エコキュートから⽔漏れした時の対処法!6つの原因別に⾃分でできる応急処置を解説
エコキュートから⽔漏れして下に⽔たまりができている・・
エコキュートの配管に⽳があいて⽔が吹き出していた!!
⽔漏れに気づいたらどうしたらいい?⾃分で対処できる?
そんな疑問に答える記事です。
エコキュートからの⽔漏れを発⾒したら、つい故障なのかと焦ってしまいますよね。
エコキュートから⽔漏れには、故障が原因のこともあれば、故障が原因ではない場合もあります。
さらに、施⼯ミスが疑われる場合には、修理代がどうなるのか⼼配になってしまうのではないでしょうか。
この記事では、エコキュートからの⽔漏れの対処⽅法について原因別に丁寧に解説していきます。
不要な出費やトラブルを避けて、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
- エコキュートの代表的な水漏れ症状
- エコキュートの⽔漏れはどこからなのか確認⽅法
- エコキュートの⽔漏れ6つの原因と対処法
- エコキュート 水漏れ 修理代
- 【⾃分で応急処置】エコキュートからの⽔漏れを⽌める⽅法
エコキュートの代表的な⽔漏れ症状
エコキュートの代表的な水漏れの症状は次のようになっています。
- お湯が出なくなる
- いつもより水道・電気代が高くなる
- お湯切れに関するエラー表示が頻繁に出る
このような症状は⽔漏れの可能性が⾼いので、いったんエコキュート本体周辺を確認する必要があります。
お湯が出なくなる
蛇口をひねって最初に水が出るのは正常です。
エコキュートで沸かされたお湯は、水道水と混ざって適温になり、蛇口から出てきます。
そのため、水のあとすぐにお湯が出るようであれば、配管内に残っていた水が出ただけのため問題はありません。
しかし、その後お湯になってから再び水に戻う場合やお湯が全然出ない場合は、水漏れの可能性があります。
お湯の配管が水漏れしてお湯が流出しているため、お湯の温度が不安定になっているかもしれません。
いつもより⽔道・電気代が⾼くなる
いつもと同じようにエコキュートを使っていても、水道代・電気代が高くなっていたら水漏れの可能性を疑いましょう。
水漏れが起こっている場合、普段使っている水以外に漏れている分の水道代を支払う必要があります。
また、電気代が高くなる可能性もあるので注意が必要です。
たとえば、熱湯が通る配管から水漏れしてしまうとお湯の温度が上がらない可能性があります。
その状態で沸き増しをすると、電気代が高くなる原因になるでしょう。
お湯切れに関するエラー表⽰が頻繁に出る
いつも通りに使用していても、お湯切れに関するエラーが頻繁に出る場合は水漏れの可能性があります。
通常は前日に普段使用する湯量が設定されており、夜のうちに一日使うのに十分なお湯を沸き上げてくれます。
お湯をいつもより多く使った場合は別ですが、心当たりがないときは水漏れを疑ってください。
お湯切れに関するエラーの表示は各メーカーで異なるため、取扱説明書やメーカー公式サイトを確認しましょう。
エコキュートの⽔漏れはどこからなのか確認⽅法
エコキュートの水漏れが疑われるときは、水漏れ場所を⽬視で確認しましょう。
チェックするべき場所は、タンク・室外機・配管の3か所です。
タンクの下が濡れているなら、タンク本体の下部の脚部カバーを開けて何処から⽔が漏れているか確認しないといけません。
様⼦を確認して、すぐにメーカー窓⼝や施⼯業者に連絡しましょう。
とはいえ、エコキュートから⽔漏れには、故障が原因のこともあれば、故障が原因ではない場合もあります。
次で原因別に詳しく解説してきます。
エコキュートの⽔漏れ6つの原因と対処法
室外機からの⽔漏れ原因2つと対処法
故障ではないケース
エコキュート室外機には、ドレン排水という仕組みが備わっています。
ドレン排水とは、室外機の中で発生した結露水を排水する仕組みのことを言います。
見た目には水漏れしているように勘違いされやすいのですが、正常なドレン排水は故障ではありません。
ただし、ドレン排水口や排水ホースが詰まってしまったり、ドレン配管の接続部分が故障しているときにも水漏れを引き起こすことがあります。
もし、室外機のドレン排水口から水が出ている場合は、正常なドレン排水なのか、ドレン配管の水漏れなのかを確認することが大切です。
ドレン排水と異常な水漏れの見分け方など、室外機からの水漏れについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
故障のケース
①ヒートポンプ配管の詰まり・ひび割れ
室外機の中には、水を循環させるためのヒートポンプ配管があります。
ヒートポンプ配管が詰まると、水がスムーズに流れなくなり、水漏れの原因となります。
配管の詰まりは、長期間使用していない場合や、水質の問題がある場合に起こることがあります。
ヒートポンプ配管が詰まったら、詰まりの原因となっているゴミや錆を除去することが必要です。
また、配管の詰まりだけでなく、ひび割れがあると、当然ですが水漏れが生じます。
ひび割れする原因には、配管の老朽化や、外部からの衝撃が挙げられます。
配管のひび割れは、早期に発見して配管を修理することが重要です。
②室外機の本体からの水漏れ
室外機の本体から水漏れしているときの主な原因は、室外機の内部にある部品の故障です。
室外機の本体の内部は様々な部品が使われているため、内部の水漏れ原因を特定するには詳細な調査が必要となります。
代表的な水漏れの事例としては、熱交換器の故障です。
経年劣化や水質の問題で腐食がすすみ、熱交換器のピンホールに穴が開いてしまうことがあります。
水漏れが起こると、室外機の中に水がたまってしまい、別の部品にも悪影響を及ぼすため、早期に対応が必要です。
室外機からの水漏れについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
タンクからの⽔漏れ原因2つと対処法
故障ではないケース
タンクに設置されている「逃し弁」にゴミが噛んでいると、水漏れが起きることがあります。
逃し弁のレバーを上げ下げして、ゴミ噛みの有無を確認してみましょう。
逃し弁は、エコキュートのタンクの破損を防ぐための部品です。
逃し弁は、その名の通り、膨張水やタンクの内圧を外に逃がす弁です。
- 熱湯の膨張水を外に逃がす
- それによってタンクの圧力を外に逃がす(減圧する)
上の2つが逃し弁のメインの役割です。
このときの膨張水や圧力を外に逃がすために、出ている排水であれば、正常なので、故障ではありません。
ただし、異常を感じるときは専門業者へ連絡するようにしましょう。
故障のケース
①タンクの破損又は逃し弁の故障
タンクが破損してひび割れると水漏れが起きてしまいます。
また、逃し弁が故障やゴミを噛んでしまうことによっても水漏れが起きてしまいます。
逃し弁のレバーを上げ下げして、ゴミ噛みの有無を確認してみましょう。
逃し弁のレバーを上げ下げしても改善がみられないときは、別の原因が考えられます。
詳しくはこちらの記事に書いています。▶https://sakabo.com/3954/
②タンク内の配管からの水漏れ
タンク内の配管の部品の劣化が原因による水漏れの可能性があります。
タンク内で水漏れが起きた場合、タンク下部の配管からの水漏れなら重症化リスクは低いです。
しかし、タンク上部の配管からの水漏れなら重症化リスクが高くなってしまいます。
上部の配管から水漏れが起きてしまうと、制御基板に水がかかって制御基板が故障し、修理費が高くなる可能性があります。
どちらにせよ、なるべく早く専門業者へ連絡し、点検を行った方が良いでしょう。
配管からの⽔漏れ原因2つと対処
故障のケース1(凍結)
急激な寒波や雪など気温が下がった日に下記のような症状が起こっていたら凍結しているかもしれません。
給湯器が凍結すると
- お湯が出ない
- お湯も水も出ない
- 蛇口をひねっても水がちょっとしか出てこない
- リモコンにエラーが表示される
などの症状が出てきます。
その他にも、水は出るようになったが給湯器からポタポタと水漏れが起こるという症状が表れることがあります。
「ポタポタと水漏れが起こっている」場合は、凍結による配管の破損が考えられますので配管の交換作業が必要です。
凍結の対処法について、こちらの記事で詳しく解説しています。
故障のケース2(経年劣化)
エコキュートの寿命は約10年〜15年ほどと言われています。
寿命に近づくと、エコキュート本体や内部の配管などが破損しやすくなります。
とくにゴム製のパッキンは硬化によるヒビ割れで破損しやすくなり、それが水漏れの原因になる可能性があります。
すでに10年程度経っているエコキュートを使っているのであれば、一度水漏れを疑いメンテナンスをおすすめします。
【⾃分で応急処置】エコキュートからの⽔漏れを⽌める⽅法
水漏れの被害を最小限にするために、問い合わせだけでなく応急処置もおこなうと良いでしょう。
水漏れをそのままにしておくと、水道代や電気代が上がり続けたり、別の場所の故障を誘発する可能性があります。
そんなときに、自分でできる応急処置の手順は以下のとおりです。
- エコキュート本体の電源を切る
- エコキュートの止水栓を閉める
- 業者に連絡して水漏れ箇所を見てもらう
エコキュート本体の電源を切る
水漏れを発見した際は、エコキュートの電源をOFFにして使用を中止してください。
水漏れしている箇所がヒートポンプユニットや貯湯タンク内の場合は、電気系統の部品に影響を及ぼしてトラブルに発展する可能性があるからです。
安全確保とともに、トラブルを大きくしないためにも、エコキュート本体の電源を切るようにしましょう。
エコキュートには配線用遮断器(室内のブレーカー)と本体の漏電遮断器(貯湯タンク)の2箇所で電源を切ることが出来ます。
エコキュートのメーカーや機種によって漏電遮断器の場所が違うため、お手元の取扱説明書で場所を確認してください。
例としてダイキンの漏電遮断器の場所を載せておくので、参考にしてみてください。
エコキュートの給水止水栓を閉める
エコキュート本体の電源を切ったあとは、エコキュート用の給水止水栓を閉めます。
止水栓とはエコキュートに水を供給している栓のことです。
止水栓を閉めることで、エコキュート内の水の流れを止めることができます。
一般的なエコキュートの止水栓の位置は、貯湯タンクの下部にあるカバーのなかです。
エコキュートのメーカーや機種によって止水栓の場所が違うため、お手元の取扱説明書で止水栓の場所を確認してください。
ただし、このときに注意すべきなのは、⽌⽔栓を閉じるとお湯は出せないということです。
エコキュートは、水道圧を利用してシャワーや蛇口からお湯を出していますが、止水栓を閉じると水が供給されず、蛇口からお湯が出なくなります。
業者に連絡して水漏れ箇所を見てもらう
エコキュートの電源を落として止水栓を止めたあとは、メーカーや専門業者に連絡して水漏れの旨を伝えましょう。
どの部分から水漏れしているのかを事前に確認しておくと、よりスムーズに対応してくれる可能性があります。
メーカーや販売店の保証期間が残っていれば、無料で修理してもらえるでしょう。
保証期間が残っていなかったり、保証対象外の場合は費用が発生します。
- エコキュートの⽔漏れが原因の⽔道代は戻ってくる?
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基本的には、水道代の減免が出来ないことが多いです。しかし、一部の自治体では当該月の減免申請が可能です。
一度お住まいの地域に問い合わせをしてみてください。
減免申請には下記のものなどが必要です。
- 減免申請書(配布されたテンプレートに則ったもの)
- 自治体指定の水道業者による領収書
- 水漏れ箇所の修理前後の写真
- エコキュートの⽔漏れ応急処置にテープ補修は有効?
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自分で配管に補修テープを巻くことはおすすめできません。
燃えやすい材質のテープを使用すると火災の原因にもなります。
また、テープによって原因を特定しづらくなり、正しい判断ができなくなる恐れもあります。
自分で応急処置することで、かえって故障トラブルを悪化させるケースもあるため、早めに専門業者に相談するようにしましょう。
- エコキュートの⽔漏れに⽕災保険は使える?
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火災保険の契約内容と故障原因によっては火災保険で補償を受ける事ができる場合があります。
例えば、凍結による水漏れ被害は、「水濡れ損害補償」として補償対象になることもあります。
しかし、経年劣化による水漏れは火災保険の補償はされないことが多いです。
経年劣化か自然災害か、原因の判断が難しい場合は、火災保険申請サポート業者の無料調査を使って専門家に調査してもらうことをお勧めします。