コロナエコキュートエラーE14の湯張電磁弁とは?解除方法や修理費用・対処法を解説
コロナエコキュートエラーのE14って何?
E14のエラーの原因や解除方法は?
E14の修理費用はいくらかかる?
そんな疑問に答える記事です。
コロナエコキュートエラーE14は、湯張電磁弁の故障または風呂配管の詰まり、断水や凍結を知らせるエラーです。
湯張電磁弁とは、お風呂の浴槽のアダプターに向けた湯送りやON/OFFを制御する弁です。
湯張電磁弁の修理費用はいくらかかるのか、気になる方も多いでしょう。
この記事では、コロナエコキュートのH14のエラーで必ず確認したいポイントを具体的に解説します。
不要な出費やトラブルを避けて、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 湯張電磁弁とは何か
- エラーの主な症状や原因
- メーカーが推奨する対処法
- メーカーの修理費用の目安
- エラーの強制解除の方法
- 電磁弁の場所やコネクタ抜けのFAQ
コロナエコキュートエラーE14の湯張電磁弁とは
湯張電磁弁とはお風呂の浴槽アダプターに向けた湯送りのON/OFFを制御する弁です。
普段使わない時は電磁弁は閉まっており、浴槽アダプターから全く水(お湯)は出ません。
ふろ自動のお湯はりボタンを押した時に、エコキュートの制御基板から電気信号が送られて電磁弁が開き、お湯が出ます。
湯張電磁弁の閉止異常の主な原因
湯張電磁弁の閉止異常が起きる原因は様々です。
- ゴミが混入して弁が詰まった
- 経年劣化で弁が固着し動かなくなった
- 停電などで一時的に誤作動を起こした
- 開閉を制御する制御基板に不具合がある
- コネクタが抜け落ちている
原因は1つとは限らず、複数の原因が同時に起きていることもあります。
原因を特定していくのは素人では難しく、プロによる判断が必要です。
湯張電磁弁の閉止異常時の主な症状
E14のエラーが出ているときは、湯はり時に作動する電磁弁が正常に開閉できていない状態です。
E14のエラーが出ると、例えば次のような症状が出ます。
主な症状の例
- ふろ自動を押してもお湯が出ない
- ふろ自動のお湯が出続ける(止まらない)
- 勝手に足し湯され続ける
- 足し湯したいのにできない など
一番慌ててしまうのは、お湯が止まらない症状のケースです。
浴槽アダプターからお湯が出続けて、浴槽からお湯が溢れ出してしまいます。
場合によっては、給水専用止水栓を閉じて、いったんお湯(又は水)が出るのを止める処置が必要です。
給水専用止水栓はタンクに向けて給水している栓です。
給水専用止水栓は、貯湯タンク下部についています。
基本的な場所は上図のとおりですが、詳細は取扱説明書を確認してください。
ふろ配管の詰まりが原因のケース
湯張電磁弁が正常でも、E14のエラーが表示されたり、お湯が出ない症状が出ることがあります。
それは、具体的には次のケースです。
- 断水している
- 止水栓が閉じている
- 配管が凍結している
- 配管が汚れて詰まっている など
これらが原因の場合は、その原因を解消することで、エラーが解消されることがあります。
コロナエコキュートエラーE14の対処法
メーカーが推奨する対処法
コロナが公式サイトで推奨している対処法は次のとおりです。
- 断水時は、断水対応を行う
- 給水専用止水栓の閉止時は、止水栓を開ける
- 配管凍結時は、自然解凍を待つ
- 浴槽アダプターが詰まっている場合は、掃除する
- ふろ配管が汚れて詰まっている場合は、ふろ配管の洗浄をおこなう
- エラーをリセットしても再発するようなら修理を依頼する
公式サイト説明を確認したい方は、こちらの公式サイトをご覧ください▶公式サイトをみる
エラーコードE14の処置方法サイトのリンクを押すと、具体的な対処の手順を教えてくれます。
① 断水時の断水対応のステップ
断水時の対応は次の手順で行います。
- 断水中は、給水専用止水栓を閉じる
- 断水解除後は、蛇口をひねって泥水や空気を出す
- 蛇口から泥水や空気が出なくなったら、給水止水栓を開ける
災害等で断水しているときは、水道管内部に泥水が発生している可能性があります。
この泥水がエコキュートのタンクに入らないようにするために、まずは給水止水栓を閉めてください。
エコキュートの給水専用止水栓の場所は、ご家庭によって異なります。取扱説明書を参考にしましょう。
断水解除後は、まず家のどこかの蛇口をひねって泥水や空気を出します。
給水専用止水栓の場所がすぐに分からなくても、とりあえず蛇口をひねって泥水や空気を出し続けましょう。
泥水や空気が出なくなるまで水を出し続けて排水してください。
このときの排水の注意点は、必ず混合水栓のレバーを水側にひねることです。
混合水栓のレバーをお湯側にひねってしまうと、エコキュート内に泥水が入りこむリスクがあります。
その後、蛇口から泥水が出ないことを確認してから、エコキュート給水専用止水栓を開けて下さい。
そして最後に、エラー解除を行います。そうすれば、再び使えるようになることがあります。
※エラー解除の方法は、後で説明します。
②給水専用止水栓が閉じているときの対応
給水専用止水栓が閉じているときは、給水専用止水栓を開けましょう。
給水専用止水栓を開けた後に、エラー解除(リセット)すれば再び使えるようになります。
給水専用止水栓の場所は、ご家庭によって異なるため、お手元の取扱説明書を確認するか販売店に確認してください。
③ 凍結時の対応ステップ
配管が凍結して水(又はお湯)が流れないときは、配管が自然に解凍するのを待ちましょう。
自然解凍後に、エラー解除(リセット)すれば再び使えるようになります。
※エラー解除の方法は、後で説明します。
自然解凍を待っていられない方は、解凍を専門業者に依頼してください。
こちらの記事もぜひ参照してみてくださいね。
④浴槽アダプターが詰まっているときの対応
まずは、浴槽循環口のアダプターのカバーを取りはずします。
その後、歯ブラシなどでフィルターのゴミや湯垢などの汚れを落としてください。
⑤ふろ配管が汚れて詰まっているときの対応
ふろ配管の洗浄方法についてはこちらの公式サイトに説明があります▶公式サイトをみる
基本的な手順は次のとおりです。
- おふろにお湯をためる。(残り湯でもOK)
- おふろに洗浄剤を溶かす。
- リモコンで「さし水」もしくは「ぬるめ」スイッチを3秒以上押す。(洗浄)※
- 「配管洗浄」もしくは「クリーニング」が消灯したら、おふろの水(お湯)を排水します。
- 浴槽循環口のカバーを取りはずし、歯ブラシなどでフィルター部のゴミや湯アカ等の汚れを落とす。
- おふろに水がないことを確認して「さし水」もしくは「ぬるめ」スイッチを3秒以上押す。(すすぎ)
※リモコンのスイッチの場所や洗浄方法は、機種によって異なります。詳細は、お持ちの取扱説明書を参照してください。
メーカー修理費用の目安
保証期間を過ぎている場合には、有償修理となります。
しかし、コロナの公式サイトをみても修理費用の概算目安が公開されていません。
そのため、修理費用を正確に把握するには、直接コロナの修理窓口に問い合わせるしかありません。
エコキュートの一般的な修理相場は、他社メーカーが公開している修理料金が参考になります。
三菱・パナソニック・ダイキンの場合は、エコキュートの修理費用の目安が公開されているので参考にしてみてください。
どのメーカーも、だいたい次のような相場感となっています。
- 出張・点検のみ(修理なし)なら5,000円〜15,000円程度
- 混合弁・サーミスタ等の部品交換なら20,000円〜40,000円程度
- 制御基板やリモコンなど電気系統部品交換なら30,000円〜60,000円程度
ぜひ、他社の修理相場を確認してみてください。
正確な金額は、コロナの修理窓口に直接きくのが一番確実です。
電話窓口で問い合わせれば、だいたいの修理費用の目安を教えてくれます。
ただし、現場の状況によっては実際には目安金額を大幅に超える見積もり額となる場合もあります。
メーカーの出張費用は高い?
メーカー修理に依頼するときに注意したいのが、出張費などの取扱いです。
メーカーに修理依頼すると、メーカーが担当者を現場に派遣することになります。
万が一、現場で状況を確認した結果、部品交換などの修理をしない(修理不要)となった場合でも、出張費がかかります。
メーカーの修理費用が高いと感じる場合には、給湯器の専門業者への依頼も検討してみましょう。
給湯器の専門業者は、メーカーに比べると良心的な料金体系になっていることが多いです。
とくに、近隣のお住まいの地域で活動している給湯器の専門業者なら
- 出張費が割安
- 見積もり費用がかからない
といった料金体系で対応してくれる業者もあるため、ムダな出費を抑えれらることがあります。
当社は熊本県内で迅速対応中です!
▶熊本県内のエコキュート修理のご相談はこちら
コロナエコキュートエラーE14の解除方法
エラーは、一時的な誤検知・誤作動により表示されることがあります。
この場合は、ご自分で一度リセットをかけることでエラーごと消えて、エコキュートが復帰する場合があります。
そのため、まずはご自分でリセットを試してみても良いでしょう。
タイプごとにリセット方法が違いますので、お使いの台所リモコンを確認し、リセットを行うようにしてください。
▼リセット方法はこちら
これで正常に動作するようであれば一時的な誤作動、誤検知だった可能性がありますので、様子を見ながら使用して大丈夫です。
もし、いちど自分でリセットを試みたにも関わらず、【復帰しない 又は 再発する】場合は、専門業者へ【点検・修理】を依頼しましょう。
熊本県内で迅速対応中!ぜひ坂口ボイラーへご連絡を
「コロナエコキュートの修理は、どこに頼むといい?」
「コロナエコキュートを、修理すべきか交換すべきか、迷ってしまう」
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ坂口ボイラーにご相談ください。
「修理さえすれば、まだまだ使える」という様々なシチュエーションで、積極的に修理に応じています。
万が一、交換を検討される場合でも、坂口ボイラーでは、豊富な種類のラインナップを揃えています。
コロナ製のエコキュートに関しても在庫を豊富に確保しており、割引価格でご提供しています。
コロナ製のエコキュートから他社製エコキュートに切り替えたいという場合にもご相談をお受けしています!
当社は熊本県内で迅速対応中です!
▶熊本県内のエコキュート修理のご相談はこちら
電磁弁の場所や部品交換・コネクタ抜けについてのFAQ
- コロナエコキュートエラーE14の電磁弁の場所はどこ?
-
エコキュートの機種によって配置は異なりますが、一般的にはエコキュートの上部(通常は風呂混合弁の近く)にあります。正確な位置は現物や図面を見て確認する必要があります。
- コロナエコキュートの電磁弁の部品交換は自分でDIYできる?
-
DIYよる修理はおすすめできません。DIYによる悪化はメーカー保証対象外となるうえに、うっかり他の部品を損傷して故障が悪化する、不要な出費が増える、などのリスクがあり、すべて自己責任となります。
- コロナエコキュートの電磁弁はどこで購入する?
-
電磁弁は一般市場には出回っていません。オークションサイトなどで稀に見かけることがありますが、不良品が混ざっていることがあるため、避けたほうが良いでしょう。コロナ製のエコキュートを扱っている給湯器の専門業者に問い合わせれば、純正品を購入できることがあります。
- コロナエコキュートのコネクタ抜けとは?
-
一般に、弁には、電気信号を流すためのコネクタが接続されています。このコネクタが抜けていると基板の指示が弁に伝わらず動作に不具合が起きるため、コネクタが抜けていないことを確認する必要があります。