パナソニック|自分でエコキュートの水抜き・配管洗浄・フィルターをお掃除する手順!メンテナンスの頻度や点検の依頼費用も
エコキュートを長く使うためには定期的なお掃除やメンテナンス・点検が必要です。
今回は、理想的なメンテナンス頻度や
・貯湯タンクの水抜き
・配管洗浄
・フィルターお掃除
を自分でする場合の手順について解説していきます。
パナソニック|エコキュートのメンテナンス頻度は?
エコキュートを長く使うためには定期的なメンテナンスが必要です。
1 水漏れの有無・・貯湯タンクは年に2~3回程度
2 安全弁・・安全弁の点検も半年に一度
3 漏電遮断器・・年に2~3回の頻度で、点検ボタンが作動するかどうかを確認
4 タンクの掃除・・貯湯タンク水抜きは年に2~3回程度
5 循環アダプターの掃除・・毎日のお風呂掃除と一緒に行なうのが一番ですが、それでも面倒な場合は週に一度
6 配管の掃除・・お風呂を使った後に掃除をしてくれる自動洗浄機能は毎日、ジャバを使った手動洗浄は半年に一度
7 ヒートポンプユニットの掃除・・半年に一度、タンクや配管の掃除と合わせて行う
8 リモコンの手入れ・・気が付いた時にさっと拭き上げる
9 浴槽フィルターは目安としては、週に1度
10 逃し弁は、年に2~3回の頻度で逃し弁レバーを使って操作し、動作確認
パナソニック|自分でエコキュートのメンテナンス・お掃除する手順
パナソニック|エコキュートの貯湯タンクの水抜き手順
▼ パナソニック公式ムービー
▼ 水抜き作業
- 貯湯タンクの「漏電遮断器(漏電ブレーカー)」をOFFにする
- 給水配管専用止水栓を閉じる
- 逃がし弁を開ける
- 排水栓を1~2分開いてたまった汚れを排水する
- 給水配管専用止水栓を開き、逃し弁を閉じる
- エコキュート水抜き後のエア抜き・沸き上げを行う
▼ エア抜き作業
- リモコンの「初期設定」を押す
- 「初期設定」のうち、「試運転」を選ぶ
- 「エア抜き運転」を開始する
- 蛇口のお湯側を60秒以上空けて、タンク内の空気を抜き作業をする
- 通常運転に戻る
パナソニック|エコキュートの3つの配管洗浄の手順
一般に、エコキュートで行う配管洗浄とは「ふろ配管洗浄」のことを言います。
エコキュートには様々な配管がありますが、ふろ配管とは、主に追い焚きや自動保温を利用するときに稼働する配管です。
洗浄方法には
・自動配管洗浄
・手動配管洗浄
・洗浄剤を使った配管洗浄
があります。
自動配管洗浄
自動配管洗浄は、浴そうのお湯を排水するたびに、約10Lのお湯を流してふろ配管に残った湯水を洗い流すという洗浄です。
こちらの機能は購入時には【入】の状態になっています。
設定の確認はリモコンの【諸設定】から【その他】の項目を選ぶと【自動配管洗浄設定】がありますので、そこで【入・切】を選択できます。
もしこの機能を【切】にしている場合には、自動配管洗浄は行われませんが、【諸設定】から【手動配管洗浄】を選択することで、同様の機能を手動で動かすこともできます。
手動配管洗浄
自動配管洗浄の機能を【切】にしていた場合でも、同様の機能を、手動で動かすことができます。
手順は【諸設定】から【手動配管洗浄】を選択するだけです。
こちらのパナソニック公式動画を参考にしてください。
この自動配管洗浄は、配管内の湯水を排水しておくことで、汚れが配管内に滞留のを防ぐ、という役目があります。
そのため、自動であれ手動であれ、毎入浴後に行うことが推奨されています。
洗浄剤を使った配管洗浄
日頃、自動配管洗浄をしていても、汚れは徐々に溜まっていくため、6ヶ月に1回、洗浄剤によるふろ配管洗浄を行うことが推奨されています。
洗浄剤を使った配管洗浄の手順は下記のとおりです。
▼ 手動で行う配管洗浄
- 浴槽に水を貯める
- ジャバを投入する
- 浴槽リモコンのメニューで「初設定」>「洗浄運転」を選択
- 洗浄が停止するまで待つ(約20分程度)
- 洗浄が終わったら排水する
- お風呂の栓を閉じて水を貯める(温度設定を「水」にして【ふろ自動】ボタン押す)
- 洗浄時と同じ要領ですすぎ運転を行う
- 水を抜いてお風呂掃除をする
パナソニック|エコキュートの浴槽フィルターの掃除方法
浴槽フィルターをお掃除するときは
・歯ブラシ
・スポンジ
・つまようじ
を準備して、下記の手順で作業します。
- フィルターを左に回して外します。
- フィルターについたゴミや汚れを歯ブラシで取り除き、水で洗い流します。
- フィルターを元の位置に戻します。
パナソニック|エコキュート掃除しないとどうなる?
メンテナンスを放置したときの3つのデメリット
タンクや配管の状態を良好に保ち、エコキュートを長く使うためには定期的なメンテナンスが必要です。
実はエコキュートで使われる水道水は純水ではなく、さまざまな不純物が含まれています。
そのため、その不純物が配管に付着してしまったり、沈殿物としてタンク内に溜まってしまったりする事態が起きてしまいがちです。
エコキュートのお手入れを長期間怠ってしまうと、次のようなトラブルも発生しやすくなります。
お湯が汚れる
不純物が溜まることで、目で見る分には変わりはなくとも、お湯が臭いという事態が起きてしまいます。お風呂に新しいお湯を張っても臭ければ台無しですよね。また、配管が汚れることでゴミが浮かんでくるというトラブルにもつながってしまいます。
電気代や水道代が余計にかかる
ゴミや不純物が溜まったまま使用し続ければ、エコキュートの稼働効率も下がります。気づいたら電気代や水道代の支出も増えていたということも。効率よく稼働させるためにも、タンクや配管はお手入れが必要です。
消耗品が壊れやすくなる
汚れたままエコキュートを使っていると、消耗品の故障を引き起こします。逃し弁や給水口ストレーナーは消耗品であるため、定期的にお手入れやメンテナンスをしておかなければ劣化しやすくなるため注意が必要です。
パナソニック|エコキュートのメンテナンス・点検の依頼費用は?
自分たちでできる点検やメンテナンスの方法について紹介してきましたが、できれば3年に一度を目安に専門業者に依頼すると、より安心してエコキュートを使い続けられます。
業者にエコキュートの点検を依頼する場合、1〜2万円が相場となります。
業者に依頼すると、すでにご紹介した内容に加え、電気配線の状態確認や細かい部品の清掃など、より専門的な部分までフォローしてもらえるのがメリットです。
そして、故障や不具合などがある場合には、点検の費用に加えて部品代や交換費用、修理費用などが別途必要です。
一般的に購入から7〜8年経っている場合、水漏れなどの不具合が発生するケースが多いです。
単純にパッキンの劣化や配管の一部が破損して水漏れが起きている場合は、交換費用は1万円〜と比較的安価です。
しかし、タンク自体に問題がある場合は、修理や交換に約30万円〜の費用がかかります。
ある程度年数が経っているなら、買い替えも視野に入れた方がいいでしょう。
それ以降の年数が経過すると、今度は一部の機能が使えない、頻繁にエラーが出るなどさらに複雑なトラブルが発生しやすくなります。
そうなると簡単な修理であっても5万円前後〜、ヒートポンプユニットに異常がある場合は15万円ほどかかることも珍しくありません。
一般的に、エコキュートの耐用年数は10年とされています。
長く使用して不具合が出た場合、一部を修理しても、また次のトラブルが発生する可能性が非常に高いです。
交換か修理か、あるいは買い替えか、メーカーや業者によく相談した上で判断しましょう。
また、設置業者の中には工事を行った特典として、独自の保証や定期的なメンテナンスサービスを行ってくれる業者もあります。
エコキュートを導入する際は、購入費用だけでなく、そういったことも加味して業者を選ぶのがおすすめです。