長府ボイラーエラーコード740〜760の通信不良とは?警報リセットや修理費用を解説
長府ボイラーのエラーコード740・750・760って何?
警報のリセットはどうすればいい?
通信不良って何?通信が途絶えたとはどんな状況?
そんな疑問に答える記事です。
長府ボイラーのエラーコード740〜760は、通信不良を知らせる警報です。
エラーコード740〜760の通信不良に、どう対処すればいいのか、気になる方も多いでしょう。
この記事では、長府ボイラーで740〜760のエラーコードが出たときに、必ず確認しておきたいポイントを具体的に解説します。
不要な出費やトラブルを避けて、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 長府製作所の公式説明
- エラー740〜760の症状や原因
- 対処方法や修理費用の目安
- エラーコードのリセット方法
長府ボイラーエラー740・750・760の通信不良とは
長府ボイラーのエラー740〜760のリモコン通信不良は、本体の制御基板とリモコンの間の通信が正常にできていない状態を示しています。
下の図のように、灯油ボイラーは本体からそれぞれのリモコンへ回路を繋いでいます。
本体の制御基板とリモコンの間の通信エラーは、この図のリモコン線の通信にまつわるエラーです。
リモコン線に正常な電気信号が流れていない可能性があります。
リモコン~制御基板の通信不良が生じた時の主な症状
740〜760のリモコン通信不良のエラーがあると、例えば次のような症状が出ます。
- リモコンでお湯はり操作ができない
- リモコンにエラーコードが表示される など
リモコンのスイッチにエラー表示が出ているので、お湯はり等の操作ができません。
ただし、リモコン線だけの異常なら、灯油ボイラー本体の電源も入りますし、減圧式ボイラーの場合は蛇口からお湯も出すことができます。
また、片方のリモコン本体だけの異常なら、もう片方のリモコンからお湯はり等の操作ができます。
長府製作所の公式サイトにあるように、次のような通信不良を知らせるエラーコードが表示されることがあります。
警報/表示 | 内容 | 警報解除方法 | 原因・確認事項 | 処置 |
---|---|---|---|---|
74 | 【台所リモコン~制御基板】間の通信が途絶えたことの検出による運転停止です・・台所リモコンが判断した通信不良です | 給湯器本体の【電源コンセント】を3秒以上『切』後、再度『入』をして警報解除してください | 【復帰しない 又は 再発する】場合は【点検・修理】を依頼してください・・【外部ノイズ等外的要因】が原因の場合があります | |
740 | 【台所リモコン~制御基板】間の通信が途絶えたことによる運転停止です・・台所リモコンが判断した通信不良です | 給湯器本体の【電源コンセント】を3秒以上『切』後、再度『入』をして警報解除してください | 【復帰しない 又は 再発する】場合は【点検・修理】を依頼してください・・【外部ノイズ等外的要因】が原因の場合があります | |
75 | 【浴室リモコン~制御基板】間の通信が途絶えたことによる運転停止です・・浴室リモコンが判断した通信不良です | 給湯器本体の【電源コンセント】を3秒以上『切』後、再度『入』をして警報解除してください | 【復帰しない 又は 再発する】場合は【点検・修理】を依頼してください・・【外部ノイズ等外的要因】が原因の場合があります | |
750 | 【浴室リモコン~制御基板】間の通信が途絶えたことによる運転停止です・・浴室リモコンが判断した通信不良です | 給湯器本体の【電源コンセント】を3秒以上『切』後、再度『入』をして警報解除してください | 【復帰しない 又は 再発する】場合は【点検・修理】を依頼してください・・【外部ノイズ等外的要因】が原因の場合があります | |
76 | 【(台所・浴室)リモコン~制御基板】間の通信が途絶えたことによる運転停止です・・制御基板が判断した通信不良です | 給湯器本体の【電源コンセント】を3秒以上『切』後、再度『入』をして警報解除してください | 【復帰しない 又は 再発する】場合は【点検・修理】を依頼してください・・【外部ノイズ等外的要因】が原因の場合があります | |
760 | 【(台所・浴室)リモコン~制御基板】間の通信が途絶えたことによる運転停止です・・制御基板が判断した通信不良です | 給湯器本体の【電源コンセント】を3秒以上『切』後、再度『入』をして警報解除してください | 【復帰しない 又は 再発する】場合は【点検・修理】を依頼してください・・【外部ノイズ等外的要因】が原因の場合があります |
リモコン~制御基板の通信不良が生じる原因
リモコン通信異常が起きる原因は様々ですが、基本的には次の3つの要素が挙げられます。
- リモコン側に何か不具合がある
- リモコンコードの接触不良
- 本体または制御基板の不良
上の図のように、リモコン線は、浴室と台所から、それぞれ灯油ボイラー本体へと繋がっています。
たとえば、台所リモコンは問題なく点いていて、浴室リモコンだけ調子がおかしい、といった場合は、浴室リモコン本体か、浴室リモコンに繋がるリモコン線に不具合がある可能性が高まります。
もし、台所リモコンも浴室リモコンも両方に不具合がある場合には、あらゆるケースが想定され、原因の特定が難しくなります。
本体または制御基板に不具合がある、という場合には、色んな可能性が考えられます。
- コネクタが抜けているのか
- 本体への供給電圧に不備があるのか
- 一時的な誤作動か
灯油ボイラーの据付直後の場合は、業者側の配線の施工ミスによる可能性もあります。
しかし、長年使っていた灯油ボイラーで通信異常が起きた場合には、その可能性は低いでしょう。
原因を特定していくのは素人では難しく、プロによる判断が必要です。
長府ボイラーの通信不良エラーの対処法
メーカーが推奨する対処方法
長府製作所が公式サイトで推奨している対処方法は次のステップです。
- 警報リセット(警報解除)を試す→解除方法はこちら
- 復帰しない(又は再発する)場合は点検・修理を依頼する
メーカー修理窓口の修理費用の目安
お使いの灯油ボイラーが保証期間内であれば、無償修理できる場合があります。
まずはお手元の保証書や取扱説明書で保証期間内かどうかを確認しましょう。
保証期間を過ぎている場合は、有償修理の扱いとなり、修理費用がかかります。
軽微な清掃や点検のみであれば、1万円以内におさまることもありますが、部品交換となると15,000〜25,000円(状況次第ではそれ以上)かかることもあります。
通信異常の原因が何かによって、修理箇所が異なるため、修理代も大きく変わってきます。
修理内容は現場をみてからの判断になるため、修理代を事前に予想するのは難しいでしょう。
他の症状別の料金一覧はこちら▶症状別の料金一覧を確認する
メーカー修理の特徴
メーカーに修理依頼するときに注意したいのが、出張料などの取扱いです。
メーカーに修理依頼すると、メーカーが担当者を現場に派遣することになります。
万が一、現場で状況を確認した結果、部品交換などの修理をしない(修理不要)となった場合でも、出張料がかかります。
※片道30kmまで:3,300円(税込)、片道30kmを超える場合:4,400円(税込)
近くに信頼できる給湯器専門業者があれば、そちらに連絡するほうが、修理費用は安くなる可能性もあります。
もし近くに信頼できる給湯器専門業者がいるなら、専門業者に連絡しても良いでしょう。
もし取扱説明書や保証書を紛失していて「メーカー修理受付窓口」に連絡したい場合には、こちらの記事もチェックしてください。
長府ボイラーエラーコードの警報解除・リセット方法
電源プラグの抜き差しでリセット
公式サイトの案内にもあるように、エラーが出たら、まずは警報を解除しましょう。
長府ボイラーエラーを解除しリセットする場合は、電源コンセントを抜き差しします。
給湯器本体の【電源コンセント】を3秒以上『切』後、再度『入』をして警報解除してください(公式サイトより)
給湯器本体の電源コンセントを抜いて一度電源を切り、3秒後コンセントを差して電源を入れましょう。
これでエラーは解除・リセットされます。
この方法でエラーを解除・リセットしても再表示される場合、一時的な誤作動でのエラー表示ではありません。
個人では対応できないため、復帰しなければ専門業者へ連絡しましょう。
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