長期不在のエコキュート対策とは?3日〜1週間不在なら電源切るより休止設定がお勧め
自宅を1週間不在にすることになった・・
長期不在なら電源切る?それとも休止設定?
冬の長期不在時のエコキュート凍結対策は?
そんな疑問に答える記事です。
必要な対策をしないまま、自宅を長期不在にすると、ムダな電気代を消費するうえタンクが不衛生な状態になります。
自宅を長期不在にするときは、エコキュートの設定や対策が必要です。
この記事では、自宅を長期不在にするときに、必ず確認しておきたいエコキュートの設定や対策を具体的に解説します。
不要な出費やトラブルを避けて、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 長期不在時のエコキュート対策を忘れると、どうなるか
- 長期不在時のエコキュート対策(ケース別)
- 冬に自宅を長期間留守にするときの凍結対策
長期不在時のエコキュート対策を忘れると、どうなる?
ムダな電気代が発生する
長期不在時にエコキュートの設定を変え忘れてしまうと、自動的に保温と沸き上げが行われ、ムダな電気代が発生します。
エコキュートの電源がONでタンクに水が入っている限り、毎日水を温め直す動作が行われるのです。
タンク内の水が沸騰して蒸発すると、減った分の水を注ぎ足して再度沸騰させます。
このように、お湯を使っていないにも関わらずエコキュートが稼働し、無駄に水道代と電気代が発生してしまいます。
不在期間が長いほど光熱費がかさむので、あらかじめ設定を変えておくことを忘れないようにしましょう。
タンク内が不衛生になる
長期不在時のエコキュートでは、タンク内の水が不衛生な状態になってしまいます。
沸き上げが行われずタンク内に水が溜まり続けていると、水垢などが繁殖して水が不衛生になります。
沸き上げが行われている場合でも、何度も再沸騰したお湯になったり、古いお湯と混ざって不衛生なお湯になったりします。
このようにタンクに貯まり続けたお湯は不衛生であるため、入浴には適しません。
結局、タンクの水を捨てて水道代を無駄にするのを防ぐためにも、前もって対策をしておきましょう。
帰宅しても十分なお湯が湧き上がらない
休止設定をせずに不在にすると、エコキュートの自動学習機能が働き、沸き上げ量が減ることがあります。
エコキュートには、使用湯量の自動学習機能があります。
休止設定をせずに不在にすると、この機能が働いたままになってしまいます。
すると、不在期間のお湯の使用量に合わせた沸き上げ量になってしまい、帰宅したときにお湯が足りなくなってしまうことがあります。
このようなことを防ぐため、長期間不在にする場合は休止設定をおこなって行くようにしましょう。
長期不在時のエコキュート対策(ケース別)
3日〜1週間不在にする場合
3日〜1週間不在ならエコキュートの電源切るより休止設定がおすすめです。
旅行などで長期間使用しない時は、沸き上げを休止できます。
沸き上げ休止設定は、設定した期間のみ沸き上げを停止し、帰宅日に合わせて沸き上げを再開する設定です。
例えば、パナソニック製のエコキュートの場合、不在が15日以内の場合は沸き上げ休止機能が利用できます。
帰宅日に合わせた設定をしておくことによりすぐにご使用になれます。
休止設定の手順は次のとおりです。(ここではパナソニックの休止設定の方法を紹介しています。)
1.を押して、で操作します。
2.メニューの「沸き上げ設定」を選び、を押します。
3.▲▼で「休止設定」を選びます。
4.を押します。
5.▲▼で休止期間を合わせ、を押します。
6.を押します。
沸き上げ休止設定の設定方法について、動画で確認したい場合はこちらのリンクから▶パナソニック公式サイト
2週間以上の長期不在になる(空き家になる)場合
2週間以上の長期間、自宅を不在にする場合は、次の2つの対策を行いましょう。
- 電源をオフにする
- タンクの水抜きをを行う
どのメーカーも2週間くらいは休止日数が設定ができますが、それ以上の期間を設定することができません。
2週間を超える長期不在の場合は、電源をオフにして、タンクの水抜きをすることが推奨されています。
例えば、パナソニック公式サイトでは次のように推奨されています。
約1ヶ月以上使用しない時は、配管の凍結防止とタンク内を清潔に保つために水抜きしてください
https://sumai.panasonic.jp/hp/5qa/5_5.html#q_2
ここからは、電源オフ、タンクの水抜き、再開方法の手順を説明します。
電源をOFFにする方法
長期不在前にはまず、エコキュートの電源をオフにしましょう。
オフにすることで沸き上げを含むエコキュートの自動的な動作を防げます。
長期不在時に余計な光熱費がかかるのを防ぐためにも、エコキュートの電源をオフにしてから家を空けるのが得策です。
配線用遮断器(ブレーカー)と漏電遮断器を「切」にすることで電源を切ることが出来ます。
タンクの水抜きの方法
長期不在時には、エコキュートの水抜きを行うことも重要です。
水抜きを行っておくことで、水が不衛生な状態でタンク内に溜まり続けるのを防ぐことができます。
具体的な水抜きの手順は次のとおりです。(ここではパナソニックの2020年モデル以降の水抜きの手順を紹介します)
①ふろ配管の水抜き(浴室リモコンで操作します)
浴そうを空にしてふろ配管に残った水を抜きます。
② タンクの水抜き準備をする(台所リモコンで操作します)
電源を切る直前に操作してください。
10分後、タンク水抜き準備設定は解除されます。
③ 電源を切る
配線用遮断器(ブレーカー)と漏電遮断器を「切」にする。
④ 貯湯ユニット・ヒートポンプユニットの水抜きをする
脚部化粧カバーを取り付けている場合、前カバーを取りはずしてから行ってください。
1.貯湯ユニット内のお湯をすべて排水する
①混合水栓のお湯側と水側を開き、お湯が出なくなるまで出す。
必ず水を混ぜてぬるめのお湯にしてから排水してください。(タンク内を水にする)
②混合水栓の水側を閉じる。
③給水元栓を閉じる。
給水元栓が図の位置に取り付けられていない場合はお買い上げの販売店にご確認ください。
④逃し弁レバーを上げ、排水栓を開く。排水中は逃し弁レバーを下げない。(タンク破損のおそれ)
⑤排水口や排水配管から、水が流れ出なくなったことを確認する。(約80分かかります)
⑥混合水栓のお湯側を閉じる。
2.配管などに残った水を抜く
●すべての栓から水が出るため、周囲に防水処置をしてください。
⑦貯湯ユニットの5か所すべての水抜き栓と非常用取水栓を左に回してゆるめ、ストレーナーははずす。
屋内用の水抜き栓1か所ははずす。(下図参照)
⑧ヒートポンプユニットの水抜き栓(3か所)をゆるめる。(水抜き栓ははずさないでください)
配管途中に水抜きバルブ取り付けられているときは、すべて開いてください。
(工事により取付位置が異なります。不明なときはお買い上げの販売店にご確認ください。)
⑨上記④⑦⑧の栓をすべて開いたまま、水が出なくなるまで放置する。(約1時間)
水が出ないからと栓を閉じると、他の栓から水が出なくなり、冬場の凍結による破損の原因になります。
3.排水口や排水配管から水が出なくなったら
⑩貯湯ユニットの5か所すべての水抜き栓と非常用取水栓を閉じ、
ストレーナーと屋内用の水抜き栓1か所を取り付ける。(下図参照)
⑪ヒートポンプユニットの水抜き栓(3か所)を閉じる。
配管途中の水抜きバルブを開いたときは閉じてください。
⑫排水栓を最後に閉じる。(故障の防止)
⑬逃し弁レバーを下げる。
凍結予防ヒーターを取り付けている場合は、凍結予防ヒーターの電源プラグを抜いてください。
2018年モデルまでの水抜き方法や、動画で確認したい場合やこちらのリンク▶パナソニック公式サイト(不在時の対応2)
家を長期的に空ける際は下記の手順で水抜きを行い、エコキュートの電源も切りましょう。
再開方法
長期不在から帰ってきた時のエコキュートの再開方法は、次の2つの手順です。
- タンク内に水を貯める
- エコキュートの電源を入れ給湯を行う
長期不在から帰ってきた時はまず、タンクが満タンになるまでタンク内に水を貯めます。
タンクに水を張ったら、エコキュートの電源を入れてお湯を作ります。
帰宅後すぐにお湯が使えないのは不便ですが、経済面・衛生面を考慮すると既述の対策を行う方がおすすめです。
すぐにはお湯が使えないことを念頭に、具体的な手順は機種ごとの取扱説明書も確認して給湯を行いましょう。
タンクを満水にする手順について、動画で確認したい場合はこちらから▶パナソニック公式サイト(不在時の対応3)
- 長期間不在で電源オフしていた場合、再開してどれくらいでお風呂に入れる?
-
タンクの水を全て排水していた場合は、まずタンクを満水にしてから電源を入れます。目安としてゼロからタンクを沸きあげるのにかかる時間は7〜8時間です。
注意:冬に自宅を留守にするときの凍結対策
冬の長期不在時のエコキュート凍結対策は?
ここからは、冬季に長期間、自宅を不在にするときの対策を説明します。
水抜きしない場合の凍結対策
冬季に1週間ほど自宅を不在にするときは、ぜひ電源をONにしたまま浴槽に水を貯めて外出するのがおすすめです。
大規模な寒波の到来が予測できている場合には、加えて、蛇口からチョロチョロと水を出した状態にして外出しましょう。
外出前の対策3つ
- 電源は切らずにそのままで
- 浴槽の循環アダプター10cm上まで水をはる
- キッチン等のお湯側の蛇口からチョロ水を出しておく
エコキュートは凍結防止のための安全装置がついており、外気温が一定温度以下になると、自動的に安全装置が作動します。
もし電源オフにした状態で外出してしまうと、安全装置が動きません。そのため電源はオンのままにしておきます。
また浴槽に水をはっておくことで、安全装置が、自動的に浴槽の利用して凍結を防ぐように動いてくれます。
また家の各所に送られる配管の凍結防止のために、蛇口もひねってチョロ水を出しておきましょう。
水抜きする場合の凍結対策
冬季に1ヶ月を超えるほど自宅を長期不在にするときは、凍結対策の方法として、電源オフ、水抜きを行っておきます。
この方法は、エコキュートの安全装置に頼らない原始的な対策となります。
ただし、このときの水抜きには注意点があります。
凍結対策のための水抜きは、タンクと配管の両方で行ってください。
一般的にエコキュートの水抜きはタンクを空にすればOKというイメージがあるかもしれません。
しかし、実際には、凍りやすいのは配管です。
タンクが空になっていても配管に水が残っていると、凍結してしまうリスクがあります。
配管の水抜きは、水道管の水抜き栓から排水するのが一般的ですが、ご自宅の状況により手順が異なる場合があります。
ぜひ、お手元の水道栓の取扱説明書を確認したり、水道局に手順を相談してください。
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