ジャバで【汚れが出続ける・汚れが出ない】は異常のサイン?ケース別に解説

お風呂の風呂釜洗浄に『ジャバ』をお使いの方も多いようです。

しかし、ジャバで洗浄しても「汚れが出続ける」そのような話をよく聞きます。

果たして、ジャバで洗っても風呂釜の汚れは落ちないのでしょうか?

そこでここでは、ジャバを使った際

  • 汚れが出続けるのはなぜ?
  • 汚れが出ないのは異常サイン?

についてケース別に詳しく解説していきます。

目次

ジャバ【汚れが出続ける】3つのケース

ジャバとは、ジョンソン株式会社から販売されている家庭用お風呂の洗浄剤です。

ドラッグストアやホームセンター、ネットショップなどで購入することができます。

価格は500円前後で販売されており、気軽にお風呂の洗浄ができると人気の商品です。

しかし、ジャバを使っても「汚れが出続ける」との声も聞こえているようです。

そこで、汚れが出続ける理由として3つのケースを紹介します。

配管内が相当汚れている

ジャバで汚れが出続ける理由の1つに、配管内が相当汚れていることが挙げられます。

そもそも追い焚き配管は、月1回(少なくとも2〜3ヶ月に1回)は掃除するように推奨されています。

しかし、定期的なお掃除をしておらず、何年も経過しているとなると、配管内は相当汚れている可能性があります。

私たちの体の皮脂汚れや菌はお風呂のお湯に混ざり、追い炊きで循環することで、風呂釜の配管内に付着します。

めったに掃除しないとなると、この汚れはどんどん蓄積していきます。

ジャバを使って汚れが出続けるなら、配管内が相当汚れている可能性が高いと言えるでしょう。

汚れが出続ける場合は、何度も繰り返しお掃除をする必要があります。

不純物の多い井戸水を使っている

ジャバで汚れが出続ける理由の2つ目は、井戸水を使っているケースです。

井戸水は汲み上げ後にろ過や消毒などを行わないため、水道水に比べて多くの不純物が含まれています。

その水を使って普段から追い炊きしていると、皮脂汚れや菌の他に不純物までもが配管内に溜まっていくことになります。

井戸水を利用しているご家庭の方が、通常より配管が汚れやすいという点にも注意が必要です。

フィルターなどのパーツが汚れている

追い焚きをする場合、浴槽の循環アダプター(金具)を使ってお湯を循環させます。

循環アダプターは冷めたお湯を吸い込み、給湯器や風呂釜に戻して加熱する役割を担っています。

一般的な循環アダプターにはフィルターがついています。

フィルターや循環アダプターなどのパーツが汚れてしまうと、ジャバを使っても汚れが出続ける原因にも繋がります。

汚れが出続ける場合には、フィルターやパーツの汚れの可能性もありますので、フィルターなどの点検は定期的に行いましょう。

ジャバでお風呂に出てくる白い浮遊物は何?

ジャバで洗浄した際、お風呂に白い浮遊物が浮かんだ経験はありませんか?

実は、白い浮遊物の正体は入浴剤・皮脂汚れ・水垢などです。

特に日頃から入浴剤をよく使うご家庭では、風呂釜や配管内が入浴剤のカスで汚れやすくなるため注意しましょう。

何度掃除しても風呂釜が汚い時の対処法

ジャバより強力な洗浄剤を使ってみる

ジャバで洗浄しても汚れが出続ける場合は、より強力な洗浄剤を試してみるのも効果的です。

ジャバよりも強力な洗浄剤として注目されているのが『じゃぶじゃぶクリーン』です。

じゃぶじゃぶクリーンの成分や威力は、風呂釜洗浄を行っているプロにも引けを取らないとされています。

実際に使用した方の口コミでは「ジャバよりも洗浄力が強い」と紹介されています。

じゃぶじゃぶクリーンは、Yahooショッピングなどネットでも購入できます。

ただし、浄剤を使用してから1週間から10日前後は、湯垢が出やすくなるため注意が必要です。

洗浄時のお湯の温度を40℃以上にする

ジャバをはじめとする風呂釜洗浄剤の多くには、過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)が使われています。

過炭酸ナトリウムを含んだ薬剤は、塩素系漂白剤のように塩素の力で殺菌するわけではありません。

過炭酸という文字が使われているように、風呂釜洗浄には炭酸ガスが含まれており、ガス(泡)の力を使って汚れを浮き上がらせます。

実は、過炭酸ナトリウムを含んだ薬剤が働き始める温度は、40℃以上のお湯が適温です。

40度以上の湯温に薬剤を投入することで、薬剤の働きが効果的に働き始めるのです。

風呂釜の洗浄時には、お湯の温度を40℃以上にすることをおすすめします。

フィルターなどのパーツは直接掃除する

風呂釜洗浄のジャバを使っても、フィルターなどのパーツについたゴミや汚れは除去できません。

パーツなどは直接お掃除してください。

こちらはノーリツ循環アダプターの掃除方法です。

出典:ノーリツ

フィルターは歯ブラシなどを使って丁寧に洗い、常に清潔を保つことが基本です。

また、循環アダプターのフィルターが詰まると、お湯が適温にならないこともあるため気を付けましょう。

ジャバで【汚れが出ない】ケースとは

ジャバを使ったものの汚れが出てこないと「本当にお掃除できているの?」と不安になる方がいます。

ジャバを使ったのに、目に見えて汚れが出てこないと、効果が気になってしまうかもしれません。

特に「以前は2つ穴用の風呂釜を使っていた」という方が、新たに1つ穴用のジャバを使うようになると、気になってしまう方が多いようです。

しかし、目に見える汚れがでなくても、きちんと配管内はお掃除できていますので安心してください。

公式サイトでもこのように説明されています。

Q: ジャバ1穴用を使っても、汚れが出てきませんが、きれいになっているのですか?

A: はい、きれいになっています。「ジャバ1つ穴用」が溶けたお湯が追いだき配管内を循環することにより、洗浄、除菌します。有効成分の働きで汚れは溶け出てくるので、釜内部の壁面に堆積した汚れをはがし取る「ジャバ2つ穴用」と違い、ドロドロした大きな汚れは出てきません。

https://www.scrubbingbubbles.jp/products/jaba

1つ穴用の配管は2つ穴用に比べると汚れが溜まりにくい

そもそも1つ穴用の給湯器は、2つ穴用の給湯器に比べると、配管内に汚れが溜まりにくいと言われています。

1つ穴用の給湯器の追い焚き機能は「強制循環式」と言われています。

強制循環式は、機械のポンプの力で強制的にお湯を循環させており、配管内を高圧のお湯が通るので、そもそも垢等の汚れがたまりにくい傾向があります。

そのため、ジャバを使っても「あれ?思ったより汚れが出てこない?」と感じやすいです。

一方、2つ穴用の給湯器の追い焚き機能は「自然循環式」と言われています。

自然循環式は、水とお湯の温度差を利用して自然な対流を作り出し、自然にお湯を循環させるので、流れが緩やかで垢等の汚れがたまりやすいのです。

そのため、ジャバを使うと「ドロドロした汚れがドンドン出てくる!」と感じやすい傾向があります。

「以前は2つ穴用の風呂釜を使っていた」という方は、汚れがドンドン出てくる感覚に慣れているため、新たに1つ穴用のジャバを使うようになると、心配になってしまうことが多いでしょう。

しかし実際のところは、1つ穴用でも、きちんとお掃除できているので心配いりません。

【エコキュート編】ジャバできれいにならないときは

ジャバを使ってお掃除するときは次の点に注意しましょう。

  • エコキュートでは必ず1つ穴用ジャバを使う
  • 掃除方法はジャバ裏面の記載ではなくメーカー説明書のとおりにする
  • ジャバが一箇所に固まらないように溶かす
  • 入浴剤の残り湯は使わない

ジャバには1つ穴用と2つ穴用の2種類が販売されています。

エコキュートに対応しているのは1つ穴用のジャバですので、間違って2つ穴用のジャバを使わないようにしましょう。

各メーカーによってジャバの使い方は異なります。ジャバを使用する際には、ジャバの裏面ではなく、必ず自身のエコキュートメーカーの説明書に従ってください。

お湯の中にジャバを入れる際には、一か所に固めて入れるのではなく、お湯全体にまんべんなく広がるようにしましょう。

ジャバを入れた後に、長い棒などを使ってお湯をかき混ぜてるのがオススメです。

配管洗浄をする際には、入浴剤の残り湯を使わないようにしましょう。

入浴剤の中に含まれている成分とジャバの洗浄成分が反応して、洗浄能力が落ちるおそれがあります。

まとめ

エコキュートには毎日のお風呂の残り湯を使って、配管を自動洗浄する機能が付いています。

普段から自動洗浄を活用していれば、汚れは溜まりにくいため頻繁にお掃除しなくても快適に過ごせます。

ジャバを使う目安とすれば、2~3ヶ月に1回程度で良いでしょう。

しかし、入浴剤を毎日使っている家庭では配管内が汚れやすいため、月に1回程度の定期的な洗浄をおすすめします。

長年にわたって放置されたエコキュートは、ジャバで1回洗浄したくらいではキレイになりません。

配管の汚れはエコキュートの故障や破損にも繋がります。

どうしてもジャバできれいにならない場合は、専門業者に洗浄を依頼することも検討しましょう。

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