東芝電気温水器エラーHP|タンク圧力異常とは?修理費用の目安やエラー解除方法を解説
東芝電気温水器のエラーHPって何?
タンク圧力異常って、どういう状態?危険なの?
加圧検知センサーってどんな仕組み?どう対応すればいい?
そんな疑問に答える記事です。
エラーHPは、取扱説明書では 「タンク圧力異常」 と説明されており、タンク内の圧力が高い状態が一定時間続いたときに、安全のために表示されるエラーです。
ただし、必ずしも「重大な故障」とは限らず、センサーの誤検知や一時的な状態変化によってエラーが出ているケースもあります。
この記事では、エラーHPの意味や仕組みをやさしく整理しながら、考えられる原因、取るべき対処法、修理費用の目安、エラー解除方法 を分かりやすく解説します。
不要な出費やトラブルを避けるためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
- エラーHPのタンク圧力異常とは何か
- 加圧検知センサーなどの安全装置の仕組み
- エラーHPの主な原因
- エラーHPの修理にかかる費用
- エラーHPのエラー解除方法
東芝電気温水器エラーHPのタンク圧力異常とは
エラーHPは、東芝公式の取扱説明書では 「タンク圧力異常」 と説明されています。
例えば、品番HPL-2TFB372RAUの電気温水器であれば、取扱説明書に以下のように記載されています。
(HPエラーの内容は下から2行目に書いてあります)

HPエラーは、電気温水器のタンク内部で 圧力が高い状態が一定時間続いた と判断されたときに表示されるエラーです。
電気温水器のタンク内では、お湯を沸かす過程で水が温まり、体積が増えることで圧力が上がります。
この圧力はある程度までは正常ですが、ときに正常範囲を超えてタンクに圧力の負荷がかかることがあります。
そんなときに、安全を守るために動くのが加圧検知センサーなどの安全装置です。
加圧検知センサーなどの安全装置の仕組み
タンクの圧力が上がりすぎると、最悪の場合タンクが破裂する危険があります。
そのため、タンクに内蔵されている加圧検知センサーが安全装置として常に状態を監視しながら
- 「一時的な圧力上昇」なのか
- 「異常な状態」が続いているのか
を見極めており、異常と判断された場合にエラーHPを表示して運転を制御します。
分かりやすく説明すると、以下のような仕組みで動きます
タンクの圧力が高まる
↓
加圧防止センサーが検知
↓
15分連続で検知
↓
制御基板(PC板)が「異常」と判断
↓
HPエラー表示
加圧検知センサーは「タンクの中の圧力が高くなりすぎていないかを見張るセンサー」 です。
タンク内の圧力が一定以上になると、このセンサーが反応し、その状態が 約15分間連続して続いた場合 に
「一時的な変化ではなく異常が起きている可能性が高い」
と判断され、エラーHPが表示されます。
なお、このように時間条件(連続15分)が設けられているのは、お湯の沸き上げ直後などに起こる 通常の圧力変動でエラーを出さないため です。
エラーHPの主な原因と対処法
エラーHPは、実際にどこかの部品に異常があり故障しているケースもあれば、センサーの一時的な誤検知によってエラーが出ているケースもあります。
ここでは2つのパターンに分けて説明します。
センサー等の不良による誤検知
1つ目は、タンク内の圧力自体は危険な状態ではないにもかかわらず、加圧検知センサーやその周辺の部品不良が原因で、制御側が「圧力が高い」と誤って判断しているケースです。
主な原因
- 加圧検知センサーの電極間に水滴・汚れなどが付着している
- リード線やコネクタ部が湿気で濡れている
- センサー信号が正常に伝わらず、部品不良で検知状態になっている
このような状態になると、実際には圧力が正常に下がっていても「高い状態が続いている」と誤認識され、
15分連続検知 → エラーHP表示 が出続けることがあります。
こんなときは、センサーなどの部品の点検・清掃を行うことで改善されます。
また、一時的な誤検知の場合は、エラー解除することで、正常に動き出すこともあります。
本当に圧力が下がらなくなっている(実過圧)
2つ目は、実際にタンク内の圧力が高い状態から下がらなくなっているケースです。
HPエラーとしては、より注意が必要なパターンになります。
主な原因
- 圧力を逃がすための 逃し弁 が正常に作動していない
- 本体PC板(制御基板)の不良により圧力制御が正しく行われていない
この状態では、タンク内の圧力が安全な範囲まで下がらず、実際に過圧状態が続いている可能性があります。
この場合は、逃し弁の点検・交換や、制御基板の点検を前提とした修理対応が必要になります。
早めにメーカー窓口や修理業者へ相談することが重要です。
エラーHPのエラー解除に関する判断
本来、エラー解除は
「原因がすでに解消されていることを前提に、表示をリセットする操作」
です。
原因が分からないままエラー解除を繰り返すことは推奨されません。
エラーHPは、一時的な誤検知でも表示されることがありますが、実際にタンク内の圧力が高い危険な状態が続いている可能性もあります。
初心者が両者を見分けることは難しいため、基本的には修理窓口に問い合わせ、専門業者と相談したうえでエラー解除を行うかどうかの判断を行なってください。
エラーHPのエラー解除方法
エラー解除の方法は、取扱説明書に記載があります。
エラー解除には自動的に解除されるパターンと、手動で解除するパターンがありますが、自分で解除する場合は「手動で解除する」パターンです。
例えば、品番HPL-2TFB372RAUの電気温水器であれば、取扱説明書に以下のように「エラー解除:手動 ◯」と表記されています。

お手元の取扱説明書をみて、このように表記があるなら、自分でエラー解除を操作してみてもよいでしょう。
なお、品番HPL-2TFB372RAUの電気温水器であれば、以下の手順でエラー解除ができます。

実際には、お手元の取扱説明書をよく確認するようにしてください。
お手元に取扱説明書がない場合でも、公式サイトで型番を入力することで検索・ダウンロードできます。
取扱説明書を検索する▶︎公式ダウンロードページ
エラーが頻発するなら修理窓口へ相談する
- エラーが頻発する
- 症状が改善しない状態が続く
そんなときは早めにメーカー窓口や販売店、修理業者に相談しましょう。
東芝の修理問い合わせ手順について詳しくは以下の記事をご覧ください
東芝電気温水器エラーHPの修理費用の目安
保証期間を過ぎている場合には有償修理となりますが、東芝の公式サイトをみても修理費用の概算目安が公開されていません。
そのため、修理費用を正確に把握するには、直接東芝の修理窓口に問い合わせるしかありません。
とはいえ、修理費用の相場は、どのメーカーも似たり寄ったりなので、他社の提示金額が参考になるでしょう。
一般的には以下のような相場感です。
- 出張・点検のみ(修理なし)なら5,000円〜15,000円程度
- センサー等の部品交換なら20,000円〜40,000円程度
- 制御基板など電気系統部品交換なら30,000円〜60,000円程度
詳しく修理目安の一覧を見たい方はナショナルが公開している修理費用一覧を参照してください。
症状別の修理費用の一覧はこちら▶メーカー公式の修理費用一覧
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