エコキュート電気代1ヶ月シュミレーション!3〜4人家族の平均は?ガス代と比較した結果も
電気代が安い時間帯にお湯を沸かして光熱費を節約してくれるエコキュート。
でも実際に毎月の電気料金が安くなるのか、購入前に知っておきたい方も多いのではないでしょうか。
ここからは各メーカーの料金シミュレーションページを使って算出したランニングコストを表にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
エコキュート電気代1ヶ月シュミレーション
エコキュート電気代1ヶ月シュミレーション
一般に、エコキュートの給湯にかかる電気代は、沸かす湯量(タンク容量)が大きいほど高くなります。
3〜4人家族に適したエコキュートのタンク容量は370Lと言われています。
下記は、三菱電機が公式サイトで公開している370Lのタンクを使用している場合の1ヶ月あたりの電気代平均です。
※3人家族をベースにシュミレーションした結果(3人家族/各電力会社/2023年4月16日時点)
エリア | エコキュート | 従来型ガス給湯器 | エコジョーズ |
---|---|---|---|
北海道電力 | 約3,925円 | LPガス:約17,754円 都市ガス:約9,860円 | LPガス:約14,885円 都市ガス:約8,300円 |
東北電力 | 約2,875円 | LPガス:約14,688円 都市ガス:約8,658円 | LPガス:約12,117円 都市ガス:約7,222円 |
北陸電力 | 約2,384円 | LPガス:約12,586円 都市ガス:約6,533円 | LPガス:約10,587円 都市ガス:約5,479円 |
東京電力 | 約2,878円 | LPガス:約10,964円 都市ガス:約6,729円 | LPガス:約9,234円 都市ガス:約5,492円 |
中部電力 | 約2,711円 | LPガス:約11,147円 都市ガス:約7,488円 | LPガス:約9,393円 都市ガス:約6,357円 |
関西電力 | 約2,205円 | LPガス:約10,344円 都市ガス:約6,761円 | LPガス:約8,731円 都市ガス:約5,719円 |
中国電力 | 約2,610円 | LPガス:約11,688円 都市ガス:約9,235円 | LPガス:約9,854円 都市ガス:約7,758円 |
四国電力 | 約2,634円 | LPガス:約10,485円 都市ガス:約9,044円 | LPガス:約8,850円 都市ガス:約7,763円 |
九州電力 | 約2,092円 | LPガス:約10,602円 都市ガス:約8,995円 | LPガス:約8,940円 都市ガス:約7,432円 |
沖縄電力 | 約1,669円 | LPガス:約8,247円 都市ガス:約6,452円 | LPガス:約6,952円 都市ガス:約4,988円 |
下記は、日立が公式サイトで公開している370Lのタンクを使用している場合の1ヶ月あたりの電気代平均です。
エリア | エコキュート | LPガス省エネ給湯器 | 都市ガス省エネ給湯器 |
---|---|---|---|
北海道電力 | 約2,292円 | 約15,563円 | 約6,932円 |
東北電力 | 約1,912円 | 約11,706円 | 約7,426円 |
北陸電力 | 約1,594円 | 約11,652円 | 約9,155円 |
東京電力 | 約1,888円 | 約9,416円 | 約4,494円 |
中部電力 | 約1,886円 | 約9,766円 | 約6,016円 |
関西電力 | 約1,604円 | 約9,342円 | 約4,901円 |
中国電力 | 約1,786円 | 約10,008円 | 約6,682円 |
四国電力 | 約2,348円 | 約10,908円 | 約6,691円 |
九州電力 | 約1,493円 | 約9,366円 | 約7,350円 |
沖縄電力 | 約1,016円 | 約7,870円 | 約4,893円 |
【3〜4人家族】エコキュート電気代とガス代の比較
メーカーが公開しているシミュレーションによれば
エコキュートは、従来のガス給湯器に比べて 約80%程度 の光熱費がカットできるとされています。
▼ LPガスの場合のシミュレーション(370Lかつ九州電力エリアの場合)
▼ 都市ガスの場合のシミュレーション(370Lかつ九州電力エリアの場合)
10年前の古いエコキュートは要注意
10年以上前の型式が古いエコキュートの場合、期待したほどの節約効果が得られない場合があります。
理由は、古いエコキュートの場合、利用している電気料金プランに合った細かな設定機能がついていないことがあるためです。
エコキュートは基本的に、電気料金の安い深夜帯にお湯を沸かすことで、光熱費削減を可能にしています。
しかし、2011年の震災後、各電力会社は電気料金の値上げをしてきました。2020年以降はさらに値上がりしています。
また、電力会社によっては、深夜帯の料金を安くする代わりに昼間の料金を割高に提供するケースも出てきました。
そのため、最近は、エコキュートを導入すると同時に、
・生活スタイルに見合った電気料金プランを選ぶこと
・電気料金プランに見合ったエコキュートの給湯設定を行うこと
が欠かせません。
最近のエコキュートは、省エネモードの設定機能が充実しているのですが、古いエコキュートの場合はその機能が付いていない(または充実していない)ことがあるため注意が必要です。
エコキュートの電気代を上手に節約する方法
時間帯別の料金プランをチェックしよう
お使いの電気料金プランごとに、安い夜間電力が使える時間帯が異なります。
エコキュートの夜間時間の設定が違っていると電気代がたくさんかかってしまうことがありますので、間違えないようしっかりと時間帯設定を行いましょう。
また、電気料金プランの種類が増えたり、ご家庭の生活スタイルの変化で適切な電気料金プランが変わったりする場合があります。
定期的に契約する電気料金プランの見直しをすることも、大きな電気代節約へとつながります。
ピークカット設定をきちんとする
エコキュートなどに最適な夜間の電気の単価が安い電気料金プランは、日中は時間帯別に電気の単価が設定されているので、日中の単価が高い時間帯があります。
特に、現在ピークシフトプランを契約されているご家庭は、ピーク時間帯にエコキュートで沸き上げなどをしてしまうと、電気代がとても高くなってしまうため、注意が必要です。
お使いの電気料金プランの日中の単価が高くなる時間帯を把握し、ピークカット設定(設定した時間帯の間はお湯が少なくなっても自動沸き増しをしない設定)ができるエコキュートはきちんと設定をしましょう。
ピークカット設定がないエコキュートは、来客などでいつもよりお湯を多く使いそうな日などはピーク時間前に湯残量を確認し、沸き増しが必要な場合はピーク時間を除いた時間帯に沸き上げを行うようにしましょう。
昼間の沸き増しを避けて上手に節約しよう
最近のエコキュートは、タンクの湯量が少なくなると自動で日中に沸き増しをする「自動沸き増し機能」がついていることが多いです。
エコキュートは、その日にもうこれ以上お湯を使わないという場合は、その日の昼間の自動沸き上げを停止することで余分な電気代をかけずにすみます。
その日にお湯を使わない時は昼間沸き上げを停止しておきましょう。
オール電化のエコキュートの電気代は高い?
2011年の震災後、各電力会社は電気料金の値上げをしてきているため
期待したような節約効果が得られないのではないか?
と考える方もいらっしゃるようです。
しかし2022年頃から、ウクライナ危機でLNG(液化天然ガス)などの燃料も高騰化してきているため、安易にガスの方が安くなるという単純な話ではありません。
オール電化住宅は
・夜間の料金単価が割安に設定されており、夜間に電気がお得に使える
・基本料金が電気に一本化されるため、ガスと併用する場合よりもお得になる
というメリットがあります。
きちんと生活スタイルに合ったシミュレーションをしていきましょう。