エコキュートリースと購入はどちらがお得?メリット・デメリットも解説
エコキュートのリース契約って何?
エコキュートのリースと購入では、どちらがお得?
エコキュートをリースするデメリットは?
そんな疑問に答える記事です。
エコキュートのリース契約は、長期間エコキュートを借りることができる仕組みです。
エコキュートのリースした方が安くなるのか、購入したほうが安くなるのか気になる方もいるでしょう。
この記事では、エコキュートをリースするメリット・デメリットや購入とどちらがお得なのかを具体的に解説します。
不要な出費やトラブルを避けて、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
- エコキュートのリース契約とは
- エコキュートをリースするメリット・デメリット
- エコキュートのリースと購入では、どちらがお得か
エコキュートのリース契約とは
エコキュートを使用する手段として、「購入」と「リース契約」があります。
リースとは、長期間エコキュートをリース会社から借りるといった貸借契約を指します。
エコキュートのリース契約においては、月額制が主流の料金形態となっています。
月々の支払額は、機種・契約内容・タンク容量によって決まります。
例えば、一般的に使用されているフルオートタイプのエコキュートは、約5,000円程度が月額の相場となるでしょう。
また、エコキュートリースの主な契約期間は10年です。
その他にも、5年・8年・12年など、リース会社によっては選べることもあります。
しかし、リース期間が短くなれば月々のリース料金は高くなる傾向にあるため注意しましょう。
エコキュートのリース契約には審査がある
エコキュートのリース契約を結ぶには、リース会社の審査を通過する必要があります。
この審査は、主に申請者に支払い能力があるかどうかを確認しています。
審査の申込みには複雑な手順は必要ありません。
審査申込書に必要事項を記入し、リース会社に提出するだけで審査を受けられます。
審査基準や審査に落とされない工夫はこちらの記事で解説しています。
エコキュートをリースするメリット
エコキュート導入時の初期費用0円
エコキュートを購入する場合、エコキュートの本体代や工事代である「初期費用」は必ず用意する必要があります。
初期費用は機種やグレード、エコキュート業者にもよりますが、35万円以上かかる場合が多いでしょう。
しかし、以下のような方もいると思います。
十分な初期費用は用意できていないけど、なるべく早くエコキュートを導入したい
そんな方におすすめなのが、エコキュートのリースです。
リース契約の場合はまとまった初期費用が用意できていなくても、家庭でエコキュートを使用することができます。
エコキュート本体代や設置工事にかかる費用などは、毎月の使用料に組み込まれています。
毎月のリース費用が5,000~7,000円と、かなり安くなっているのも嬉しいポイントでしょう。
ただし、条件によっては追加で工事費が発生する場合もあることを把握しておきましょう。
工事費には設置・配管・配線工事及び既設機器撤去工事が含まれます。
ただし、当社所定の標準工事範囲を超える場合は追加費用が発生する場合があります。
当社所定の標準工事範囲
【IHクッキングヒーター・エコキュート・電気温水器から買替(取替)の場合】
・機器設置、既設配管・配線との接続【ガス調理器・ガス給湯器から買替(新設)の場合】
出典:九州電力 九電スマートリースとは
基礎工事、配水管(各箇所5m以内)、電源線(各箇所15m以内)、通信線(各箇所15m以内)
・標準工事範囲外の例:計量器から分電盤間の幹線張替・ブレーカーの取替等が必要な場合
無料修理サービス・保証
エコキュートのリースサービスでは、利用期間中は専門業者が無料で修理を行ってくれます。
リース契約期間中、商品はあくまでも設置元の会社の所有物です。
故障してしまった場合の修理費用はリース元の会社が負担するので、無償で使い続けることが出来ます。
エコキュートを購入した場合、有償の延長保証を購入すれば最長で10年間は故障対応が保証されます。
しかし、延長保証を購入しなかった場合はメーカーが決めた保証期間(1~5年)以降の修理には料金が発生します。
修理費用は出張費や部材費用なども含め、1回の修理で2万円以上かかってしまうことも多いです。
リース契約期間中は、不意な出費の心配がないのはメリットとなるでしょう。
ただし、利用者側の故意・過失による故障の修理代金は有料になることも多いです。
エコキュートリースの保証の例(九州電力エリア 九電スマートリース)
保証 | 内容 |
---|---|
機器保証 | 保証対象内ならリース機器が故障した場合、無料修理 |
工事保証 | 工事範囲内で不具合が生じた場合、無料修理 |
動産総合保険 | 自然災害などによりリース機器が損傷した場合、無料修理 (風水害、火災、落雷、盗難など) |
エコキュートをリースするデメリット
契約期間中は解約できない
エコキュートのリース契約は、殆どの会社で10年契約が基本となっています。
原則、エコキュートリースは契約期間満了までは解約することができません。
つまり一度契約したら、「途中でやめたい」と思っても利用し続けなければいけません。
それでもやむを得ない事情で解約する場合は、残りの契約期間に応じた違約金や、解約時のサービス料残額を支払う必要があります。
選べる機種が限られる
リース契約の場合、機種選びにも制約があります。
エコキュートのリースは、機種を借りられるサービスです。
そのため、リース会社の用意した機種の中からしか選ぶことができません。
自分の好きなメーカーや性能・機能にこだわりたい方は、リースではなく購入したほうが良いでしょう。
工事費用がかかる場合がある
リースでエコキュートを設置する場合、以下のように毎月の利用料金の中に「標準工事」の費用も含まれているのが一般的です。
機器代 + 導入時に必要な工事費用(標準工事範囲内) + 保証費(リース期間内)
しかし、ご自宅の環境によって「標準工事」に含まれていない追加の工事が発生する場合があります。
追加工事の工事費用は別途で支払う必要があることを把握しておきましょう。
よくある追加工事の例
- 追い炊き配管の新設
- ブレーカーの取り替え工事
- 計量器から分電盤間の幹線張替
工事費には設置・配管・配線工事及び既設機器撤去工事が含まれます。
ただし、当社所定の標準工事範囲を超える場合は追加費用が発生する場合があります。
当社所定の標準工事範囲
【IHクッキングヒーター・エコキュート・電気温水器から買替(取替)の場合】
・機器設置、既設配管・配線との接続【ガス調理器・ガス給湯器から買替(新設)の場合】
出典:九州電力 九電スマートリースとは
基礎工事、配水管(各箇所5m以内)、電源線(各箇所15m以内)、通信線(各箇所15m以内)
リース会社に対象地域がある
エコキュートリースを行う会社の大元には、地域の電力会社やその系列会社があるケースが多いです。
そのため、各電力会社の管轄外の地域では、リースサービスが受けられない可能性があります。
リース契約満了後は機器は返却(例外あり)
リース契約期間が満了したエコキュートは、そのまま利用者の所有者になる場合もありますが、リース元に返却しなければならない場合が多いです。
契約期間が10年や12年であればエコキュートの寿命とも重なりますが、5年や8年ではまだ使える状態で返却することになります。
また、リース契約期間中に毎月支払った金額を計算すると、エコキュート1台購入程度になることもあります。
しかし、エコキュートの所有権はリース会社にあるため、自分のものにならないことは把握しておきましょう。
九州電力エリアの【九電スマートリース】では、契約期間終了後、機器は無償譲渡されます。
(リース料金の完済が条件となります)
九電スマートリースの特徴や、利用した場合の価格について、詳しくはこちらの記事を御覧ください。
長期的に見ると購入するより高コスト
エコキュートリースのメリットは、「初期費用が抑えられること」です。
しかし、長期的に見た場合には、リースは購入よりも割安とは言えません。
購入・設置 | 35~50万円程度の費用 |
リース (毎月5,000円の10年間のリース契約) | 5,000円×12か月×10年 =60万円 |
リースには修理費用が無料などのメリットもありますが、購入したほうが低コストで済ませられる可能性もあります。
エコキュートのリースと購入では、どちらがお得?
エコキュートのリースのメリットは、初期費用が殆どかからないこと、無料修理保証があることなどです。
一方で、契約途中の解約ができないこと、選べる機種が限られること、期間満了後の機器は返却しなければならないことなどのデメリットもあります。
では、リースと購入ではどちらがお得になるのでしょうか。
エコキュートのリースではなく購入の方がお得な場合が多い
長く使い続けられる
リースでエコキュートを設置した場合は、契約期間が満了するとその後は新しく契約を結び直す必要があることが多いです。
一方で、購入した場合は壊れるまで使い続けることができます。
エコキュートは平均10~15年、長持ちすれば20年近く使えることもあります。
保証が充実している
現在、エコキュート購入時には最長10年までメーカー保証期間を延長することが出来ることがほとんどです。
10年の保証期間中であれば、修理にかかる出張費や部材費などが免除・減額されます。
そのため、実質リース契約の無料修理保証と変わらない状態で使うことが出来ます。
保証期間延長費用も3万円程度と、そこまで高額ではありません。
トータルで見るとリースよりも安い
毎月5,000円の10年間のリース契約の場合、5,000円×12か月×10年=60万円程度となります。
契約期間中の修理費用などは負担する必要がないですが、購入した場合の費用と比べると、その差はかなりの金額になるでしょう。
実際、エコキュート新規購入にかかる費用は本体と工事費用を足しても40万円程度で設置できてしまいます。
また、一括で初期費用が支払えなくても、多くの販売店ではローンを組めるようになっています。
住宅設備用のローンでは金利が安いことも多く、リース契約するよりも安くなる可能性が高いです。
エコキュートのリースがおすすめな方
エコキュートのリースではなく購入の方がお得な場合が多いかもしれませんが、以下のような方にはリースがおすすめです。
- ローリスクでエコキュートを使ってみたい方
- エコキュートの初期費用を抑えたい方
- 修理による予想外の出費を避けたい方
ローリスクでエコキュートを使ってみたい方
エコキュートに興味があっても、初期費用の高さから中々踏み出せない方は多いかもしれません。
思ったよりも光熱費が安くならなかったら…
すぐに故障してしまったら…
このような不安を抱えている方には、エコキュートリースはお試しとして便利です。
リースで使用感を確かめ、その結果から購入を決めてみてもよいでしょう。
お試しとして考えるならば、5年以下の短期間でリースできるサービスを探してみてください。
エコキュートの初期費用を抑えたい方
エコキュートリースはほとんど初期費用がかからず、追加工事費用がかかったとしても数千円程度でしょう。
そのため、初期費用の高さで導入を諦めている方には魅力的でしょう。
しかし、月々5,000円程度でも、10年利用し続ければ60万円程度となってしまいます。
トータルでも損をしたくない場合には、月々の支払額や契約年数を詳しく確認してみてください。
修理による予想外の出費を避けたい方
エコキュートのリース契約では、エコキュートの所有者はリース会社です。
そして、月々の利用料金には無料修理の保証費が含まれています。
そのため、故意的な故障でなければ、修理はリース会社の責任で行ってもらえます。
リース会社によっては修理に厳しい条件が設けられていることもあるため、契約前に必ず確認しておきましょう。
エコキュートの購入がおすすめな方
以下のような方には、エコキュートの購入がおすすめです。
- 愛着を持って長期間使い続けたい方
- 自宅・家族に合った一台を選び抜きたい方
愛着を持って長期間使い続けたい方
エコキュートはリースであっても、定期的な掃除やメンテナンスが必要になります。
修理費は負担してもらえても、修理までの間はお湯が使えなくなってしまいます。
エコキュートはリースであっても大事に取り扱う必要がありますが、自分のものではないという意識から愛着を持てない方もいるかもしれません。
その点、自分たちで選び購入したものであれば大切に思え、掃除やメンテナンスがしやすくなるでしょう。
自宅・家族に合った一台を選び抜きたい方
リースの場合は、リース会社が用意した機種からしか選べないため、購入するよりも選択肢は狭まってしまいます。
エコキュートはメーカーによって様々な機能が搭載された機種があるため、自由に選べないのはリースのデメリットかもしれません。
例えば、自動で配管部分を洗浄してくれる機能や沸き上げにかかるコストを抑える機能がついたエコキュートがあります。
また、光熱費の節約目的でエコキュートをリースしても、家庭に合っていないタンク容量ではあまり節約できないことがあります。
リース会社も人気のメーカー・機種を用意しているためそれほど不便に感じないかもしれません。
しかし、自宅や家庭に合ったエコキュートを選び抜きたいのであれば購入するとよいでしょう。
熊本・宮崎・鹿児島県内で迅速対応中!ぜひ坂口ボイラーへご連絡を
「エコキュートの修理は、どこに頼むといい?」
「エコキュートを、修理すべきか交換すべきか、迷ってしまう」
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ坂口ボイラーにご相談ください。
「修理さえすれば、まだまだ使える」という様々なシチュエーションで、積極的に修理に応じております。
万が一、交換を検討される場合でも、坂口ボイラーでは、豊富な種類のエコキュートのラインナップを取り揃えています。
エコキュートに関しても在庫を豊富に確保しており、割引価格でご提供しています。
また、お使いのエコキュートから他社製エコキュートに切り替えたいという場合にもご相談をお受けしております。
当社は熊本・宮崎・鹿児島県内で迅速対応中です!
▶エコキュートの修理のご相談はお電話又はLINEでお問合せください