エコキュートとガスを併用する注意点は?後悔する前に知りたいデメリット解説
エコキュートとガスの併用ってできるの?
キッチンだけガスにしたい・・!
そんな疑問に答える記事です。
お料理するときにガスで火加減をみることに慣れていると、オール電化にするのに抵抗があるかもしれません。
ですが、ガスコンロだけは残してエコキュートを導入しているご家庭も沢山あります。
今回は、エコキュートとガスを併用する時のメリット・デメリットや注意点について解説します。
設置後に後悔しないためにも、ライフスタイルに合った給湯器を選ぶためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
- エコキュートとガスの併用は可能?
- エコキュートとガスの併用のメリット・デメリット
- オール電化への移行のメリット・デメリット
- エコキュートとガスを併用するときの注意点
- エコキュートとガスの併用がおすすめな人・オール電化がおすすめな人
エコキュートとガスの併用は可能?
結論から言うと、エコキュートとガス(都市ガス・プロパンガス)の併用は可能です。
併用する場合、給湯器はエコキュートへ交換、台所のガスコンロは変更しないケースが一般的でしょう。
しかし、エコキュートを導入すると、家庭内のガスの利用はコンロだけになってしまうケースが多いです。
家庭内のガスの利用がコンロだけだと、ガスの基本料金などを無駄に感じてしまう方もいるかもしれません。
この記事ではガスの併用について、メリット・デメリットや後悔しないための注意点についてご紹介します。
エコキュートとガスの併用のメリット・デメリット
メリット
エコキュートとガスを併用するメリットは以下の通りです。
- ガスコンロ・ガスファンヒーターなどのガス器具を使い続けることができる
- 昼間の時間帯の電気をガスで賄える
- 停電してもガスが使える
- 給湯のランニングコストを抑えられる可能性がある
- 調理のランニングコストを抑えられる可能性がある
ガスコンロ・ガスファンヒーターなどのガス器具を使い続けることができる
IHクッキングヒーターは、ガスコンロに慣れていると使いにくいと感じたり、調理器具の買い替えが必要などという点を懸念する方が多いです。
しかし、この悩みはオール電化ではなくガスを併用することで解消することができます。
ガスコンロには炎が見えるため火力調節がしやすい、直火・強火で調理ができるといったメリットがあります。
「昔から使い慣れているガスコンロを使いたい」と考える方もいるでしょう。
さらに、乾電池で点火するタイプのコンロがあれば、災害などの停電中にも調理ができるので安心です。
また、ガスファンヒーターは立ち上がりが早く、すぐに足元をあたためてくれることから人気があります。
エアコンでは物足りないという方にとっては、ガスファンヒーターを使い続けられることも魅力のひとつでしょう。
エコキュートとガスの併用ならば、ガスコンロやガスヒーターなど、ガス器具を利用し続けることができます。
昼間の時間帯の電気をガスで賄える
エコキュートを導入した際の電気プランは、「夜間の電気代が下がる」というものになります。
しかし、夜間の電気料金が安くなる分、昼間の電気料金は割高になってしまいます。
つまり、昼間も在宅していて電気を多く使うご家庭では全体的な電気代が高くなってしまう恐れがあります。
ガス併用の場合は、昼間はガスコンロやガスファンヒーターを利用することができるため、全体的な光熱費削減を目指せます。
停電してもガスが使える
オール電化では、停電が起きてしまうとIHやエアコンなどがすべて使えなくなります。
しかし、ガスと併用していれば、乾電池式のガスコンロやガスファンヒーターで調理や冬場の寒さを凌ぐことができます。
給湯のランニングコストを抑えられる可能性がある
エコキュートを導入すると、給湯のランニングコストを減らすことができます。
エコキュートは電気と空気の熱を利用してお湯を作り、タンクで貯めておく給湯器です。
電気料金が安い夜間にお湯を沸かすので、ガス給湯器に比べ、同じ湯量を沸かしたときのランニングコストが安いことが特徴です。
ガス給湯器からエコキュートへ交換すれば、家族の人数やお湯の消費量によって異なりますが、ランニングコストを3分の1以下に抑えられます。
調理のランニングコストを抑えられる可能性がある
ガスコンロはガスを燃やして火が使用可能になる調理器具です。
一方、IHクッキングヒーターは電気の力で電熱線を温め、熱によって調理が可能になる器具です。
一般的に、電気だけでガスと同じ熱量を生むのに必要なエネルギーは、ガスの約10倍必要になります。
エコキュートを導入すると、電力会社の料金プランをエコキュート用のプランに変更します。
このプランは電力料金が昼間や夕方ごろに高くなる傾向がありますが、夕方は帰宅後の調理の時間帯になるご家庭も多いと思います。
つまり、調理のランニングコストはオール電化よりもガスとの併用のほうが抑えられる可能性が高いです。
デメリット
エコキュートとガスを併用するデメリットは以下の通りです。
- 電気とガスの両方の基本料金を支払う
- 太陽光発電や蓄電池のメリットを最大限発揮できない
電気とガスの両方の基本料金を支払う
エコキュートとガスを併用する最大のデメリットは、電気料金とガス料金の両方の基本料金を支払うことです。
以下のように、電気とガスを両方使うと、どちらの基本料金もかかってしまいます。
ガス代=基本料金(固定)+従量制料金(使った分だけ課金される)
電気代=基本料金(固定)+従量制料金(使った分だけ課金される)
「給湯器はエコキュート」「調理器はガスコンロ」など、電気とガスを併用して使用しているとします。
すると、それぞれに基本料金がかかり年間コストが上がってしまいます。
しかし、電気だけで生活するならばガスの基本料金はかかりません。
ガスの基本料金分が月々節約できることで見込めるトータルコストの削減も、長い目で見ると見逃せないポイントとなります。
このように、エコキュートを導入する際にはオール電化に切り替えた方が恩恵が大きいです。
基本的にはオール電化を前提として考えることをおすすめします。
太陽光発電や蓄電池のメリットを最大限発揮できない
太陽光発電や蓄電池を導入している場合、ガスの併用はあまりおすすめできません。
ガス併用の場合、調理の面では太陽光発電や蓄電池の恩恵を受けにくくなるからです。
太陽光発電では、発電した電力の余剰電力でエコキュートを稼働したり、電力料金が安い時間帯に電力会社から買電した電力を蓄電池に蓄えて昼間の消費量を抑えたりできます。
しかし、ガスコンロにはこれらの恩恵は受けることができません。
火災のリスクがある
ガスを使うため、事故による火災のリスクがあります。
小さなお子さんやお年寄りのご家族がいる場合は注意が必要です。
オール電化への移行のメリット・デメリット
メリット
オール電化に移行するメリットは以下の通りです。
- ガスの基本料金がなくなる
- 火災リスクの低減
- IHならお手入れも簡単
ガスの基本料金がなくなる
住宅のエネルギー源を電気に切り替えるため、ガスの契約が必要なくなります。
ガス代=基本料金(固定)+従量制料金(使った分だけ課金される)
電気代=基本料金(固定)+従量制料金(使った分だけ課金される)
「給湯器はエコキュート」「調理器はガスコンロ」など、電気とガスを併用して使用しているとします。
すると、それぞれに基本料金がかかり年間コストが上がってしまいます。
しかし、電気だけで生活するならばガスの基本料金はかかりません。
ガスの基本料金分が月々節約できることで見込めるトータルコストの削減も、長い目で見ると見逃せないポイントとなります。
火災リスクの低減
ガスを使わないため、事故による火災のリスクを大幅に減らすことができます。
小さなお子さんやお年寄りのご家族がいる場合は、オール電化のほうが安心できるでしょう。
IHならお手入れも簡単
IHクッキングヒーターはフラットな調理設備なので、汚れてしまっても一拭きで簡単に掃除することができます。
ガスコンロの掃除は面倒で大変…という方にはおすすめです。
デメリット
オール電化に移行するデメリットは以下の通りです。
- 昼間の給湯や調理が割高になってしまう
- 停電になると何もできなくなってしまう
昼間の給湯や調理が割高になってしまう
オール電化では昼間の給湯や調理が割高になってしまいます。
エコキュートの電力プランは夜間の電気料金が安くなりますが、逆に昼間の電気料金は割高になってしまいます。
そのため昼間在宅している方や、エアコンを一日中付けっぱなしにしているという方は注意が必要です。
停電になると何もできなくなってしまう
オール電化住宅はすべてが電気で動いています。
そのため、停電が起きてしまうとIHやエアコンなどがすべて使えなくなります。
エコキュートとガスを併用するときの後悔しないための注意点
エコキュートとガスを併用するときの注意点として、実際に後悔している事例を紹介します。
ガス併用にして後悔したこと
火事が怖い
一人暮らしをしていた時のワンルームにあったキッチンは電気コンロでした。
結婚して家を建てて、そこで初めてガスコンロを使って料理をしたんです。
冬の朝でキッチンが寒くて、厚い半纏みたいな上着を着ていました。気がついたら袖が焦げていてびっくり!
本当にすぐ気づいて良かったです。それ以来、裾がひらひらしたものや、袖が広がった服は着ていません。
オール電化にしておけばよかった…
新築を建てる地域は都市ガスが通っておらず、ガスにするならプロパンガスのみなので当初はオール電化を考えていました。
しかし太陽光を載せないこと、エコキュートで沸かしたお湯は飲めないこと、お湯切れの可能性など色々な事を考えてガス併用にしました。
給湯器と温水ルームヒーターがガスになります。(コンロはIH、暖房はエアコンと併用)
しかし今更になって光熱費のことを考えるならオール電化にした方が良かったのでは?と後悔し始めています…。
オール電化にして後悔したこと
IHにして後悔
火が出ないので、海苔を炙れない。
フライパンをヒーター面から離せないので、ゴマを煎れない。
チャーハンなどの炒め物のとき、フライパンを返せない。
直火と熱の伝わり方が微妙に違うため、慣れるまで温度の調節が難しかったです。
ヒーターを熱するとなかなか冷めないので、余熱でカレーやシチューが焦げてしまうことがありました。
お湯切れが大変…
オール電化賃貸にすんでマジで後悔してます。。。 深夜電力のみの電気温水器で時間を気にしながらの生活。
ほんまに耐えられません。 仕事の影響で1日に2回風呂に入ることがあり、途中で水風呂になることすらあります。
湯沸かし太郎、風呂バンス等調べましたが、 なんか根本的な解決方法ではない気がします。
ガスだったら、そもそもお金さえ払えば自由だったのに。。。
エコキュートとガスの併用がおすすめな人・オール電化がおすすめな人
エコキュートとガスの併用がおすすめな人
エコキュートとガスとの併用がおすすめな方の特徴は以下の通りです。
- ガスコンロ・ガスファンヒーターにこだわりがある
- 停電災害対策としてリスク分散したい
ガスコンロ・ガスファンヒーターにこだわりがある
いままで使い慣れていたガスコンロを使い続けたい
帰ってすぐにあたためてくれるガスファンヒーターがほしい
という方はエコキュートとガスの併用がおすすめです。
停電災害対策としてリスク分散したい
電気契約・ガス契約にエコキュートを加えることで、非常に強力な災害対策を実現できます。
- 停電が発生してもガスを使える
- 電気とガスの供給が両方ストップしても早く復旧する電気でお湯をつくれる
- エコキュートのタンクに貯められた水・お湯を非常用水にできる
さらに太陽光発電であれば、停電しても日中にエコキュートやエアコンを使うことができます。
蓄電池が加わることで、昼間に発電した電気を貯めておけるので、夜間の停電時でも電化製品の使用が可能です。
オール電化がおすすめな人
オール電化がおすすめな方の特徴は以下の通りです。
- ガスと電気の基本料金がどちらもかかるのをもったいないと感じる人
- 小さなお子様や高齢の方がいて、事故のリスクを減らしたい人
ガスと電気の基本料金がどちらもかかるのをもったいないと感じる人
エコキュートとガスを併用した場合、ガスの基本料金を支払い続けなければいけません。
都市ガスの基本料金は、全国平均で1,000円程度と言われています。
つまり、ガスを併用する場合、オール電化と比較すると、年間約12,000円のコスト高になるわけです。
このガスの基本料金がもったいないと感じる方は、オール電化を目指すのがおすすめです。
小さなお子様や高齢の方がいて、事故のリスクを減らしたい人
オール電化では、直接火を使わないため、事故による火災の発生リスクは低くなります。
そのため、高齢者や小さなお子様がいるご家庭の場合、オール電化はおすすめですです。
また、
共働きで子どもは保育園に預けている・学校に行っている
というような、昼間は家を空けていて電気使用量が少ないご家庭は、オール電化に非常に向いています。
まとめ
ガスと併用するかしないか、オール電化にするか、それぞれにメリット・デメリットがあります。
ご家庭の状況に合わせて導入することでデメリットを感じない場合もあります。
どちらにしても、エコキュートにするメリットは大きく、エコキュートの導入はおすすめです。
ガスを使わない安全面や災害時の水の備蓄、給湯効率が高さなどがエコキュートのメリットとなります。
エコキュートのデメリットであるお湯切れについても、事前に沸きまし設定などで対策することができます。
ぜひ、エコキュートのご相談は坂口ボイラーへ!
当社は熊本県内で迅速対応中です!
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「エコキュートの修理は、どこに頼むといい?」
「エコキュートを、修理すべきか交換すべきか、迷ってしまう」
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ坂口ボイラーにご相談ください。
「修理さえすれば、まだまだ使える」という様々なシチュエーションで、積極的に修理に応じております。
万が一、交換を検討される場合も、坂口ボイラーでは、豊富な種類のエコキュートのラインナップを取り揃えています。
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お使いのエコキュートから他社製エコキュートに切り替えたいという場合にもご相談をお受けしております。
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