家族2〜3人ならエコキュート300Lで足りる?370Lとの価格差や人数の目安・マンション住まいの注意点を解説

2人夫婦暮らしならエコキュートの容量は300Lで足りるかな?

家族3人暮らしで300Lだと足りない?

足りないとすれば、どんなケース?

もし容量が大きくなるとどれくらい価格が高い?

マンションで300Lタイプを入れるときの注意点は?

そんな疑問に答える記事です。

エコキュートを選ぶときに、まず決めないといけないのがタンクの容量です。

2〜3人家族の場合、300Lにするか370Lにするか迷ってしまいますよね。

そこで今回は300Lと370Lの違いやどちらを選ぶべきか判断ポイントなどについて具体的に解説します。

不要な出費やトラブルを避け、家庭の生活習慣に合ったエコキュートを選ぶためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事で分かること
  • エコキュート300Lは何人向き?家族人数の目安
  • 2〜3人家族が300Lの容量で足りるか足りないかの判断ポイント
  • 300Lと370Lのエコキュートの価格差は約5万円
目次

エコキュート300Lは何人向き?家族人数の目安

一般的に、300Lのエコキュートは、2〜3人家族であれば十分なサイズです。

大手メーカーが公開している「お湯の使用量の目安」に照らしても、十分に余力があります。

  • お湯はり1回(200L)
  • シャワー3回
  • キッチン・洗面・手洗い
出典:コロナ公式サイト

しかし、2〜3人家族であっても、生活スタイルや使い方次第で、お湯の使用量が一気に増えます。

そのため、このような心配をされる方も多いです。

330Lは2~3人家族には十分な量だと言われますが、本当にそうなのでしょうか。

結論からいうと、余裕を持って生活したいなら、370Lが無難です。

しかし、2〜3人家族でも、生活スタイルやエコキュートの使い方次第では、300Lでも間に合います。

2〜3人家族が300Lの容量で足りるか足りないかの判断ポイント

エコキュートの容量と使えるお湯の使用量

まず、300Lのタンクで、どれくらいの量のお湯を作れるのかを知っておきましょう。

エコキュートのタンクには通常60〜90度の高温のお湯が貯められています。

お湯を使う時は、水道水と混ぜて温度を調整し、40度前後(リモコンで設定した温度)にして出湯します。

そのため、実際に使える湯量は、タンクの中にあるお湯の量よりも多くなります。

一般的な地域の300Lのタンクであれば

  • 冬季でも450L程度
  • 通常期で500L程度
  • 設定次第で600L〜700Lも可(機種次第)

とイメージしておけば良いでしょう。

そのうえで、ご家庭の生活スタイルやお湯の使用量に照らして考えてみる必要があります。

一方で、冷え込みの厳しい地域では、お湯が使える量が、もっと少なくなることがあります。

外気温や水温が低いと、お湯を沸かす効率が下がるためです。

寒冷地や、山間部の標高が高い場所にお住まいの場合は、注意が必要です。

心配な場合は、ぜひ大きめのタンクを選びましょう。

2〜3人家族のお湯使用量を把握しよう

使用量の目安となる項目をピックアップしてみました。

使用シーンお湯の使用量の目安
お湯はり1回180〜200L
シャワー1回30〜100L 
※ 風呂と一緒にシャワー利用なら30Lが目安
※シャワーだけですませるなら100Lが目安
洗面台所1人あたり30L

この表を参考に、まずはご家庭のお湯の使用量をイメージしてみるのがオススメです。

例)父親・母親・小学生1人の3人家族
・お湯はり1回=200L
・シャワー3回=90L(30L×3回)
・洗面台所3人=90L(30L×3回)
・合計で380L

例)夫婦2人暮らし(2人家族)
・お湯はり1回=200L
・シャワー2回=60L(30L×2回)
・洗面台所2人=60L(30L×2回)
・合計で320L

一般地は冬季でも使える湯量は450L程度あるため、上の計算でいくと2~3人家族でも300Lサイズで足ります。

ただし、何かあったときに、ちょっと足りないかも?と感じるかもしれません。

お子様が小さいうちは、親と一緒にお風呂に入ることが多いため、使用量はもっと少ないでしょう。

しかし、別々にお風呂に入るようになると、全体的なお湯の使用量は自然と増えていきます。

2~3人家族でも300Lで十分に足りるように生活をしていくためには、次のようなポイントをおさえましょう。

3人家族でも300Lで足りる!エコキュートの使い方

2~3人家族でも300Lのタンクで「お湯が足りない!」と焦らず生活するには、次のポイントを知っておくことが大切です。

沸き上げ量の設定見直し

タンクの沸き上げ温度が高ければ高いほど、水道水と混ぜたときに、出湯できる湯量は増えていきます。

これは300Lであれ370Lであれ、同じです。

家族の生活スタイルが変化して、お湯の使用量が徐々に増えたとしても

  • エコキュートの沸き上げ温度を高めに
  • 湯が足りなくなったら自動で沸き上げ

といった設定をしておけば、お湯切れのリスクは避けられます。

基本的に、工場出荷時のエコキュートの設定は省エネモードになっています。

エコキュートを据え付けてから「省エネモードの設定を触っていない」ということはありませんか?

どの機種も、沸き上げ設定は

  • 少なめ
  • 普通
  • 多め

など調整ができるようになっているので、設定を変更して対応しましょう。

エコキュートは基本的に、日々のお湯の使用量を学習して、節水しようという方向に動きます。

タンクの沸き上げ温度に60〜90度と幅があるのは、エコキュートが日々の使用量を学習して沸き上げ温度を低めに自動調整してしまうからです。

しかし、自動運転に任せすぎると「足りない!」と焦ってしまうことが多くなりますので、注意して下さい。

満タン沸き上げをすれば、実質的には600〜700Lは使えるので、満タン沸き上げも積極的に活用しましょう。

節水向けの浴槽・食洗機を活用する

節水向けの浴槽や食洗機を活用するのも良いでしょう。

TOTOが出しているラウンド浴槽は段差がついているので、自然と節水ができます。

お湯はり1回あたりは180〜200Lが目安ですが

  • 節水向け浴槽を使っている
  • お風呂も節水を意識している

となれば、目安の使用量は変わってきます。

このタイプの浴槽で、節水を意識しているご家庭のなかには、お湯はり1回あたり150Lで済んでいるという声も見かけます。

また、冬場はキッチンのお湯の使用量も増えがちですが、食洗機を活用すれば節水もできます。

手洗いする場合と食洗機を使用する場合とでは使用量もかなり異なり、こんなデータも出ています。

  • 手洗いなら88L
  • 食洗機なら9L
出典:パナソニック公式サイト

こういった生活家電も積極的に活用できれば、300Lでも不便を感じないでしょう。

それでも心配な場合は、やはりタンクのサイズは大きめを選ぶほうが無難です。

では、300Lと370Lのエコキュートの価格差はどれくらいなのでしょうか?

300Lと370Lのエコキュートの価格差は約5万円

300Lで容量が足りそうにないなら、1つ容量の大きい370Lのエコキュートを選ぶと良いでしょう。

  • 本体価格は約5万円ほど高くなる
  • タンク寸法は30cmほど大きくなる

これらの点も事前に知っておくと安心です。

例:パナソニック300Lと370Lの価格差

パナソニックエコキュートの価格差はこのようになっています。

300L370L価格差
フルオート898,700円950,400円51,700円
出典:2024年1月版パナソニック公式WEBカタログより

300Lと370Lのエコキュートの価格差は、実際には販売店によって異なります。

傾向としては、家電量販店や地域の家電屋に依頼すると、値段は割高になってしまいがちです。

信頼できる地元の施工業者や給湯器専門店を見つけておきましょう。

値段も抑えられますし、何かあったときも安心です。

300Lと370Lの設置サイズ

一般的には、370Lのタンクは300Lよりも約30cmほど大きくなります。

  • 300Lのエコキュートの高さは約150cm
  • 370Lのエコキュートの高さは約180cm

エコキュートは屋外設置が基本で、高さが問題になることは少ないですが、知っておきましょう。

マンションに300Lエコキュートを入れるときの注意点

マンションにエコキュートを入れる際、次のような注意点があります。

  • 交換費用は工事内容しだいで増減する
  • 事前に管理組合や家主(オーナー)の許可が必要となる
  • 設置場所をベランダにする注意と問題点
  • 騒音対策や水漏れ対策に神経をつかう
  • エコキュートを後付けするときの電源問題

詳しくは、こちらの記事で解説しています。

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