エコキュートの撤去費用いくら?撤去のみ・下取り・買取りの3つのケースを解説
エコキュートの撤去費用はいくらかかる?
エコキュートを撤去する正しい手順が知りたい
エコキュートを買取りしてもらうことは可能?
そんな疑問に答える記事です。
エコキュートを撤去したいと思ったときに最初に気になるのは撤去費用や撤去の手順です。
他の給湯器に買い替えるのか、それとも撤去のみを業者に依頼するのか、それ次第で注意するポイントが異なります。
今回は、撤去の方法として、撤去のみ・下取り・買い取りの3つのケースを具体的に解説します。
不要な出費やトラブルを避け、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
- エコキュートの撤去のみを行い処分するケース
- エコキュートを下取りに出すケース
- エコキュートを買取業者に買い取ってもらうケース
エコキュートの撤去のみを行い処分するケース
他のエコキュートや給湯器への買い替えは考えていない
既設のエコキュートの撤去のみを行いたい
この場合、次の手順を考慮しておく必要があります。
エコキュートの撤去手順と撤去費用
処分業者や廃品回収業者に依頼する場合
エコキュートを撤去するには、処分業者や廃品回収業者に依頼する方法があります。
処分業者や廃品回収業者はエコキュートに限らず、様々な不用品を回収してくれる業者です。
これらの業者は無料で回収してくれる場合もありますが、基本的には回収費用や出張費用を請求されます。
業者によって料金のシステムは異なりますが、回収に使用するトラックの大きさで撤去費用が決まることが多いです。
例)軽トラックで運搬する場合は1万円程度・2トントラックで運搬する場合は2万円程度
このように、相場は1~2万円程度となっています。
また、エコキュートの取り外しまでできる業者は多くありません。
取り外しは自力で行うか、取り外しも可能な廃品回収業者に依頼する等の対応が必要になります。
粗大ゴミとして自治体に処分を依頼する場合
自治体によっては、自治体のルールに基づきエコキュートを処分することも可能です。
あらかじめ手数料を支払い、指定された日時に粗大ゴミとして置いておくと、自治体が回収してくれます。
手数料は自治体ごとに異なりますが、500~1000円程度なので、業者に依頼するよりも費用を安く抑えることができます。
しかし、すべての自治体でエコキュートの処分が可能というわけではありません。
また、そのまま持っていくのではなく、自分で解体を行う必要があり、専門知識が必要となります。
エコキュートは合計で110〜150kgほどあり、サイズも大きいため指定場所への運搬も難しくなっています。
このようにデメリットは多いですが、費用を一番安く抑えることのできる処分方法といえるでしょう。
自治体ごとにルールが異なるため、市役所等に問い合わせてみましょう。
エコキュートの撤去後に必要となる申請や注意点
エコキュートの撤去後に必要となる申請や注意点は以下のようなことがあります。
- 200Vの電源が不要になる場合は電源撤去
- 電力会社に電気料金プランの変更申請が必要な場合がある
- 既設配管の構造次第では配管は撤去はできないことがある
これらのことについて、解説していきます。
200Vの電源が不要になる場合は電源撤去
エコキュートは200Vの電源を使用しています。
そのため、エコキュートの他に200V電源を使用する家電がない場合、エコキュート撤去後は200V電源が不要になります。
【200V電源を使用する家電】
IHクッキングヒーター・食器洗い乾燥機・給湯器・エアコンなど
200V電源が不要になった場合、電灯とは別の動力契約であれば電力会社に解約の電話をすれば良いでしょう。
電灯の単相三線200Vでしたら、基本契約を減らす旨を電力会社に電話してください。
単相三線式とは、2+1の合計3本の電線を使って100Vと200Vを生み出す配電方式のこと。
電力消費が大きい機器や、持続的で安定した電力供給を必要とする機器に適している。
その後、200V線は単独でブレーカーから来ているため、200Vのブレーカーを落とせば良いでしょう。
もしくは、街の電気屋さんに頼んで、1度確認してもらい、必要が無いと判断すれば撤去してもらって良いです。
電力会社に電気料金プランの変更申請が必要な場合がある
エコキュートを撤去したあとは、電気料金プランをエコキュート用のプランから一般のプランへと変更する必要があります。
電気料金プランの変更には工事会社の撤去証明書類や工事会社からの申請が必要になります。
申請できるのは電力会社に登録された有資格者のみとなるため、資格を持っている設置業者へ依頼するのが一般的です。
申請にかかる費用は業者によって異なりますが、1~2万円程度が相場になります。
ただし、悪質な業者に当たってしまうと、別途申請費用として数万円を請求されるケースもあるため注意が必要です。
申請書類はとても複雑で、個人で行うことは不可能なので、事前に業者に代行申請を相談しておくようにしましょう。
既設配管の構造次第では配管は撤去はできないことがある
既設配管の構造次第では配管は撤去はできないことがあります。
実際に、下記のような声もあります。
15年使用してきたエコキュートが寿命になり、ガス機器への交換を考えています。
いま数社に相談しているのですが、問題はエコキュートの撤去で、 どの会社にも
「床下に設置された水道の配管を全部取り除くことはできない」
と言われました。 仮に水が残った配管をそのまま床下に放置しておいても 建物や生活に悪影響はないのでしょうか?
このように、床下に設置された配管など、撤去の工事ができないことも多いです。
水の残った配管を床下に放置しておくのは建物に全く影響が出ないとは言えません。
しかし、エコキュートから繋がる配管は汚水ではないため、心配は少ないでしょう。
エコキュートを下取りに出すケース
既設のエコキュートの撤去と同時に新しい給湯器へ買い替えを検討している
この場合、既設のエコキュートの状態が良ければ、値引き交渉に使えるケースがあります。
いわゆる、下取りというもので、下取りの値引き金額を差し引いて新しいエコキュートや給湯器を購入することが可能です。
複数社から見積もりをとる過程で営業マンから下取り可能か聞いておくのがおすすめです。
下取り対象となるエコキュートの機種は、取扱業者によって基準が異なります。
例)
- 年式が比較的新しい(製造年が5年以内など)
- ヒートポンプ、貯湯タンク、リモコンが揃っている
- エコキュートの説明書や付属品が揃っている
- 過去に故障した履歴がない、又は修理の頻度が少ない
- 未使用品、又は現品の保管状態が良い
- 引取り現場が業者の営業所から近い
- エコキュートからエコキュートへの交換である
- 人気メーカーの人気機種である 等
あまりに年式が古いエコキュートは市場価値が低いため、交渉しても下取りしてもらえないことがあります。
既設のエコキュートに市場価値があるのかどうかは、最終的にはプロによる判断が必要です。
エコキュートを買取業者に買い取ってもらうケース
売れるのなら少しでもお金にしたい
既設のエコキュートを買取りしてもらいたい
この場合、買取業者に査定を依頼して買い取ってもらう方法があります。
ただし下取りのケースと同様に、どの買取業者も基本的には買取りの基準を持っています。
エコキュートの買取りでは、次の点などを考慮しておく必要があります。
- 業者によっては購入後5年以上経過したエコキュートは買取対象外の場合がある
- セット商品(ヒートポンプ+貯湯タンク+リモコン)でないと買取対象外の場合がある
- 査定・引き取り後、買い取り金額を減額されることがある
詳しくはこちらの記事で解説しています。
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