日立エコキュートエラーHE22の水系循環配管異常とは?解除方法や修理費用を解説
日立エコキュートエラーのHE22って何?
HE22のエラーの原因や解除方法は?
HE22の修理費用はいくらかかる?
そんな疑問に答える記事です。
日立エコキュートのHE22は、ヒートポンプ側の水(お湯)の循環がうまくいっていないことを知らせるエラーです。
HE22の不具合は、自分で対処できるのか、修理費用はいくらかかるのか、など気になる方も多いでしょう
この記事では、日立エコキュートにHE22のエラーが出たときに、必ず確認しておきたいポイントを具体的に解説します。
不要な出費やトラブルを避けて、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 水系循環配管異常とは何か
- エラーの主な症状や原因
- メーカーが推奨する対処法
- メーカーの修理費用の目安
- エラーの強制解除の方法
日立エコキュートエラーHE22の水系循環配管異常とは
日立エコキュートのHE22は、ヒートポンプ側の水(お湯)の循環がうまくいっていないことを知らせるエラーです。
このときに大切な役割を果たすのがヒートポンプ配管です。
ヒートポンプ配管は、貯湯タンク側の水をヒートポンプに送り出し、ヒートポンプで温められたお湯を貯湯タンク側に戻す役割があります。
このヒートポンプ配管で、正常に水が回っていないと、新しくお湯が作れなくなったり、お湯が出なくなったりします。
エラーHE22の主な原因
正常に水が回らない原因は様々です。
- 循環ポンプが故障し動かなくなった
- 沸き上げ又は冷媒吐出サーミスターが壊れた
- ヒートポンプ制御基板に不具合がある
- 水熱交換器が破損している
上記のケースでは、循環ポンプやサーミスタ等の部品の故障が原因でエラーが起こります。
しかし次の場合は、循環ポンプやサーミスタの故障がなくても、HE22のエラーが表示されることがあります。
ヒートポンプユニットへ流れる水の流量不足
制御基板やサーミスタの故障がなくても、HE22のエラーが表示される代表的な例が、貯湯ユニットからヒートポンプユニットへ流れる水の流量不足です。
流量が不足すると、ヒートポンプ側に十分な水が回らず、温度が上昇し過ぎてエラーになることがあります。
流量が不足する要因のひとつは、ヒートポンプ配管の不具合です。
ヒートポンプ配管とは、貯湯ユニットとヒートポンプユニット(室外機)を繋いでいる配管です。
ヒートポンプ配管は、貯湯タンク側の水をヒートポンプに送り出し、ヒートポンプで温められたお湯を貯湯タンク側に戻す役割があります。
流量不足の原因は1つとは限らず、複数の原因が同時に起きていることもあります。
流量不足になる事例
- 配管内に空気が混入している
- 配管内にゴミが混入している
- 止水栓が閉じていて十分な水が来ていない
- 配管の接続(行きと戻り)が間違っている
- 配管が破損・水漏れしている
- 配管がつぶれている・詰まっている
- 配管が凍結している
- 断水していて水が来ていない
- 水流を制御する電気回路に不具合がある
- 水やお湯を循環させるポンプに不具合がある など
原因は1つとは限らず、複数の原因が同時に起きていることもあります。
原因を特定していくのは素人では難しく、プロによる判断が必要です。
エラーHE22の主な症状
HE22のエラーが出ると、新しくお湯が作れない(タンクにためられない)ことになります。
そのため、例えば次のような症状が出ます。
主な症状の例
- タンクのお湯が沸かない
- タンクのお湯がたまらない
- リモコンで沸き上げ操作ができない
- タンクのお湯を使い切るとお湯が出ない
- ふろ自動を押してもお湯が出ない
- 足し湯したいのに足し湯できない
- 追い焚きできない
- ヒートポンプユニットからの水漏れ
※新しくお湯を作ることが出来ませんが、貯湯タンクに溜めてあるお湯は使うことができます。蛇口やシャワーから出るお湯は使って大丈夫です。
日立エコキュートHE22の修理費用や部品交換費用の目安
メーカーへ修理依頼する場合、保証期間内であれば、無償修理できる場合があります。
まずはお手元の保証書や取扱説明書で保証期間内かどうかを確認しましょう。
保証期間を過ぎている場合は、有償修理の扱いとなり、修理費用がかかります。
メーカー修理窓口に依頼したときの修理費用は、日立の公式サイトで以下のように公開されています。
交換が想定される部品 | 修理料金目安 |
---|---|
水熱交 | 104,000円~114,000円前後 |
ポンプ | 53,000円~54,000円前後 |
サーミスター | 29,000円~31,000円前後 |
しかし、ファンモータ異常の原因が何かによって、修理箇所が異なるため、修理代は目安を大幅に超える可能性があります。
修理内容は現場をみてからの判断になるため、修理代を事前に予想するのは難しいでしょう。
他の症状別の料金一覧は、こちらの記事にまとめて記載しています▶症状別の料金一覧を確認する
メーカー修理の特徴
メーカー窓口に修理依頼した場合の修理費用は、次のように計算されます
修理費用 = 技術料 + 部品代 + 出張費
基本的に、機械の一時的な誤作動によるエラーだった場合、部品交換などの修理は不要です。
しかし仮に部品交換などの修理が不要でも、技術料と出張費はしっかり請求されるのがメーカー修理の特徴です。
例)日立が公開している出張料の目安
出張料:3,850円(税込)
見積もりの結果、修理キャンセルとなった場合:5,830円〔税込〕
メーカーの修理費用が高いと感じる方は、もし可能であれば、先に販売店(据付工事店)に連絡してみましょう。
販売店(据付工事店)の連絡先は、通常は、お手元の取扱説明書や保証書に記載されています。
販売店側の過失(施工ミスなど)の場合は、修理費をサービスしてくれる可能性もあります。
または、地元で信頼や実績のある給湯器の専門業者を知っていれば、そちらに連絡しても良いでしょう。
電話などで問い合わせて具体的な症状を伝えると、必要な応急処置を教えてくれます。
地元の業者であれば、出張費を安くサービスしてくれたり、良心的な料金体系で修理に応じてくれるところもあります。
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日立エコキュートHE22の対処法
日立が公式サイトで推奨している対処方法は次のステップです。
- タンクユニットの電源スイッチ(ブレーカー)を切り、5 秒後に入れ直す
- リモコンに「メニューボタン 3 秒以上押す」と表示された場合、操作する
- エラーが解消しなければ、販売店(据付工事店)へ連絡する
一時的な誤作動でエラコードが出ている可能性もあるため、まずはエラー解除を試しましょう。
※エラー解除の方法は次の章で説明します。
それでもエラーが解消しない場合は、販売店(据付工事店)に連絡しましょう。
配管内に空気が混入している場合の対応(ヒートポンプエア抜き)
配管内に空気が混入している場合、エア抜きを行うことでエラーが解除される可能性があります。
- ヒートポンプユニットの初期化▶️リセット方法はこちら
- 漏電遮断器の電源スイッチを[OFF]にする
- ヒートポンプ配管の接続が合っているかを確認
- 「ヒートポンプユニットへの給水」を実施
- 漏電遮断器の電源スイッチを[ON]にする
- ヒートポンプのエア抜きを実施
- 沸き上げ確認を行う
「ヒートポンプユニットへの給水」の手順はこちら。
沸き上げを開始しないまたは停止する場合の対応
ヒートポンプユニットへ流れる水の流量不足で沸き上げが開始しない、停止する場合は以下の対応を取ってみましょう。
日立エコキュートのエラー解除・リセット方法
ここからは、日立エコキュートのエラー解除の手順をご紹介します。
日立エコキュートのエラー解除方法は2つあります。
- リモコンでのエラー解除
- タンクユニットの電源スイッチでのエラー解除
リモコンでのエラー解除
リモコンに「メニューボタン 3 秒以上押す」と表示された場合、操作してください。
タンクユニットの電源スイッチでのエラー解除
タンクユニットの電源スイッチ(漏電遮断器)を切り、5 秒後に入れ直してください。
基本的にすべてのエラーは、台所リモコンの強制解除でいったん解除(リセット)できます。
すべてのエラーを強制的に解除できますが、異常内容によっては強制解除後も再びエラーが表示されます。
エラー解除方法について分からない方は、お買上げの販売店にご相談、または取扱説明書もご確認ください。
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