ヒートポンプ給湯器とは?エコキュートとの違いと仕組みを図解

「ヒートポンプ給湯器って、エコキュートと何が違うの?」

「電気温水器とも似ているけれど、どれを選べばいいの?」

給湯器を調べていると、似た言葉が並んでいてわかりにくいと感じる方は多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、ヒートポンプ給湯器とエコキュートは、実質的に同じものです。一方で電気温水器は、お湯の沸かし方がまったく異なります。

この記事では、1983年から九州でエコキュート・給湯器を扱ってきた坂口ボイラーサービスが、3つの言葉の違いと仕組みを図解でわかりやすく整理します。あわせて、価格・寿命・メーカーの特徴も解説します。

なお、当社では給湯器の機種選びから交換までを一貫して対応可能です。お見積り費・出張費・キャンセル費は無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

目次

ヒートポンプ給湯器・エコキュート・電気温水器の違い

ヒートポンプ給湯器・エコキュート・電気温水器は、いずれも電気でお湯を沸かす給湯器ですが、それぞれ以下のような違いがあります。

項目ヒートポンプ給湯器エコキュート電気温水器
沸かし方空気の熱を利用(ヒートポンプ)空気の熱を利用(ヒートポンプ)電気ヒーターで直接加熱
熱効率の目安約300%約300%約100%
呼び方の位置づけ業者間で使う総称家庭用の呼称(愛称)別方式の給湯器
本体構成ヒートポンプ+貯湯タンクヒートポンプ+貯湯タンク貯湯タンクのみ
設置スペース屋外に広め屋外に広め狭くても置きやすい
電気代の傾向抑えやすい抑えやすい高くなりやすい

※熱効率・電気代は使用環境や料金プランによって変わる目安です。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ヒートポンプ給湯器とは(仕組みを図解)

ヒートポンプ給湯器は、日本で販売されている給湯器のなかで、最も省エネ性の高い給湯器です。

ヒートポンプ給湯器の熱効率は300%と言われています。これは画期的な省エネ性能です。

一般的なガス給湯器の場合、熱効率はどんなに高くても85〜90%です。ガスを燃やすと排気とともに熱が外へ逃げ、使ったガス量が1だとすると作られる熱エネルギーは0.85〜0.9に目減りします。

しかしヒートポンプ給湯器の場合は、使った電気量が1だとすると、作られる熱エネルギーはその約3倍の3に増幅されます。

なぜこのようなことが可能かというと、空気(CO2)は強い力で圧縮すると大量の熱を生む性質があるからです。ヒートポンプ給湯器は、少ない電気で機械を回して空気を高圧で圧縮し、そこから大量の熱を取り出しています。

この圧縮で取り出される熱エネルギーは、1の電気量に対して約3倍の3。これが熱効率300%と言われる理由です。ガス給湯器に比べ、消費エネルギーは約3分の1まで削減できます。

ヒートポンプ給湯器は、2つのユニットで構成されます。

  • ヒートポンプユニット:プロペラで空気を取り込み、圧縮して熱を作りお湯を沸かす(外に置く箱)
  • 貯湯タンク:沸かしたお湯を保温しながら溜めておくタンク

どちらもサイズが大きいため、基本的には屋外の設置スペースが必要です。

ヒートポンプ給湯器とエコキュートの違い

呼び方は違いますが、ヒートポンプ給湯器とエコキュートは実質的に同じものです。どちらもヒートポンプでお湯を沸かし、タンクに貯める仕組みです。

あえて違いを挙げるなら、ヒートポンプ給湯器は業者間で使われる総称として馴染みがあり、エコキュートは一般家庭向けの呼称として広く使われています。

エコキュートの由来は、環境に優しい「エコ」と給湯の「キュート」から来ています。最近は業務用のヒートポンプ給湯器も「業務用エコキュート」と呼ぶことが増えました。それだけエコキュートが日本で普及したということですね。

ヒートポンプ給湯器と電気温水器の違い

ヒートポンプ給湯器も電気温水器も、電気でお湯を作る給湯器です。しかし、熱効率と熱の作り方が違います。

電気温水器は、タンクに内蔵された電気ヒーターで直接お湯を沸かす給湯器です。電気ポットを大きくしたもの、とイメージすると分かりやすいでしょう。

電気温水器の熱効率は、新品購入時でも100%前後です。一方、ヒートポンプ給湯器の熱効率は約300%で、空気の熱を利用して効率よくお湯を沸かします。

電気温水器はヒーター内蔵のタンクのみで構成され、室内置きにも対応しています。価格はヒートポンプ給湯器より安いものの、経年で熱効率が下がりやすい点には注意が必要です。

電気温水器かエコキュートかで迷ったら、ランニングコストの面ではエコキュートが有利なケースが多いです。ただし、設置スペースや初期費用も含めて検討するとよいでしょう。

【関連記事】

電気温水器からエコキュートへの交換完全ガイド|費用・電気代・工事の流れ

電気温水器の電気代は高すぎる?エコキュートとの差額シミュレーション【九電プランで実額計算】

ヒートポンプ給湯器の種類・メーカーの特徴・価格・寿命

以下では、ヒートポンプ給湯器の種類やメーカーごとの特徴、価格や寿命について詳しく見ていきましょう。

種類とメーカーの特徴

ヒートポンプ給湯器には、業務用と家庭用があります。業務用はホテル・病院・温泉施設・介護施設などで使われ、タンク容量が非常に大きくなります。

一方、家庭用は家族の人数に応じて主に次の3容量があります。

  • 370L
  • 460L
  • 560L

また、機能に応じて3タイプがあります。

  • フルオートタイプ:お湯はり・追い炊き・保温などが自動。配管洗浄機能も充実(最も選ばれている)
  • オートタイプ:フルオートより一部機能が限定される
  • 給湯専用タイプ:給湯だけのシンプルなタイプ(価格は安め)

ヒートポンプ給湯器を提供しているのは、主に給湯器専門メーカーと大手家電メーカーです。

  • 給湯器専門メーカー:長府製作所、コロナ
  • 大手家電メーカー:三菱電機、パナソニック、ダイキン、日立、東芝

各メーカーが独自のお掃除機能や太陽光発電との連携機能を備えています。メーカーごとの選び方は、おすすめメーカー比較の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】エコキュートのおすすめメーカーはどこ?9社比較【2026年版】

価格は工事費込みでカタログの50%程度が相場

ヒートポンプ給湯器の相場は工事費込みで30〜60万円が目安で、タンク容量や機能によって幅があります。容量が大きいほど、機能が充実するほど価格も高くなるのが一般的です。

カタログの正規価格は80〜120万円と高額ですが、これは主に役所向け(入札用)に設定された定価です。一般に購入する場合は市場の競争によって値引きされ、工事費込みでカタログの50%程度になることが多いでしょう。

※価格は機種・設置条件・時期によって変動します。正確な金額はお見積りでご確認ください。

寿命は10〜15年が目安

各メーカーは、ヒートポンプ給湯器の耐用年数を10〜15年としています。

インターネットでは「本当は20年もつのでは」という声もありますが、20年以上を故障なく使い続けられることは稀です。部品によっては寿命が3〜5年のものもあるため注意しましょう。

【関連記事】エコキュートの寿命は何年?10〜15年説の根拠と買い替えサイン・延命のコツ

まとめ|違いを押さえて、わが家に合う給湯器を選ぼう

ヒートポンプ給湯器は、空気中の熱を利用してお湯を沸かす給湯器の総称で、家庭用として代表的なのがエコキュートです。一方、電気温水器は電気ヒーターの熱で直接お湯を沸かすため、仕組みが異なります。一般的に電気温水器は導入費用を抑えやすいものの、ランニングコストではエコキュートのほうが有利になりやすいのが特徴です。

どちらが適しているかは、設置スペースや初期費用だけでなく、毎月の電気代、家族の人数、お湯の使用量などによっても変わります。長期的なコストまで含めて比較し、ご家庭に合った給湯器を選ぶことが大切です。

坂口ボイラーサービスは、熊本を中心に九州で1983年から給湯設備に携わってきました。九州7県(一部対応エリア外あり)で、給湯設備の点検・修理・交換を完全自社施工で行っています。

「エコキュートと電気温水器のどちらが合っている?」「交換すると電気代はどのくらい変わる?」といったご相談も歓迎です。お見積り費・出張費・キャンセル費はすべて無料ですので、給湯器選びで迷っている方はお気軽にご相談ください。

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