エコキュート止水栓を止めるとどうなる?水漏れが止まらないレアケース・漏水を止める正しい手順を解説
タンク内にお湯を貯めておけば、止水栓を閉めてもタンク内のお湯は使えるのでしょうか?
カバーを開けたのですが、説明書と実物とで少し違うようで、止水栓が分かりません。
止水栓を止めても水漏れが止まらないのですが、原因は何ですか?
そんな疑問に答える記事です。
水漏れを確認した場合、止水栓を閉める必要がありますが、生活にどのような影響があるか気になりますよね。
この記事では、止水栓を止めたときの影響や止水栓の場所について具体的に解説します。
不要な出費やトラブルを避けて、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
- エコキュートの水漏れを止める基本的な手順
- エコキュートの止水栓を止めるとどうなる?
- エコキュートの止水栓を止めても水漏れが止まらないときは?
- エコキュートの止水栓の場所をメーカー別に解説
- エコキュートの止水栓がない!見つけられないときの対応
エコキュートの水漏れを止める基本的な手順
水漏れを確認した場合は、別の部品の故障の誘発を防ぐため、すぐに止める必要があります。
また、水漏れをそのままにしておくと、水道代や電気代が上がり続ける可能性があります。
エコキュートの水漏れを止める手順は以下のようになっています。
- エコキュート本体の電源をOFFにする
- 止水栓を閉める
- 業者へ連絡する
水漏れしている箇所がヒートポンプユニットや貯湯タンク内の場合、電気系統の部品に影響を及ぼして故障に発展する可能性があります。
安全確保とともに、トラブルを大きくしないためにも、エコキュート本体の電源を切るようにしましょう。
配線用遮断器(室内のブレーカー)と漏電遮断器(本体の貯湯タンク)の2箇所で電源を切ることが出来ます。
エコキュートのメーカーや機種によって漏電遮断器の場所が違うため、お手元の取扱説明書で場所を確認してください。
例としてダイキンの漏電遮断器の場所を載せておくので、参考にしてみてください。
エコキュート本体の電源を切った後は、止水栓を閉めます。
止水栓とはエコキュートに水を供給している栓のことです。
止水栓を閉めることで、エコキュート内の水の流れを止めることができます。
一般的なエコキュートの止水栓の位置は、貯湯タンクの下部にあるカバーの中です。
エコキュートのメーカーや機種によって止水栓の場所が違うため、お手元の取扱説明書で止水栓の場所を確認してください。
その後、メーカーや専門業者に連絡して水漏れの旨を伝えましょう。
どの部分から水漏れしているのかを事前に確認しておくと、よりスムーズに対応してくれる可能性があります。
メーカーや販売店の保証期間が残っていれば、無料で修理してもらえますが、保証対象外の場合は費用が発生します。
エコキュートの止水栓を止めるとどうなる?
止水栓はエコキュートに水を供給しているため、これを止めるとエコキュート内の水の流れを止めることができます。
そのため水漏れの原因がエコキュートにあった場合は水漏れが止まります。
同時に、エコキュート内の水の流れが止まってしまうことで、家全体でお湯が使えなくなってしまいます。
エコキュートは貯湯式給湯器だからタンク内にお湯が貯まっていれば使えると考える方もいるかもしれません。
しかし、エコキュートは水道圧でお湯を押し出しているため、タンク内にお湯があっても使うことはできません。
ただし、止水栓はエコキュートの水の流れのみを止めるため、水道の水は使うことができます。
エコキュートの止水栓を止めても水漏れが止まらないときは?
エコキュートの止水栓を止めても水漏れが止まらない場合、水漏れの原因はエコキュートではない可能性があります。
例えばお湯ではなく、水側の水道管のトラブルの可能性が考えられます。
この時は、水道の元栓を閉めて、水漏れが止まるかどうか確認すると良いでしょう。
また、特殊な事例として、混合水栓が故障している場合もあります。
混合水栓が故障すると、水道管の水が給湯配管のお湯を押し出し、水漏れにつながることがあります。
この混合水栓の故障による逆流現象については、こちらの記事で詳しく解説しています。
水道の元栓を止める
エコキュートの止水栓を止めても水漏れが止まらない場合、水道の元栓を止めることでも対処できます。
元栓を止めると水もお湯も出なくなってしまいますが、水漏れによって他の部品も故障してしまう可能性を抑えることができます。
一戸建て住宅
水道の元栓は、メーターボックスの中にあります。
メーターボックスは、敷地内の道路に比較的近い位置の地面に埋め込まれています。
道路境界から2m以内の敷地(宅地)内にあることが多いです。
フタは長方形で金属またはプラスチックでできており、表面に「水道メーター・量水器・止水栓」のどれかが書かれています。
メーターボックスの開け方
フタの一部が欠けているので、その部分に指やドライバーをひっかけて持ち上げれば簡単に開けられます。
ほとんどのフタは樹脂でできているため軽いですが、古い住宅の場合は金属製なので、指を挟まないように気をつけてください。
フタを開けると、水道メーターと元栓のハンドルが並んでいます。
そこで、元栓のハンドルを時計回りに回すと閉める事ができます。
元栓が見えない仕様になっている場合は、水道メーターの横の小さなフタがあれば、開けた中に元栓が設置されています。
このタイプは元栓の開閉に専用の道具が必要なタイプなので、無理に閉めようとせずに水道局に問い合わせましょう。
マンション・アパート
マンション・アパートの水道の元栓は、全戸分が1ヶ所にまとめて設置されていることがあります。
また、メーターボックスに鍵がかかっている場合もあるので、管理会社に確認してみましょう。
エコキュートの止水栓の場所をメーカー別に解説
エコキュートの止水栓の場所を特定する方法
基本的には、メーカーの取扱説明書に書いてあります。
一般的なエコキュートの止水栓の位置は、貯湯タンクの下部にある脚部カバーの中です。
脚部カバーを開けると、いくつかの配管があり、その1つに止水栓がついています。
水を排出する排水弁など、間違えやすくなっているので、取扱説明書をよく確認しましょう。
以下は、メーカー別の止水栓のある場所の例です。
例1)三菱エコキュートの止水栓の場所
型番: SRT-HP37N5 ・ SRT-HP46N5 ・ SRT-HP55N5
④の給水配管専用止水栓を閉じてください。
例2)パナソニックエコキュートの止水栓の場所
型番: SHP-TC37J ・ SHP-TC46J
下から二番目に表示されている、「給水止水栓」を閉じてください。
例3)コロナエコキュートの止水栓の場所
型番: CTU-46SAX3 など
コロナエコキュートの止水栓は「給水専用止水栓」と呼ばれます。
例4)日立エコキュートの止水栓の場所
型番: BHP-F56PD など
日立エコキュートの止水栓は「タンク専用止水栓」と呼ばれます。
エコキュートの止水栓がない!見つけられないときの対応
水漏れを確認したけれど、止水栓の場所を特定できない
取扱説明書を紛失してしまった…
こんな方もいると思います。
そんなときは、水道自体の元栓を止めてすぐに業者へ連絡しましょう。
元栓を止めると水もお湯も出なくなってしまいますが、他の部品も故障してしまう可能性を抑えることができます。
水道の元栓の止め方はこちら
▶水道の元栓を止める
また、元々止水栓が取り付けられていない可能性もあります。
止水栓は後付けの工事となるため、手抜き工事をされていた場合はないことがあります。
修理やメンテナンスのときに困ることになるので、なるべく早めに設置した業者を呼びましょう。
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