エコキュートのピークカットとは?設定方法や時間、沸き上げされる原因を解説
エコキュートのピークカット機能とは?
エコキュートのピークカットはどの時間帯にすればいいですか?
ピークカットしてるのに沸き上げされるのは何故ですか?
そんな疑問に答える記事です。
エコキュートのピークカット機能は、家庭の電力使用量を効率的に管理するための重要なポイントです。
この記事では、ピークカットの仕組みやおすすめの設定時間について具体的に解説します。
不要な出費やトラブルを避けて、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
- エコキュートの機能「ピークカット」とは
- エコキュートのピークカットのおすすめの設定時間
- エコキュートのピークカットの設定方法
- ピークカット中に沸きあげされてしまう原因
エコキュートの機能「ピークカット」とは?
「ピークカットの設定」とは、あらかじめ設定した時間帯で「沸き上げ運転を行わないようにする設定」です。
エコキュートは基本電気料金の安い深夜に自動で沸き上げを行いますが、タンクの湯量が少なくなると昼間でもお湯を沸かします。
電力需要が最も高い時間帯(昼間)にお湯を沸かしてしまうと、電気代節約の効果が弱まってしまうかもしれません。
しかし、ピークカット設定をしていると、設定した時間帯では沸き上げをしません。
電気料金が割高な時間帯の電力消費を抑えられるため、電気代の節約につながります。
ただし、タンクのお湯が減っても沸かさないので、お湯切れする場合があります。
お湯切れしそうな時は、夜間のうちに早めに「沸き増し」スイッチを押すようにしましょう。
ピークシフト・ピークセーブとの違い
ピークシフトは電力需要のピーク時から、使用時間を別の時間帯(主に深夜や早朝)に移動させる機能です。
ピークセーブは電力使用を全体的に抑えることで、ピーク時も含めて省エネを実現することを指します。
それぞれの特徴を比較すると、以下のような表にまとめることができます。
ピークカット | ピークシフト | ピークセーブ | |
---|---|---|---|
目的 | ピーク時の電力使用を削減する | 使用時間をピーク外に移す | 全体的な電力使用量を抑える |
方法 | ピーク時に電気の使用を控える | 時間帯を変更して運転する | 節電や効率的な運転を心がける |
対象時間 | ピーク時(昼間・夕方) | ピーク外(深夜・早朝) | 24時間全体 |
具体例 | 昼間に運転しないよう設定する | 深夜電力を利用してお湯を沸かす | 温度や運転モードを省エネ設定にする |
エコキュートのピークカットのおすすめの設定時間
エコキュートを使う家庭の電気料金プランは夜間は割安な料金となっている一方で、昼間は割高な料金が適用されることが多いです。
また、電気代の安い時間帯はプランによって異なります。
具体的には、23時〜翌7時、22時〜翌8時などと異なっていたり、夏季とその他季で料金単価の設定が異なっていたりと、プランによってさまざまな特徴があります。
たとえば、九州電力の場合は、次のような3パターンのプランが用意されています。
まずは今契約しているプランで、どの時間帯で電気料金が安くなるのかを、しっかり把握しておきましょう。
そして、電気代の安い時間帯以外の沸き上げを制限しておけば、光熱費の節約につながります。
エコキュートのピークカットの設定方法
ピークカット機能の設定方法はメーカーや機種によって異なります。
多くのエコキュートでは、リモコンの設定画面から操作できるようになっているでしょう。
具体的な設定手順の例は以下のとおりです。
- リモコンの設定メニューを開く
エコキュートのリモコンにある「設定」または「タイマー」メニューを選択します。 - 湯沸かしの時間帯を指定
電気料金が安い深夜時間帯(例: 午前1時~午前4時など)を設定。
ピーク時間帯(昼間や夕方)は稼働しないようにタイマーを設定。 - 省エネモードを有効にする
一部の機種では「節約モード」「省エネモード」が選べるため、これを有効にします。 - 動作確認
設定後、リモコンの表示を確認して正しくタイマーが作動しているかをチェックしてください。
三菱エコキュートでは、「ピーク停止」設定と説明されています。
ピークカット中に沸きあげされてしまう原因
ピークカット中に沸きあげされてしまう原因として、以下の6つが考えられます。
- 湯量が不足している
- タイマー設定が正しく行われていない
- 手動操作で沸き上げされている
- 非常運転モードが作動している
- 外気温が極端に低い場合
- その他の要因(機器の故障など)
湯量が不足している
エコキュートのタンク内にあるお湯が足りなくなると、設定された時間帯以外でも自動的にお湯を追加で沸かします。
特に、日中や夕方に多くのお湯を使用した場合、ピークカットの設定があってもお湯を補うためにエコキュートが動き出すことがあります。
湯量の不足を防ぐためには、必要な湯量を見直し、タンク容量を確認してみましょう。
家族全員が1日に使用するお湯の量を確認し、夜間に十分な量を沸かすように設定します。
例:家族4人の場合、1日あたり300~400リットル程度が必要です。
また、使用量がタンクの容量を超える場合、大きなタンクに変更を検討するか、使用量を調整してみましょう。
タイマー設定が正しく行われていない
ピークカットのタイマー設定が無効になっている、または時間設定が正しくないと、意図しない時間帯に湯沸かしが行われることがあります。
このような場合は、設定内容を再確認してみましょう。
エコキュートのリモコンを使って、現在のタイマー設定を確認します。
タイマーが「有効」になっているかをチェックし、ピークカット時間帯が正しく登録されているか確認してください。
設定が正しくない場合は、タイマーをリセットし、再度希望する時間帯(例:夜間の0:00~5:00)を設定してみましょう。
手動操作で沸き上げされている
手動でお湯を沸かす操作をすると、タイマー設定やピークカットの機能に関係なく、エコキュートがお湯を沸かし始めます
また、間違えて手動のボタンを押してしまうことが原因になることもあります。
こうした問題を防ぐためには、なるべく手動で操作をしないことがポイントです。
どうしても手動でお湯を沸かす必要がある場合は、本当に必要なときだけにしましょう。
また、リモコンに「操作ロック機能」が付いている場合は、この機能を使っておけば、誤ってボタンを押してしまうのを防ぐことができます。
非常運転モードが作動している
停電があったり、エコキュートが異常を検知したりすると、「非常運転モード」という特別な運転が始まることがあります。
このモードでは通常のタイマー設定が無効になり、タンク内のお湯を維持するために強制的にお湯を沸かす場合があります。
このような場合は、リモコンを確認してみましょう。
エラーコードや「非常運転中」といった表示があれば、取扱説明書を参考にして原因を調べてください。
問題が解決したら、非常運転モードを解除して、通常の運転に戻しましょう。
外気温が極端に低い場合
冬場など外気温が低いと、タンク内の温度が下がりやすくなります。
そのため、自動でお湯を保温したり、追加で沸かしたりすることがあります。
これを防ぐためには、タンクの保温対策を行いましょう。
タンクの周りに断熱材や保温シートを追加することで、熱が逃げるのを防ぐことができます。
また、冬場は設定温度を少し高めにすることで、頻繁な再加熱を減らすことができます。
その他の要因(機器の故障など)
エコキュートのセンサーや制御装置に問題があると、意図しない時間にお湯を沸かすことがあります。
まず、リモコンにエラーコードが表示されているか確認しましょう。
表示があれば、取扱説明書を見て対応方法をチェックします。
もし明らかな故障や異常があれば、設置業者やメーカーに点検や修理をお願いしましょう。
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