三菱エコキュート風呂釜の配管掃除の手順!循環洗浄できないケースやジャバの使い方・注水洗浄の仕組みも解説
エコキュートの風呂釜配管の洗浄はしていますか?
風呂釜の配管も、サルモネラ菌や、皮脂汚れなど雑菌だらけになってしまうので、定期的に掃除が必要です。
三菱のエコキュートをお使いの場合、配管のお掃除方法は主に3つあります。
自動おそうじ機能を使えば、効率的に配管をメンテナンスしながら、お掃除の手間を省くこともできます。
今回は三菱エコキュートについて、風呂釜配管の洗浄方法をご紹介します。
三菱エコキュート風呂釜の配管掃除3つの方法
三菱製のエコキュートの場合、風呂釜の配管掃除の方法は主に3つあります。
①『バブルおそうじ』の循環洗浄の機能を使って自動でお掃除する方法
②『バブルおそうじ』の循環洗浄の機能を使って手動でお掃除する方法
③『ジャバ洗浄剤』を使って手動でお掃除する方法
最も一般的な方法は、③の『ジャバ洗浄剤』を使って手動でお掃除する方法です。
ただし、三菱エコキュートの場合、お使いのシリーズによっては、『バブルおそうじ』という自動おそうじの機能が付いている場合があります。
『バブルおそうじ』では、洗浄剤の代わりに、マイクロバブルという特殊な気泡の力を使って配管内を掃除します。
この機能を使えば、洗浄剤不要で、配管内を簡単にお掃除することができます。この機能が搭載されているエコキュートの場合は①または②のやり方でお掃除するのがおすすめです。
まずは取扱説明書で、お使いのエコキュートの機能をしっかり確認しましょう。
では、①から順番に、配管掃除の手順を説明していきます。
【配管を自動でお掃除】『バブルおそうじ』循環洗浄を自動で使う手順
リモコンの設定が、エコキュートの購入時(納品時)の初期設定のままであれば『バブルおそうじ』は自動で開始する設定になっています。
そのため、お使いの三菱エコキュートに『バブルおそうじ』の機能がついている場合、基本的には何もする必要がありません。
お風呂の使用後に排水栓を抜いてみてください。すると、水位センサーが排水の開始を自動で検知して、勝手に循環洗浄を開始してくれるはずです。
とはいえ、もし『バブルおそうじ』の循環洗浄が開始しない場合は、次のケースを参考にしてみてください。
次にご紹介する3つのケースに該当する場合には『バブルおそうじ』が働かないことがあります。
循環洗浄できない・循環洗浄が止まる3つのケース
循環洗浄できないケースについては、三菱の公式動画で解説があります。
ふろ自動を勝手に切ってしまったケース
ふろ自動のお湯はりが完了する前に、途中で、ふろ自動を切ってしまった場合は、排水栓を抜いても『バブルそうじ』が自動で開始しないことがあります。
この場合は、もう一度、ふろ自動のお湯はりを完了させて、再度試してみてください。
ふろ自動を使用しなかったケース
ふろ自動を使用せずに、蛇口などからお風呂にお湯張りをした場合も『バブルおそうじ』の自動洗浄は働きません。
『バブルおそうじ』の機能が付いている機種で自動洗浄を開始したい場合は、蛇口からではなく、ふろ自動でお湯張りをするようにしてください。
もし、ふろ自動を使うのが面倒な場合は、後から紹介する【『バブルおそうじ』循環洗浄を手動で使う手順】を参照してください。
排水時の水位が極端に低い・ふろ自動の湯はりの水位設定が低すぎるケース
排水時の水位が極端に低かったり、ふろ自動の湯はりの量が少なく水位が低めの場合(とくに浴槽アタプターの中心から上に10cm未満の水位までしか残っていない場合)も、水位センサーが検知しないため、バブルおそうじの自動洗浄が働きません。
お風呂のお湯を洗面器などで汲み出して使った場合には、水位が極端に下がっている場合がありますので、注意が必要です。
ふろ自動の湯量(お湯はりの水位)を見直すか、後から紹介する【『バブルおそうじ』循環洗浄を手動で使う手順】で対応しましょう。
排水時の水流が極端に早い又は遅いケース
排水溝の栓を抜いたときの排水が極端に早い場合や、排水溝がつまっているなどの理由で排水の流れが極端に遅い場合も、排水を検知できないため、バブルおそうじの自動洗浄が働きません。
排水溝が詰まっている場合は詰まりをお掃除をしてください。
【配管を手動でお掃除】『バブルおそうじ』循環洗浄を手動で使う手順
実は『バブルおそうじ』の循環洗浄の機能は手動で動かすことが可能です。
手動で動かす場合は、次のステップで操作します。(事例:リモコン型番:RMCB-BD2のケース)
①浴槽のお湯を残したまま、リモコンの「洗浄ボタン」を押す(3秒長押し)
②お風呂の栓を抜いて排水を開始する
循環洗浄の誤作動?勝手にお掃除が開始されるケースの対処法
ふろ自動で湯はりを完了した場合で、かつ、入浴時に洗面器などで一気にお湯を汲みだすなどした場合、バブルおそうじの自動洗浄が勝手に開始されてしまうことがあります。
浴槽の湯量の減少と排水の区別がつかずに、センサーが排水と勘違いしてしまうためです。
自動で勝手に動作してしまうのを避けたい場合は、リモコンの設定を変えておきましょう。
自動モードをやめて、手動モードへ設定を切り替えておくことで、このような誤作動を防止できます。
手動モードの設定へ切り替える方法は簡単です。(事例:リモコン型番:RMCB-BD2のケース)
①湯量の上下キーで「ー」を3秒押す
②給湯温度の上下キーで「バブル洗浄モード」を表示させる
③ふろ温度の上下キーで「手動」を選択する
④通常表示に戻すために湯量の上下キーで「ー」を押す
こうすることで、バブルおそうじの機能は手動モードに切り替わるため、勝手に自動洗浄が自動で働かなくなります。
【配管を手動でお掃除】『ジャバ洗浄剤』を使ってお掃除する手順
『ジャバ洗浄剤』を使ってお掃除する場合は事前に洗浄剤を準備しておきます。
そして、次のステップで作業していきます。
- 浴槽内に水をためる
- ジャバ(風呂釜洗浄剤)を全量入れる
- 洗浄ボタンを3秒以上長押しする(洗浄の所要時間は1時間ほど)
- 汚れたお湯を排水する
- すすぎのために、もう一度浴槽に水をためる
- すすぎのため、再び洗浄ボタンを押す(すすぎの所要時間は30分ほど)
順番に説明していきます。
浴槽内に水をためる
浴槽内に水をためます。
浴槽アタプターの中心から上へ約10cm以上の位置に水があるように、浴槽内の水位を調整しましょう。
ジャバの場合は、残り湯でも水でも大丈夫です。
水位を調整するときは、風呂自動ボタンを押して水をためたり、シャワーで水をためましょう。
ほかにも、リモコンで「ふろ自動」と「温度▼」ボタンを同時押しするとリモコン画面に「水〇〇〇Lで試運転をします。」という表示が出て、水を足すことができる場合があります。
※汚れは、水に溶けて出てくるため、髪の毛などゴミが入らないように、給湯口の循環金具のフィルターを外さないようにしましょう。
※入浴剤が入っていると風呂釜内が汚れる可能性があるため、必ず入浴剤が入っていない残り湯を使いましょう。
ジャバ(風呂釜洗浄剤)を全量入れる
一か所にかたまらないようにジャバを全量入れます。
洗浄ボタンを3秒以上長押しする
リモコンの『洗浄ボタン』を3秒以上長押しします。
すると、洗浄が開始されます。所要時間は概ね1時間程度で十分です。
1時間たったら、再び『洗浄ボタン』を押して、停止させます。
停止する操作を忘れても、6時間で停止するようにはなっていますが、電気代がもったいないので停止することを忘れないようにしましょう。
汚れたお湯を排水する
浴槽の栓を抜いて、汚れたお湯を排水します。
すすぎのために、もう一度浴槽に水をためる
配管をすすぐため、お風呂の栓を閉めて、もう一度、浴槽に水をためます。
水を貯めるときは、最初と同じで、浴槽アタプターの中心から上へ約10cm以上の位置に水があるように、浴槽内の水位を調整しましょう。
水を貯めるときは、風呂自動ボタンを押して水をためたり、シャワーを使ってもいいですし
ほかにも、リモコンで「ふろ自動」と「温度▼」ボタンを同時押しするとリモコン画面に「水〇〇〇Lで試運転をします。」という表示が出て、水を足すことができる場合があります。
お好きな方法でためてください。
すすぎのため、再び洗浄ボタンを押す
ふたたび『洗浄ボタン』を3秒以上長押しします。
そして、30分ほど待ちましょう。この間に、配管内をすすぎます。
30分たったら、再び『洗浄ボタン』を押して、停止させます。
そして、排水を終えたら完了です。
三菱エコキュート注水洗浄とは
注水洗浄の仕組みについては、こちらの公式動画で解説されています。
注水洗浄とは、循環洗浄を開始した後に最後に行われる、仕上げ洗浄のことです。
循環洗浄させている水に、さらに注水することで水流を発生させ、仕上げ洗浄していくことを注水洗浄といいます。
注水洗浄は、循環洗浄の一貫として行われるものなので、循環洗浄の一部と考えても問題ありません。