカーもラインナップがあります。

例)薄型エコキュートの容量ラインナップ

  • 370L(3~4人家族用)
  • 460L(4~5人家族用)

※薄型では430Lの場合があります

しかし、185L(1~2人用)や、550L(5~7人家族用)などはラインナップがない場合があります。

昨今は設置場所が狭い省スペース住宅が増えているため、今後はラインナップも増えるかもしれません。

しかし少なくとも現状は、薄型エコキュートは、角型に比べるとタンク容量のラインナップが少ないという点もデメリットです。

セミオートや給湯専用タイプの機種がない

メーカーによっては、薄型エコキュートになると「フルオートタイプの機種しか用意がない」ことがあります。

一般的な角型エコキュートの場合は、フルオート・セミオート・給湯専用の3つのタイプから機種を選ぶことができます。

価格面では、フルオートに比べて、セミオートや給湯専用の方が機能が限られるため、本体価格は安くなります。

フルオートのような高機能の機種はいらない

セミオートや給湯専用の機種を選びたい

このように「高機能なものでなくても構わない」と思っても、薄型エコキュートの場合は選択肢がありません。

多くの機能を求めない方にとっては、フルオートタイプしか選択肢がない場合がある点がデメリットです。

塩害地・寒冷地タイプの特殊仕様が選べない

薄型エコキュートの場合、「寒冷地仕様」や「耐塩害仕様」など特殊仕様のエコキュートの用意がないことがあります。

お住まいの地域によってはエコキュートを長持ちさせるために、特殊仕様のエコキュートを選ぶ必要があります。

例)特殊仕様を選ぶ必要があるケース

  • 冬の外気温-10℃以下の寒冷地→寒冷地仕様
  • 海に面しており潮風が多い塩害地→耐塩害仕様

しかし薄型タイプのエコキュートの場合、特殊仕様のエコキュートが用意されていないケースがほとんどです。

特殊仕様が望ましい地域で無理に一般地仕様のエコキュートを設置すると、故障リスクが高くなるためおすすめできません。

薄型エコキュートは、特殊仕様のラインナップの用意がない場合がある点も大きなデメリットになります。

薄型と角型のエコキュートの価格差は?

メーカー公式価格で比較すると価格差は10万円前後

同タイプの薄型と角型で比較すると、メーカー別の価格差はこのようになっています。

公式カタログ価格の比較(2024年2月調べ)税抜き

スクロールできます
三菱
Aシリーズ
460L/430L
フルオート
パナソニック
J/Wシリーズ
460L
フルオート
ダイキン
Xシリーズ
460L
フルオート
コロナ
高圧力パワフル給湯
460L
フルオート
出典カタログ発行年月:
2023年12月版
発行年月:
2023年11月版
発行年月:
2023年11月版
発行年月:
2024年1月版
薄型SRT-W436Z※
1,310,000円
HE-W46KQS
1,125,000円
EQX46XFTV
1,244,000円
CHP-E462AZ1
1,211,000円
角型SRT-W466
1,170,000円
HE-J46LQS
953,000円
EQX46XFV
1,155,000円
CHP-E46AZ1
1,148,000円
価格差140,000円172,000円89,000円63,000円
※三菱薄型の容量は430Lです
スクロールできます
三菱
Aシリーズ
370Lタイプ
フルオート
パナソニック
J/Wシリーズ
370Lタイプ
フルオート
ダイキン
Xシリーズ
370L
フルオート
コロナ
高圧力パワフル給湯
370L
フルオート
出典カタログ発行年月:
2023年12月版
発行年月:
2023年11月版
発行年月:
2023年11月版
発行年月:
2024年1月版
薄型SRT-W376Z※
1,210,000円
HE-W37KQS
1,018,000円
EQX37XFTV
1,113,000円
CHP-E372AZ1
1,078,000円
角型SRT-W376
1,070,000円
HE-J37LQS
864,000円
EQX37XFV
1,045,000円
CHP-E37AZ1
1,050,000円
価格差140,000円154,000円68,000円28,000円
※三菱薄型の容量は430Lです

メーカー公式価格で比較すると薄型タイプと角型タイプの価格差は10万円前後ですが、メーカーによって幅があります。

上表でも分かるように、三菱やパナソニックなどの大手家電メーカーは薄型と角型の価格差が大きいです。

一方、ダイキンやコロナなどの給湯器専門メーカーの価格差は、大手家電メーカーに比べ小さい傾向があります。

薄型エコキュートの工事費は高い?

初期設置時の工事費の考え方

一般にエコキュートの設置工事費用は本体価格とは別に15〜20万円はみておく必要があります。

初期設置時の工事費は、設置するスペースや環境・条件等に大きく左右されます。

角型だから安い、薄型だから高い、ということはなくケース・バイ・ケースです。

ただし、設置スペースの狭い住宅の場合、搬入や設置が難しいほど工事費は割高になってきます。

昨今の住宅は、隣接家との距離が狭く、薄型エコキュートしか選べない住宅も少なくありません。

薄型エコキュートの場合、業者によっては角型に比べ割高な見積になる可能性があります。

薄型から角型 / 角型から薄型 の場合

  • 角型から薄型に買い替えたい
  • 薄型から角型に買い替えたい

このような買い替えケースでは既存の基礎が使い回しできない可能性があります。

理由は、角型と薄型では、底面の形状やサイズが異なるからです。

具体的には、薄型エコキュートは角型に比べて、横幅は約1.5倍・奥行きは約1/2の寸法差があります。

既存の基礎が使い回しできないとなると、エコキュートの基礎も一から作り直すことになります。

基礎工事の追加が必要となるため、同じタイプ同士の交換(角型から角型、薄型から薄型)に比べ工事費は割高になります。

ブロックを置くなどの簡単なDIYで基礎工事を済ませると、タンクが倒れる原因になります。仮にタンクの頭を壁に揺れ止めしたとしても、いずれ傾きます。もしブロックが割れればタンクが倒れ、買い替え&基礎やり直しになるためおすすめしません。基礎工事ははじめから専門業者にしっかり施工してもらいましょう。

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