エコキュートの漏電遮断器が上がらない・落ちる原因は？修理代やテストボタンの操作も解説

漏電遮断器が頻繁に落ちてしまう原因は？

漏電遮断器が落ちて上がらないのですが、なぜですか？

修理費用は高いのでしょうか?

そんな疑問に答える記事です。

エコキュートの漏電遮断器が落ちて上がらなくなってしまうと、電源が入らなくなって焦ってしまいますよね。

この記事では、エコキュートの漏電遮断器が落ちる・上がらない原因に関して、具体的に解説していきます。

不要な出費やトラブルを避けて、落ち着いて対処するためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

エコキュートの漏電遮断器が落ちる・上がらない原因

漏電遮断器とは

漏電遮断器は、漏電電流を感知して0.1秒以内に電源を遮断する装置です。

エコキュート本体（貯湯タンク）の下部に電源である漏電遮断器が設置されています。

また、玄関にある分電盤にも漏電遮断器（漏電ブレーカー）がついています。

アンペアブレーカーの右側にあるつまみであり、一般的に赤と黄色のスイッチが付いています。

分電盤の漏電ブレーカーを元に戻しても再度落ちてしまうのであれば、家電製品のいずれか、もしくはエコキュートが漏電している可能性があります。

使用を継続することは危険なため、電力会社へ問い合わせをした上で点検してもらい、問題がないことを確認してから使用を再開しましょう。

漏電遮断器が落ちる原因

漏電遮断器は漏電を感知すると安全のために電源を遮断するため、漏電遮断器が落ちてしまいます。

漏電が起こる原因は以下のようなことが考えられます。

• 水漏れが起こっている
• コンセントの差し込みが甘い
• 電源ケーブルが破損している
• 大雨や台風などの自然災害によって浸水した

水漏れが起こっている

エコキュートからの水漏れによって、配線の絶縁などがふやけ、そこから漏電が発生します。

エコキュートからの漏電を発見した場合、稼働をさせずに専門業者に見てもらうようにしましょう。

コンセントの差し込みが甘い

コンセントの差し込みが甘いと、隙間からチリやホコリなどが溜まっていきます。

チリやホコリは湿気を吸いやすく、より電気を通りやすくしてしまうことから、漏電を発生させる原因となってしまう可能性があります。

コンセントは毎日使うものであるため、差し込みが甘くなってしまうこともあるでしょう。

漏電を防ぐためにも、コンセントの差し込みはこまめにチェックするようにしましょう。

電源ケーブルが破損している

ネズミなどの害獣によってケーブルをかじられるなど、絶縁やケーブル自体の破損により、漏電が起こる可能性があります。

また、エコキュートは屋外に設置されていることが多いため、気づかないうちにケーブルが傷つき、漏電している可能性も考えられます。

エコキュートが屋外に設置されている場合、こまめに状態を確認するようにしましょう。

大雨や台風などの自然災害によって浸水した

大雨や台風などの自然災害によって浸水してしまった場合でも、エコキュート内が傷んでいたり、配線に影響が出ている可能性が高いです。

浸水してしまった場合は、エコキュートを稼働させず、専門業者に見てもらうようにしましょう。

エコキュートを十年近く使用している場合、エコキュート自体の寿命が近づいているため、買い替えも検討したほうが良いでしょう。

漏電遮断器が上がらない原因

漏電遮断器が上がらない原因は以下のようなことが考えられます。

• レバーの位置が中間になっている
• 経年劣化によって正しく機能しない

レバーの位置が中間になっている

レバーの位置が中間になっていませんか？

ちゃんと上まであげないと、戻ってきてしまいます。

レバーを一旦下まで下げてから、再度レバーを上げてみてください。

レバーを上げてもそれでも落ちるなら、エコキュートの不具合や漏電による故障が考えられます。

この場合、メーカーや専門の修理業者に連絡して点検修理してもらうようにしましょう。

経年劣化によって正しく機能しない

エコキュートの寿命は10年~15年です。

10年前後エコキュートを使用していると、経年劣化によって故障しやすくなります。

この場合、修理をしても数年後には故障するといったことが起こることも珍しくありません。

さらに、10年以上が経つエコキュートの場合、交換できる部品がなく、修理を行うことができないケースもあります。

交換部品の在庫がメーカーに在庫がない場合は、新しいエコキュートを購入するしかありません。

テストボタンで漏電遮断器に不具合がないか確認する

漏電遮断器自体が上がらないと、電気を使えなくなってしまいます。

そのため、すぐに電気業者に見てもらい、遮断器の交換等をする必要があります。

しかし、すぐにの手配が難しく、どのお部屋の電気も使えないなんてことがあるかもしれません。

漏電遮断器に不具合がないか確かめるために、テストボタンが装備されています。

正常に作動しているか確認できる

テストボタンは、漏電遮断器が漏電を感知したときに遮断できる正常な状態にあるかどうかを調べるためのものです。

漏電が起こると電気代の上昇や火災リスクも高まってしまいます。

テストボタンが正しく機能するか、定期的なチェックができるようにしておきましょう。

基本的に、漏電遮断器の近くには「テスト」と記載されたボタンが装着されています。

その近くに押し込まれているようなボタンも見つかりますが、こちらは「漏電表示ボタン」です。

テストボタンの使用方法

分電盤にある漏電遮断器が「入」の状態であることを確かめ、テストボタンを押します。

このとき、問題なく機能しているならば押し込まれていた漏電表示ボタンが飛び出し、住宅内の電気が切れるでしょう。

異常がなければ、電力を元の状態に復旧させます。

漏電表示ボタンを再度押し込み、漏電ブレーカーのつまみを「入」に戻せば電気が流れます。

つまみが中央部で停止してた場合は、つまみを1度降ろしてまた上げてみましょう。

作動しなかった場合は

テストボタンを押しても何も変わらない場合は、テストボタンの故障と漏電遮断器自体の故障が考えられます。

その場合は早急に漏電ブレーカーを交換する手配をしましょう。

エコキュートの漏電遮断器が上がらない場合の修理費用の目安

お使いのエコキュートが保証期間内であれば、無償修理できる場合があります。

まずはお手元の保証書や取扱説明書で保証期間内かどうかを確認しましょう。

保証期間を過ぎている場合は、有償修理の扱いとなり、修理費用がかかります。

修理費用の目安

修理費用の相場は7,000円~30,000円程度です。

一般的な費用の内訳目安は以下のようになっています。

作業内容	費用の目安
基本調査	6,000円程度
測定器による調査・設備や機器の分解	3,000円~
分電盤の調査	7,000円~
漏電している回路の特定・原因調査	10,000円~
漏電ブレーカー交換	15,000円~
絶縁処理	3,000円~
高所・床下・壁の中での作業	15,000円~
コンクリートの穴あけ	11,000円~

この他、業者によっては出張費や駐車場代などさまざまな費用が追加されるケースがあります。

故障状況によって修理内容も大きく変わるため、修理金額を事前に予想するのは難しいでしょう。

正確な費用が知りたい方は、一度無料の見積もりを取ってみるのがおすすめです。

メーカー修理の特徴

メーカー窓口に修理依頼した場合の修理費用は、次のように計算されます。

修理費用 ＝ 技術料 ＋ 部品代 ＋ 出張費

現場点検の結果、仮に部品交換などの修理が不要だった場合でも、点検料と出張費はしっかり請求されます。

メーカーの窓口に依頼すると出張・点検だけでも14,500円〜19,000円かかるため、高いと感じる方も多いかもしれません。

もし可能であれば、先に販売店（据付工事店）に連絡してみましょう。

先に販売店（据付工事店）に連絡するメリット

万が一にも販売店側の過失（施工不良や施工ミスなど）だった場合、修理費をサービスしてくれる可能性があります。

販売店独自の延長保証を利用している場合も、保証期間内であれば無料で修理してもらえます。

販売店（据付工事店）の連絡先は、通常は、お手元の取扱説明書や保証書に記載されていますので確認しましょう。

地元の給湯器の専門業者に連絡するメリット

地元で信頼や実績のある給湯器の専門業者を知っていれば、そちらに連絡しても良いでしょう。

電話などで問い合わせて具体的な症状を伝えると、必要な応急処置を教えてくれます。

地元の業者であれば、出張費をサービスしてくれるところもありますし、良心的な料金体系で修理に応じてくれるところもあります。

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