温泉ポンプ故障の原因は?お湯が出ない時のNG行動と5大症状別チェック

「突然、温泉のお湯が出なくなった」

営業中の温泉施設でポンプが止まると、営業が難しくなるため、管理者としては冷や汗が出るほど焦りますよね。

温泉施設で使われるポンプは、源泉を地下深くから汲み上げるための「水中ポンプ(井戸ポンプ)」と、汲み上げたお湯を地上で各浴槽へ配管したり、温め直したりするための「循環・加圧ポンプ(渦巻き式)」があります。

この記事では、温泉を汲み上げるポンプ(水中ポンプ)の故障原因に絞って解説します。

循環ポンプの故障原因についてはこちらの記事で解説しています

目次

温泉ポンプ故障の原因を探る前に!感電・火災を防ぐ絶対ルール

見えない水中で動く水中ポンプのトラブルは、一歩間違えると命に関わる重大な事故につながります。

ポンプメーカーの代表である川本製作所のマニュアルでも、強く警告されています。まずは落ち着いて、以下の安全確保を最優先に行動してください。

  • 異常時は直ちに運転停止して電源を遮断!
  • 焦げ臭いままの運転は漏水や火災の原因に
  • 素人判断はNG!プロへの依頼が最速の復旧策

異常時は直ちに運転停止して電源を遮断!

温泉の水中ポンプから普段と違う音がしたり、急にお湯が出なくなったりした場合は、直ちに水中ポンプの運転を停止して電源を完全に遮断してください。

水と電気が交わる温泉施設での漏電は、感電という取り返しのつかない事故を招きます。ブレーカーを落とさずに配電盤を開けたり、水中ポンプのケーブルに直接触れたりする行動は絶対にやめましょう。

川本ポンプ(水中ポンプ)故障時の警告
川本ポンプ(水中ポンプ)故障時の警告

川本製作所の取扱説明書にも「お手入れの際は、必ず電源を遮断して電気がきていないことを確認してください」と強い警告が明記されています。安全を確保するために、まずは以下のサインを見逃さないようにしてください。

異常のサイン発生している可能性今すぐとるべき行動
ブレーカーがすぐ落ちる水中での漏電・断線再投入せず電源オフ
お湯の出が極端に悪いストレーナの詰まり・水位低下運転を止めて目視確認
普段しない異音がする部品の摩耗・異物噛み込み運転を即時停止する

まずは温泉施設と従業員の安全を確保することが、最短で営業を再開するための第一歩になります。

焦げ臭いままの運転は漏水や火災の原因に

「少し休ませたらまた動くかもしれない」「だましだまし使えば今日の営業は乗り切れるかもしれない」といった安易な期待は禁物です。

焦げ臭いニオイがしているのに水中ポンプの運転を続けると、モーターが異常に発熱して完全に焼き付いてしまいます。

モーターが焼き付くと、数十万円という高額なポンプの全交換費用がかかるだけでなく、最悪の場合は配線のショートによる火災や、パッキンが溶けることによる深刻な漏水事故に発展します。

もちろん、予約してくれたお客様にお湯を提供できないのは、施設管理者として非常に心苦しい状況です。しかし、無理に動かして火災や事故が起きれば、温泉施設の存続に関わる大問題になります。

素人判断はNG!プロへの依頼が最速の復旧策

水中ポンプのトラブルは、専門知識を持ったプロの業者に任せるのが一番の解決策です。

温泉ポンプは地下深くの過酷な環境に設置されているため、目で見て簡単に故障原因を特定できるものではありません。

専門用語が並ぶ配線図を見ながら素人が修理に挑戦しても、時間だけが過ぎていき、結果的に事態を悪化させてしまうケースがほとんどです。素人がいじって悪化させてしまうと余計な費用もかかります。

業者を呼ぶと出張費用や修理代がかかりますが、原因探究はプロに依頼する方が圧倒的に早いです。

ご提示いただいた画像資料(川本製作所の故障原因と対策の表)をしっかりと確認いたしました。

先ほどのH2セクションを、画像資料の「5つの現象」と、それぞれの「原因」「対策」に完全に沿う形で、執筆ルールを守ってリライトいたしました。内容をご確認ください。

温泉ポンプ故障の原因は?水中の5大症状別チェック

温泉ポンプ故障の原因を特定するには、温泉施設で起きている現象を正確に観察することが一番の近道です。

水中ポンプは水の中にあり目で直接見えないため、音や水量の変化、ブレーカーの反応から状況を推測するしかありません。

水中ポンプのトラブルは大きく5つの現象に分類されています。

  • ポンプが運転しない
  • 過負荷(過電流)になる
  • ポンプは回るが、水量が少ない
  • ポンプは回るが、水が出ない
  • 振動・騒音がある

ポンプが運転しない

スイッチを入れても水中ポンプが運転しない場合、電気系統にトラブルが起きている可能性があります。

例えば、漏電しゃ断器が切れている、単相結線になっている、断線している、などが故障原因として考えられます。

まずは漏電しゃ断器が落ちていないか、配電盤を確認してください。もし漏電しゃ断器が切れているだけなら、漏電しゃ断器を入れることで復旧します。

単相結線になっている場合は、正しく結線することで対策できます。

しかし、断線している場合は点検・修理が必要であり、電圧が低い場合は購入先に点検・修理を依頼する必要があります。

配線トラブルは素人が直せるものではないため、迷わず専門業者へ連絡してください。

故障原因対策
漏電しゃ断器が切れている漏電しゃ断器を入れる
単相結線になっている正しく結線する
断線している点検・修理する

過負荷(過電流)になる

水中ポンプを動かしても過負荷(過電流)になる場合、モーターに大きな負担がかかっています。

故障原因としては、電圧が低かったり、ポンプの回転方向が逆、または回転部分が片当たりしている可能性が考えられます。さらに、回転部分に異物がかみ込んでいるケースも過負荷の原因になります。

電圧を測定して正常値かどうかを確認しましょう。

ポンプの回転方向が逆である場合は、正しく結線し直すことが必要です。

一方で、回転部分が片当たりしている場合や、異物がかみ込んでいる場合は、購入先に点検・修理を依頼してください。

温泉のお湯に混ざった小石などが挟まっている状態で、何度もスイッチを入れるのは大変危険です。

モーターが焼き付く前に、早めにプロへ点検を任せましょう。

故障原因対策
電圧が低い購入先に点検・修理を依頼する
ポンプの回転方向が逆である正しく結線する
回転部分が片当たりしている購入先に点検・修理を依頼する
回転部分に異物がかみ込んでいる購入先に点検・修理を依頼する

ポンプは回るが、水量が少ない

ポンプは回るが、水量が少ないという場合には次の4つの原因が考えられます。

  • ポンプの回転方向が逆である
  • ストレーナに異物が詰まっている
  • ポンプが摩耗している
  • 配管が詰まっている(破損している)

ポンプの回転方向が逆である場合は正しく結線し、ポンプが摩耗している場合は購入先に点検・修理を依頼してください。

ストレーナの詰まりや配管の詰まり(破損)が原因であれば、点検・修理を行います。

お湯の勢いが弱いと感じたら、まずは電源を確実に切った上で、吸い込み口のストレーナにゴミが詰まっていないか確認してください。

故障原因対策
ポンプの回転方向が逆である正しく結線する
ストレーナに異物が詰まっている点検・修理する
ポンプが摩耗している購入先に点検・修理を依頼する
配管が詰まっている(破損している)点検・修理する

ポンプは回るが、水が出ない

音は元気よく聞こえるのに、お湯が一滴も上がってこない状態は、物理的なエラーが起きています。

ポンプは回るが、水が出ない場合、ポンプが露出している可能性があります。

源泉の水位が下がって水中ポンプが露出しているという可能性もゼロではありません。

また、配管が詰まっている(破損している)場合や、ポンプが摩耗している場合も水が出なくなります。

配管トラブルなら点検・修理を行い、ポンプの摩耗なら購入先に点検・修理を依頼してください。

故障原因対策
ポンプが露出している水位を上げる
配管が詰まっている(破損している)点検・修理する
ポンプが摩耗している購入先に点検・修理を依頼する

振動・騒音がある

「ゴーッ」や「カラカラ」といった異常な振動・騒音がある場合、見えない水中で部品が悲鳴を上げています。

振動・騒音がある場合ポンプが摩耗しているか、据付不良などの可能性があります。

いずれもしっかりと点検・修理を行う必要があります。

お湯が出ていても、異常音や振動がしたら、できる限り水中ポンプの運転を止めてプロの診断を待つのが賢明です。

まだお湯が出るから大丈夫と放置すると、削れた部品が他の部品を破壊し、修理不可能な状態になる恐れもあります。

異常を感じた瞬間に点検を依頼すれば、最低限の部品交換だけで済むかもしれません。

故障原因対策
ポンプが摩耗している購入先に点検・修理を依頼する
据付不良点検・修理する

温泉ポンプ故障の原因に直結!温泉特有の過酷な環境

源泉を汲み上げる地中深くは、一般的な井戸水とは比較にならないほど過酷な環境です。

頻繁に起きる温泉ポンプ故障の原因は、温泉成分による物理的・化学的なダメージの蓄積にあります。

急なトラブルを防ぎ、水中ポンプの寿命を劇的に延ばすためには、温泉特有のメンテナンス基準を知り、泉質に負けない強い材質を選ぶことが重要になります。

  • 泉質が与えるポンプへの過酷な影響
  • 衝撃!初回オーバーホールは据付後1〜6ヶ月
  • SiCなど耐食性素材の選定が長寿命化の鍵となる

泉質が与えるポンプへの過酷な影響

水中ポンプは、硫黄成分や塩分、そして高温という金属にとって最悪の条件に常にさらされています。

硫化水素などの腐食性ガスは金属部品を激しくサビさせ、高い塩分濃度は配管をボロボロに腐食させていきます。

さらに、カルシウムなどの温泉成分(湯の花)がポンプ内部でカチカチに固まり、プロペラのきれいな回転を邪魔することも、温泉ポンプ故障の大きな原因の一つです。

温泉の成分・環境ポンプへの影響発生しやすいトラブル
硫化水素などのガス金属部品の激しいサビ部品の破損・モーターの焼損
高濃度の塩分ステンレスなどの腐食配管の穴あき・水漏れ
湯の花(カルシウム等)内部でのカチカチの固着異物噛み込み・過負荷

「温泉という非常に過酷な液体を相手にしているからこそ、普通の水中ポンプよりも劣化スピードが圧倒的に早い」と理解しておくことが大切です。

SiCなど耐食性素材の選定が長寿命化の鍵

もし現在の温泉施設で数年ごとに水中ポンプが壊れてしまうなら、何度も修理を続けるよりも「温泉の泉質に強い素材のポンプ」へ本体ごと買い替える方が結果的に安上がりになります。

とくに、モーターへの浸水を防ぐ「メカニカルシール」という部品の素材選びが、温泉ポンプの寿命を大きく左右します。

ポンプの部品素材温泉環境での強さ特徴
一般的なセラミック普通砂や温泉成分の固着で摩耗しやすい
炭化ケイ素(SiC)非常に強いダイヤモンド級の硬さで摩耗に超特化
一般的なゴムパッキン弱い高温や特殊成分で溶けたり硬化する
フッ素ゴム(FKM)非常に強い高温の源泉や強烈な硫黄成分にも耐える

通常のセラミック素材ではなく、ダイヤモンドに次ぐ硬さを持ち、砂や腐食に圧倒的に強い「炭化ケイ素(SiC)」や、熱に強い「フッ素ゴム(FKM)」を採用した温泉ポンプも選択肢のひとつです。

業者へ連絡する前に!温泉ポンプ修理の必須確認事項

温泉ポンプ故障の「連絡時に必ず伝えるべき必須情報」をまとめました。

  • まずはポンプ形式・製造番号を正確にメモする
  • 故障(異常)の状況を具体的に伝える
  • 日常のメンテナンスで温泉施設の安定稼働を守る

まずはポンプ形式・製造番号を正確にメモする

業者へ連絡する際、真っ先に伝えるべきなのは「どの機械を使っているか」という正確な情報です。

水中ポンプの取扱説明書や、配電盤の近くにある「銘板(金属のプレート)」には、機械の身分証明書となる大切な情報が記載されています。

業者に伝えるべき項目どこで確認できるか伝えることによるメリット
ポンプ形式(型番)銘板(または保証書・納品書)適合する交換部品を即座に特定できる
製造番号(シリアル)銘板(または保証書・納品書)いつ製造されたか、保証期間内かがわかる

「たしか〇〇メーカーの黒いポンプだったと思う」といった曖昧な情報では、業者は部品を準備できません。

事前にポンプ形式と製造番号をメモして、スムーズに電話口で伝えることができると、業者側も対応しやすいです。

故障(異常)の状況を具体的に伝える

機械の情報を伝えたら、次は「今、温泉施設で何が起きているか」を具体的に伝えます。プロが現場の状況を推測するための重要な判断材料になります。

伝えるべき症状のポイント電話での具体的な伝え方の例
電気の反応はあるか?「漏電しゃ断器が落ちてしまい、入れ直してもすぐ切れます」
音や振動はどうなっているか?「モーター音はしますが、普段よりゴーッという低い音が大きいです」
お湯の出方はどう変化したか?「源泉の水位は十分にありますが、お湯がまったく上がってきません」
異臭は発生しているか?「少し焦げ臭いニオイがしたため、すぐに電源を落としています」

このように具体的な症状を伝えることで、プロの業者は「漏電なら電気工事の手配も必要だ」「水位があるのに出ないなら配管トラブルかもしれない」と、到着前に修理のシミュレーションを組むことができます。

温泉を上手に活用していくために。

温泉施設の命とも言える「お湯」が止まってしまったら、1分1秒でも早い復旧が必要です。

坂口ボイラーは、温泉や宿泊施設などでの豊富な業務用ポンプ修理・ボイラー点検の実績があります。

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