荏原ポンプのエラーコードF23・F24|過熱の原因と修理費用の目安は?必要な初期対応の考え方も解説

※本記事は荏原ポンプ(エバラ フレッシャー給水ユニット等)のエラーコード「F23」「F24」について解説しています。

荏原ポンプの操作盤に表示されるエラーコード「F23」および「F24」は、ポンプ本体が異常な高温になっている「過熱」を意味しています。

エラーコード異常の名称
F231号機ポンプの過熱異常
F242号機ポンプの過熱異常

放置するとモーターが完全に焼き付き、高額な修理費用や交換工事に繋がることもあります。

過熱の原因には、圧力を測る「圧力センサー」や、水の流れを検知する「フロースイッチ」といった部品の寿命や、ポンプに指示を出す「制御盤」の不具合などが考えられます。

荏原製作所の取扱説明書では、根本的な原因を直さずにご自身でリセット(警報解除)を行って運転を再開することは固く禁じられています。

部品が壊れたままで無理に動かすと、内部の水温が急上昇し、ケーシング(外殻)の破壊や火災などの重大な事故に繋がります。また、高温になったポンプに触れると大やけどをする恐れもあります。

この記事では、エバラポンプのF23・F24エラーの原因や、初期対応、修理費用や修理先の判断基準を解説します。

無駄な出費を避けて、安全かつ確実に対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事を読んでわかること

  • エラーコードF23とF24の本当の意味と発生する原因
  • エラーコードF23とF24の初期対応と考え方
  • センサーなどの部品交換にかかる修理費用の目安
  • 修理か本体交換で迷ったときの具体的な判断基準
目次

荏原ポンプF23・F24「過熱」とは

F23は1号機、F24は2号機の過熱

エラーコードの数字の違いは、フレッシャー給水ユニットの中に設置されている2台のポンプのうち、どちらのポンプが過熱しているかの違いを表しています。

「F23」が表示されたらNo.1ポンプ(1号機)の過熱、「F24」が表示されたらNo.2ポンプ(2号機)の過熱です。

自動交互運転タイプなどは、1台が停止しても自動的にもう1台の正常なポンプに切り替わって水を出してくれますが、片方だけに負荷がかかることになるため、いつ壊れて断水するかわからない状態です。

自力での復旧は非推奨

過熱トラブルのほとんどは、圧力センサーや制御盤といった専門的な電子部品の寿命が原因です。

部品が壊れたまま無理にリセットして動かすと、異常動作によって火災や機器の破壊に繋がるため、自力での復旧は基本的には推奨されていません。

荏原製作所の取扱説明書には「警報内容に従い、原因を除去した上で、『警報解除/ブザー停止』キーを押すと、警報が解除されます」と書かれていることが多いです。

つまり、原因を除去できないまま、自分でとりあえずリセットしてみる(リセットを繰り返す)などの対応は、メーカーは推奨していないので、やるなら自己責任となります。

荏原ポンプF23・F24エラーが起こる原因

荏原製作所の取扱説明書をみると、主な原因が記載されています。

年式によってエラーコードの意味が異なりますが、2004年以降のモデルでは「F23」「F24」エラー(過熱)の原因は、内部にある電子部品の故障です。

具体的には「圧力センサー(または圧力スイッチ)」「フロースイッチ」「制御盤」のいずれかに不良が起きている可能性が極めて高い状態です。

これらの部品が壊れると、モーターが止まらずに回り続ける状態に陥り、内部の水温が急上昇してしまいます。

それぞれの部品がどのような原因で過熱を引き起こすのか、詳しく解説します。

  • 圧力センサーや圧力スイッチの不良
  • 水流を感知するフロースイッチ不良
  • 制御盤の故障による誤作動の可能性
故障しやすい主な部品給水ユニット内での役割
圧力センサー配管内の水圧を測り、ポンプの起動・停止を判断する
フロースイッチ水の流れを感知し、ポンプの空回りを防ぐ安全装置
制御盤センサーの情報を受け取り、ポンプ全体に指示を出す頭脳

圧力センサーや圧力スイッチの不良

フレッシャー給水ユニットに組み込まれている圧力センサー(圧力スイッチ)は、配管内の水圧を常に監視する非常に重要なパーツです。

このセンサーが経年劣化で壊れてしまうと、例えば「水を使っていないのに水圧が下がった」と誤認してしまい、モーターが止まらなくなります。その結果、水が循環しないままポンプが回り続け、過熱状態を引き起こします。

水流を感知するフロースイッチ不良

フロースイッチは、配管の中に実際に水が流れているかどうかを感知するための安全装置です。

長年エバラポンプを使用していると、水垢やサビなどが原因でフロースイッチの可動部が固着してしまうことがあります。

フロースイッチが「水が流れている」という状態のまま固まってしまうと、実際には水を使っていなくてもポンプが回り続けてしまいます。空運転は内部の温度を一気に上昇させるため、過熱エラーの大きな原因となります。

制御盤の故障による誤作動の可能性

センサーやスイッチ類に問題がなくても、給水ポンプ全体に指示を出す「制御盤」そのものが故障しているケースもあります。

制御盤は精密な電子基板で構成されているため、落雷による過電流や、長年設置されている環境の湿気、結露などが原因でショートを起こすことがあります。

また、これに関連してマグネットスイッチの溶着などが見つかることもあります。

制御盤が誤作動を起こすと正しい指示が出せなくなり、モーターが暴走してF23・F24エラーへと発展します。どの部品が故障しているかの正確な特定は、プロの専門業者による点検が必須となります。

荏原ポンプF23・F24の初期対応に対する考え方

荏原ポンプの操作盤にエラーコード「F23」や「F24」が表示された場合、お客様ご自身で安全に行える正しい初期対応は「ブザー音を止め、電源を切って専門業者を呼ぶこと」です。

前述したように、故障の原因を解決せずにリセット操作や手動運転を行うことは、火災や機器破壊に繋がるためメーカー公式の取扱説明書では推奨されていません。

焦らずに、以下の手順でフレッシャー給水ユニットを安全に停止させてから、プロへ点検と修理を依頼してください。

  • まずは操作盤でブザー音のみを停止する
  • リセット・手動運転はせずに、電源を切る
  • そのまま速やかにプロの業者へ修理依頼

まずは操作盤でブザー音のみを停止する

ブザー音が気になる方は、まずは落ち着いて操作パネルを確認してください。

エラーコードが点滅している状態でも、以下の手順で警報のブザー音だけを一時的に止めることが可能です。

  • 操作盤の「警報解除/ブザー停止」キーを1回だけ押す
  • 警報のブザー音が鳴り止んだことを確認する

この時点ではエラー表示自体がリセット(完全に解除)されることはありません。

この時、絶対に複数回ボタンを押したり、他の設定を触ったりしないよう注意してください。

リセット・手動運転はせず、電源を切る

ブザー音が止まったら、給水ユニットの電源スイッチ(漏電遮断器)を切って完全に停止させます。

荏原製作所の取扱説明書にも明記されている通り、根本的な原因であるセンサーや制御盤を直さないまま、完全にリセットして運転を再開することは危険です。

現場レベルの対応として、過熱状態を抑えるために、手動運転に切り替え水を少しずつ出し続ける、という対応をすることもあります。これはメーカーの公式な対応ではなく自己責任を伴う判断となります。

現場の状況によっては適切な初期対応となることもありますが、これは場合によってはメーカー保証の対象外となることもあるため、慎重に判断してください。

不安な場合は自分で何とかしようとせず、電源を切ってプロの修理を待つのが一番です。

そのまま速やかにプロの業者へ修理依頼

電源を切って安全を確保したら、それ以上はポンプ本体や操作盤に一切触れず、速やかにご購入先の販売店や専門の修理業者へ点検をご依頼ください。

ご自身でカバーを開けて分解したり直そうとしたりすると、感電や異常動作による大ケガのリスクがあります。

被害を最小限に抑え、高額な交換工事を避けて最短で安全に水を復旧させるためには、そのままの状態でプロの到着を待つことが最も確実な初期対応となります。

荏原 ポンプ エラーコード F23・F24 の修理費用と依頼先の判断基準

エバラの給水ポンプでエラーコードF23やF24が出た場合、専門知識のない方がご自身で修理や部品交換を行うことは推奨されていません。

誤った部品選びや作業は、水漏れや感電、さらにはケーシング破壊などの大事故に繋がる恐れがあるからです。

安全かつ確実に水を使える状態に戻すためには、プロの専門業者へ修理・交換を依頼したほうが安心です。

ここでは、業者を呼ぶべき判断基準と、過熱の原因となる圧力センサー等の点検・修理にかかる費用相場をお伝えします。

  • プロの業者へ修理・交換を依頼すべきタイミング
  • 圧力センサ等交換・修理費用の相場目安
  • 安心できる修理業者の選び方と依頼時の伝え方

プロの業者へ修理・交換を依頼すべきタイミング

エバラの給水ポンプの構造は複雑で、圧力センサーやフロースイッチの故障だけでなく、制御盤の基板や他の部品が連鎖的に異常を起こしていることも少なくありません。以下の傾向がみられるときは修理・交換を依頼するタイミングと判断しましょう。

  • 操作盤にエラーコードF23またはF24が表示され、ポンプが停止している
  • 水を使っていないのに、給水ポンプが稼働と停止を繰り返した(空運転した)形跡がある
  • 設置から7年以上経過しており、一度も専門業者による点検や部品交換をしていない

圧力センサ等交換・修理費用の相場目安

故障の状況や給水ポンプが設置されている環境によって金額は変動しますが、過熱の原因となった圧力センサやフロースイッチだけの交換で済めば修理費用の相場は数万円程度です。

無理な運転によるモーターの焼き付きや、ケーシング破壊などの二次被害があると、給水ポンプ本体の丸ごと交換(数十万円以上)になるリスクを考えれば、早めの点検と部品交換が結果的に最も安く済みます。

安心できる修理業者の選び方と依頼時の伝え方

荏原ポンプの修理依頼をどこにするべきか迷った際は、現在お使いのポンプの保証状況と設置からの経過年数を基準に判断してください。

メーカー保証期間内であれば迷わず荏原製作所の公式窓口へ、すでに15年以上経過している古いポンプや、緊急で直したい場合はフットワークの軽い専門業者へ連絡するとよいでしょう。

なお実際に修理業者へ連絡する際は、対応が早くて信頼できる専門業者を選ぶことが大切です。

依頼時は、現場での正確な情報を伝えることで、現場での部品手配や修理作業がスムーズに進み、給水ポンプの停止時間を短くすることができます。

  • エバラの給水ポンプの修理・交換実績が豊富にある専門業者を選ぶ
  • 電話口で「エラーコードF23(またはF24)」が出ていることをはっきりと伝える
  • ポンプの銘板(シール)に書かれている「型番」と「製造年」を伝える
  • 現在の状況(エラーが出て停止している、本体が熱を持っている等)を具体的に説明する

荏原ポンプに関して、メーカー修理を依頼する場合は以下の記事も参考にしてください。

荏原ポンプ修理依頼・電話番号|緊急時の問い合わせ先と代理店の探し方

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荏原ポンプの修理依頼をどこにするべきか迷った際は、現在お使いのポンプの保証状況と設置からの経過年数を基準に判断してください。

メーカー保証期間内であれば迷わず荏原製作所の公式窓口へ、すでに15年以上経過している古いポンプや、緊急で直したい場合はフットワークの軽い専門業者へ連絡するのが、最も確実で損をしない方法です。

当社は創業40年、給湯設備の修理交換を強みとしており、荏原ポンプの修繕・点検の実績もございます。

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荏原ポンプF23・F24のよくある質問まとめ

エバラのフレッシャー給水ユニットなどでF23やF24エラーが出た際に、多くの方が疑問に感じるポイントについて簡潔にまとめました。

結論からお伝えすると、過熱エラーは内部の電子部品の故障によるものであり、自力での解決は極めて危険です。被害を最小限に抑え、安全に水を使える状態に戻すためにも、プロの修理業者へ依頼することが最も確実な対処法となります。ここではそれぞれの疑問に端的に回答します。

  • 荏原ポンプのエラーコード「F23」とは何ですか?
  • ポンプの「過熱」の原因は何ですか?
  • F23エラーは自分でリセットして直せますか?
  • 業者に修理を依頼した場合の費用はいくらですか?

荏原ポンプのエラーコード「F23」とは何ですか?

F23は、給水ユニット内の1号機ポンプが異常な高温になっている「過熱」を示すエラーコードです。(F24は2号機の過熱です)放置するとモーターの焼き付きや火災に繋がる重大な警告サインです。

ポンプの「過熱」の原因は何ですか?

過熱の主な原因は、圧力センサーやフロースイッチ、制御盤などの電子部品の寿命による故障です。これらの部品が壊れると、水がないのにポンプが回り続ける空運転状態になり、内部の水温が異常上昇します。

F23エラーは自分でリセットして直せますか?

絶対にリセットしないでください。根本的な原因を直さずにリセットして無理に運転を再開すると、機器の破壊や火災などの大事故に繋がります。すぐに操作盤の電源を切り、プロの専門業者へ点検をご依頼ください。

業者に修理を依頼した場合の費用はいくらですか?

原因となった圧力センサーやフロースイッチなどの部品交換のみであれば、おおよそ数万円程度が相場となります。ただし、モーター本体が焼き付いている場合や寿命の場合は、本体交換となり数十万円かかることもあります。

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