オール電化の電気代が高い5つの原因!月3〜4万円は高すぎ?冬場の口コミも

「オール電化にしたけど思ったほど電気代が安くない」

「オール電化の電気代が高い」

と感じることはないでしょうか?

オール電化は、上手に活用すれば、ガスや灯油と併用した場合より、光熱費が節約できると言われています。

もしかしたらオール電化で電気代が高い理由は、うまく活用できていないことが理由かもしれません。

今回は、オール電化の電気代が高くなる5つの原因と対策をご紹介していきます。

目次

オール電化で電気代3万円は高すぎ?冬に4万円かかった口コミも紹介

まず、オール電化住宅の平均的な電気代がどれくらいなのかを見てみましょう。

オール電化の場合、一人暮らしの1ヶ月あたりの電気代は約11,000円、2人暮らし〜4人家族の場合でも約16,000円ほどが平均となっています。

出典:関西電力公式サイト

しかし実際には、統計上のデータ通り

「電気代が1〜2万円で収まっている」

という方もいれば

「オール電化で電気代が3万円かかった」

「オール電化だと冬の電気代が4万円を超えている」

といった口コミもあります。

オール電化で電気代が4万7千円でした。3人家族です。新築のため屋根にパネルは置いてありますがまだ光を溜め込むような作動してません。電気代高すぎませんか?

https://question.realestate.yahoo.co.jp/knowledge/chiebukuro/detail/12256055192/

オール電化で3人家族。冬は暖房はコタツとたまにエアコン使って1万円ちょっと、夏も1万円くらいで平均すると月9千円くらいでしょうか。子供が大きくなったらもうちょっとかかりそうですね。

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私の家は1月33000円で去年より高かったです。北海道です。蓄熱暖房で夜10時〜朝8時のみ床下を暖めています。

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同じくオール電化で九州の南側ですが、月12000円ほどです。平日の日中はあまり人はいません。断熱性能も多少関係しているかと思いますが

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実際に、オール電化で電気代が月1〜2万円程度ですんでいる方もいらっしゃることを考えると、オール電化で電気代が月3〜4万円かかっているのは、それでもやや高めといえます。

オール電化の電気代が高い5つの原因

1:電気料金プランが合っていない

オール電化の電気代が高い原因のひとつに「電気料金プランが合っていない」という可能性があります。

これは、一般住宅からオール電化住宅へ新しく建替えを行った住宅でよくあるミスで、入居前の料金プランからオール電化に合わせたプランへの切り替えを忘れているケースです。

オール電化住宅は、一般住宅に比べて、使用する電気量は当然多くなります。

電力会社が出している電気料金プランは、使用量に応じて単価が高くなるプランや、定額制のプラン、さらには時間帯に応じて単価が変わるプランなど、様々です。

出典:関西電力公式サイト

『オール電化にしたけど思ったほど電気代が安くないな、高いな』と感じるなら、

  • オール電化住宅向けのプランになっていない
  • 現在のライフスタイルにあったプランになっていない

という可能性があります。いちど今のプランを確認してみましょう。

2:昼間に家にいる時間が長く電気を使いすぎている

オール電化の電気代が高い原因のひとつに「昼間に電気を使いすぎている」ことも考えられます。

オール電化の住宅では、一般に昼夜別料金制の電気料金プランが採用されやすいのですが

  • 基本的な生活スタイルが夜型の方
  • 昼間は電気をあまり使わない方(夫婦共働きなど)
  • 深夜に沢山電気を使う設備(エコキュートなど)を持っている方

に最適なプランなため「昼間に電気をたくさん使う」という方は工夫が必要です。

昼夜別料金制は夜間は割安な料金となっている一方で、昼間は割高な料金が適用されることが多いため

「昼間も家にいる時間が長い」場合には昼夜別料金制のメリットを最大限活用できていないかもしれません。

そんなときは、料金プランを見直すだけでなく、生活スタイルを少し工夫してみたり、電気を沢山使う家電の設定を省エネモードに工夫するなど、個別に対策していくことが必要です。

個別の対策については、こちらの記事で詳しく紹介していますので良かったら読んでみてください。

3:家の断熱性が低く冬に暖房器具を使いすぎている

いつもは月1〜2万円ほどの電気代が、冬だけ月3〜4万円に跳ね上がっている、という場合、電気代が高い原因は「冷暖房器具の使いすぎ」が原因かもしれません。

年間を通して、電気代が高くなるのは夏と冬といわれています。特に冬場の暖房によるエネルギー消費量はとても多くなります。

築年数の古い家や、コストを抑えた家ほど、住宅の壁やサッシの断熱性(気密性)は低いため、家の中で暖房機をつけていても熱は常に外へ逃げ続けてしまいます。

そのため、断熱性の低い家の場合、気づけば暖房機をつけっ放し状態にしているというご家庭も多いのではないでしょうか。

冬場はネコ共の為にデロンギのオイルヒーターと床暖房とホットカーペットを24時間つけっぱなしにするので、電気代が月6万掛かります。懐いていない野良猫までも暖まりに入ってきます。必要経費です。

https://twitter.com/umiushi256/status/544823347230416896?s=20

しかし、たとえばセラミックファンヒーターなどは消費電力が高い暖房家電として有名です。

導入した月に、電気代が一気に数千円〜1万円以上跳ね上がった!という事例もあります。

使用電力(ワット数)を見ると、電気カーペットに比べて約3倍の電力を消費します。

単純に計算すると、電気カーペットなら月3000円ですんでいた暖房費が、セラミックファンヒーターを使うと、一気に月9000円かかる計算に…!

いつもは月1〜2万円ほどの電気代が、冬だけ月3〜4万円に跳ね上がっているなら、つけっ放しにする暖房器具の使用電力(ワット数)を確認してみるのがおすすめです。

つけっ放しにする暖房器具ほど、省エネを意識して商品を選びましょう。

4:給湯器のお湯の沸きましを昼間に行っている

給湯器は、オール電化の家庭では、最もエネルギーを消費する設備と言われています。

とはいえ、オール電化で採用される給湯器は、一般に夜間にお湯の沸きましを行います。

電気料金の単価が安い夜間に沸きましすることで電気代を節約できる

というのが、本来受け取れるはずのメリットです。

電力単価が安い夜間に沸きましを行っている限りは、エネルギー消費量は多いですが、電気代が高くなる直接的な原因にはなりません。

しかし、これらの給湯器は、タンクの湯切れを防ぐため、単価の高い昼間に自動的に沸きましを開始してしまうことがあるのが盲点です。

単価が高い昼間に、タンクの沸きましのためにエネルギーを使ってしまうと、一気に電気代が高くなる原因になります。

昼間のタンクの沸きましはリモコンで停止する設定ができるので、昼間の自動沸きましの機能がONになっている場合は、OFFにしておきましょう。

5:メーターの読み間違いが起きている

思い当たる節がないのに急に電気代が高くなった場合は、メーターの読み間違いがないか確認しましょう。

頻繁に起こる事ではありませんが、万が一ということもあります。

オール電化で異常に電気代が高いと感じたら調べるべき調査内容

メーターの読み間違いなどはないにもかかわらず、異常に電気代が高いなら

  • 電気が漏電している
  • 電力が盗電されている

という可能性を考える方もいるかもしれません。

もし不安を感じたら、電力会社や大家さんやなどに相談してみましょう。

こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

人数別|オール電化の電気代の平均値

一緒に暮らしている家族の人数によっても電気代は変わってきます。下記でオール電化の電気代を人数別で解説しています。ぜひ参考にしてください。

一人暮らしのオール電化の電気代の平均

2人暮らしのオール電化の電気代の平均

4人家族のオール電化の電気代の平均

オール電化からガスに戻しても解決しない!

実はガス代も電気代も単価は値上がり傾向に

オール電化の電気代が高い原因は、もしかしたら電気代の単価が上がっていることが理由かもしれません。

電気代は基本的に

電気料金 = 単価 × 使用量

で計算されますが、単価の部分は年々値上げ傾向にあります。

電気代の請求明細のなかで「燃料費調整額」または「燃料費調整価格単価」というものが含まれているのを見たことはないでしょうか?

燃料費調整額は、発電に必要なLNG(液化天然ガス)など燃料の価格変動を電気料金に反映させるためのものです。

電気を計画的に安定して供給していくためには、いくら原子力発電が進んでいる地域でも、原燃料をある程度確保しておき、必要に応じて燃やしていく必要があります。

日本では制度として、外国からの燃料仕入れによる価格の上昇コストを、電気代の請求額に含めて良い、とされています。

理由は、この燃料の仕入れの値上がり分を、お客さまへの電気代の請求額に含めずに、電力会社が負担すると、電力会社が破綻してしまうおそれがあるからです。

この燃料費調整額の上乗せについては、これまで上限が決められていました。しかし、2022年からこの上限について撤廃の動きが加速しています。

出典:2023年1月11日のyahooニュース

ここまで読んでくださった方のなかには「それなら、オール電化からガスに戻したい」と考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、実は、オール電化か否かに関わらず、電気代もガス代も、年々高くなっているのが実情です。

長期的な統計をみると、ガスを作るための原燃料の高騰とともに、ガス代は高くなってきています。

電気であれガスであれ、そのエネルギー源は外国から輸入される燃料ですから、

「オール電化からガスに戻せば光熱費が安くなる」

と単純にはいえないのが実情です。

やっぱりオール電化の方が安いのか?

総務省統計局の家計統計調査のデータ(2020年)によると、以下の通りです。

やはり統計上は、一般家庭の電気+ガス+灯油代の平均額と比較してみると、オール電化の電気代の方が安いです。

具体的には、オール電化のほうが光熱費は月3000円程度安くなる傾向にあります。

▼オール電化の電気代と、一般家庭の電気+ガス+灯油代を比較

年間月間
オール電化の電気代平均額約190,669円/年約15,889円/月
一般家庭の電気+ガス+灯油代の平均額約218,323円/年約18,193円/月
※一般家庭の電気+ガス+灯油代の年間の電気代平均額は、総務省統計局の月の平均額より換算しています。

オール電化であれガスであれ、

  • しっかりと生活スタイルを見直していくこと
  • 省エネ家電も駆使してエネルギーを効率的に使うこと
  • 自宅で太陽光発電や蓄電ができる設備を導入していくこと

が今後の対策として必要になってくるでしょう。

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