エコキュートのサイズ容量で失敗しないコツ!家族の人数別のお湯使用量や足りない事例も紹介

エコキュートのサイズやタンク容量は、購入や買い替え時に悩むポイントになります。

設置したエコキュートはサイズ容量によって、1日に使用できるお湯の量が変わってきます。

そこで今回は、家族の人数別に最適なエコキュートのサイズ容量の選び方について紹介していきます。

目次

エコキュートのサイズ容量と実際に使えるお湯の量は違う

サイズ容量と実際に使えるお湯の量

現在では370L、460Lの2種類のサイズが主流とされています。

エコキュートの購入や交換を行うときは、メーカーのカタログを見ながらサイズを選ぶことが多いでしょう。

メーカー説明をみると

  • 4〜7人家族は460L
  • 3〜5人家族は370L
  • 2〜4人家族は300L

と目安が紹介されています。

▼コロナ公式サイトの説明はこちら

出典:コロナ公式サイト

一見すると、370L、460Lなどのタンク容量が、実際に使える湯量だと勘違いしそうになります。

しかし、実際はそうではなく、もっと多くのお湯を使えると知っておきましょう。

なぜなら、370L、460Lなどのタンクに貯めらているお湯は、通常60〜90度の高温のお湯だからです。

実際にはリモコンで設定した給湯温度に合わせて、機械がタンクの熱湯と水道水と混ぜて温度を調整し、蛇口から出湯しています。

そのため、実際に使える湯量は、かさ増しされる水道水のぶん、多くなるのです。

サイズ容量別に、実際に使えるお湯の量はどれくらいになるのかは試算できます。

実際に使えるお湯の量を右側に記載してみたので、参考にしてください。

家族人数おすすめの
サイズ容量
実際に使えるお湯の量
4〜7人460Lサイズ約930L
3〜5人370Lサイズ約750L
2〜4人300Lサイズ約600L
1〜2人180Lサイズ約360L
※【試算条件】タンク内温度80℃、給水温度5℃、使用温度42℃

この表を見ると分かるように、実際には

タンク容量の約2倍のお湯を使える

という目安がつくと思います。

上の試算は、誰でも簡単に計算することができます。

もしご自身で正確に試算したい場合は、こちらの計算式を使って算出してみてください。

▼実際に使える湯量を算出する計算式

使える湯量(L)

=サイズ容量(L)×(タンク内温度℃ ー給水温度℃)÷(使用温度℃ー給水温度℃)

計算例)

  • タンクのサイズ容量は370L
  • タンクの沸き上げ温度は80℃
  • リモコンで設定した給湯温度は42℃
  • 普段の水道水の温度は5℃

使える湯量(L)=370L × (80℃ー5℃)÷(42℃ー5℃)= 750L

上の計算式で分かるように、実際に使える湯量は、温度次第でいくらでも変わってきます。

寒冷地なら水道水の水温は低いでしょうし、冬季はタンクの沸き上げ温度も低くなりがちで、使える湯量が変動します。

地域の特性や季節による変動もあるため、あくまで目安にはなりますが

一般的な地域では、実際に使える湯量の目安はタンクのサイズ容量の2倍

このように考えて差し支えありません。

家族の人数別のお湯使用量の目安

使用量の目安となる項目をピックアップしてみました。

使用シーンお湯の使用量の目安
お湯はり1回180〜200L
シャワー1回30〜100L
※ 風呂と一緒にシャワー利用なら30Lが目安
※シャワーだけですませるなら100Lが目安
洗面台所1人あたり30L

この表を参考に、まずはご家庭のお湯の使用量をイメージしてみるのがオススメです。

例)父親・母親・小学生2人の4人家族

お湯はり1回=200L
シャワー4回=120L(30L×4回)
洗面台所4人=120L(30L×4回)
合計で440L

生活スタイル次第で、お湯の使用量は大きく変わります。

そのため、自分の生活スタイルに合わせて試算するか、リモコンで日々の使用量を実際に確認してみるのが一番確実です。

しかし、今後、家族の人数が変わりそうなときもあるでしょう。

自分でシミュレーションしづらいときは、最初は次のようなイメージでざっくり把握してみると良いでしょう。

  • 1人暮らしが1日に使う湯量目安は200〜300L
  • 2人目以降は1人あたり100〜120Lずつ増えていく
家族構成節水派
の使用量
たっぷり派
の使用量
適した
容量サイズ
使える
湯量
1人200L300L180Lサイズ約360L
2人300L420L300Lサイズ約600L
3人400L540L300Lサイズ約600L
4人500L660L370Lサイズ約750L
5人600L780L460Lサイズ約930L

多少の誤差はあるものの、このようにシミュレーションしてみるとイメージが湧きやすいです。

エコキュートのサイズ選びで失敗?足りない事例を紹介

「湯量が足りない!」と感じるケースで最も多いのは、4人家族で370Lサイズの容量を使っている場合です。

パターンとしてはこのような事例が多いです。

「家を新築するにあたり、担当者の言われるまま370Lをつけてしまったものの、実際に使ってみると足りなかった!

こちらは実際の口コミです。

エコキュート370リットルを入れたのですが、
家族(私、妻、3歳長男、0歳次男)で使うだけでも、
お湯がギリギリか、足りなくなる事が多いです。

当初、家づくりの段階では「370リットルあればじゅうぶん」
と言われ、採用しましたが足りません。

わが家はメーカー標準の370Lタイプ

家族構成は俺、カミさん、長女4歳、次女1歳

現状、普通に使ってたら湧き増ししなくてもギリギリ足りる感じですが、

娘達が1人で入るようになったり、年頃になって優雅に長風呂とかしはじめたら全然足りないと思う

家族構成は、私と夫、4歳の長女、2歳の次女の4人家族です。

毎日湯船をはっていますが1度も追加でお湯を沸かしたことはありません。

ただ冬には、全員がお風呂に入った後には残り50Lと表示されることが何度かあり、焦りました。

担当者に言われるままに370Lにしてまった、という方にとっては、当時の担当者を恨めしく思ってしまうかもしれません。

本来、370Lは4人家族でも「家族全員がまとまった時間帯にお風呂に入る」などの生活スタイルなら充分なサイズです。

ただし同じ4人家族でも、大人ばかりの世帯と、小さいお子様のいるご家庭とではお湯の使い方も違ってきます。

  • 小学校低学年以下のお子様2人
  • お子様は親御さんと一緒にお風呂に入っている
  • 家族がまとまって入浴している

このような生活スタイルであれば、入浴時間も一気に短くなり、お湯の使用量や追い炊きの回数も少なく済みます。

しかし子供が大きくなると、自然とお湯の使用量は増えていきますので、不安に感じるでしょう。

  • 家族の入浴時間がバラバラ
  • 足し湯や追い炊きの頻度が高い
  • 朝風呂・朝シャワーをする
  • 女の子が多い・髪が長い

このような生活スタイルだと、お湯の使用量は一気に増え、370Lのエコキュートでは足りないと感じがちです。

そのため買い替えのタイミングでサイズアップを検討する方が多いです。

370Lと460Lではどれくらい違う?

370Lと460Lでは、使える湯量はどれくらい違うのでしょうか?

さきほどもご紹介しましたが、試算ベースでは使える湯量は約200Lほど増えるイメージになります。

サイズ容量実際に使えるお湯の量
460Lサイズ約930L
370Lサイズ約750L
※【試算条件】タンク内温度80℃、給水温度5℃、使用温度42℃

370Lと460Lの製品本体の価格差は、460Lの方が約10万円〜15万円ほど高くなるイメージです。

決して安くはない金額ですから、慎重に判断したいという方はこちらの記事も参考にしてください。

まとめ

今回は、家族の人数別に最適なエコキュートのサイズ容量を選ぶときのコツをご紹介しました。

ぜひ参考にしてください。

エコキュートの最大容量・最小容量の目安は?

エコキュートの最小容量は180Lで、主に単身者・1人暮らし向きのサイズです。一方、最大容量は550Lで、主に5〜7人以上の大家族向きのサイズとなっています。

エコキュートの370リットルと460リットルの違いは何ですか?

370Lに比べると、460Lで使える湯量は約200Lほど多くなります。価格差は、460Lの方が約10万円〜15万円ほど高くなります。

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