エコキュート水抜きしたことない方必見!オール電化は不要?水抜き後の再開方法や業者訪問時の注意点・費用も解説
エコキュートの水抜きをしたことがないと、
- お湯が臭くなる
- 不純物や汚れが配管や浴槽に溜まる
- エコキュートの寿命が短くなる
などの症状が出やすくなるため
『1年に1回〜2回はメンテナンスとして水抜きをすると良い』
と言われています。
しかし、エコキュートの水抜きをしたことないため
やり方が分からない
自分でやったもののお湯が出なくなった
できれば専門業者に頼みたいけど費用は?
訪問点検は危険なのでは?
と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
また、積雪の多い寒冷地では、
凍結防止のために水抜きをすると良い?
オール電化は水抜き不要なのでは?
といった話を聞く方も多いのではないでしょうか。
今回は、それらの疑問にお答えしていきたいと思います。
エコキュートの水抜きのやり方
エコキュートはメンテナンスとして
『1年に1回〜2回は水抜きをすると良い』
と言われています。
ここで言われている水抜きとは、貯湯タンクユニットの水抜きのことを指します。
元々、エコキュートの貯湯タンクはステンレスでできているため雑菌が繁殖する心配はありません。
それでも水垢や水道水に含まれる不純物がタンク内に蓄積され、底に沈殿します。
その汚れが配管を通ることにより、配管内にも沈殿するようになります。
そのためエコキュートの水抜きをしたことがないと、
- お湯が臭くなる
- 不純物や汚れが配管や浴槽に溜まる
- エコキュートの寿命が短くなる
などの症状が出やすくなると言われています。
どのメーカーのエコキュートも基本的な水抜きの手順は同じです。
本記事では三菱製のエコキュートを例に、手順をご紹介しますので、水抜きを自分で実施したいという方は、ぜひ次の手順を参考にしてください。
事例:三菱エコキュートの水抜きの仕方
こちらは三菱エコキュートの取扱説明書の抜粋です
実際に映像でみたい方はこちらの動画が分かりやすいです
エコキュートの水抜き後にお湯が出ない?
エコキュートの水抜き後に、お湯の出し方がわからない方は、次の再開方法を試してみましょう。
公式動画で貯湯タンクの水抜き後の再開方法が紹介されています
こちらの手順どおりに作業してもお湯が出ない場合、別の原因で、お湯が出ないことが考えられます。
一般的にお湯が出ないとき、次のような理由であれば「待てば解決」します。
- 貯湯タンクがお湯切れしている(満タンになっていない)
- 沸きあげに時間がかかっている
しかし次のような理由の場合は、待っていても解決しません。
- 止水栓が閉まっている
- 混合水栓が故障している
- カートリッジが故障している
- 給水ストレーナのゴミ詰まり
上記のような、作業ミスや機器やパーツの不具合によるものは、待っていても解決しないため原因の特定が必要です。
自分で水抜きをしたことがない方は、無理せず専門業者にお願いしてみるのもおすすめです。
エコキュートの水抜き費用は?
エコキュートの点検を業者に依頼した場合
専門業者にエコキュートの点検を依頼する場合、1〜2万円が相場となります。
水抜きだけを依頼すると出張費など割高になってしまうため、上記の相場で、他の機器もまとめて点検を依頼するのが一般的です。
専門業者に依頼することで、電気配線の状態確認や細かい部品の清掃など、より専門的な部分までフォローしてもらえるのがメリットです。
エコキュートの水抜き・点検訪問業者に注意
エコキュートの点検訪問業者のなかには悪質な詐欺業者もいることがあります。
主な手口としては、何の前触れもなく突然、玄関チャイムを鳴らして訪問してきて
・点検を無料で行い故障を指摘して契約を勧める
・キャンペーン価格で強引に契約を勧める
・ライフスタイル問わずに「安くなる」「便利」と押し売りしてくる
などがあります。
正規のエコキュート点検の場合、いきなり訪問することはありません。事前に案内があるものです。
そのため、突然訪問してきた業者の場合、詐欺である可能性が高いと言えます。事前連絡なしで訪問してきた場合には注意が必要です。
また、正規のエコキュート点検の場合、業者は必ず身分証を提示してくれます。
身分証を提示できない業者や提示された身分証が怪しい業者は、怪しいと考えましょう。
オール電化は水抜き不要なのか?
寒冷地向け:エコキュート凍結防止のための水抜きは必要?
積雪の多い寒冷地で、家を長期間不在にする場合
・凍結防止のために事前に水道管を水抜きをすると良い
と言われています。
たしかに普通の水道管であれば水抜きは有効です。
水は凍ると体積が増え、凍った水は配管を内側から圧迫して破裂させてしまうので、原因となる水を事前に抜いておくことには意味があります。
しかしエコキュートの配管に関しては、水抜きはあまり現実的な対応ではありません。
本記事でお伝えした水抜きは、貯湯タンクユニットの水抜き方法であり、すべての配管から水を抜く方法ではありません。
エコキュートは配管構造がやや複雑なため、エコキュートの構造に詳しい方でない限り、すべての配管から完璧に水を抜くことは難しいでしょう。
仮にエコキュートの配管内の水をすべて抜いたとしても、配管内を乾燥させてしまうため、サビ汚れが剥がれやすくなり、フィルターの根詰まりやサビもれ・故障の原因になります。
エコキュートに関しては凍結防止機能が付いているため、その機能が稼働するようにきちんと対処していれば凍結は防げます。
もし家を長期間不在にする場合は
・ブレーカーは落とさないこと(凍結防止機能を作動させるため)
・凍結防止ヒーターを巻いてONにしておくこと
の2つを事前に徹底しておきましょう。
詳しく知りたい方は下記の記事もチェックしてくださいね
一般地向け:オール電化は水抜き不要?
結論から言うと、エコキュートのメンテナンスである貯湯タンクユニットの水抜きは、すべてのご家庭で必要です。
オール電化だから必要ない、というわけではありません。
しかし、なかには『エコキュートを購入して2〜3年たつが、水抜きをやったことない!』という方もいらっしゃるかもしれません。
水抜きをやったことがなくても、普段から配管洗浄をしていれば特段に問題ないことがほとんどです。すぐに故障につながるわけではないので安心してください。
まずは、取扱説明書を見ながら、配管洗浄を行ってみてください。
エコキュートは一般に5年保証が多いので、少なくとも5年目には点検をして劣化したパッキンなどは交換しておきましょう。
そして、タイミングをみて水抜きもやってみてください。もし不安なら専門業者に点検を依頼してみてくださいね!