お風呂のお湯が白く濁る9つの原因!白い浮遊物やカスの正体は?
お風呂のお湯が白く濁る
追い焚きすると白いカスが出てくる
2日目の残り湯に白いものが浮いている
そんな経験はないでしょうか?
お風呂の白い濁り・カス・浮遊物が続くようであれば、水質汚染や水道設備の故障の可能性もあります。
- どんな原因が考えられるのか
- 原因別の対処法について
9つのパターンに分けて、それぞれ解説していきます。
お風呂のお湯はり時にお湯が白く濁る原因
気泡(空気)が発生している
白く濁る原因で最も多いのは、気泡(空気)の発生です。
次のようなケースで発生します。
- 冬季で外気温が非常に低い
- 勢いよく蛇口をひねってしまった
寒い冬は、水道管の中の水も非常に冷えています。
冷えた水を給湯器で温めると、急な温度上昇で空気が膨張し、微細な気泡が発生しやすくなります。
これが原因でお湯が白く濁ったように見えることがあります。
また、勢いよく蛇口をひねった場合も、水道管の中の圧力が急に変わることで、気泡が発生することがあります。
この現象は一時的であり、お湯が安定した温度に達すると気泡は自然に消え、お湯は透明に戻ります。
コップなどの容器にお湯を入れて、しばらく様子を見てみてみましょう。
時間が経つにつれ透明になれば、原因は空気(気泡)だったと考えて大丈夫です。
気泡は、新しい給湯器であっても発生するので、修理や交換は必要はありません。
亜鉛や鉄が混ざっている
いつまでも白く濁ったままの場合には、亜鉛や鉄などの不純物が混ざっている可能性があります。
老朽化した水道管では、配管に使われている亜鉛や鉄が溶け出てしまうことがあります。
亜鉛や鉄は、微量であれば人体にとって必要なミネラルであり、害はありません。
しかし、大量に入っていては、色や匂いも気になるでしょう。
その場合には別の水道管(給水管)へ交換しましょう。
故障で不純物が流出している
給湯器や水道設備のどこかが故障している場合、お湯の品質が悪くなり、白く濁ることがあります。
異常なミネラル成分の堆積、加熱機能の不具合、フィルターやろ過装置の故障などがきっかけで起きます。
- お湯を使ったときだけ濁るのか
- 水を使ったときでも濁るのか
- どこの水道を使うと濁るのか
などを細かく観察して、専門業者に相談しましょう。
工場や施設からの汚染水・水質劣化
自宅だけでなく近所から「お湯が白く濁る」という声がある場合には
- 工事中に水道配管に異変が起こった
- 工場や施設から汚水や廃液が漏れている
などの原因が考えられます。
そのまま使い続けると健康上の被害なども心配です。
水道局や保健所に連絡をして水質検査を依頼してみましょう。
貯湯タンクの汚れが出てきている
エコキュートをお使いの場合、貯湯タンクの汚れが原因で白く濁っている可能性もあります。
貯湯タンク内には水中に溶けていたミネラル成分が沈殿しやすくなっています。
この沈殿している汚れは、白い粉末や粒状の物質として見えることがあります。
この汚れは、通常はタンクの底に溜まる性質があるため、めったに出てくることはありませんが
- エコキュートの貯湯タンクが老朽化している
- 定期的なメンテナンスで水抜きをしていない
という場合には、出てくるお湯が白く濁る可能性も無いとはいえません。
心当たりがある方は、いちどメーカーや専門業者に相談してみましょう。
追い焚きすると白いカスが出てくる原因
風呂釜(追い焚き配管)の湯垢・皮脂汚れ
風呂釜や配管には湯垢や皮脂などの汚れが付着することがあります。
この汚れが追い焚き時に熱され、お湯中に溶け出して白いカスとなって現れることがあります。
原因が、風呂釜の湯垢・皮脂汚れの場合は、風呂釜掃除(配管洗浄)を行いましょう。
清掃の頻度や方法については、給湯器の取扱説明書に掲載されています。
一般的な手順は
- 専用の洗浄剤を準備する
- 浴槽にお湯を貯める
- 洗浄剤を浴槽に投入する
- 追い焚きスイッチをONにする
- 20分〜2時間程度まってスイッチOFF
- 排水する
- すすぎのため浴槽にお湯をためる
- すすぎのため追い焚きスイッチをONにする
- 20分〜2時間程度まってスイッチOFF
- 排水する
給湯器によっては風呂釜の洗浄剤が特定の種類に制限されることがあります。
詳しくは取扱説明書に掲載されているメーカー説明に従って下さい。
浴槽アダプターに付着した”にごり湯系”の入浴剤
にごり湯系の入浴剤は、成分が浴槽アダプターに付着することがあります。
浴槽アダプターは、追い焚き配管と浴槽をつなぐ丸形の装置です。
浴槽アダプターに付着した成分は、追い焚き時に溶け出してきて濁りの原因となります。
見た目には、白いカスのように見えることもあります。
浴槽アダプターのこまめな清掃を心がけましょう。
こちらは三菱製のエコキュートの取扱説明書にのっているお手入れ方法です。
白いカスの問題が頻繁に起こる場合は、使用する入浴剤を見直すことも考慮しましょう。
2日目の残り湯に浮かぶ白い浮遊物の正体
残り湯の皮脂汚れ
白い浮遊物の主な原因の一つは、皮脂汚れです。
入浴時に人の肌から分泌される皮脂がお湯に混ざり、時間の経過とともに浮遊物として浮かんできます。
皮脂は水に溶けにくく、浮遊物として見えることがあります。
2日目の残り湯の場合は、皮脂汚れに加え雑菌も繁殖しやすい環境にあります。
衛生面が気になる方は、こまめな清掃を心がけましょう。
空気中のホコリ・繊維質
別の原因は、空気中のホコリや繊維質な糸くず等です。
- 浴室乾燥機を日常使いしている
- 洗濯物を浴室内で干していた
このような習慣がある場合、浴槽内に細かなホコリが落ちていても不思議ではありません。
浴槽の中の浮遊物を手に取ったときに繊維質であれば、布製品から出たホコリである可能性が高いでしょう。
これらを解決するには、こまめな清掃を心がけ、換気扇もしっかり回しておきましょう。
まとめ
お風呂のお湯が白く濁る9つの原因をまとめると下記のとおりです。
- 気泡(空気)が発生している
- 亜鉛や鉄が混ざっている
- 故障で不純物が流出している
- 工場や施設からの汚染水・水質劣化
- 貯湯タンクの汚れが出てきている
- 風呂釜(追い焚き配管)の湯垢・皮脂汚れ
- 浴槽アダプターに付着した”にごり湯系”の入浴剤
- 残り湯の皮脂汚れ
- 空気中のホコリ・繊維質
濁っている原因をよく観察してみましょう。
心配な場合は専門業者に相談することをオススメします。
- お風呂に入るとお湯が濁るのはなぜ?
-
入浴時に人の肌から分泌される皮脂汚れや入浴剤が原因の可能性があります。
- アパートの蛇口のお湯が白く濁るのは問題ないですか?
-
まずは、コップなどの容器にお湯を入れて、しばらく様子を見てみてみましょう。時間が経つにつれ透明になれば、原因は空気(気泡)だったと考えて大丈夫です。
- お風呂のお湯に浮かんでいる白いカスは何ですか?
-
人の肌から出る皮脂汚れ、にごり湯系の入浴剤、配管の汚れ、などが考えられます。