エコキュートのメモリが増えない原因５つと対処法！残湯量表示の仕組みも解説

エコキュート沸き上げしてもメモリがなかなか増えない…

エコキュートのメモリが増えない原因は何？

メモリはどれくらいの時間で増える？

そんな疑問に答える記事です。

エコキュートの沸き上げをしているのに、リモコン残湯量のメモリが増えない症状で困っていませんか？

どれくらい待てば良いのか、そもそもエコキュートの残湯量表示はどんな仕組みなのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

メモリが増えない理由は設定で解決できる場合もあれば、故障のため修理しないと改善できない場合もあります。

この記事では、エコキュートのリモコン残湯量のメモリが増えない原因を具体的に解説していきます。

不要な出費やトラブルを避けて、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

エコキュートの残湯量表示の仕組み

リモコンに表示されるタンク残湯量は、タンクに残っているお湯の量を示していると思われがちです。

しかし、正確には、タンクに残っているお湯の量を表しているわけではありません。

リモコンで設定した給湯温度（通常は40〜43度）にした場合に使えるお湯の量を計算して表示しています。

タンクにたまっているお湯は、実際には、リモコンで設定した給湯温度よりも、もっと高温です。

通常は60〜90度の熱湯がためられており、水道水を混ぜて温度を下げて、蛇口へ送っています。

そのため、タンク側の温度が下がると、水を混ぜたときに使える湯量が減るため、自然とメモリは減っていきます。

エコキュートの沸き上げにかかる時間の目安

「沸き上げ」とは、エコキュートが貯湯タンクに溜めるお湯を沸かしている状態のことです。

エコキュートは沸かしたお湯を溜める「貯湯式」を採用しています。

そのため、まとまった量のお湯を用意するには、ある程度の時間が必要です。

エコキュートは1時間あたり約100Lのお湯を沸き上げられると言われます。

しかし、水温や外気温等によって、沸き上げにかかる時間は大きく異なります。

夏場ならば3～4時間、寒さの厳しい冬場ならば7〜8時間ほどが、沸き上げ完了の目安です。

また、リモコンに「沸き上げ」が表示されてから、１メモリ増やすには１～２時間程度かかります。

エコキュートのメモリが増えない原因６つと対処法

エコキュートの残湯量のメモリが増えない原因は以下のような６つがあります。

• 沸き上げに時間がかかっている
• 水漏れ
• 凍結
• 三方弁など部品の不具合
• ヒートポンプユニットの不具合
• 停電があった・ブレーカーが落ちた

沸き上げに時間がかかっている

外気温が低い冬場は沸き上げに時間がかかるため、異常が起きているのではと感じるケースも少なくありません。

沸き上げる湯量や貯湯タンクの容量によっては、日中までかかることがあります。

この場合、お湯が沸き上がるまで気長に待ちましょう。

水漏れ

エコキュート本体の貯湯タンクから漏れている場合と、配管から漏れている場合の２パターンが考えられます。

貯湯タンクから水漏れが起こっている場合、リモコンにエラーコードが表示されます。

エラーコードの表示を取扱説明書などで確認し、脚部カバー内にある給水配管専用の止水栓を閉じてください。

その後、専門業者やメーカーへ問い合わせてください。

配管部分から水漏れが発生している場合は、エラーコードが表示されない可能性があります。

水道の蛇口を閉じているのに水道メーターが回っている場合は、注意が必要です。

配管が損傷しているかどうかをまず確認しましょう。

凍結

一般的に、エコキュートは屋外に設置されています。

そのため、寒い時期には凍結によるトラブルが発生しがちです。

特に、室内と室外をつなぐ配管は、外気温の影響を大きく受ける箇所です。

急激に気温が低下して0度以下になったり、さらには氷点下以下の日が続いたりすると、配管凍結のリスクが高まります。

凍結した場合は凍結状態であることを示すエラーコードがリモコンに表示されていることがほとんどです。

まずはエラーコードが表示されていないかを確認しましょう。

三方弁など部品の不具合

残湯量のメモリが増えないとき、エラーが表示されていることがあります。

たとえば、パナソニックのエラーコード『H54』は三方弁異常です。

三方弁が壊れると本来お湯があるべきタンクの上部に、お湯がない状態になります。

すると、温度センサーはタンク下部の熱を感知し、下部が沸いている、つまりタンク全体がお湯で満たされていると判断します。

そして自動的にわき上げを終了してしまいます。

このようになると、沸き上げは行われてもお湯がたまらなくなります。

三方弁異常など、エコキュートの部品に不具合があれば、まずは専門業者に点検をしてもらいましょう。

ヒートポンプユニットの不具合

ヒートポンプユニットに不具合があると、沸き上げが正常に行われないことがあります。

例えば、ヒートポンプユニットのファンが錆びていたり、ゴミが詰まったりなどです。

その他にも、エコキュートの内部基盤の故障や消耗部品の劣化によっても、ヒートポンプユニットに不具合が生じるケースがあります。

この場合、専門業者やメーカーへ問い合わせてください。

停電があった・ブレーカーが落ちた

夜間の沸き上げ中に停電してしまったり、ブレーカーが落ちたままになっていたりして、沸き上げが停止されていることがあります。

この場合、エコキュート本体の故障や不具合が原因ではありません。

電気が復旧すれば再度沸き上げが開始されるため、心配する必要はありません。

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