エコキュートのヒートポンプ交換費用は高い?コンプレッサーの故障症状や原因別の相場目安を解説
エコキュートのヒートポンプの故障原因や症状は?
エコキュートのヒートポンプ交換費用はいくら?
そんな疑問に答える記事です。
ヒートポンプは、お湯を作るエコキュートの心臓部ともいえるパーツです。
ヒートポンプは、故障内容によって金額に幅があり、多額の交換費用がかかる場合もあります。
ヒートポンプに不具合が出ると、いったい修理費用にいくらかかるのか、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、エコキュートのヒートポンプの故障原因や症状、交換費用などについて具体的に解説していきます。
不要な出費やトラブルを避けるためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
- エコキュートのヒートポンプの仕組みと故障症状
- エコキュートのヒートポンプの修理・交換費用の目安
エコキュートのヒートポンプの仕組みと故障症状
ヒートポンプの仕組み
エコキュートのヒートポンプユニットは、冷媒と呼ばれる特殊なガスを圧縮して熱を作ります。
冷媒は、圧縮すると温度が上がり、逆に膨張させると温度が下がるという基本原理があります。
エコキュートのヒートポンプは、この基本原理を利用しています。
パナソニック公式動画が、ヒートポンプの仕組みを分かりやすく説明しています。
冷媒は、ヒートポンプの中を循環しています。
具体的には、冷媒は、下の図の2のコンプレッサー(圧縮機)で圧縮され、高温になります。
冷媒の熱は、下の図の3の熱交換器で水に伝えられ、お湯ができます。
図の3の熱交換器で熱を奪われた冷媒は、図の4の膨張弁で圧力が下げられます。
このとき膨張弁で圧力が下げられた冷媒は温度が下がります。通常は、外気温よりも温度が低くなります。
外気温よりも温度が低くなった冷媒は、図の1のファン(プロペラ)で取り込まれた温かい空気と熱を交換し、温められます。
このようにヒートポンプは、冷媒の圧力の上げ下げを通して、冷媒の状態(温度)を変化させながら、熱を移動させているのです。
エコキュートで使われるエネルギー(電気)と生み出されるエネルギー(熱)を比べると、なんと熱エネルギーは使った電気エネルギーの3倍以上です。
ヒートポンプを動かす電気の大部分は、実際のところは、冷媒を圧縮(又は膨張)したり、冷媒を移動させるのに使われています。
エコキュートでは、お湯は電気で沸かしているというよりは、圧縮することで自然発生した冷媒の熱で沸かしている、といえます。
そのため、エコキュートは非常に効率の良い省エネ機器と言われているのです。
ヒートポンプの内部構造と主な故障症状
ヒートポンプは熱を作る心臓部とも言われ、内部には様々なパーツがあります。
下の図でいくと左側の部分です。
- 冷媒を循環させる配管
- タンク側から水を循環させる配管
- 外の空気を取り込むファン(プロペラ)
- 冷媒を圧縮するコンプレッサー
- 冷媒の熱を水と交換する水熱交換器
- 冷媒の熱を空気と交換する空気熱交換機
- 冷媒の熱を監視するサーミスタ(温度センサ)
- 各部品に動作指示を出す制御基板
- 貯湯タンク側の水を循環させる循環ポンプ 等
ヒートポンプと一言でいっても、実際には多くの部品が相互に関連しながら動いています。
そのため、ヒートポンプの不具合による症状は、故障箇所によって様々です。
例)
- ファンが回らない
- コンプレッサーが動かない
- サーミスタ(温度センサー)が反応しない
- 制御基板が正しく動かない
- コネクタの接続不良
- 循環ポンプの詰まり・エラー
- 熱交換器からの水漏れ
コンプレッサーの故障症状
コンプレッサーとは圧縮機のことを指します。
コンプレッサーが故障すると様々な症状がでて、エラーが表示されます。
メーカーによってエラー表記は様々ですが、代表的な例は「圧力異常」や「温度異常」です。
例)
- 冷媒配管の圧力異常が検知される(エラー表示)
- 冷媒配管の温度異常が検知される(エラー表示)
コンプレッサーに異常があると、冷媒をうまく圧縮できません。
そのため、本来あるべき冷媒配管の圧力や温度が基準値内から外れて、安全装置が作動・ストップしてしまいます。
コンプレッサーの故障原因は、経年劣化や寒波・台風などで水や雪が入り込み部品が損傷した、などが考えられます。
エコキュートのヒートポンプの修理・交換費用の目安
ヒートポンプのみ交換するときの相場
エコキュートのヒートポンプのみの交換は、ダイキンのみ行っています。
ダイキンのヒートポンプの交換費用の目安は、約35~50万円(税込)です。
ヒートポンプの交換は非常に高額なため、ヒートポンプの故障を機に、古いエコキュートを丸ごと買い換えるお客様も多いです。
なお、ダイキン以外のメーカー窓口では、ヒートポンプのみの交換は受け付けていません。
そのため、ヒートポンプ内の部品交換もしくはエコキュート丸ごとを買い替えることになります。
ヒートポンプの原因別の交換費用の相場
ヒートポンプ内の部品の交換費用の相場は次のようになります。
ヒートポンプ内の部品 | パナソニック | 三菱 | ダイキン |
---|---|---|---|
制御基板の故障 | 30,000円程度〜 | 18,700円~68,200円程度 | 36,000円~50,000円程度 |
沸き上げポンプの故障 | 28,000円~30,000円程度 | 18,700円~68,200円程度 | 25,000円~50,000円程度 |
ファンモーターの故障 | 30,000円程度 | 18,700円~68,200円程度 | 28,000円~37,000円程度 |
コンプレッサーの故障 | 30,000円~109,000円程度 | 73,700円~188,100円程度 | 100,000円以上 |
メーカー別の交換費用一覧 | 詳細は▶こちらをクリック | 詳細は▶こちらをクリック | 詳細は▶こちらをクリック |
あくまでも修理内容は現場をみてからの判断になるため、修理金額が目安と大きく異なる場合があります。
メーカー修理の特徴
メーカー窓口に修理依頼した場合の修理費用は、次のように計算されます。
修理費用 = 技術料 + 部品代 + 出張費
現場点検の結果、仮に部品交換などの修理が不要だった場合でも、点検料と出張費はしっかり請求されます。
例えば、ダイキンの窓口に依頼すると出張・点検だけでも14,500円〜19,000円かかります。
もし可能であれば、先に販売店(据付工事店)に連絡してみましょう。
先に販売店(据付工事店)に連絡するメリット
万が一にも販売店側の過失(施工不良や施工ミスなど)だった場合、修理費をサービスしてくれる可能性があります。
販売店独自の延長保証を利用している場合も、保証期間内であれば無料で修理してもらえます。
販売店(据付工事店)の連絡先は、通常は、お手元の取扱説明書や保証書に記載されていますので確認しましょう。
地元の給湯器の専門業者に連絡するメリット
地元で信頼や実績のある給湯器の専門業者を知っていれば、そちらに連絡しても良いでしょう。
電話などで問い合わせて具体的な症状を伝えると、必要な応急処置を教えてくれます。
地元の業者であれば、出張費をサービスしてくれるところもありますし、良心的な料金体系で修理に応じてくれるところもあります。
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