パナソニックエコキュートエラーH54の三方弁とは？修理代や部品交換・購入方法の注意点を解説

パナソニックエコキュートのエラーH54って何？

H54の三方弁の故障対応はどうすればいい？

H54の三方弁の修理費用はいくらかかる？

H54の三方弁の部品交換や購入方法は？

そんな疑問に答える記事です。

パナソニックエコキュートエラーH54は、三方弁の異常を知らせるエラーです。

三方弁は、貯湯ユニット内部にあり、水とお湯の流れを調整・管理しています。

この三方弁の異常に、どう対処すればいいのか、修理費用はいくらかかるのか、気になる方も多いでしょう。

この記事では、パナソニックのエコキュートにH54のエラーが出たときに、必ず確認しておきたいポイントを具体的に解説します。

不要な出費やトラブルを避けて、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

パナソニックエコキュートエラーH54の三方弁故障とは

三方弁とは、水とお湯を送り分ける弁です。

三方弁は、出入り口が三方向にあり、弁を開閉させて、お湯（または水）の流れを変えることができます。

通常は、２本のヒートポンプ配管のうち、貯湯タンクへの戻り配管の先に三方弁がついています。

ヒートポンプ配管とは、下の図のとおり貯湯タンクとヒートポンプをつなぐ配管です。

三方弁は、ヒートポンプから戻ってきたお湯（又は水）を、タンク上層部へ送るか、タンク下層部へ送るか、切り替える役割があります。

三方弁の故障時の主な症状

三方弁に故障が発生していると、例えば次のような症状が出ます。

主な症状の例

• お湯が沸かせない
• お湯がたまらない
• リモコンで沸き上げ操作ができない
• タンクのお湯を使い切るとお湯が出ない など

※新しくお湯を作ることが出来ませんが、貯湯タンクに溜めてあるお湯は使うことができます。

また、仮に三方弁は故障していなくても、三方弁に指示を出す制御基板が故障していると、H54のエラーが出ることがあります。

三方弁の故障の主な原因

三方弁が故障する原因は様々です。

• 三方弁のコネクタ接続部が腐食している
• 部品自体が劣化して故障している　など

ほかにも、三方弁に問題がない場合は、次のような可能性もあります。

• 三方弁に接続している制御基板が故障している
• 停電などで一時的に誤作動を起こした など

原因は１つとは限らず、複数の原因が同時に起きていることもあります。

原因を特定していくのは素人では難しく、プロによる判断が必要です。

パナソニックエコキュートエラーH54の対処法

メーカーが推奨する対処法

パナソニックが公式サイトで推奨している対処法は次のとおりです

• 販売店へ連絡
• または「パナソニック修理サービス窓口」へ連絡
• 連絡後に、ブレーカーと漏電遮断器を切って給水専用配管止水栓を閉じる

ブレーカーと漏電遮断器を切って給水専用配管止水栓を閉じるときは、下図のように１から順番に作業してください。

公式サイト説明を確認したい方は、こちらの公式サイトFAQをご覧ください▶公式サイトをみる

メーカー修理窓口の修理費用の目安

保証期間内であれば、無償修理できる場合があります。

まずはお手元の保証書や取扱説明書で保証期間内かどうかを確認しましょう。

保証期間を過ぎている場合は、有償修理の扱いとなり、修理費用がかかります。

修理費用は、パナソニックの公式サイトで概算目安が公開されています。

例えば「三方弁の故障」という症状で、パナソニックの修理窓口に依頼したときの修理料金の目安は26,000円～30,000円程度です。

ただし、前述したように、制御基板が交換となった場合には、別途料金がかかります。

原因が何かによって、修理箇所が異なり、修理代は大きく変わってきます。

例えば、配管から水漏れして三方弁に水がかかりコネクタ接続部が腐食した、といったケースでは、配管も修理する必要が出てきます。

そうなると、三方弁だけの部品交換という話にはならないため、値段が上がります。

修理内容は現場をみてからの判断になるため、修理金額を事前に予想するのは難しいでしょう。

さらに年式の古いエコキュートの場合、製造終了していると部品の在庫が無い場合があります。その場合は修理不可となります。

症状別の修理料金一覧はこちら▶症状別の料金一覧を確認する

メーカー修理の特徴

メーカー窓口に修理依頼した場合の修理費用は、次のように計算されます

修理費用 ＝ 部品代 ＋ 技術料 ＋ 出張費

基本的に、機械の一時的な誤作動によるエラーだった場合、部品交換などの修理は不要です。

しかし仮に部品交換などの修理が不要でも、出張費はしっかり請求されるのが特徴です。

もし可能であれば、先に販売店に連絡してみましょう。

販売店の連絡先は、通常は、お手元の取扱説明書や保証書に記載されています。

販売店側の過失（施工不良や施工ミスなど）の場合は、修理費をサービスしてくれる可能性もあります。

または、地元で信頼や実績のある給湯器の専門業者を知っていれば、そちらに連絡しても良いでしょう。

電話などで問い合わせて具体的な症状を伝えると、必要な応急処置を教えてくれます。

地元の業者であれば、出張費をサービスしてくれたり、良心的な料金体系で修理に応じてくれるところもあります。

もし取扱説明書や保証書を紛失していて「メーカー修理受付窓口」に連絡したい場合には、こちらの記事もチェックしてください。

パナソニックの修理窓口は電話番号が複数あるため、混乱しないように注意してくださいね。

エコキュートの三方弁のDIY・部品交換や購入方法に関する注意

三方弁の部品交換は自分でDIYできる？

DIYよる修理はおすすめできません。

DIYによる悪化はメーカー保証対象外となるうえに、うっかり他の部品を損傷して故障が悪化する、不要な出費が増える、などのリスクがあります。

それでもDIYで対応したい場合には、すべて自己責任となります。

パナソニックのエコキュートの三方弁の購入方法

パナソニックのエコキュートの三方弁は、一部インターネットショップでも販売されています。

特にオークションサイトなどで見かけることがありますが、不良品が混ざっていることがあるため、避けたほうが良いでしょう。

パナソニック製のエコキュートを扱っている給湯器の専門業者に問い合わせれば、純正品を購入できることがあります。

もしご自身でDIYされる場合は、自己責任のうえ、くれぐれも部品の品番（型番）を間違えないように購入してください。

エコキュートの三方弁の交換方法は？

DIYよる修理は自己責任となりますが、一般的な手順を説明すると次のとおりです。

• 漏電遮断器をOFFにする
• 給水元栓を締める
• 逃し弁を上げてタンクを減圧する
• 三方弁のコネクタを外す
• 三方弁の固定クリップを外す
• 三方弁を素早く交換する
• 三方弁の固定クリップを付ける
• 三方弁のコネクタを接続する
• 給水元栓を開く
• 逃し弁を上げる
• 配管のエア抜きを行う
• 漏電遮断器をONにする

三方弁の場所は、制御基板の「三方弁」と記載されている場所を見つけて、そこから伸びている配線を辿ると分かります。

三方弁を取り替えるときは、水が漏れてくるため素早く作業してください。

• 周囲に水がかからないようにタオル等で養生する
• 又は、タンクと配管を水抜きしてから作業する など

このように、他の部品や制御基板に水がかからないように用心して作業してください。

しかし、何度も言うように、DIYによる交換は、うっかり他の部品を損傷して故障が悪化する、不要な出費が増える、などのリスクがあります。

少しでも不安を感じたら、きちんと専門の業者に交換してもらいましょう。

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