パナソニックエコキュート F15・F24エラーの対処法!Fコードは個人で解除できる?
エラーコードは原因ごとに対処方法が異なり、自分で対応できる場合もあれば、メーカーや専門業者に依頼する必要がある場合もあります。
そのため、エコキュートのエラーコードごとに、正しい対処方法を知っておくことが望ましいです。
そこで今回は、パナソニック製エコキュートの代表的なエラーであるF15やF24の原因や対処方法などを説明します。
パナソニックエコキュート Fエラーコードは個人で対応できる?
基本的に、頭文字が「H」または「F」のエラーコードが表示されている場合、根本的に自分で対処することはできず、部品の交換や修理が必要になることが大半です。
一般的に、パナソニックのエコキュートにおいて自分でエラーに対処できるのは、エラーコードの頭文字が「U」の場合だと知っておきましょう。
頭文字が「H」または「F」のエラーコードが表示されている場合は、メーカーの修理窓口や専門業者に頼るのが最も早い解決方法といえます。
しかし、ごくまれに個人でも対応できるケースもあります。
また、取り急ぎ、エラー解除だけしておくこともできます。
パナソニックエコキュート F15エラーの原因と対処法
パナソニックエコキュートのエラーコードF15【ファンロック異常】は、ヒートポンプユニットのファンがロックされた時に表示されます。
ヒートポンプユニットとは、貯湯タンクユニットとセットで稼働している室外機のことです。
そもそもエコキュートは空気の熱を利用してお湯を作る給湯器で
・空気から熱を作る「ヒートポンプユニット」
・お湯を貯めておく「貯湯タンクユニット」
・操作やエラーコードが表示される「リモコンユニット」
の3つで構成されています。
ヒートポンプユニットは内部のファンモーター(プロペラ部分)を動かして、空気の出し入れを担当しています。
ファンのロックとは、ヒートポンプユニットのファンモーターが何らかの原因で回っていない状態を指します。
例えば、ファンモーターにゴミが絡んでいたり、冬季であれば凍結していたりすると、ファンモーターのロックとして検出される場合があるのです。
個人で出来るエラーコードF15が表示されたときの対処法としては
- まずはエコキュートの電源をオフする
- 目視でファンモーターの状態を確認する
というところから始めるとよいでしょう。
基本的に、個人でやる場合には自己責任となりますが
- ゴミが絡まっている場合はファンのゴミを取り除く
- 凍結している場合はファンの凍結を解消させる
こうすることで、エラーが解消される場合があります。
※凍結時の対応として、直接熱湯をかけるのはNGです。
急な温度変化で破損につながる可能性があるので、タオルなどを敷いて、ぬるま湯を少しずつかけるなどして、ゆっくり解凍していきましょう。
もし不安な場合は、無理せず業者を呼んで対応してもらいましょう。
凍結について、どのメーカーも個人で対処することを推奨していませんので、個人で行う場合は自己責任となります。
その後、電源を入れ再度運転させ正常に動くかどうかを確認します。
動作に異常がなければ、通常通りお使いいただけます。
もし目視で異常を確認できない場合は、電源を入れ直し、エラーの強制解除を実行します。
エラーの強制解除を行う理由は、エラー表示が、まれに機械の誤作動による表示の可能性があるからです。
基本的な強制解除の方法については下記の図のとおりですが、詳細は取扱説明書を参考にしてください。
強制解除を行なっても再度エラーコードが表示される場合は、機械の誤作動の可能性はなくなりますので、部品の故障が考えられます。
具体的には、
・コネクタ外れ
・ファンモーターの故障
・プリント基板の故障
などが考えられます。
この場合、個人で修理などを行うのは危険です。
販売店またはメーカーや専門業者に点検・修理依頼を行いましょう。
パナソニックエコキュート F24エラーの原因と対処法
パナソニックエコキュートのエラーコードF24については個人で対処するのは難しいケースがほとんどです。
F24は「冷凍サイクル異常が検知された」時に表示されます。
このエラーもヒートポンプユニットに関する異常です。
ヒートポンプユニットは、空気から熱を作るエコキュートの心臓部ともいわれています。
冷凍サイクルとは、ヒートポンプ内部でまわっている冷媒の一連のプロセス(下図の1〜4)をいいます。
簡単に言うと、何かが原因で、この一連のプロセス(サイクル)がうまく機能していないときにエラーが表示されます。
F24の原因として考えられるのはヒートポンプユニット内部の故障ですが、具体的に原因を探る場合には、かなりの専門知識が必要です。
主な原因としてはヒートポンプユニットの内部で
・往き管と戻り管の接続不良
・沸き上げポンプの不具合
・サーミスタが外れた
・膨張弁コイルの抵抗値確認
・冷媒漏れ
などが検知されると「冷凍サイクル異常が検知された」としてエラーコードF24が表示されることがあります。
エラーコードF24が表示されたときの対処法としては
・ヒートポンプ配管の点検、修正
・沸き上げポンプの点検、交換または、プリント基板交換
・出湯サーミスターの正規取付
・膨張弁コイル交換
・冷媒漏れ対応
などがありますが、いずれも電気配線や機械に関する専門的な知識が必要になります。
そのため、これらを専門知識を持たない個人が対応するのは難しいと考えたほうが良いでしょう。
すぐに専門業者を呼んで修理・対応してもらいましょう。
パナソニックエコキュートのエラー解消を業者に依頼するときのポイント
パナソニックエコキュートの修理を業者に依頼する場合、選択肢は3つあります。
・パナソニックの長期安心修理サービスを呼ぶ
・購入した販売業者を呼ぶ
・最寄りの専門業者を呼ぶ
パナソニックのエコキュートはメーカー保証が付いており、期間内なら無料で修理をおこなってくれます。
なおユニットごとにメーカー保証期間が異なるため、事前に確認しましょう。
リモコン・・1年
ヒートポンプユニット・・・3年
貯湯タンクユニット・・・5年
メーカーはエコキュートの部品を保管している場合があるので、すぐに修理できる可能性があります。
ただ時期によっては混雑しているため、修理されるまでに時間が掛かるケースもあります。
インターネットで修理申し込みもできますが、急いでいる場合は窓口に問い合わせてみましょう。
メーカーではなく、購入した販売業者を呼ぶ場合も、保証期間内であれば何度でも修理が可能で、無料で修理をおこなってくれますので、問い合わせてみましょう。
そのほかにも、最寄りの専門業者を呼ぶ方法もあります。
インターネットで、「エコキュート 修理」と検索すると、幾つもの修理業者が表示されるので、自分で選んで連絡してみましょう。
インターネットから検索する場合は
- 過去の実績
- 保有資格
- 料金の内容
- スタッフの対応
などをみて、依頼先を決めます。
時間に余裕がある場合は、複数の業者に見積もりを依頼することで、修理費用を低く抑えたり、信頼できるかどうかをチェックしたりすることができます。
ぜひ参考にしてみてくださいね!