三菱エコキュートエラーP37の風呂循環ポンプとは？解除方法や修理費用・故障の対処法を解説

三菱エコキュートエラーのP37って何？

P37のエラーの原因や解除方法は？

P37の修理費用はいくらかかる？

そんな疑問に答える記事です。

三菱エコキュートエラーP37は、ふろ循環ポンプの異常を知らせるエラーです。

ふろ循環ポンプは、お風呂の浴槽のアダプターに向けた湯の循環を制御するポンプです。

ふろ循環ポンプが故障すると、修理費用はいくらかかるのか、気になる方も多いでしょう。

この記事では、三菱エコキュートにP37のエラーで必ず確認したいポイントを具体的に解説します。

不要な出費やトラブルを避けて、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

三菱エコキュートエラーP37の風呂循環ポンプとは

風呂循環ポンプとは、分かりやすく言うと、お風呂の浴槽アダプターに向けた湯送りやお湯の循環を制御するポンプです。

普段使わない時は循環ポンプは作動せず、浴槽アダプターから全く水（お湯）は出ません。

ふろ自動のお湯はりボタンや追い焚きボタンを押した時に、風呂循環ポンプが動き出し、お湯が出ます。

風呂循環ポンプ異常時の主な症状

P37のエラーが出ているときは、お湯はり時に作動するポンプが正常に動かない状態です。

P37のエラーが出ると、例えば次のような症状が出ます。

主な症状の例

• ふろ自動を押してもお湯が出ない
• 足し湯したいのに足し湯できない
• 追い焚きできない　など

お湯が出ないのも困りものですが、稀に、お湯が止まらない（出続ける）ケースもあります。

一番慌ててしまうのは、浴槽アダプターからお湯が出続けて、浴槽からお湯が溢れ出してしまうときでしょう。

場合によっては、給水配管専用止水栓を閉じて、いったんお湯（又は水）が出るのを止める処置が必要です。

なお、エラーP37が出たとしても「お湯が使えない！」というわけではありません。

風呂循環ポンプが関係するのは、お風呂の浴槽アダプターに向けた湯送りです。

風呂循環ポンプが関係しない次の場所では、問題なくお湯が出ることがあります。

• キッチン
• 洗面所
• お風呂の蛇口・シャワー

ためしにキッチンでお湯側の蛇口をひねってみてください。

正常にお湯が出るなら、他の給湯システムは正常です。

お風呂の蛇口やシャワーもひねってみて、お湯が出るなら使ってOKです。

少し面倒かもしれませんが、一時的な対処として、シャワーで浴槽にお湯はりしても良いでしょう。

風呂循環ポンプ異常の主な原因

ふろ循環ポンプ異常が起きる原因は様々です。

• 経年劣化で循環ポンプが故障し動かなくなった
• 循環ポンプ周辺の汚れ・詰まりが発生している
• 循環ポンプ周辺の風呂配管に不具合が起きた
• 停電などで一時的に誤作動を起こした
• 循環ポンプを制御する基板に不具合がある
• コネクタが抜け落ちている

「ふろ循環ポンプ異常」といっても、循環ポンプの故障が原因とは限りません。

例えば、循環ポンプ周辺の配管（風呂配管）が凍結していると、お湯が流れないために循環ポンプが動きません。

この場合は、循環ポンプの故障ではないのですが、リモコンがポンプのエラーとして知らせることがあります。

原因は１つとは限らず、複数の原因が同時に起きていることもあります。

原因を特定していくのは素人では難しく、プロによる判断が必要です。

三菱エコキュートエラーP37の対処法

メーカーが推奨する対処法

三菱電機が公式サイトで推奨している対処法は次のとおりです

• 使用開始1週間以内の場合はエラー解除を試す
• エラーが再表示されるなら給水配管専用止水栓を閉じて販売店（据付工事店）に連絡
• それでも解決しない場合は「メーカー修理受付窓口」へ連絡

公式サイト説明を確認したい方は、公式サイトFAQをご覧ください▶公式サイトをみる

エコキュートの使用開始した直後に出るエラーは、初期始動に伴う一時的なエラーのことがあります。

そのため使用開始1週間以内の場合は、ご自分でエラー解除を試しても良いでしょう。

エラー解除の方法は機種によって異なりますので、お手元の取扱説明書を確認してください。

通常は「台所リモコンの「日時設定スイッチ」と「給湯温度▼スイッチ」を３秒以上同時に押す。」で解除できます。

それでもエラーが解消しない場合は、給水配管専用止水栓を閉じて販売店（据付工事店）に連絡しましょう。

給水配管専用止水栓とはタンクに向けて給水している栓で、下の図でいくと④の栓です。

もし取扱説明書や保証書を紛失していて、販売店（据付工事店）が不明な場合は、メーカーの修理窓口へ連絡します。

メーカーの修理費用の目安

メーカーへ修理依頼する場合、保証期間内であれば、無償修理できる場合があります。

まずはお手元の保証書や取扱説明書で保証期間内かどうかを確認しましょう。

保証期間を過ぎている場合は、有償修理の扱いとなり、修理費用がかかります。

修理費用は、三菱電機の公式サイトで概算目安が公開されています。

例えば「お風呂の湯はりができない」という症状で、メーカー修理窓口に依頼したときの修理料金の目安は18,700円～66,000円となっています。

修理内容は現場をみてからの判断になるため、修理金額を事前に予想するのは難しいでしょう。

症状別の修理料金一覧はこちら▶症状別の料金一覧を確認する

メーカー修理の特徴

メーカー窓口に修理依頼した場合の修理費用は、次のように計算されます

修理費用 ＝ 技術料 ＋ 部品代 ＋ 出張費

基本的に、機械の一時的な誤作動によるエラーだった場合、部品交換などの修理は不要です。

しかし仮に部品交換などの修理が不要でも、技術料と出張費はしっかり請求されるのがメーカー修理の特徴です。（目安：9,680円～15,180円）

もし可能であれば、先に販売店（据付工事店）に連絡してみましょう。

販売店（据付工事店）の連絡先は、通常は、お手元の取扱説明書や保証書に記載されています。

販売店側の過失（施工ミスなど）の場合は、修理費をサービスしてくれる可能性もあります。

または、地元で信頼や実績のある給湯器の専門業者を知っていれば、そちらに連絡しても良いでしょう。

電話などで問い合わせて具体的な症状を伝えると、必要な応急処置を教えてくれます。

地元の業者であれば、出張費をサービスしてくれたり、良心的な料金体系で修理に応じてくれるところもあります。

一般に、循環ポンプが故障していた場合の交換費用の目安は5〜6万円程度と言われますが、4万円台で交換できるかもしれません。

もし取扱説明書や保証書を紛失していて「メーカー修理受付窓口」に連絡したい場合には、こちらの記事もチェックしてください。

三菱電機の修理窓口は電話番号が複数あるため、混乱しないように注意してくださいね！

三菱エコキュートエラーP37の解除方法

ここからは、三菱エコキュートのエラー解除の手順をご紹介します。

強制解除の手順には２つの方法があります。

台所リモコンからの強制解除の方法

台所リモコンで強制解除する方法はこちら。（一般人向け）

すべてのエラーは、台所リモコンの強制解除で解除（リセット）できます。

すべてのエラーを強制的に解除できますが、異常内容によっては強制解除後も再びエラーが表示されます。

貯湯タンクユニットからの強制解除の方法

貯湯タンクユニットで強制解除する方法がこちら。（業者向け）

貯湯タンクユニットの制御基板内のリセットスイッチ（SW4）を5秒以上押す

貯湯タンクユニットのカバーを外すと、制御基板があります。SW4がリセット用のスイッチです。

制御基板の側からリセットすると、エラーは強制的に解除しますが、リモコンの設定がすべて初期値に戻ります。（電力契約モードは除く。）

そのため、必ず、リモコンの設定をご使用状態に戻す必要があります。

貯湯タンクユニットは、基本的には専門業者が作業する場所です。一般人が触る場所ではありません。

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