【2023年最新】エコキュート人気メーカー6社ランキング!太陽光発電連携のおすすめメーカーも紹介
エコキュートは、経済的で、環境に対しても優しいため非常に人気です。
ガス給湯器や電気温水器から、エコキュートに交換したいと思っている方も多くいるでしょう。
または、古くなったエコキュートを、別メーカーの新しい機種に交換したい方もいると思います。
しかし、エコキュートはいろいろなメーカーが非常に多くの機種を販売しているため、どれを選んだらいいか迷うのではないでしょうか。
当社は過去に、あらゆるメーカーのエコキュートを修理交換してきた実績があります。
ここでは、当社が修理専門で培った経験をもとに
「できるだけ故障を避けて長もちするエコキュートを選びたい」
「もし故障しても、修理して大事に使い続けられるエコキュートを選びたい」
「長期的な視点からも、経済的にお得になるエコキュートを選びたい」
という方に向けて、エコキュート人気メーカー6社を比較し、当社独自にランキングにしてご紹介します。
【2023年最新版】エコキュート人気メーカー6社比較ランキング
まずは結論から!あらゆるメーカーのエコキュートを修理交換してきた実績をもつ当社が、人気メーカー6社をランキングするなら下記のようになります。
ランキング | メーカー | 長持ちしやすさ | トラブル対応 | 分類 |
---|---|---|---|---|
1位 | 長府製作所 | 圧倒的!! | 超良好 | 給湯器専門メーカー |
2位 | コロナ | 良好 | 超良好 | 給湯器専門メーカー |
3位 | ダイキン | 良好 | 超良好 | 給湯器専門メーカー |
4位 | 三菱 | 普通 | 普通 | 大手家電メーカー |
5位 | パナソニック | 普通 | 普通 | 大手家電メーカー |
6位 | 日立 | 普通 | 普通 | 大手家電メーカー |
ネットでエコキュートの人気メーカーを調べると、三菱・パナソニック・日立など大手家電メーカーのエコキュートが紹介されている記事をよく見かけるかもしれません。
たしかに大手家電メーカーは、大手ならではの安心感・信頼感があります。しかし
「できるだけ故障を避けて、長もちするエコキュートを選びたい」
「もし故障しても、少ない修理費用で、大事に使い続けられるエコキュートを選びたい」
「長期的な視点からも、経済的にお得になるエコキュートを選びたい」
という方に、圧倒的におすすめなのは、実は、給湯器専門メーカーのエコキュートなのです。
給湯器専門メーカーとは、具体的には次の3社を指します。
なぜ、そう言い切れるのか、まずはその理由をお話しましょう。
「大手家電メーカー」より「給湯器専門メーカー」がおすすめな理由
①10年以上たっても使い続けられる
給湯器専門メーカーのエコキュートは、大手家電メーカーと異なり、購入から10年以上たっても、修理を繰り返して、長く使い続けることができます。
一般的に給湯器専門メーカーは『部品供給はできるだけ長い期間するべきだ』というスタンスを持っています。
基本的に、エコキュートのメーカーの基本設計は10年なので、この10年という期間に対して各メーカーは「いつまで部品供給をするか」を決めているのですが
給湯器専門メーカーは、専門メーカーとしての自負があり
『エコキュートは修理ありきの機械である』
『だからこそ部品供給はできるだけ長い期間するべき』
という考え・スタンスから、部品供給期間(部品の在庫を持ち続ける期間)も長く、10年で部品保管を終えることは、ほぼありません。
つまり、お客さまの立場からすると、エコキュートが何かトラブルを起こしたときに、部品がなくて修理が出来ないと言われるリスクが低いのです。
一方、大手家電メーカーの場合は、基本設計の10年を経過すると、部品供給が終わってしまうのが一般的です。
決して大手家電メーカーのエコキュートが壊れやすいというわけではありません。
しかし、大手メーカーは、理想のライフスタイルを提案しながら様々な機能の家電を売っていく「家電メーカーとしての意識」が強いため
給湯器専門メーカーに比べると「長く修理をして同じ機械を使い続けてもらう」という職人感覚が乏しいというのが正直なところです。
そのため、大手家電メーカーの多くは、お客さまにエコキュートを引き渡した日から10年間は部品在庫を保管しますが、10年以上経ってしまうと部品供給が終わってしまうのです。
お客さまの立場からすると、10年目までは仮に故障しても修理で対応できますが、11年目にエコキュートが故障した場合、部品がないため修理して使い続けることができないケースも出てきます。
つまり、大手家電メーカーのエコキュートの場合、必然的にどうしても11年目以降は、
部品の供給が終わっており在庫がないので、新しいエコキュートに買い替えてください。
と言われてしまいやすいのです。
しかしエコキュートを本体から買い替えるとなると、高額の購入費がかかり、経済的負担も大きくなってしまいます。そのため、もし
「長期的な視点からも、経済的にお得になるエコキュートを選びたい」
と思うのであれば、長く修理し続けることができる給湯器専門メーカーのエコキュートを選びましょう。
②故障したときの修理・対応がとにかく早い!
故障した時の修理・対応が早いのも、給湯器専門メーカーです。
給湯器専門メーカーは、すでにお伝えしたとおり
『エコキュートは修理ありきの機械である』
『だからこそ部品供給はできるだけ長い期間するべき』
という意識があります。
そのため、故障したときの対応もとても早いです。
たとえば、給湯器専門メーカーの場合、壊れたという連絡をすれば、その次の日のうちには部品が届いて、そして早ければ即日または次の日に故障が解消できる、というスピード感でトラブルが解決していきます。
しかし、大手家電メーカーの場合は、このようなスピーディーな対応はあまり期待できません。
一般的には、故障の問い合わせをして2〜3日後に部品が届き、そこから訪問修理をする、というケースがほとんどなので、トラブルを解消するまでにある程度の日数が必要です。
もし
「もし故障しても、修理して大事に使い続けられるエコキュートを選びたい」
と考えるなら、
「もしものときの修理対応も早いメーカーのほうが良い」
ですよね。
そういった観点からも、給湯器専門メーカーはおすすめです。
ではランキング順にメーカーの特徴をご紹介していきましょう。
ランキング第1位は『長府製作所』
ランキング第1位の長府製作所は
「できるだけ故障を避けて、長もちするエコキュートを選びたい」
「もし故障しても、少ない修理費用で、大事に使い続けられるエコキュートを選びたい」
「長期的な視点からも、経済的にお得になるエコキュートを選びたい」
という方に、圧倒的におすすめなメーカーです。
その理由は、
・他メーカーと比較してもダントツで故障しにくい
・部品の供給期間も長いので、安心して使い続けられる
という特徴があるからです。
実は、お客さまから寄せられるエコキュートの故障トラブルのなかで最も多いのは「配管の水漏れのトラブル」です。
そもそも一般的なエコキュートは、機械内部に入っている配管に、銅が多く使われているのですが、銅は水によって劣化しやすい性質があり、水漏れトラブルの主な原因になります。
そのため、お住いの地域の水質の成分次第では、ピンホールに穴があいて水漏れが起きるなどのトラブルが起きがちです。
しかし、長府製作所のエコキュートだけは、業界内で唯一「機械内部の配管にステンレスを使用したエコキュート」を提供しているのです。
ステンレスは、水による劣化に非常に強いので、水漏れなど、水質による弊害が圧倒的に少ないことで、業界内では非常に有名です。
ほかにも、長府製作所は、修理専門の業者から見ても、心臓部ともいえる貯湯タンクやヒートポンプユニット内部がとても精巧に作られています。
たとえば、エコキュートの故障トラブルによくある「混合弁異常のトラブル」に対しては、長府製作所のエコキュートには、他メーカーにはない独自の工夫が施されています。
そもそも、混合弁とは水とお湯を混ぜて温度調節するパーツで、一般的に年数が経過するほど固着というトラブルが起きやすいのですが、
長府製作所のエコキュートは、この固着のトラブルが起きないような自動システムが予め備わっているので、この点でも故障リスクが他メーカーに比べてグンと減ります。
しかも、これだけ故障トラブルに強い専門メーカーであるにも関わらず、エコキュートのお値段は大手家電メーカーと大差ありません。
「長期的な視点からも、経済的にお得になるエコキュートを選びたい」
と思うなら、長府製作所のエコキュートがおすすめなのです。
ランキング第2位は『コロナ』
ランキング第2位のメーカーはコロナです。
コロナも、給湯器専門メーカーとして
・長持ちのしやすさ
・迅速なトラブル対応
の点で、定評のあるメーカーです。
コロナは世界で初めてエコキュートを開発した、まさに草分け的な老舗メーカーです。
コロナのエコキュートは、万が一の災害に備えた作りで、設置時には転倒防止対策などにより耐震性を高めており、停電時もお湯を使えるよう配慮されています。
さらに、低騒音の設計や汚れ防止のコーティング、凍結予防など、長く快適に使うための工夫も施されているのが特徴です。
また、修理対応も迅速です。
修理の依頼は全国共通の「コロナ サービスセンター修理受付専用ダイヤル」で24時間365日受付中のため、夜間や休日でも対応してもらえます。
インターネットから修理依頼することも可能です。
水漏れトラブルに関して言うと、長府製作所のようなステンレスの配管は使用していませんが、水質次第では、そもそもステンレスを使用しなくてもいいケースもあります。
購入前によく検討されると良いでしょう。
コロナのエコキュートは高圧力のパワフル給湯を可能としています。
リモンコンには「ecoガイド」機能が組み込まれており、無駄な沸き上げを減らすための工夫など、省エネのためのアドバイス内容を確認できます。
使用電力を抑えられるのはもちろんですが、お風呂の湯量を<-10L/-20L/-30L>と3段階で設定できる「ふろ湯量節水」機能が搭載されているため、水道代も節約しやすくなるでしょう。
メーカー保証期間は2年ですが、コンプレッサー・熱交換器は3年、缶体は5年となっています。
また有償で利用できる、5年・8年・10年の「延長修理保証契約制度」が設けられています。
ランキング第3位は『ダイキン』
ランキング第3位のメーカーはダイキンです。
ダイキンも、給湯器専門メーカーとして
・長持ちのしやすさ
・迅速なトラブル対応
の点で、定評のあるメーカーです。
ダイキンの特徴はなんといっても、ヒートポンプユニットについて独自の高い技術を持っている点です。
そもそもエコキュートは空気の熱を利用してお湯を作る給湯器で
・空気から熱を作る「ヒートポンプユニット」
・お湯を貯めておく「貯湯タンクユニット」
・操作やエラーコードが表示される「リモコンユニット」
の3つで構成されています。
ヒートポンプユニットはファンモーターを動かして、空気を出し入れしていますが、ダイキンは、もともとエアコン専門のメーカーであったため、エアコンで培ったヒートポンプの技術を、エコキュート開発でも活かしています。
その結果、ダイキンの場合、
ヒートポンプの故障時には、ヒートポンプのみの交換が可能となっている
という点が大きな特徴です。
エコキュートの心臓部といわれるヒートポンプに回復不能な損傷が起きた場合、多くの他メーカーではヒートポンプと貯湯タンクは一体型であるため、ヒートポンプのみの部分的な交換はできず、本体を丸ごと買い換えるように言われます。
これではお客さまの経済的な負担は、長期的に見て非常に大きくなってしまいます。
しかし、ダイキンの場合はエコキュートの心臓部といわれるヒートポンプですら、部分交換が可能になっている、というのが大きな特徴があり
長く使い続けることができる
という点で安心感があります。
また、設置されているエコキュートが耐塩害仕様または耐重塩害仕様の方に向けては、耐塩害・耐重塩害仕様(兼用) の交換用ヒートポンプユニットが用意されています。
海浜や臨海地域にお住まいの方も安心ですね。
ダイキンのエコキュート製品には「パワフル高圧給湯」という魅力的な機能が搭載されています。
浴室・キッチンなど2箇所でお湯を同時に使用しても湯量が安定。
たっぷりの水量でシャンプーや石けんの泡を素早く流せる上、お湯張りが短時間で済みます。
なお入浴剤があまり使えないとされているフルオートタイプでも、バスクリン社の入浴剤に幅広く対応しており(『バスクリン』『きき湯』『日本の名湯』など)、他メーカーでは制限されることの多い濁り湯を使用できるのも魅力です。
薄型ながらも、同社のエコキュートシリーズに採用されている機能をほぼ網羅しており、もちろん人気の「パワフル高圧給湯」も搭載。
スマートフォン用アプリの「Daikin Smart APP」と連携させることで、外出先からでも浴槽のお湯張りの操作ができ、給湯の使用状況なども確認できるので、節水・節電対策をしやすくなります。
オプションで追加できる「ウルトラファインバブル入浴」機能は、浴槽内に目に見えない微細な泡を放出。
体の芯までポカポカと温まり、美肌効果なども期待できます。
メーカーの保証期間は、本体が1年、冷媒系統・水熱交換器が3年、タンク缶体が5年です。さらに、有償ですべての保証を10年に延長することもできます。
保証期間の10年は、修理費が無料、保証の回数・上限額も無制限です。
故障時のメンテナンス依頼は、電話・FAX・インターネットで専門スタッフが24時間365日受付対応。
修理の出張についても、夜間や休日も行っているため、平日の昼間に不在にしているご家庭でも依頼しやすいという安心感があります。
ランキング第4位は『三菱』
ランキング第4位のメーカーは三菱です。
三菱のエコキュートは他社と比較しても商品のラインナップが非常に豊富。
最も取扱店が多く、柔軟に価格面でも対応してくれるとして非常に人気がある家電メーカーです。
大手メーカーとしての安心感や信頼感から選ばれやすいメーカーでもありますし、圧倒的なブランド力があります。
三菱電機のエコキュートは、マイクロバブルの働きを入浴や洗浄に役立てる、独自の機能が特徴です。
人気の『Pシリーズ』製品などでは、入浴後に浴槽の栓を抜くと、自動で「バブルおそうじ」機能がスタートし、配管や熱交換機内の汚れを、泡の力でしっかり洗浄!
さらに売れ筋商品の『Pシリーズ』を選択すると、マイクロバブルの「ホットあわー」を楽しめます。
浴槽に放出される、通常の泡の約1/1000のマイクロバブルが肌の水分量を高め、しっとりした潤いをもたらします。
効率的にお湯を沸かし、保温性を高めることで、さらなる省エネを実現しているのが大きな特徴です。
例えば、ヒートポンプユニット内にある4本の冷媒配管をツイスト状に巻くことで、水との接触面積を従来品より大きくし、熱交換効率を高めています。
さらに、貯湯ユニットのタンクを真空断熱材で覆い、高い保温性を維持します。
メーカーによる無償保証期間は、本体が2年、熱交換器・コンプレッサーが3年、タンクが5年です。
さらに、有償で5年・8年・10年の保証期間を得られる「延長保証制度」も行っています。
修理の相談は、基本的には販売店へ直接連絡すれば対応してもらえますが、転居などで販売店への依頼が難しい場合には「三菱電機システムサービス」へ問い合わせることもできます。
また、まずはご自身でお手入れして復帰するか試したい場合など、修理依頼の前に相談したい際には「三菱電機お客さまセンター」で確認することが可能です。
ランキング第5位は『パナソニック』
ラインキング第5位のメーカーはパナソニックです。
家電メーカーとしても人気の高いパナソニック社のエコキュートには、省エネ性の高い機能が多く搭載されています。
フルオートタイプには、人が浴室に入ってきたことを感知して加熱を開始するセンサー「AIエコナビ」機能を搭載。
ひとセンサーが入室を検知し、入浴パターンからふろ保温時のムダを学習し、自動で湯温制御を行います。
このようなセンサーは、パナソニックが業界で初めて採用しました。
また「ぬくもりチャージ」で、浴槽内の残り湯の熱を再利用し、夜間の沸き上げにかかるエネルギーやコストを節約できます。
『Jシリーズ』は、好評の「AIエコナビ」や「ぬくもりチャージ」機能を備えている上、使いやすい「給湯ガイド」がリモコンに搭載されているのが魅力です。
また業界初の「温浴セレクト」は、入浴前に3段階の温度から選択可能。好みの温度が異なるご家族にとっては、かなり嬉しいですね。
太陽光発電と併用される場合は「ソーラーチャージ機能」で余剰電力も有効活用できます。
有償で「長期安心修理サービス」が契約可能で、5年・8年・10年タイプの中から選べます。
わずかな契約料で、メーカー保証期間中は、24時間365日・修理費0円(免責事項を除く)で対応してもらえます。
修理依頼は、休日も「修理ご相談窓口」や「長期安心修理サポートセンター」で受付可能。
故障の状況を確認した上で専門のスタッフを派遣してくれます。
ランキング第6位は『日立』
ランキング第6位のメーカーは日立です。
日立のエコキュートは、同社独自の「水道直圧給湯」で、そのまま飲用できる給湯を実現しています。
給湯水で生野菜などを直接洗えるため、食材の美味しさを引き出せると話題になった「50℃洗い」による調理も簡単にできます。
お湯の使用状況を学習した上でおすすめの「沸き上げ設定」を表示したり、事前に設定した連続使用時間を超えた場合にお湯の使い過ぎを「シャワーアラーム」でお知らせしたり、と節約をサポートするための機能が充実しています。
パワフルな「水道直圧給湯」方式のおかげで、浴室とキッチンで同時にお湯を使ってもパワーが落ちる心配がほとんどなく、入浴や家事の時間が快適です。
また、貯湯ユニットのタンク周囲には、業界初のウレタンフォームを充填し、従来よりもさらに高い保温性を維持しています。
新開発の「シルキー快泡浴」も注目すべき機能の一つ。噴き出した微細でなめらかな泡が、優しく肌を包み込み、効率的に体を温めます。
メーカーの保証期間は、本体が1年、冷媒回路が3年、タンク缶体が5年です。
(井戸水対応の機種『ナイアガラ タフネス』シリーズの場合は、5年の無償保証を受けられます。)
いずれの機器も有償の「日立TWGオール電化延長保証」や、AWPジャパン社の「長期サポート保証」などを利用すると、7年もしくは10年、修理費用が無料になります。
なお修理の相談は「日立家電エコーセンター」のフリーダイヤル・FAXで、日曜や祝日でも対応しています。出張修理の問い合わせは、インターネットでも受付可能です。
【2023年最新版】太陽光発電システムとの連携おすすめ機種
太陽光発電システムとの連携機能が充実しているのは次の3社です。
2019年から余剰電力の固定買取制度が終了したのを機に、売電収入のメリットがなくなってしまったことから、太陽光発電設備とエコキュートの連携に取り組むご家庭は増えています。
太陽光発電設備を設置しているご家庭では、余剰電力を使ってお湯を沸かす方が、深夜に電力料金を払ってお湯を沸かすより、お得になります。
そのため、現在エコキュートの買い替えをお考えの方のなかには、太陽光発電設備との連携機能があるエコキュートを検討する方もいらっしゃるでしょう。
しかし導入には注意が必要です。
基本的に、太陽光発電設備で発電した電気をご家庭内で使用するには、HEMS(ヘムス)と呼ばれるシステムを同時に導入する必要があります。
HEMS(ヘムス)とは、ご家庭内で消費するエネルギーを「見える化」しながら、家全体の電力配分を制御するシステムです。
残念ながら現在のところ、HEMS(ヘムス)自体に統一規格がないため、各メーカーが独自にシステム開発を行っている状況です。
そのため、現在はまだ、HEMS(ヘムス)自体の汎用性が乏しく
・三菱製のHEMS(ヘムス)を導入すると三菱の家電としか連携できない
・パナソニック製のHEMS(ヘムス)を導入するとパナソニックの家電としか連携できない
といった制約があります。
導入したHEMS(ヘムス)次第で、連携できる家電に制約がある、という状態は、あまり便利とは言えません。
太陽光発電でつくった余剰電力を使って家全体の家電を動かしたい、という思いがあるなら、こういった制約はかえって先々に不都合が生じる場合もあります。
したがって、当社ではHEMS(ヘムス)の導入は、慎重に判断されることをおすすめしており、お客さまからご相談を受けた際には
『焦って導入せずに、もう少し待ってみたらどうですか?』
といったご提案もさせていただくことがあります。
しかし「今どうしても導入したい!」という方は、この3社から技術的に連携可能なエコキュートを選ぶと良いでしょう。
現在のところ、昼間に発電した余剰電力をご家庭で効率的に使うことができるエコキュートを提供しているのは三菱、パナソニック、コロナの3社となっています。
三菱電機のエコキュートには『お天気リンクAI』という機能があります。
この機能は、翌日が晴れの予報なら、翌日の日中に太陽光発電でお湯を沸かし、雨ならお湯を晩のうちに自動で沸かすという非常に高機能なAIとなっています。
また、パナソニックの『ソーラーチャージ機能』は、太陽光発電の余剰電力を自家消費できる機能となっています。
この機能を使えば、夜間の湧き上げ量を減らして、翌日の昼間に分散して湧き上げるなどが可能となります。
また、コロナの『ソーラーモード機能』は、明日、明後日の天気予報を確認し、太陽光発電の電力を利用して、昼間に沸き上げ運転を行うことができます。
ただ、正直なところ、ヘムス(HEMS)の開発は、まだまだ発展途上です。
導入を検討される場合は、業界動向をみながら慎重に判断してくださいね。