シャワーのお湯だけ水圧が弱いときの対策は?エコキュートや給湯器の水圧を上げる6つの対処法を紹介

お風呂のシャワーを使用していると「お湯のときだけ水圧が弱いな」と感じることはありませんか?
水のときは勢いよく出るのに、お湯にすると急に弱くなる。この症状には、給湯器そのものの仕組みによるものと、故障によるものの両方があります。前者なら、設定や使い方を変えるだけで改善することも珍しくありません。
今回は、シャワーの水圧を上げるための6つの方法を解説していきます。
あわせて、いくら調整しても改善しない場合に疑うべき不具合と、相談先の見極め方もお伝えします。坂口ボイラーサービスは1983年創業で、熊本を拠点に給湯器・エコキュートの修理と交換に携わってきました。本記事では、現場でよくご相談いただく内容をもとに解説します。
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シャワーのお湯だけ水圧が弱い原因
お風呂のシャワーの水圧が「お湯のときも水のときも弱い」と感じる場合は
- シャワーヘッドの目詰まり
- ストレーナー(フィルター)の目詰まり
- 混合水栓の止水栓の締めすぎ
などが原因になっていることが多く、シャワーヘッドのお掃除や止水栓を緩めることで、水圧を上げることができます。
▼シャワーの水圧を上げる具体的な方法はこちらの記事を参照してください。
簡単にシャワーの水圧を上げる方法6選!止水栓どこ?マンション・アパートで出来る対策を紹介
しかし一方で、「お湯のときだけ水圧が弱い」と感じるなら
- 給湯器からの給湯パワーが弱い
- 給湯器の止水栓を締めすぎている
- 給湯器に何かしら故障などの不具合が生じている
などが原因となっている可能性があります。
なお、原因のさぐり方はお使いの給湯器のタイプによって変わります。
- エコキュート・電気温水器:タンクにためたお湯を減圧して送り出す仕組みのため、もともと水道圧より弱くなりやすい
- ガス給湯器・石油給湯器:水道圧のまま加熱して送るため、水圧そのものは落ちにくい。弱く感じる場合は号数(同時に沸かせる湯量)の不足や不具合を疑う
この記事の対策2・3・6はタンク式(エコキュート・電気温水器)向けの内容です。ガス給湯器・石油給湯器をお使いの場合は、対策1と4、そして最後の「給湯器の故障が原因で水圧が弱い場合」をご確認ください。
電気温水器をお使いの場合は、電気温水器の水圧が弱い原因や上げる方法もあわせてご覧ください。
また、冬になると急に水圧が弱くなったと感じるケースもよくあります。水道水の温度が下がると、同じ温度のお湯をつくるために混ぜる水の量が減り、結果として蛇口から出る量が少なくなるためです。この場合は故障ではありません。
シャワーのお湯だけ水圧が弱いときの対策6つ
- 1:同時に2箇所で使用しない
- 2:翌朝まで待つ
- 3:リモコンの給湯の設定温度を上げる
- 4:給湯器の止水栓を調整する
- 5:給湯加圧ポンプで給湯圧を補う
- 6:給湯器を高圧給湯タイプに交換する
1:同時に2箇所で使用しない
給湯器からの給湯パワーが弱い場合は、複数箇所でお湯を使っていることが原因でシャワーの水圧が弱いと感じることがあります。
例えば、浴室とキッチンの両方で同時にお湯を使っていると、それだけ給湯器の負担が大きくなりシャワーの水圧が弱くなるといった現象が起きます。また、食洗機や洗濯機がお湯を使う設定になっていると、気づかないうちに同時使用になっていることもあります。
そんなときは使い方を工夫してみるのも良い方法です。
入浴中はシャワーだけを使うようにすると、水圧が改善することがあります。
2:翌朝まで待つ
単なるお湯の使いすぎのときも、シャワーの水圧が弱くなることがあります。
電気温水器やエコキュートの場合、タンクに貯められたお湯を使います。
その日いつもより多めにお湯を使っているとタンクが湯切れに近い状態になり
「急にお湯の水圧が弱くなった」
「急にお湯が出なくなった」
という症状が一時的に起きることがあります。
電気温水器やエコキュートは通常、個人的に設定を変更していない限り、夜間に自動的に沸き上げをする設定になっています。
そのため「今日はもうお湯を使う予定がない」「すぐにお湯が使えなくても翌日使えれば構わない」という場合は対応は不要です。
夜間に自動で沸き上げされるので、翌朝には通常どおりお湯が使えるようになっているはずです。
どうしても翌朝まで待てない場合は、タンクのお湯の沸き増し設定を行ってください。
ただし、沸き増しは電気料金の高い時間帯に沸かすことになります。頻繁に必要になる場合は、湯量設定の見直しや、家族構成に合ったタンク容量への交換を検討したほうが結果的に安く済みます。
お湯を使いすぎて出なくなったときの対処法は、アパートのお湯が出ない・使いすぎた時の対処法で詳しく解説しています。
3:リモコンの給湯の設定温度を上げる
エコキュートや電気温水器の給湯器を使っている場合は、リモコンで給湯の設定温度を上げることで、水圧が改善することがあります。
給湯の設定温度を40〜43度ほどに設定していないでしょうか。
エコキュートや電気温水器の場合、タンク内で減圧されたお湯が供給されるため、そのお湯の水圧は、水道水の水圧に比べると、どうしても弱くなりがちです。
しかし設定温度を上げれば、混合水栓のなかで温度を調節するときに水道水が多く混ざるため、その分だけ蛇口から出る量が増えます。
そのため、タンクからの給湯温度を上げるというのも、混合水栓からの水圧を上げる方法としてあげられます。
ただし、この方法は、小さな子どもがいる家庭は注意が必要です。熱いお湯でやけどしないように、混合水栓の温度が適切か確かめながら使いましょう。
高齢のご家族がいる場合も同様です。設定温度を上げるときは、まず1〜2度ずつ変えて様子を見てください。
4:給湯器の止水栓を調整する
どの給湯器にも、水漏れを防いだり、水圧をコントロールしたりすることを目的に、止水栓が取り付けられています。
その止水栓が中途半端に閉じていると、通り道が狭くなって水圧が低下します。
水周りの修理や工事などをおこなった際、止水栓が中途半端に閉まった状態になってしまったかもしれません。
水圧が弱くなったと感じたときには、止水栓がきちんと開ききっているのかチェックして調整してみることで水圧が改善する可能性があります。
止水栓は、大抵の場合、給湯器の下側についています。
取扱説明書などで場所をチェックしてみると良いでしょう。不安な場合は専門業者に点検を依頼してみてください。
なお、止水栓を回すときは少しずつ開き、そのたびに蛇口で水圧を確認してください。固くなっている止水栓を無理に回すと、パッキンが傷んで水漏れの原因になることがあります。動かない場合は、そのままにして業者へご相談ください。
5:給湯加圧ポンプで給湯圧を補う
エコキュートの水圧が弱いときに使用できる方法のひとつに「給湯加圧ポンプ」があります。
給湯加圧ポンプは、170〜190kPa程度が標準的なエコキュートの給湯圧を補うための製品です。ただし、同程度の水圧であってもエコキュートの機種によっては取り付けできないことがあります。
また、給湯加圧ポンプを導入するには専門的な技術が必要なため、必ずエコキュートのメーカーや施工業者に相談してください。
なお、ポンプの設置には電源が必要で、運転音も発生します。設置場所によっては音が気になることもあるため、据え付け位置は事前に相談しておくと安心です。
6:給湯器を高圧給湯タイプに交換する
電気温水器やエコキュートの場合、高圧給湯タイプの機種に交換することで水圧を改善することも可能です。
高圧給湯タイプは、貯湯タンクの耐圧性が高められているため、通常の給湯器よりも高い水圧を実現できます。
たとえばエコキュートの場合、標準的な水圧は170〜190kPa程度ですが、各メーカーが用意している高圧給湯タイプでは280kPa以上に高められています。
さらに水道直圧式のエコキュートであれば、そもそも減圧をおこないませんので、水道圧に近い水圧でお湯を利用できます。
バスルームやキッチンが2階や3階にあるお宅でも、ストレスなくお湯のシャワーを使えるでしょう。
ただし、水道直圧式を用意しているメーカーは限られており、価格も標準タイプより高くなります。また、必要な水道の元圧が確保されていないと本来の性能は出ません。ご自宅で使えるかどうかは、現地で水圧を確認したうえでの判断が必要です。
交換を検討される場合は、水圧の希望を最初に伝えておくと、機種の絞り込みがスムーズです。
標準タイプと高圧タイプの水圧や価格の違いは、エコキュートのパワフル高圧タイプと標準タイプの違いで比較しています。
給湯器の故障が原因で水圧が弱い場合
いろいろと調べて調整してみたものの、どうしても水圧の改善が見られないという場合には、給湯器の給水装置や配管などに何らかの不具合が生じている可能性があります。
特に心配なのは、配管や給湯器の内部で「水漏れのトラブル」が生じていた場合です。
給湯器の配管は雨風にさらされていることが多いため、経年劣化によって水漏れを起こしてしまうことがあります。
給湯器の交換目安は10〜15年程度とされていますが(使用状況によって幅があります)、ついつい交換を先延ばしにしてしまうこともあります。
とくにマンションやアパートの場合は長期で居住している場合を除いては、給湯器の交換まで意識する方は多くはないでしょう。
一戸建てにお住まいの方も、意識して確認している方はそこまで多くないことと思います。
水漏れを放置して、給湯器内部の機械や基板に水がかかってしまうと、給湯器本体が壊れてしまうリスクがあります。
場合によっては給湯器を丸ごと交換することになり、本体と工事費で数十万円かかるケースもあります(機種や設置条件によって変動します)。
次のような症状があれば、水圧の調整ではなく点検をご検討ください。
- 給湯器や配管の周りが常に濡れている、水たまりができている
- お湯だけでなく水も弱くなってきた
- 設定温度どおりのお湯が出ない、途中で温度が変わる
- リモコンにエラーコードが表示される
エラーコードの意味は、エラーコード一覧で確認できます。
配管の水漏れトラブルや給湯器の故障は、個人で解決するのは難しいです。
マンションやアパートの場合は管理組合や大家さん、戸建て住宅の場合は給湯器の専門業者や、地域の指定給水装置工事事業者へご相談ください。
賃貸住宅の給湯器は多くの場合、大家さんや管理会社の所有物です。ご自身で業者を手配して交換すると費用の扱いでもめることがあるため、まずは管理会社へ連絡するのが確実です。
水圧のご相談は坂口ボイラーサービスへ
坂口ボイラーサービスは1983年創業で、エコキュート・電気温水器・給湯器の修理から交換まで自社で対応しています。熊本・宮崎・鹿児島を中心に九州7県へ対応しており(一部対応エリア外あり)、最短15分で駆けつけます(エリアや混雑状況により変動します)。
お見積費・出張費・キャンセル費はいただいておりません。「故障なのか仕組みの問題なのか判断がつかない」という段階のご相談でも構いませんので、まずはお気軽にお問い合わせください。
なお、ご相談はお電話(0120-096-097)またはLINEから受け付けております。LINEなら、機器の型番ラベルやリモコンの表示を撮影して送っていただけるため、状況の把握がスムーズです。
まとめ|まずは設定と止水栓、それでも改善しなければ点検へ
お湯だけ水圧が弱くなるのは、タンク式の給湯器が減圧してお湯を送り出す仕組みによるものが多く、必ずしも故障とは限りません。
まずは、費用のかからない方法から順に試してみましょう。
- お金をかけずに試せる:同時使用をやめる/翌朝まで待つ/設定温度を上げる/止水栓を確認する
- 機器の追加・交換で解決する:給湯加圧ポンプの設置/高圧給湯タイプや水道直圧式への交換
- 故障が疑われる:水漏れ、温度が安定しない、エラーコード表示
自分でできる対処を試しても改善しない場合は、給湯器本体や配管に不具合が生じている可能性があります。とくに水漏れを放置すると、基板などの部品まで故障し、本来は修理で済んだ不具合でも本体交換が必要になりかねません。
症状が続く場合は無理に使い続けず、早めに点検を依頼しましょう。結果的に修理費用を抑えられる可能性があります。
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