おひさまエコキュートとソーラーチャージの違いは?価格面のデメリットや仕組みを解説

エコキュートのソーラーチャージの仕組みとデメリットは?おひさまエコキュートとの違いを価格・設定・機能面で解説(54)

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おひさまエコキュートとソーラーチャージの違いは?仕組みと価格・設定面のデメリット解説(42)

おひさまエコキュートとソーラーチャージの違いは?

パナソニックのソーラーチャージの価格は高い?

ソーラーチャージのデメリットやしない方が良い人はいる?

そんな疑問に答える記事です。

エコキュートと太陽光発電は連携させることができますが、どんな機種で連携させるべきか悩むこともあるでしょう。

この記事では、おひさまエコキュートとソーラーチャージの違いや仕組みについて具体的に解説します。

不要な出費やトラブルを避け、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事で分かること
  • パナソニックのソーラーチャージの仕組み
  • ダイキンのおひさまエコキュートの仕組み
  • おひさまエコキュートとソーラーチャージ機能の違い(まとめ)
目次

パナソニックのソーラーチャージの仕組み

パナソニックのソーラーチャージは、太陽光発電の余剰電力を自家消費してお湯を沸かす機能です。

この機能を使用すると、夜間の沸き上げ量を減らして、翌日の昼間に分散して沸き上げます。

通常は、タンク内のお湯はすべて、電気代の安い夜間電力で沸きあげています。

出典:パナソニック公式サイト

しかし、ソーラーチャージを活用すると、夜間の沸き上げ量を減らし、その分太陽光発電の余剰電力で沸かします。

夜間の電気代を更に抑えることができるため、ランニングコストの節約になるという機能です。

出典:パナソニック公式サイト

設定方法について

また、ソーラーチャージの設定方法は3つあります。

  • リモコンで手動設定
  • AiSEG2で設定
  • アプリで設定

リモコンでの手動設定は、夜間時間帯の開始前にご自身で翌日の天気予報を確認し、台所リモコンで設定します。

翌日が晴れの場合、台所リモコンのメニュー画面から設定すると、夜間と昼間に分散して沸き上げを行います。

エコキュート+AiSEG2は、AIソーラーチャージとなっています。

AiSEG2が、翌日の天気予報と余剰電力をチェックします。

翌日が晴れで余剰電力があると判断すれば、自動で夜間と昼間に分散して沸き上げを行います。

アプリで設定すると、アプリが日射量予報データと設定値をもとに昼間の沸き上げを自動で判断して沸き上げます。

これを、スマートソーラーチャージといいます。

日射量予報とアプリに入力された入力値をもとに、余剰電力を予測し沸き上げることができます。

出典:パナソニック公式サイト

メリット

余剰電力の自家消費率を高めることができる

アプリで設定すると、余剰電力を予測し沸き上げるため、余剰電力の自家消費率を約30%高めることができます。

おひさまソーラーチャージの場合、判定基準は天気予報で曇りや雨となっていれば、沸き上げ量が抑制されます。

しかし、晴れの日の最大発電出力は、定格出力の60%前後であるのに対し、曇りの日は50%前後となっています。

このように、曇りの日は天候状況次第で、晴れの日に近い日照量が得られるため、発電できないというわけではありません。

スマートソーラーチャージは天気予報ではなく、日照量を予測して沸き上げ量を決定しています。

そのため、曇っていても十分な日照量が得られるときは、晴天時と同じように沸き上げを行います。

するとたくさん発電できるようになるため、余剰電力の自家消費率を約30%高めることができます。

光熱費が削減できる

ソーラーチャージを活用すると、夜間の沸き上げ量を減らし、その分太陽光発電の余剰電力で沸かします。

余剰電力の自家消費率を上げることができれば、電力会社から電気を買わずに済みます。

総務省の家計調査によると、1カ月当たりの2人以上の世帯の電気代の平均は13.397円です。

太陽光発電による自家発電で30%の電力を補うと、電気代は4,019円下げることができます。

また、これまで沸き上げていなかった曇りの日にも沸き上げ量を増やせれば、削減額はさらにアップするでしょう。

デメリット

スマートソーラーチャージは天気予報ではなく、日照量を予測して沸き上げ量を決定しています。

そのため、実際の日射量が前日の18時時点の日射量予報と異なった場合、買電する場合があります。

また、太陽光パネルに積雪すると、予測通りに発電ができずに、買電する場合があります。

昼間の電気料金は高いため、買電すると電気代が大きく上がってしまうリスクがあります。

他にも、太陽光発電システムを設置していないご家庭で設定すると、電気料金が増えます。

価格の違い

一般的に、ソーラーチャージ機能はフルオートならどのエコキュートにもついています。

ソーラーチャージ機能のないエコキュートは床暖房用と大容量・コンパクトエコキュートのみとなっています。

ソーラーチャージ機能のあるエコキュートの価格は以下のようになります。

460Lエコキュート(Jシリーズ)費用相場(税込み)
ウルトラ高圧フルオート(HE-JU46LQS)1,167,100円
フルオート(HE-J46LQS)1,048,300円
セミオート(HE-J46LSS)1,024,100円
給湯専用(HE-J46LZS)1,039,500円
出典:パナソニック エコキュート WEBカタログ

※この価格はカタログの価格なので、販売店によって大きく異なります。

販売店によっては、20~50万円程度で導入することもできるでしょう。

例:ソーラーチャージしない方がいい人

以下のような人はエコキュートのソーラーチャージ機能を使用しないほうが良いでしょう。

  • 太陽光発電を入れていない人
  • 雨や雪が多い地域に住んでいる
  • 初期費用がない人

太陽光発電を入れていない人は、ソーラーチャージ機能を使用しても昼間に発電できません。

すると、電気料金の高い昼間に買電することになり、結果的に電気代が上がってしまいます。

同様に、雨や雪が多い地域に住んでいる人にもあまりおすすめできません。

雨や雪が多いとソーラーチャージ機能を最大限に有効活用することができないからです。

また、初期費用がない人も無理して使用する必要はないでしょう。

専門店で購入する場合、初期費用の相場は以下のようになります。

本体価格新規設置費用
エコキュート370L:約15.7~約44.9万円
460L:約17.4~約47.3万円
550L:約19.5~約50.8万円
基礎工事・水道工事:約15~20万円
電気工事:約6~15万円
太陽光発電システム1kW当たり:約20~30万円
(4人家族・4.5kW:約90~135万円)
1kW当たり:約7万円
(4人家族・4.5kW:約31.5万円)
※実際の価格はメーカーや機種、販売店によって価格は異なります。

このように、初期費用の負担が大きいため、無理して使用する必要はありません。

ダイキンのおひさまエコキュートの仕組み

おひさまエコキュートとは、昼間沸き上げ型のエコキュートです。

従来のエコキュートは夜間に沸き上げていましたが、太陽光発電と組み合わせることで昼間にお湯を沸かすことができます。

昼間は外気との温度差が小さいため、沸き上げに必要な電力を減らすことができます。

〈太陽光発電の発電量と使用電力量イメージ〉
出典:ダイキン公式サイト

メリット

昼間にお湯を沸かすことができる

おひさまエコキュートは、太陽光発電の余剰電力を利用して昼間にお湯を沸かします。

エコキュート用のプランは昼間の電気料金が高いため、買電せず沸き上げでき、光熱費が削減できます。

また、昼間は深夜よりも外気温が10℃ほど高くなるため、より効率的にお湯を沸かすことができます。

効率的にお湯が沸かせるようになれば、場合によっては約33%もの給湯光熱費削減効果があります。

余剰電力の使い道が増える

太陽光発電の設置後10年が経過すると、FIT期間が終了します。

すると、電力会社への売電価格が大幅に下落するため、余剰電力は売電ではなく自家消費の方がお得です。

おひさまエコキュートを設置すれば、余剰電力を使って家庭で使用するお湯を作ることができるようになります。

自家消費ができれば、売電価格が下がっても買電量が減るので電気代を抑えることができます。

デメリット

かえって電気代が高くなってしまう場合も

晴れた日でたくさん発電できるなら、昼間沸かしたほうが安くなる場合が多いです。

例外として、九州電力は深夜料金が12~13円と安いため、夜沸き上げをした方が安くなるでしょう。
太陽光発電は16円で売電できるため、売電したほうがお得です。

しかし、雨や曇りの日は発電量が少なくなるため、沸き上げが十分にできなかったり、高い電気を買うことになってしまうかもしれません。

太陽光発電が必須になる

おひさまエコキュートの特徴は、太陽光発電システムが必須になることです。

太陽光発電によって余剰電力でお湯を沸かすことができますが、そこでハードルになるのが初期費用の高さです。

既に太陽光発電を設置していれば良いですが、エコキュートと太陽光発電を同時に設置すると、費用負担は大きくなります。

本体価格新規設置費用
1kW当たり:約20~30万円
(4人家族・4.5kW:約90~135万円)
1kW当たり:約7万円
(4人家族・4.5kW:約31.5万円)
※実際の価格はメーカーや機種、販売店によって価格は異なります。

価格の違い

通常のエコキュートとおひさまエコキュートの価格の違いは以下のようになります。

460L,フルオートタイプカタログ価格(税込み)
通常のエコキュート
EQ46XFV
1,221,000円
おひさまエコキュート
EQ46XFPV
1,243,000円
出典:ダイキン 2023年・7月カタログ

このように、おひさまエコキュートは通常のエコキュートよりも20,000円ほど高くなっています。

また、太陽光パネルも設置する必要があるため、初期費用の負担が大きくなってしまうことにも注意しましょう。

おひさまエコキュートの補助金

カーボンニュートラルの達成のため、政府は家庭の給湯分野からの二酸化炭素排出量削減を目指しています。エコキュートは消費電力が従来の電気温水器の3分の1とはるかに少ないため、二酸化炭素排出削減の切り札の一つとなっています。

2022年、政府は高効率給湯器を対象とした給湯省エネ事業を実施し、エコキュートを導入する家庭に1台あたり5万円の補助金を交付しています。

補助金交付を受けるにはSii(環境共創イニシアチブ)が定めた基準をクリアしなければなりませんが、太陽光発電でお湯を沸かす「おひさまエコキュート」は基準を下回っていても補助金対象となります。

地方自治体単位でも補助金を出しています。東京都は「熱と電気の有効利用促進事業」の一環として、太陽光発電を利用したエコキュートについて、1台あたり最大で22万円を支給することを決めています。

でも、ソーラーチャージ機能のついたエコキュートでも補助金は使えるよ!

おひさまエコキュートとソーラーチャージ機能の違い(まとめ)

ソーラーチャージはパナソニックエコキュートの機能の1つ、おひさまエコキュートは太陽光との連携専用のエコキュートという違いがあります。

その1番の違いは、運用方法のきめ細やかさでしょう。

スマートソーラーチャージは、おひさまソーラーチャージよりもきめ細かい運用が可能です。

一般的に、おひさまエコキュートは晴れの日に稼働させ、曇りの日には日照量があっても稼働させることはありません。

しかし、スマートソーラーチャージは天気予報ではなく、日照量を予測して沸き上げ量を決定して動いてくれます。

そのため、曇りの日でも日照量が十分だと予測できるときは稼働します。

たくさん太陽光発電を行って余剰電力の自家消費率を上げることで、ランニングコストの削減に繋がります。

この点から、おひさまエコキュートよりもスマートソーラーチャージの方がおすすめです。

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