エコキュート460Lは何人向け?大容量550Lとの価格差や二世帯住宅での注意点

家族6人〜7人暮らしで460Lだと足りない?

足りないとすれば、どんなケース?

もし容量が大きくなるとどれくらい価格が高い?

大容量タンクのデメリットは?サイズを上げると電気代も高くなる?

そんな疑問に答える記事です。

エコキュートを選ぶときに、まず決めないといけないのがタンクの容量です。

大家族や二世帯家族の場合、460Lでいいのか、大容量の550Lにするか迷ってしまいますよね。

そこで今回は460Lと550Lの違いやどちらを選ぶべきか判断ポイントなどについて具体的に解説します。

不要な出費やトラブルを避け、家庭に合ったエコキュートを選ぶためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事で分かること
  • エコキュート460Lは何人向き?家族人数の目安
  • 6〜7人家族が460Lの容量で足りるか足りないかの判断ポイント
  • 460Lと550Lのエコキュートの価格差は約12万円
  • 二世帯住宅で大容量エコキュートを入れるときの注意点
  • 大容量エコキュートのデメリット3つ
目次

エコキュート460Lは何人向き?家族人数の目安

一般的に、460Lのエコキュートは、6〜7人家族までであれば十分に対応可能なサイズです。

大手メーカーが公開している「お湯の使用量の目安」に照らしても、十分に余力があります。

  • お湯はり1回(200L)
  • シャワー7回
  • キッチン・洗面・手洗い
出典:コロナ公式サイト

しかし、6~7人の大家族となると、生活スタイルや使い方次第で、お湯の使用量が一気に増えます。

そのため、このような心配をされる方も多いです。

460Lは6~7人家族には十分な量だと言われますが、本当にそうなのでしょうか。

結論からいうと、余裕を持って生活したいなら、550Lが無難です。

しかし、6~7人家族でも、生活スタイルやエコキュートの使い方次第では、460Lでも間に合います。

6〜7人家族が460Lの容量で足りるか足りないかの判断ポイント

エコキュートの容量と使えるお湯の使用量

まず、460Lのタンクで、どれくらいの量のお湯を作れるのかを知っておきましょう。

エコキュートのタンクには通常60〜90度の高温のお湯が貯められています。

お湯を使う時は、水道水と混ぜて温度を調整し、40度前後(リモコンで設定した温度)にして出湯します。

そのため、実際に使える湯量は、タンクの中にあるお湯の量よりも多くなります。

一般的な地域の460Lのタンクであれば

  • 冬季でも600L程度
  • 通常期で750L程度
  • 設定次第で800L〜900Lも可(機種次第)

とイメージしておけば良いでしょう。

そのうえで、ご家庭の生活スタイルやお湯の使用量に照らして考えてみる必要があります。

一方で、冷え込みの厳しい地域では、お湯が使える量が、もっと少なくなることがあります。

外気温や水温が低いと、お湯を沸かす効率が下がるためです。

寒冷地や、山間部の標高が高い場所にお住まいの場合は、注意が必要です。

心配な場合は、ぜひ大きめのタンクを選びましょう。

6〜7人家族のお湯使用量を把握しよう

使用量の目安となる項目をピックアップしてみました。

使用シーンお湯の使用量の目安
お湯はり1回180〜200L
シャワー1回30〜100L 
※ 風呂と一緒にシャワー利用なら30Lが目安
※シャワーだけですませるなら100Lが目安
洗面台所1人あたり30L

この表を参考に、まずはご家庭のお湯の使用量をイメージしてみるのがオススメです。

例)父親・母親・祖父・祖母・小学生2人の6人家族
・お湯はり1回=200L
・シャワー6回=180L(30L×6回)
・洗面台所6人=180L(30L×6回)
・合計で560L

一般地は冬季でも使える湯量は600L程度あるため、上の計算でいくと6人家族でも460Lサイズで足ります。

ただし、何かあったときに、ちょっと足りないかも?と感じるかもしれません。

お子様が小さいうちは、親と一緒にお風呂に入ることが多いため、使用量はもっと少ないでしょう。

しかし、別々にお風呂に入るようになると、全体的なお湯の使用量は自然と増えていきます。

一方、550Lのタンクであれば、もっと余裕を持ってお湯を使うことが出来ます。

通常期で1000L程度も使用可能なので、朝にもう一度シャワーを浴びてもお湯切れになる心配はほとんどありません。

6~7人家族でも460Lで十分に足りるように生活をしていくためには、次のようなポイントをおさえましょう。

6〜7人家族でも460Lで足りる!エコキュートの使い方

6~7人家族でも460Lのタンクで「お湯が足りない!」と焦らず生活するには、次のポイントを知っておくことが大切です。

沸き上げ量の設定見直し

タンクの沸き上げ温度が高ければ高いほど、水道水と混ぜたときに、出湯できる湯量は増えていきます。

これは460Lであれ550Lであれ、同じです。

家族の生活スタイルが変化して、お湯の使用量が徐々に増えたとしても

  • エコキュートの沸き上げ温度を高めに
  • 湯が足りなくなったら自動で沸き上げ

といった設定をしておけば、お湯切れのリスクは避けられます。

基本的に、工場出荷時のエコキュートの設定は省エネモードになっています。

エコキュートを据え付けてから「省エネモードの設定を触っていない」ということはありませんか?

どの機種も、沸き上げ設定は

  • 少なめ
  • 普通
  • 多め

など調整ができるようになっているので、設定を変更して対応しましょう。

エコキュートは基本的に、日々のお湯の使用量を学習して、節水しようという方向に動きます。

タンクの沸き上げ温度に60〜90度と幅があるのは、エコキュートが日々の使用量を学習して沸き上げ温度を低めに自動調整してしまうからです。

しかし、自動運転に任せすぎると「足りない!」と焦ってしまうことが多くなりますので、注意して下さい。

満タン沸き上げをすれば、実質的には800L〜900Lは使えるので、満タン沸き上げも積極的に活用しましょう。

節水向けの浴槽・食洗機を活用する

節水向けの浴槽や食洗機を活用するのも良いでしょう。

TOTOが出しているラウンド浴槽は段差がついているので、自然と節水ができます。

お湯はり1回あたりは180〜200Lが目安ですが

  • 節水向け浴槽を使っている
  • お風呂も節水を意識している

となれば、目安の使用量は変わってきます。

このタイプの浴槽で、節水を意識しているご家庭のなかには、お湯はり1回あたり150Lで済んでいるという声も見かけます。

また、冬場はキッチンのお湯の使用量も増えがちですが、食洗機を活用すれば節水もできます。

手洗いする場合と食洗機を使用する場合とでは使用量もかなり異なり、こんなデータも出ています。

  • 手洗いなら88L
  • 食洗機なら9L
出典:パナソニック公式サイト

こういった生活家電も積極的に活用できれば、460Lでも不便を感じないでしょう。

それでも心配な場合は、やはりタンクのサイズは大きめを選ぶほうが無難です。

では、460Lと550Lのエコキュートの価格差はどれくらいなのでしょうか?

460Lと550Lのエコキュートの価格差は約12万円

例:三菱460Lと550Lの価格差

460L550L価格差
フルオート1,030,000円1,150,000円120,000円
出典:2023年6月版 家庭用エコキュート総合カタログ

460Lと550Lのエコキュートの価格差は、実際には販売店によって異なります。

傾向としては、家電量販店や地域の家電屋に依頼すると、値段は割高になってしまいがちです。

信頼できる地元の施工業者や給湯器専門店を見つけておきましょう。

値段も抑えられますし、何かあったときも安心です。

二世帯住宅で大容量エコキュートを入れるときの注意点

エコキュート1台につき追い焚きできる浴槽は1つ

二世帯住宅において、浴槽が2つあり、それぞれの浴槽で機能を使いたい場合はエコキュートが2台必要です。

給湯だけならエコキュート1台でも大丈夫ですが、自動湯はりや追い焚きは風呂配管によって行われます。

1つのエコキュートからは1つの浴槽へしか風呂配管を繋ぐことができないため、2台必要になるというわけです。

大容量エコキュートのデメリット3つ

大容量エコキュートのデメリットは3つあります。

  • 初期費用(導入費用)が高くなる
  • タンクが多いので広い設置場所が必要
  • 配管の長さが長いと電気代が上がる

1つ目は、導入費用が高くなることです。

550Lのエコキュートは460Lのエコキュートよりも約12万円、導入費用が高いです。

2つ目は、広い設置場所が必要になることです。

460Lは高さが約180㎝ですが、550Lは高さが約200㎝と20㎝もタンクが大きくなるため、その分広い設置場所が必要です。

3つ目は、配管の長さが長いと電気代が上がる点です。

配管が長いと、お湯が蛇口に到達するまでに、放射熱で熱が奪われ、お湯がぬるくなってしまいます。

すると、もっと温かいお湯を送ろうとするので、電気代が上がってしまいます。

ただし、配管距離が一般的な長さであれば気にする必要はありません。

また、タンクのサイズが大きいから電気代が高くなる、というわけでもありません。

電気代が最もかかるのは深夜の沸き上げ時です。

そのため、沸き上げ湯量が同じであれば、タンクの大きさに関わらず電気代は変わりません。

沸き上げの設定を工夫することで、大容量でも節約を意識した使い方をすることができます。

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