エコキュート室外機がうるさくなった!カタカタ音がうるさい?その異音は凍結が原因かも

室外機から聞こえてくる「カタカタ」という音。

人によっては「ブーン」「シャー」「コンコン」などの異音を耳にする人もいるかも知れません。

はたしてそれが正常な運転音なのか、それとも故障なのか気になる方も多いのではないでしょうか。

今回は「エコキュートの室外機から出る音が気になる!」という方にむけて

  • 室外機から出る騒音例4つ
  • 室外機の異音が大きくなったら
  • 室外機の防音対策

などについてご紹介していきます。

目次

エコキュートのうるさい室外機の騒音4つ

エコキュート室外機の騒音その1「ブーン」

お湯の沸きあげ時に生じる「ブーン」又は「ヴーン」という音は、正常運転時に生じる低周波音の可能性があります。

エコキュートの室外機は、ヒートポンプユニットユニットと言われています。

これは、ファンを回して空気を取り込み圧縮して熱を作りお湯をわかす役割があります。

室外機は正常運転時にも低周波音(周波数が100Hz以下の音)を発する特性があります。

冷蔵庫から聞こえる「ブーン」という稼働音を思い浮かべてみてください。

ヒートポンプユニットから発せられる音も、その稼働音と同程度となっています。

ただし、異常に大きい音がするなら、ファンモーターの故障や異物混入の可能性もあります。

正常な運転音のサンプルと比較してみてください。

サンプル

エコキュート室外機の騒音その2「シャー」

ふろ自動などで湯はりをしている最中に「シャー」という音が聞こえてくることがあります。

これは故障ではなく、わきあげしているとき膨張弁が開くことによって冷媒ガスが流れる音が発生している可能性があります。

ただし、異常に大きい音がするなら、故障の可能性もあります。

正常な運転音のサンプルと比較してみてください。

サンプル

エコキュート室外機の騒音その3「コンコン」

お湯の沸きあげをしているときに「コンコン」という音が聞こえてくることがあります。

これは、わきあげの開始時に膨張弁(冷媒ガスの流量を調整する弁)の開度を補正する音が発生しているためです。

これは正常運転中にも生じる音であるため心配はいりませんが、異常に大きい音がするなら、故障の可能性もあります。

正常な運転音のサンプルと比較してみてください。

サンプル

エコキュート室外機の騒音その4「カタカタ」

室外機から聞こえてくる「カタカタ」という音は、正常運転中に生じる共振音の可能性があります。

共振とは、簡単にいうと、音の振動が周囲に伝わって徐々に音が大きくなる現象を言います。

エコキュートは稼働時にファンが回転することから、微弱な振動があります。

周囲に物を置いていると、振動数が近い設置物と共振を起こすことがあるため、共振によってエコキュートや設置物の振動が増幅され、騒音に近しい音になることがあります。

たとえば

  • 配管カバーがカタカタ・ガタガタ音を出す
  • 壁面ビスの緩みで給湯器本体がカタカタ・ガタガタ音を出す
  • 周辺の設備(はしご等)がカタカタ・ガタガタ音を出す

などがあります。

運転中や運転停止後に金属が何かに当たっているような音に聞こえたり、時がたつに連れて音が徐々に大きくなるのが特徴で、故障ではありません。

ただし、ファン自体がカタカタ音を出している場合は注意が必要です。

ファンモーターの経年劣化に伴う異常回転や異物の混入などが疑われるため、故障の可能性があります。

サンプル

エコキュートの室外機がうるさくなったら?

普段は気にならなかったのに、急に室外機の音がうるさくなった

と感じるなら、ファンモーターなどが故障している可能性があります。

冬に室外機のカタカタ音が大きくなったら凍結が原因かも

夏には騒音なんてほとんどしなかったのに

「冬になって急に変な音がするようになった!」

という場合、凍結が原因の可能性があります。

特に寒さの厳しい寒冷地などでは、室外機であるヒートポンプユニット内に入り込んだ雪や水が凍結し、それが原因でファンが回る際に異音が発生することがあります。

そこで初めて「カタカタ」という音を感じる方もいるようです。

症状がひどい場合は、「ガガガー」「ビュルンビュルン」「バルバルバル」といった異音が聞こえてくるケースもあります。

通常の稼働音ではないと感じたら、すぐに沸き上げを停止しましょう。凍結を解消しないまま利用すると、破損の恐れがあります。

凍結の解消方法はこちらを参照してください↓

そして早めに業者を呼んで修理点検を依頼しましょう。

エコキュートの室外機に行う騒音対策

一方で、故障ではないにもかかわらず、正常な動作音を「うるさい」と感じる場合には、修理ではなく騒音対策を検討していく必要があります。

おすすめ!エコキュートの室外機を離す

一番効果的でおすすめな対策は、室外機を移動させ物理的に遠ざけることです。

エコキュートは基本的に夜間にお湯を沸かしています。そのため、騒音が生じる時間帯も深夜になります。

エコキュートの設置場所が寝室に近いと、夜間や寝る前ということもあり、稼働音を騒音のように感じやすくなってしまいます。

テレビのあるリビングや、音が気になりにくく滞在時間が短いトイレの近くに移動するなど、設置場所を検討しましょう。

ちなみに、エコキュートを寝室から離しているのに、なぜか音がよく聞こえる、というケースがあります。

窓や換気口のすぐ近くにエコキュートが設置されていると、隙間から運転音が直接入り込んでしまうため、音が室内に響くようになることがあります。

窓を開けているときや換気扇を回しているときなどに限って気になるのであれば、可能性は高いと言えるため、別の場所を検討しましょう。

また、エアコンの室外機が近くにあれば、音の重なりや共振によって、うなり音が発生してしまうかもしれません。

周囲の機械からなるべく離すようにして、専門業者に相談しながら設置場所を検討してください。

エコキュートに防音フェンスをつける

エコキュートの室外機の正面に防音フェンスをつけるという対策もあります。

最近は、防音に特化した特殊フェンスも開発されていますので比較検討してみても良いでしょう。

ただし、防音フェンスの効果は人によって感じ方が異なるため、それを納得したうえで導入する必要があります。

一番効果的でおすすめなのは、室外機を移動させ物理的に遠ざけることですが、これは、室外機を移動できないときの最終手段として検討してみると良いでしょう。

エコキュートに防音シートなど対策グッズを貼る

近年では、様々な防音・防振グッズが登場しています。

ヒートポンプユニットが発する音が騒音に感じられる、または騒音と連動して発生する振動が気になる場合には、活用を検討しても良いでしょう。

代表的なものを挙げると、

  • ヒートポンプユニットに張り付けて音の拡がりを抑える「防音シート」
  • ヒートポンプユニットの下に敷いて振動を抑える「緩衝材パッド」
  • エコキュート全体を囲む「防音壁」

などがあり、その種類は多岐に渡ります。

これらのグッズはホームセンターやインターネットストアで簡単に購入できます。

ただし、これらのグッズも、安価だからと言って簡易的なものを選んでしまうのは、おすすめできません。

効果を実感できないばかりか、物によっては騒音をより増幅させてしまう恐れがあります。

「何を選んでよいか分からない…」とお困り場合は、専門業者とよく相談した上で、お住いの環境に合ったグッズを選定すると良いでしょう。

エコキュートの室外機だけ交換できる?

エコキュートの室外機だけ、静かなものに交換したい、と考える方もいるかも知れません。

しかし、多くのエコキュートメーカーでは、室外機だけの交換は対応していません。

現在のところ、室外機のみの交換が可能なのは、ダイキンのエコキュートのみです。

多くのご家庭では、エコキュートを丸ごと買い換えることになりかねないため、現実的ではないでしょう。

エコキュートの騒音がうるさいと苦情を言われないために

エコキュートの設置場所によっては被害の対象になるのは、隣家の住人になってしまう場合もあります。

新築でエコキュートを取り入れました、1ヶ月ほどたったところ隣家から夜中のエコキュートの音がとても気になるといわれました。 密集住宅ではないのですが、振動が気になるとのことです

https://question.realestate.yahoo.co.jp/knowledge/chiebukuro/detail/1153654611/

設置した後に苦情を言われトラブルになることは避けたいものです。

設置する前に事前に説明をして、理解を得られてから設置を決定するようにしましょう。

また、お隣の寝室に近い場所などに設置することは避けるようにしましょう。

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