日本イトミック電気温水器「お湯が出ない」は故障?自分でできる応急処置と修理目安ガイド

日本イトミックの電気温水器からお湯が出ない

お湯が出ないの原因は?自分で直せる?

どんな症状だったら修理依頼になる?

そんな疑問に答える記事です。

電気温水器のお湯が出ない症状に見舞われると、つい焦ってしまうかもしれません。

お湯が出ない原因として、一般に経年劣化による部品の故障等が考えらがちです。

しかし一方で、単純な止水栓の開け忘れやフィルターの汚れ詰まりなどが原因のこともあります。

この記事では、日本イトミックの電気温水器のお湯が出ないときに、必ず確認しておきたいポイントを具体的に解説します。

不要な出費やトラブルを避けて、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

まず確認!お湯が出ない時に「自分でできる応急処置」5選

「お湯が出ない」というトラブルに見舞われたとき、すぐに「故障だ!」と結論づけてしまうのは少し早いです。

実は、ご家庭で簡単にチェックできる「故障ではないケース」が非常に多くあります。

まずは修理費用が発生しないか確認するために、以下の5つの応急処置を試してみましょう。

1. ブレーカーが落ちていないか確認する

電気温水器は大量の電気を使うため、安全のために専用のブレーカーが設置されていることがほとんどです。

  • 分電盤の確認:ご自宅の分電盤を開けて、温水器専用のブレーカーが「OFF」になっていないか、または漏電遮断器(真ん中の大きなスイッチ)が落ちていないかを確認してください。
  • リセット:もし「OFF」になっていたら、「ON」に戻してみましょう。これで再び沸き上げが始まり、お湯が出るようになることがあります。

電気温水器に関する一般的なブレーカーの場所については、こちらの記事で解説しています

もしすぐにブレーカーが落ちてしまう場合は、温水器内部で漏電などのトラブルが起きているサインですので、すぐに使用を中止し、専門業者にご連絡ください。

2. リモコンのエラーコード(E○○)を確認する

リモコンが設置されているタイプの場合、必ずリモコンの表示を確認してください。

もし「E01」や「E08」などのエラーコードが表示されていれば、温水器が「どこで、どんな異常が起きているか」を自己診断して教えてくれています。

エラーコードが出ている場合は、一旦温水器本体の電源を切り、数分待ってから再度電源を入れてリセットを試みましょう。

リセットでエラーが消えることもありますが、すぐに再表示される場合は、内部部品の交換が必要な可能性が高いです。

後の見出しで、主なエラーコードについて詳しく解説します。

3. タンクの湯量が減っていないか確認する

イトミックの電気温水器の中でも、お風呂やシャワーに使うような大容量(200L、370L、460Lなど)の貯湯式は、お湯を使い切ってしまうと、当然ながらお湯が出なくなります。これを「湯切れ」と呼びます。

  • 原因:来客やご家族の使用量増加、または電気代節約のために「深夜のみ沸き上げ」設定にしている場合などに起こりがちです。
  • 対処法:リモコンで「満タン沸き上げ」などの一時的な沸き上げ設定に変更するか、次の沸き上げ時間(多くは深夜)まで待つ必要があります。これは故障ではありませんのでご安心ください。

ただし、頻繁にお湯切れが起こるなら、故障というよりも、能力不足のサインかもしれません。

  • 大容量タイプでも:シャワー、台所、洗濯など複数の箇所で同時にお湯を使ったり、お風呂に貯める頻度が急に増えたりすると、タンクのお湯があっという間になくなってしまいます。
  • 解決策:もし設置から10年未満であれば、現在の生活スタイルに合わせて沸き上げ設定を見直すことで解決できる可能性があります。しかし、頻繁に起こる場合は、より大容量の機種や、エコキュートへの交換も視野に入れるべき時期かもしれません。

4. 給水栓・止水栓が閉まっていないか確認する

温水器本体への水の供給が止まっていると、いくら電気を使ってもお湯は作れません。

  • 確認箇所:温水器本体のそばにある給水配管や、水道メーター付近の止水栓が、何かの拍子に「閉」の状態になっていないか確認してみましょう。
  • フィルターの詰まり:長年使用している場合、給水口付近のフィルターに汚れやサビが詰まり、水の流れが悪くなっていることもあります。取扱説明書を参考に、フィルターを掃除することで改善する場合があります。

止水栓は、一般的に電気温水器の本体内部または本体付近にあります。

5. 断水情報・地域トラブルの有無を確認する

ご自身の温水器が原因ではなく、外部環境が原因でお湯が出ないこともあります。

  • 断水:地域全体で水道工事による断水が行われていないか、自治体の情報を確認してみましょう。
  • 給水管の凍結:特に冷え込んだ朝などは、温水器へつながる給水管が凍結して水が流れないことがあります。この場合、気温の上昇を待つか、凍結防止ヒーターが作動しているかを確認してください。

⚠️ その症状は危険!すぐに修理・交換を依頼すべきケース

上記の応急処置を試しても直らない、または該当する原因が見当たらない場合は、注意が必要です。

電気温水器本体の内部で故障が発生している可能性が高いためです。

特に以下のような症状がみられるときは、専門のプロに診てもらうことも検討しましょう。

1. リモコンにエラーコードが頻繁に表示されている場合

エラーコードは、専門業者にとってもっとも重要な情報です。

イトミックの家庭用・小容量製品(ESN・ESDシリーズなど)に見られる主なエラーコードは、ほとんどが部品の交換が必要な故障を示しています。

エラーコード原因対応
E01・E02ヒーター(電熱線)の異常ヒーター交換が必要です。お湯を沸かす心臓部なので、自力での修理は不可能です。
E03・E04温度センサーの異常センサー部品の交換が必要です。お湯の温度を正確に測れず、適切な沸き上げができません。
E08空焚き検知タンク内の水がない状態でヒーターが作動した異常です。給水を確認し、リセット後もエラーが出るならプロにご相談ください。

これらのコードが出た場合、自己判断せず、すぐに修理の専門家に相談するのが最も安全で確実です。

これら以外のコードの場合も、放置せずプロに診てもらう方がよいでしょう。

リセットはあくまで一時的なシステムの再起動です。

リセット後もすぐに同じエラーが出る、またはエラーが全く消えない場合は、部品の故障の可能性がとても高いです。

特にヒーターや基板など、温水器の心臓部の故障である場合、早めにプロに診てもらうことで二次被害を防ぐことにつながります。

3. 水漏れが発生し、お湯の残量がない

温水器の本体や配管の継ぎ目から、ポタポタと水が漏れている場合は、非常に危険なサインです。

  • 危険性:水が漏れることで、温水器内部の電装部品に水がかかり、漏電やショートを引き起こす可能性があります。また、床を濡らすことで家屋の腐食につながります。
  • 原因:タンク内部の老朽化、配管のパッキン劣化、減圧弁や逃し弁の故障など、専門的な修理が必要です。水漏れを確認したら、すぐに電源を切り、水を止めて専門業者を呼んでください。

水と電気は相性が非常に悪いです。

特に電気温水器は200Vの高電圧を使っているため、水漏れは漏電や火災の直接的な原因になり得ます。

ご家族の安全のためにも、すぐにプロの点検を受けてください。

3. 本体から異音・異臭がする場合

「ゴォー」「ブツブツ」「バチバチ」といった普段聞かない異音や、プラスチックや電気が焦げたような異臭がする場合は、加熱やショートが起きている緊急事態の可能性があります。

すぐに電源を落として、専門業者へ点検を依頼しましょう。

4. 経年劣化による寿命(耐用年数超過)

ご自宅の温水器が設置から10年~15年を経過している場合、内部の基板やヒーター、各種弁類などが一斉に寿命を迎える時期に入っています。

このタイミングで修理をしても、別の部品がすぐに故障してしまう「いたちごっこ」になりがちです。

何度も修理を繰り返すことになりかねないため、結局のところ交換費用に近づいてしまうこともあります。

設置年数が長い場合は、「修理」よりも「交換」を検討される方が、結果的に不要な出費を抑えられます。

また、古い機種はメーカーが部品の製造を終了していることが多く、修理したくても部品がないため、急な修理が難しいことも多いです。

故障する前に計画的な交換を検討することをおすすめします。

日本イトミック電気温水器の修理費用や修理日数の目安

保証期間内かどうかで費用が変わる

電気温水器が故障しても、保証期間内であれば無償で修理対応してもらえます。

また、日本イトミックの場合は事前に設置製品の「ご利用開始登録」をしておくと、初回の修理費用の技術料金が無料になるサービスもあります。

修理費用の概算目安は公開されていないので、直接窓口に問い合わせるのが一番です。

まずは、保証票を手元に準備して、製造番号(製造年)を伝えられるように準備しましょう。

メーカー公式窓口への詳しい受付手順はこちらの記事で解説しています。

即日対応が難しい場合もある

日本イトミックの修理サポートは非常に充実しています。

今すぐ修理に来てほしい…!

そう思っても、即日対応できるかどうかは、状況次第です。

実際に、修理が混み合っている場合は、即日対応が難しく、翌日(又は2〜3日後)の対応になることもあります。

できるだけ早く直したい

すぐに来てほしい…!

そんなときには、地元の給湯器の専門業者にも電話などで問い合わせてみましょう。

地元の業者なら、近くなのですぐに駆けつけてくれ、即日対応してくれるところもあります。

また修理費用もメーカー修理に比べると安くすむ場合があります。

日本イトミックの電気温水器の修理業者の探し方と依頼手順

修理費用や出張費が安い修理業者の特徴

修理費用や出張費が安い修理業者の特徴は2つあります。

  • お住まい近くの修理業者、地元の修理業者
  • 自社施工できる技術をもった修理業者

まず、お住まい近くの修理業者や地元の修理業者の場合、出張先が近隣のため当然ながら出張費は安いです。

電気温水器の修理にかかる出張費は、修理担当者の所属拠点から遠くなるほど高く計算されます。

メーカー修理の場合、メーカーが修理業者を指定してくるため、出張費を安く抑えることができません。

なるべく地元の業者にお願いすることで修理費用を安く抑えられます。

※良心的な業者であれば出張費をサービスしてくれることもあります。

次に、自社施工できる技術をもった修理業者は、メーカーや家電量販店などに頼むより、修理費用は安いことが多いです。

なぜなら、メーカーや家電量販店のように、修理を外注する必要がないためです。

基本的にメーカーや家電量販店は、修理作業を別の業者に外注しているため、修理費用は割高になります。

外注マージン分が割高に請求されるため、結果的には損した気分になるかもしれません。

つまり、修理費用が安いおすすめの修理業者の特徴はこの2つとなります。

  • お住まい近くの修理業者、地元の修理業者(出張費が安くなるため)
  • 自社施工できる技術をもった修理業者(外注する必要がないため)

電気温水器の修理をどこに頼むか

給湯器の専門業者を探すときは、電話帳やネット検索で探すことが多いかもしれません。

どの修理業者を選んだら良いか迷ったら、次のポイントを意識して探しましょう。

  • 三菱製の電気温水器の取扱いがある
  • 三菱製の電気温水器の修理工事の実績がある
  • 口コミなどで施工内容が評価されている
  • 保証・アフターサービスが充実している
  • 料金が明朗会計で良心的

まず第一に、必ず三菱製の電気温水器の取扱いがある業者を探しましょう。

業者によっては、三菱製の電気温水器の修理工事の経験・実績がないこともあります。

実績や技術力が乏しい業者に依頼すると、またすぐに壊れてしまうというリスクもあります。

実績豊富で高い技術力をもつ業者なら、独自の保証やアフターサービスを行っているところも多いのでチェックしてみましょう。

思いがけないところで追加料金を請求されて嫌な思いをしないように、料金体系が良心的か、明朗会計になっているか、といった点も、チェックしておくと安心です。

電気温水器の修理の依頼手順

電気温水器の修理業者に問い合わせる手順は、次のとおりです。

  1. まずは専門業者に電話(又はメール)する
  2. 電話で連絡先・品番・訪問日を打ち合わせる
  3. 指定日に専門業者が来る
  4. 修理作業に立ち会う
  5. 修理費用を支払う

まずは各業者のに電話(又はメールなど)で連絡しましょう。

日本イトミックの電気温水器のトラブル内容を具体的に伝えます。

業者によっては、現場の写真を送る必要がある場合もあります。

この時点でもし可能であれば、概算の見積もりをもらい、修理を行うか交換するかの参考にしてください。

続いて、自宅に業者を招いて点検を受けましょう。

この時点で、口頭や写真だけでは伝わらなかった症状を判断してもらいます。

修理の場合、業者の訪問日当日に、そのまま工事に移ることが多いです。

しかし、状況によっては、後日工事というケースもあります。

少しでも早く電気温水器を直してお湯を使えるようにするためにも、完全に壊れてしまう前に点検・修理を受けるのがおすすめです。

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