エコキュート寿命20年は本当?実際の耐用年数や症状・平均寿命を伸ばす方法!口コミ知恵袋の内容も

エコキュートの寿命は10年〜15年と言われています。

しかし

・15年を過ぎても使っている
・実際には20年以上もつのでは?

という声もあります。

実際のところ、エコキュートの寿命は何年もつのでしょうか?

今回は、

・余計な出費がかからないようにエコキュートを長持ちさせたい

という方のために

・エコキュートの寿命は何年なのか
・エコキュートの交換・買い替え時期の症状
・エコキュートの寿命を伸ばす方法

について解説していきます。

目次

エコキュートの寿命は何年なのか

一般的な平均寿命は15年

一般に、各メーカーは、エコキュートの耐用年数を10年~15年としています。そのため、エコキュートの寿命は10年〜15年と言われています。

ただ、実際にはエコキュートの部品ごとに寿命は異なっています。

出典:中国電力 公式サイト

エコキュートは本体だけでなく機械や部品ごとに重要な役割があるため、メーカーも機械や部品ごとに保証期間を分けていることが多いです。

下記は各メーカーが保証している、主な機械や部品ごとの保証期間は下記のようになっています。

メーカー本体ヒートポンプ貯湯タンク
パナソニック1年3年5年(缶体)
コロナ2年2年2年(缶体)
三菱2年3年5年(缶体)
ダイキン1年3年5年(缶体)
日立1年3年5年(缶体)
東芝5年5年5年

実際のエコキュートは保証期間より長持ちすることがほとんどです。

一般に、エコキュートのヒートポンプの寿命は、5年~15年程度と言われています。

ヒートポンプでは、空気の熱を熱交換器で冷媒に集め、その冷媒を圧縮機で圧縮して高温にし、高温になった冷媒の熱を水に伝えてお湯を沸かしています。

このヒートポンプが壊れてしまうと、お湯が作れなくなってしまいます。

エコキュートにとってヒートポンプは熱を作る心臓部ともいえる重要かつ繊細なパーツとなっており、各メーカーもヒートポンプについてはやや保証期間が短めになる傾向があります。

一方、エコキュートの貯湯タンクユニットの寿命は、10年~15年程度と言われています。

貯湯タンクとは、ヒートポンプで作ったお湯を貯めて保温するタンクです。

貯湯タンクには、給湯熱交換器、お湯を循環させるポンプ、給水ポンプ、サーミスタ、電装基板など様々な部品が入っています。

貯湯タンクが故障するとお湯が出なくなったり、自動湯はりが出来なくなったりします。

実際の寿命は20年以上は本当?口コミの声

実は「エコキュート」は、2001年に誕生し、発売が開始されました。

初めてエコキュートを世に送り出したのは給湯器専門メーカーのコロナです。

出典:コロナ公式サイト

ようやく実際の寿命のデータがとれるようになったため、2021年頃から徐々に

『実際には20年以上もつのではないか?』

といった噂が出始めているようです。

しかし実際のところ『20年以上経つが全く問題なく使っている』という声はあまり聞きません。

どんなに長くとも、15年経過した頃から不具合が出て、交換したという声が多いです。

ご家庭によっては、15年経過しても使っている方もいらっしゃいますが

『そろそろ潮時かも』と不安を抱えながら、修繕して使っているようです。

https://twitter.com/sanoari/status/1495970244556632067?s=20

エコキュートの耐用年数について、各メーカーは10年~15年としています。

探してみると15年以上使用している人もいて、実際に耐用年数を超えても使用はできるのですが

機械の劣化に伴い電気を無駄に消費するようになってくるので注意が必要です。

また、基本的に、大手家電メーカーの部品供給は10年で終了することが少なくありません。

10年を超えて故障した場合、たとえ修理対応できそうな症状であったとしても

部品供給が終了している(部品が入手できない)ため修理できません

と言われてしまうケースもあります。

エコキュートを修理しながら長く使い続けたいと考える方は、最初に商品を選ぶ段階で

部品供給の期間が長めに設定してある給湯器専門メーカーのエコキュートを選ぶようにすることも大切です。

給湯器専門メーカーとは、長府製作所・コロナなどのメーカーです

国税庁の法定耐用年数(減価償却期間)は6年

エコキュートの寿命を国税庁は何年と考えているか、については、法定耐用年数をみるとわかります。

エコキュートの法定耐用年数は6年となっています。

法定耐用年数はエコキュートを会社で購入して会計処理をする時に減価償却する年数を指します。

『法的には何年もつとみなしているか』という点で参考になるでしょう。

エコキュートの交換・買い替え時期の症状は?

エコキュートは年数が経過すると、熱効率が悪くなり、様々な部品の不具合が発生してきます。

次のような現象が出始めたら、そろそろエコキュートの交換を検討してみましょう。

・エラーコードが頻繁に表示される
・お湯の出が悪くなる
・お湯がぬるい、温度が安定しない
・漏電しゃ断器が作動する
・水道光熱費が急に高くなった
・ヒートポンプや貯湯タンクから変な音がする

エコキュートは高性能な機器なので、精密な家電製品等と同様にメンテナンスが必要です。

故障を早める不具合が発生しないよう、点検も定期的に行いましょう。

エコキュートの寿命を伸ばす4つの方法

エコキュートが故障してしまうと思わぬ出費に見舞われます。

できれば『余計な出費がかからないように日頃からエコキュートを長持ちさせたい』と考える方も多いのではないでしょうか?

エコキュートの平均寿命は、導入時に加え、日頃からのケアによって、大きな差が出ます。

次の4つのポイントを意識しておくのがおすすめです。

お住まいの水質・環境に合った製品を選ぶ

エコキュートの寿命を縮めてしまう原因のひとつに

・環境に合わない製品を使っている
・水質に合わない製品を使っている

というものがあります。

たとえば、豪雪地帯なのに寒冷地専用の製品を使っていない場合は故障も多くなり、寿命は短くなってしまいます。

また、家庭用水に井戸水を使っているが井戸水専用の製品を使っていない等の場合にも故障が多くなり、寿命が短くなる原因となります。

エコキュートを導入する段階で、『お住まいの水質・環境に合った製品を選んでおく』ということが大切です。

使用不可の入浴剤を使わない

「フルオートタイプ」のエコキュートは、入浴剤に注意が必要です。

出典:三菱電機公式サイト

「フルオートタイプ」は、浴槽内のお湯を循環させ、熱交換器に通して温め直す仕組みのため、使用できる入浴剤が限られます。

使用不可の入浴剤を使ってしまうと、フィルターの目詰まり、配管の錆や腐食、センサー類の異常などが起こってしまい、結果的に寿命を縮める原因となります。

お使いのエコキュートのタイプを調べて、使用不可の入浴剤は使わないようにしましょう。

なお、一般的に「セミオートタイプ」や「給湯専用タイプ」のエコキュートであれば、入浴剤の制限がほぼなく、自由に楽しめます。

これらのエコキュートは、お湯を循環させることなく、一方的に排出する機能を備えているためです。

入浴剤を使う際は、お使いのエコキュートが「フルオートタイプ」なのかどうかをよく確認して、使う入浴剤を選びましょう。

定期的にメンテナンス・点検を実施する

日頃から定期的にメンテナンス・点検をしておくことも大切です。

理想的なメンテナンスの頻度は、年2〜3回です。日頃のメンテナンスで

・貯湯タンク内の汚れを流す
・貯湯タンクの給水口ストレーナーの汚れを取る
・ヒートポンプユニット内の水抜きをする
・配管を掃除する(自動洗浄で落としきれない汚れをキレイにする)

をしておくことで、お使いのエコキュートを長持ちさせることに繋がります。

また、メンテナンスと一緒に点検も行うのもおすすめです。

各メーカーは、一般的に

・導入して1年目〜10年目まで:2〜3年に1回
・導入して10年目以降:毎年

の定期点検を推奨しています。

定期点検でチェックする項目は

・逃し弁・減圧弁の動作点検
・漏電遮断器の動作点検
・水漏れが無いかを点検
・凍結防止ヒーターの動作確認(冬のはじめ頃)

などです。

定期点検は、工事をしてもらった業者に相談しましょう。費用は1〜2万円が目安です。

エコキュートのメンテナンスと点検は自分でもできますが、部品の破損等に注意が必要です。

詳しい手順や注意点については、製品ごとの取り扱い説明書を参考にしてみてください。

虫や小動物対策を実施しておく

エコキュートが屋外に設置されている場合

・猫やイタチなどの動物に配管を噛じられてしまい故障した
・ナメクジがエコキュートの漏電ブレーカーに入り込んで故障した

なども、報告されています。

エコキュートの設置場所の環境をよく確認し、必要に応じて

・殺虫剤(又は酢酸や木酢など)を撒いておく
・エコキュートの配管・脚部などに予めカバーをしておく

などの対策も実施しておくとよいでしょう。

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