【川本ポンプ】エラーコードPE1「吐出し側圧力センサー異常」の原因と対処法

ポンプが止まってしまった。

「PE1」というエラーコードが表示されている。

そんなときは、川本ポンプの「エラーコードPE1」=副系圧力センサー異常の可能性があります。

このエラーは、副系統の圧力センサー(PS1)に異常が発生し、吐出し圧力を正しく検知できなくなった際に発報されるもので、誤作動を防ぐためにポンプが自動停止します。

センサーの断線、接触不良、あるいは発信器そのものの故障などが主な原因です。

本記事では、PE1エラーの原因や対処法を解説します。

不要な出費やトラブルを避けて、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

エラーコードPE1「吐き出し圧力センサー異常」とは

「PE1」は、川本ポンプの制御盤に表示される「副系の吐出し圧力センサー異常」を示すエラーコードです。

このエラーは主にKF2形ユニットなどに搭載されている制御盤で検出されるものです。

副系統(第2ライン)の吐出し圧力を監視している圧力センサー(PS1)に異常が発生した場合に警報が発報され、ポンプは自動で停止します。

この異常検知は、故障の拡大やポンプの空運転を防ぐための安全機構の一環として働きます。

なお、同じく圧力センサー異常を示すコードとして「PEd」がありますが、こちらは主系統のセンサー異常を示すもので、「PE1」は副系専用です。

PE1エラーの主な原因

PE1エラーは、主に副系の吐出し圧力センサー(PS1)に関連する異常を制御盤が検出した際に表示されます。

以下のような原因が想定されます:

  • PS1コネクタの接触不良
     → 端子部の緩みや汚れによって、信号が正しく制御盤に伝達されません。
  • 圧力センサー(発信器)の断線・破損
     → 長期使用や突発的な電気的損傷により、センサーが信号を出せなくなっている状態です。
  • 配線の断裂や腐食
     → 配線の経年劣化、結露などによる腐食が原因で、信号伝達に障害が生じます。

これらの異常により、センサーからの信号が「規定値外」または「無信号」となり、吐出し圧力を正しく読み取れないため、制御盤が安全停止を実行します。

現場では、センサー部・コネクタ・配線の接続状態を確認することが、PE1エラーの復旧への第一歩となります。

応急処置と確認ポイント

PE1エラーが発生した場合は、副系の吐出し圧力センサー(PS1)やその周辺機器の点検が必要です。

以下のポイントを順に確認することで、応急的な復旧が可能な場合があります。

● PS1コネクタの接触不良を確認

まず確認すべきは、圧力センサー(PS1)と制御盤をつなぐコネクタ部分の接触状態です。

  • コネクタが緩んでいないか
  • 端子に錆や腐食、汚れがないか

これらの異常があると、正しく信号が送られず、センサー異常と判断されてしまいます。

接点復活剤などで清掃し、再度しっかりと差し込み直してみましょう。

● 制御盤を一度リセットして再起動

一時的な誤動作でエラーが出ている可能性もあります。

制御盤のリセット操作を行い、電源を再投入することで、エラーが消えることもあります。

ただし、リセット後も同じエラーが再表示される場合は、物理的な故障の可能性が高くなります。

● 配線の目視確認:断線や摩耗がないか

センサーから制御盤に至るまでの信号配線に異常がないかも確認します。

  • 配線が擦れていないか
  • 結露や水滴によって被膜が破れていないか
  • コネクタ部分が劣化していないか

目視で分かる異常がある場合は、修理または交換が必要です。

● 応急対応で改善しない場合はセンサー交換の可能性も

以上の確認を行ってもエラーが解除されない場合、PS1自体の内部故障や、より深刻な制御基板側の異常が考えられます。

このような場合は、圧力センサー(発信器)の交換が必要になる可能性があり、専門業者への相談が推奨されます。

圧力発信器(センサー)の寿命と点検目安

副系の吐出し圧力を検知する圧力発信器(PS1)は、川本ポンプの制御において重要な役割を担っています。

長期間使用することで性能が劣化し、圧力の誤検出や制御異常を引き起こす可能性があるため、定期的な点検と適切な交換時期の把握が不可欠です。

■ 点検サイクル

川本製作所の仕様書によると、圧力発信器は6ヶ月ごとの定期点検が推奨されています。

点検時には以下のポイントを確認しましょう。

  • センサーが設定された圧力値に対して安定して動作しているか(定圧性)
  • 出力信号に異常なブレや反応の遅れが見られないか

点検時に定圧性が確認できない場合、発信器の性能低下が疑われるため、早期の交換検討が必要です。

■ 寿命と交換目安

圧力発信器の標準的な交換目安は約5年とされています。

経年劣化により、圧力検知が不安定になったり、設定圧力の誤差が生じたりするため、

「圧力の設定が不確実になったとき」は、迷わず交換を行うこと

が、メーカーからも推奨されています。

とくにPE1エラーのようなセンサー異常が表示された場合は、センサー寿命の可能性も視野に入れて点検・交換を行いましょう。

PE1エラーが出たら、修理依頼を

PE1は「副系の吐出し圧力センサー異常」を示すエラーであり、制御盤が圧力を正常に把握できなくなります。

これを放置するとポンプの停止や圧力制御不能といった深刻な障害につながる恐れがあります。

一時的にリセットで回復したように見えても、根本原因が解消されていなければ再発を繰り返すケースが非常に多く、業務への影響も大きくなります。

とくに、圧力センサーやコネクタに物理的な破損や腐食がある場合、無理に再起動を繰り返すことで他の電子部品やモーターにまで負荷がかかり、故障の範囲が拡大するリスクもあります。

そのため、PE1エラーが発生した場合は、早めに専門業者による点検・修理を依頼することが重要です。

川本ポンプのエラーでお困りなら|点検・修理は当社へ

当社では、川本ポンプの制御盤・圧力センサーに関する修理・交換の豊富な実績があります。

PE1エラーを含む電子制御ポンプのトラブルにも迅速に対応しています。

  • 副系圧力センサー(PS1)の交換実績多数
  • コネクタ接続部や制御盤基板の不具合にも対応可能
  • 電子制御ユニットの点検から部品交換まで、熟練スタッフがワンストップで対応

また、地元密着で40年の修理対応実績があります。

状況によっては当日中の緊急訪問も可能です。

見積もり・初回点検は無料ですので、エラーが出た場合はお気軽にご相談ください。

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