★エコキュート取り付け費用の相場は?基礎工事〜据付の内訳・業者の選び方

エコキュート取り付け費用の相場は?

基礎工事から据付まで、工事費のみでいくらかかる?

取り付け業者はどこに頼んだらいい?

そんな疑問に答える記事です。

エコキュート設置にかかる費用は本体と工事費の合計で示されることが多く、工事費のみの価格がよくわからない方もいるのではないでしょうか。

また、なるべく費用を抑えるために個人で取り付けたいという方もいるかもしれません。

そこで、取付工事の流れと費用の相場や取り付けを個人で行うときの注意点について具体的に解説します。

不要な出費やトラブルを避け、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事で分かること
  • エコキュートの取り付け工事の流れと費用相場
  • エコキュートの取り付けを自分でDIYするときの注意点
  • エコキュートの取り付け業者の選び方のコツ
目次

エコキュートの取り付け工事の流れと費用相場

エコキュートの取り付け工事の基本的な流れは次のとおりです。

  • 旧給湯器の撤去・搬出
  • エコキュートの土台の基礎工事
  • エコキュートの搬入と据付設置
  • エコキュートの配管工事
  • エコキュートの配線接続の電気工事
  • エコキュートの試運転
  • [補足]エコキュートの電力会社申請の代行費用

旧給湯器の撤去・搬出の費用相場

まずはじめに必要なのが、旧給湯器の撤去・搬出です。

旧給湯器の撤去や搬出は、5000円~1万円程度が費用の相場となります。

ただし、灯油ボイラーからエコキュートに交換する場合は注意が必要です。

タンク内に灯油が残っているとその量に応じて別途処分費がかかる可能性が高いので、確認しておくと良いでしょう。

また、電気温水器からエコキュートに交換する場合は専門の業者に依頼して、エコキュート設置前に撤去を行う必要があります。

エコキュートの基礎工事の費用相場

エコキュートを新規で導入する場合には、基礎工事が必要となります。

エコキュートの基礎工事の費用相場は2~4万円程度となります。

基礎工事とは、コンクリートを流し込んだり、砂利を敷いたりして設置場所に土台を築く工事です。

エコキュートの貯湯タンクユニットの重量は、本体だけで60~90kg、満水時には400~600kgに達します。

そのため、しっかりとした土台が必要になります。

また、転倒防止のために、機器備え付けのアンカー設置も行います。

エコキュートの搬入と据付設置

エコキュートの搬入と据付設置にかかる費用の相場は、試運転を含めて3.5~5万円となります。

狭い場所など、搬入の難しい場所の場合はさらに追加料金が発生する可能性があります。

エコキュートの配管工事の費用相場

エコキュートの配管工事の費用相場は6~15万程度となります。

配管工事には主に下記の3つの配管についての工事があり、各2~5万円程度が相場となります。

  • 給水配管
  • 給湯配管
  • 追い焚き配管
  • ドレン排水管

給水配管工事とは、エコキュートのタンクに水道水を引き込む配管の工事です。

給湯配管工事とは、タンクから家の各所にお湯を届けるための配管の工事です。

追い焚き配管工事とは、追い焚き機能付きのエコキュートを設置する際に必要となる工事です。

ドレン排水管工事とは、エコキュートから出る排水を排水口へと流す配管の工事です。

寒冷地では、配管工事に加え、配管の凍結対策の工事を一緒に行うのが一般的です。この工事をしなければ、冬場に凍結してしまうおそれがあるからです。

いずれの配管工事も配管が長くなるほど、コストは高くなります。

以前使っていた給湯器の配管を使い続けることができるなら、費用は抑えることができます。

ただし、配管の劣化具合が激しい場合はエコキュートの工事のタイミングで交換しておくほうが良いでしょう。

また、配管工事中は水を使用できないので注意しましょう。

エコキュートの電気工事の費用相場

料金の発生する電気工事には、専用ブレーカー設置工事、専用配線工事、分電盤交換工事などがあります。

これらの電気工事にかかる費用は、設置工事をおこなう業者や、各家庭の配線状況によって異なります。

それぞれの費用相場は以下のようになっています。

配線工事2~4万円程度
※エコキュート本体からブレーカーまでの距離によって異なる
ブレーカーの取り付け工事5,000円~1万円程度
分電盤の交換工事3.5~6万円程度
※分電盤が200Vに対応していない場合
幹線の張り替え工事2.8~4万円程度
※200Vの配線が引き込まれていない場合

エコキュートの電気工事は、作業量に応じて料金が引き上げられます。

そのため、既存の分電盤や幹線を使える場合、新しく設置するよりも費用を安く抑えることができます。

試運転

エコキュートの設置後は、お湯が出るかどうか、不具合がないかどうか、試運転を行います。

試運転の費用の相場は、既に述べた通り、搬入と据付を含めて3.5~5万円程度です。

エコキュートの電力会社申請の代行費用

エコキュートは電気代の安い夜間に沸き上げをしたお湯をタンクに貯め、そのお湯を1日使用します。

そのため、夜間の電気代が安くなるエコキュート用のプランにすることで電気代を抑えることができます。

電気料金プランの変更には工事会社の撤去証明書類や工事会社からの申請が必要になります。

申請できるのは電力会社に登録された有資格者のみとなるため、資格を持っている設置業者へ依頼するのが一般的です。

申請にかかる費用は業者によって異なりますが、1~2万円程度が相場になります。

ただし、悪質な業者に当たってしまうと、別途申請費用として数万円を請求されるケースもあるため注意が必要です。

申請書類はとても複雑で、個人で行うことは不可能なので、事前に業者に代行申請を相談しておくようにしましょう。

エコキュートの取り付けを自分でDIYするときの注意点

エコキュートの取り付けを個人でDIYしたい…!

既存の基礎が利用でき、配管工事や電気工事の経験がある方の中には、そう考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし基本的に個人による取り付けのDIYは、おすすめできません。

個人のDIYが推奨されない5つの理由

個人による取り付けのDIYがおすすめできない理由としては次のようなものがあります。

  • 電気工事や配管工事は国家資格が必要で危険を伴う
  • DIY後の不具合や故障は保証対象外となる可能性がある
  • DIY後に起きた不具合や故障はすべて自己責任となる
  • エコキュートを新設する場合、配線工事の事前申請が必要になる
  • 電力会社申請が難航する可能性がある
  • 補助金や助成金が受けられなくなる可能性がある

電気工事や配管工事は国家資格が必要で危険を伴う

まず、電気工事や配管工事は国家資格が必要です。

エコキュート交換に関係する主要な資格には以下のようなものがあります。

  • 第二種電気工事士免許
  • 給水装置工事主任技術者
  • 排水設備工事責任技術者
  • ガス機器設置スペシャリスト
  • 液化石油ガス設備士
  • 簡易内管施工士
  • ガス可とう管接続工事監督者

無資格で行った場合には、電気工事法違反として30万円以下の罰金か1年以下の懲役が課せられます。

また、エコキュートのDIY交換は危険を伴います。

電気工事には資格が必要になり、資格がない方が行うと命の危険も伴います。

エコキュート本体は非常に重いため、搬出入時の事故や、ガス給湯器からの交換時には火災やガス漏れのリスクもあります。

DIY後の不具合や故障は保証対象外となる可能性がある

DIYでエコキュートを交換すると、保証対象外となる可能性があります。

通常、保証は「正常な使用」を前提としており、専門業者が施工し、取扱説明書に従った使用がされていることが想定されます。

例えば、三菱電機の延長保証規定には、正規の手順に従わない施工による故障は保証対象外と明記されています。

5.保証期間内でも次の場合には本保証の対象とはなりません。
(7)据付工事説明書によらない施工による故障及び損傷。
(17)塩害、ガス害や配管工事、設置工事などの不備による故障及び損傷。
(23)カタログ・マニュアル等で当社が指定する条件外の設置及び使用をした場合。

出典 三菱電機「延長保証制度のご案内 | 三菱のスマート電化」

据付工事説明書やカタログにも、上記のような記述があり、DIYでの故障は保証対象外となる可能性が高いといえます。

DIY後に起きた不具合や故障はすべて自己責任となる

DIYでエコキュートを交換できても、施工不良や故障が発生した場合の対応は難しいでしょう。

DIYで交換すると、エコキュートが傾いたり、台風で倒れたりする可能性があります。

エコキュート全体の構造を理解せずに修理した場合、施工ミスに気づけず故障するといったことも起こり得るでしょう。

また、電気配線に手を加えた結果、内部基盤が損傷した場合、メーカーでなければ修理ができないでしょう。

しかし、このような不具合や故障は、すべて自己責任となるため、最悪の場合エコキュートを交換しなければいけないかもしれません。

エコキュートを新設する場合、配線工事や電力契約変更の事前申請が必要になる

エコキュート以外の給湯器からエコキュートに交換する場合は、配線工事や電力契約変更の事前申請が必要になります。

エコキュート専用のブレーカーを設置してエコキュート本体まで繋ぐ配線工事が必要になるからです。

各電力会社の公式サイトでも、工事店を通して事前申請をするようにアナウンスがあります。

家屋の新築・増改築または電気設備の変更(電気機器の増減設やブレーカーの取替など)をされる場合は、お客さまから電気工事店にご依頼の上、電気工事店を通じて当社までお申込みいただきますようお願いいたします。
(屋内工事の内容や費用、お手続きについては、電気工事店にご相談ください。) 

出典:四国電力

使用設備の取替え、取外しを行なった場合、申込みが必要ですか?

屋内配線工事をおこなった場合や電気給湯器(電気温水器、エコキュート)の取替え等の変更の際は、工事をおこなった電気工事店を通じてお申込みをお願いします。

(注1)ご契約内容に応じて当社供給設備を施設しています。ご契約内容の設備と使用設備が相違する場合、計量器等の焼損、停電の原因になることがあります。

(注2)使用設備の変更により、ご契約容量が変更になった場合、基本料金が変更になる場合があります

出典:九州電力送配電

電力申請をしないでエコキュートを交換すると、火災や感電などの危険が発生するリスクがあります。

また、契約上の問題や違約金などのトラブルも起こる可能性もあります。

申請書類はとても複雑になっており、基本的に個人で行うことは不可能です。

さらに、申請できるのは電力会社に登録された有資格者のみとなります。

資格を持たない個人がDIYをすると、電力会社とのやり取りが難航する可能性があるため、注意しましょう。

補助金や助成金が受けられなくなる可能性がある

補助金や助成金は、規定に沿った形の計画図などを提出しその形で施工された物かが確認できなければ受けることができません。

また、事前に申請して審査に合格してからでないと助成金を受けることはできません。

各自治体で助成金制度は異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。

エコキュートの取り付け業者の選び方のコツ

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